2005年日本シリーズを斬る

2005.10.27

(2005年10月27日メルマガより)

■ここ数日、私は精神的に辛い日々を過ごしております。こんな屈辱は
めったにあるものではありません。

そうです。

日本シリーズでの阪神のていたらくに絶えづらい衝撃を受けてしまいました。

■今回の日本シリーズ、「2年前の忘れ物をとりにいく」とか、かっこいい
ことを言っておきながら、よもやの4連敗。

しかも、ほとんど勝ち目のない戦いばかりされての4連敗です。

■ここで「プレーオフ制度」や「村上ファンド」に責任を押し付けては、問題
の真因を見誤ります。

そこで今回は、特別企画として、今回の日本シリーズを振り返ります。

■平成17年度のプロ野球日本シリーズ(ロッテvs阪神)は、ご存知のよう
な結果に終わりました。

10-1
10-0
10-1
 3-2

日本一を決める戦いで、このワンサイドは、前代未聞ではないでしょうか。

一体、どこがどうなって、こんな一方的な結果に終わったのでしょう。


■来年から楽天の監督就任が決定している野村克也氏は、その著書
野村ノート』の中で、こう述べています。


 最近、日本シリーズに出た監督が「これがうちの勝ちパターンだから」と
か「ペナントレースと同じ戦い方をする」「ペナントレースの延長だ」とい
うのを聞く。だが私には、それは負けたときの言い訳、逃げ口上にしか聞こ
えない。
 長期のペナントレースと短期決戦の日本シリーズはまったく性質が異なる
ことを考慮していないうえ、短期決戦という特性を利用する機会を放棄して
しまっているようにさえ思える。


私はこの著書にはいたく感銘を受けましたので、今回は、急遽、今回の日本
シリーズを『野村ノート』に則して、振り返りたいと思います。


■野村氏はこの著書の中で、日本シリーズとペナントレースの戦い方は変え
なければならないと述べています。

ペナントレースは146試合の確率戦、日本シリーズは4勝先取の短期決戦。
ゲームの意味合いが違うので、自ずから、戦法も変えるべきであるという考
えです。

聞けば当たり前なんですが、それが実際は、できていないチームが多いとい
うことを指摘しています。

果たして、今回の阪神タイガースは、短期決戦に応じた戦い方ができたので
しょうか。


■野村氏は短期決戦の戦法として

1)戦力分析と具体的な攻略法
2)コンディショニング
3)出場選手の決定
4)どの試合を重視するか
5)無形の力を重視した戦い

を順に考えていかなければならないとしています。


■1)については、こう述べています。


これ(戦力分析)を見誤ってしまうと、劣勢に陥ったまま「どうしたんだ」
「こんなはずではなかったのに」ともがき苦しむうちに短期決戦は終わって
しまう。


阪神タイガースが陥ったのは、まさにこの状況ではなかったか。
つまり、1)の戦力分析ができていなかったということです。

戦力分析というと、経営においても、最初に行うべきものです。
孫子は「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」と述べています。
戦いにおいて、準備段階で、勝敗の趨勢は殆ど決まっているのです。

実は、気になる発言があります。
今年のペナントレース。交流戦で、好成績を残した阪神の岡田監督が

「交流戦をやって、考え方が違ってきた。シンプルに打って、守ってをやっ
ていくのがええんや。データはポイントだけ抑えたらいい。頭でっかちにな
ったらアカン」(夕刊フジ6月18日より)

という意味のことを述べています。これは「今の戦力なら小細工をしないで
も十分戦える」という強者の戦い方に他なりません。長期戦に持ち込むなら
この考えも通用するのかも知れませんが、短期決戦では不安定な方法です。

一方のロッテは、かなり綿密にデータを分析し、攻略法を研究した形跡があ
りました。テレビの解説でも「ロッテの打者は、どんな球が来るのか分かっ
ているかのようだ」「ロッテの投手は、阪神の主軸を怖がっていない」と再
三指摘されていましたし、ベンチにはバレンタイン監督お抱えの統計の専門
家が控えていました。

カウントごとの傾向を頭に入れていたのか、あるいはクセを見抜いたのか。
どういう方法かは分かりませんが、この短い間に準備が出来ていたというこ
とです。


■2)3)については、阪神の場合、不動のオーダーがほぼ決まっています。
ところがロッテは日替わり打線です。

ここでも、阪神が強者の戦法、ロッテが弱者の戦法をとったわけです。

不動のオーダーの場合、主軸のコンディションがすこぶる重要になります。
今回のように主軸の調子が悪ければ、成す術がありません。「打つべき人が
打たんと...」と言うぐらいです。

それに対して、日替わり打線と言われるオーダーは、戦略の自由度が高いと
いえます。そういう意味では、ロッテは、元々、短期決戦向きの打線です。

戦力に勝るソフトバンクを短期決戦で下したのは運や偶然ではありません。

しかも、阪神は"予告先発"に応じたことで、ロッテの戦い方を助けること
になってしまいました。


■『野村ノート』には、平成15年の星野阪神の例があげられています。こ
の時、星野阪神は「自分たちの方が力は上だ」という気持ちがあったのでは
ないかと。

絶対的なエースがいる場合、1,4,7戦に投げさせればよい。しかし、そ
うでなければ、エースを第1戦からぶつける必要はない。2戦目に勝つこと
を重視し、第1戦はデータ確認のため、制球力のいい投手をあてるべきだと
述べています。

平成15年は、井川という絶対的なエースがいましたが、それを第1戦に投
げさせることで、結果として阪神の不利を招いてしまったと指摘します。と
いうのは、井川は制球力に難があり、球威で抑えるタイプなので、勝っても
負けても、データを補完することに資さない。勝てば勢いが増すが、負けた
時は何も残らないというわけです。

西武黄金時代を築いた森監督は、圧倒的な戦力を持ちながらも、2戦目に勝
つことにこだわったといいます。

今回のロッテも、阪神に最も通用すると思われた渡辺俊介という"ジョーカー"
を2戦目にもって来ました。

ここから、4)においても、ロッテが戦略的であったことがわかります。

阪神は絶対とるべき試合を決めていたのだろうか?

第1戦に井川を投げさせたのは、エースの奮起を促す賭けだったのでしょう
か。あるいは奇策に出て失敗した時のダメージを嫌ったのでしょうか。

その第1戦で、井川が打たれた後、さしたる手当てもせずに、成り行きに任
せたところを見ると、捨てゲームだという意識が最初からあったのかも知れ
ません。それならば、制球力のない井川という選択は無かったはず。

第4戦になって急に総力戦に出て、僅差の試合を作ることができたのですか
ら、それまでの成り行き試合が残念に思えます。


■5)の無形の力とは、"形のでない力"のことで、情報収集と活用、観察
力、分析力、判断力、決断力、先見力、ひらめき、鋭い勘などということで
す。

ランチェスター戦略には「戦略2、戦術1の法則」があります。

実際の戦闘よりも、その準備段階に2倍の重要性があるという統計的な法則
です。

阪神の選手の戸惑いに比べて、ロッテの選手が準備万端だと感じたのは、私
だけではなかったはず。

確かに、パリーグのプレーオフを戦ってきた選手と、実戦から遠ざかってい
た選手の差が出たという側面もあるでしょうが、それだけでこの結果は語れ
るものではありません。

野村克也氏のいう「弱者の戦法」をことごとく実践してきたのがロッテであ
り、無策であったのが阪神であったと私は感じます。


■岡田監督には「皆で勝ち取った優勝だから皆で頑張ろう。おれは特別なこ
とはせん。普段どおりやろう」という気持ちがあったのでしょう。これでは、
勝負の世界に、無策と言われても仕方ありません。

ただ、一方で、岡田監督は長期的なビジョンでチームを育てることに長けた
監督です。

目先の1勝にとらわれず、いつも優勝争いに加わることのできる常勝軍団を
作り上げることには信頼を置けます。

だから、また来年、日本シリーズに出てきて、今度こそ、弱者の戦法で短期
決戦をモノにしてほしいものです。


追記:

■野村克也氏の『野村ノート』は、阪神の監督時代に配布した「ノムラの考へ」
がもとになっているそうです。
実例満載のとても面白い本ですから、野球ファンの方は一読をお勧めします。

■今回紹介した「弱者の戦法」という言葉を野村氏はよく使います。資金力
のない球団でずっと戦ってきた自負と恨みのこもった言葉です(^^;

ただ、野村氏の野球は、奇策を弄するのが本分ではなく「原理原則」に従う
ことであると真っ先に述べています。
そうではないと、20年も野球界にいることはできなかったと。

このあたり、我々コンサルタントにも通じる言葉として受け止めます。

■ところで、この本の中に、ある選手の話が載っています。

1人は古田選手。野村氏の厳しい指導により自他共に認める球界一の捕手に
成長した古田選手が、野村氏がヤクルトを退団した後は、挨拶1つ、年賀状
1つ寄こさないと。。。多分、古田選手にも、複雑な思いや感情が残ってい
るのでしょうが、これは古田選手が乗り越えなければならない感情の壁だと
感じます。

もう1人は意外な選手です。阪神時代、決して厚遇したとは言えない選手が、
今では真っ先に挨拶に来るのだと。

それは、桧山選手です。

私は、野球評論家の江夏豊氏が「野村監督が桧山を認めようとしない」とい
う意味の発言をするのを聞いたことがあります。理由は不明ですが、江夏氏
は理不尽な扱いであると感じているような口ぶりでした。

その桧山選手が試合後のインタビューなどで「野村(元)監督の言ったこと
がようやく分かるようになりました」と発言しているのです。
野村氏も驚いたようですが「指導者冥利に尽きる」と喜んでいます。

何を隠そう私は桧山選手のファンです。

『ルーキー』という長嶋一茂が阪神の選手を演じる不思議な映画では、ラス
トシーンで、桧山選手がファインプレーをして阪神が優勝します。あの場面
で私は泣きそうになってしまいました。

この逸話で、ますます桧山選手が好きになったことは言うまでもありません。


(2005年10月27日メルマガより)

■ここ数日、私は精神的に辛い日々を過ごしております。こんな屈辱は
めったにあるものではありません。

そうです。

日本シリーズでの阪神のていたらくに絶えづらい衝撃を受けてしまいました。

■今回の日本シリーズ、「2年前の忘れ物をとりにいく」とか、かっこいい
ことを言っておきながら、よもやの4連敗。

しかも、ほとんど勝ち目のない戦いばかりされての4連敗です。

■ここで「プレーオフ制度」や「村上ファンド」に責任を押し付けては、問題
の真因を見誤ります。

そこで今回は、特別企画として、今回の日本シリーズを振り返ります。

■平成17年度のプロ野球日本シリーズ(ロッテvs阪神)は、ご存知のよう
な結果に終わりました。

10-1
10-0
10-1
 3-2

日本一を決める戦いで、このワンサイドは、前代未聞ではないでしょうか。

一体、どこがどうなって、こんな一方的な結果に終わったのでしょう。


■来年から楽天の監督就任が決定している野村克也氏は、その著書
野村ノート』の中で、こう述べています。


 最近、日本シリーズに出た監督が「これがうちの勝ちパターンだから」と
か「ペナントレースと同じ戦い方をする」「ペナントレースの延長だ」とい
うのを聞く。だが私には、それは負けたときの言い訳、逃げ口上にしか聞こ
えない。
 長期のペナントレースと短期決戦の日本シリーズはまったく性質が異なる
ことを考慮していないうえ、短期決戦という特性を利用する機会を放棄して
しまっているようにさえ思える。


私はこの著書にはいたく感銘を受けましたので、今回は、急遽、今回の日本
シリーズを『野村ノート』に則して、振り返りたいと思います。


■野村氏はこの著書の中で、日本シリーズとペナントレースの戦い方は変え
なければならないと述べています。

ペナントレースは146試合の確率戦、日本シリーズは4勝先取の短期決戦。
ゲームの意味合いが違うので、自ずから、戦法も変えるべきであるという考
えです。

聞けば当たり前なんですが、それが実際は、できていないチームが多いとい
うことを指摘しています。

果たして、今回の阪神タイガースは、短期決戦に応じた戦い方ができたので
しょうか。


■野村氏は短期決戦の戦法として

1)戦力分析と具体的な攻略法
2)コンディショニング
3)出場選手の決定
4)どの試合を重視するか
5)無形の力を重視した戦い

を順に考えていかなければならないとしています。


■1)については、こう述べています。


これ(戦力分析)を見誤ってしまうと、劣勢に陥ったまま「どうしたんだ」
「こんなはずではなかったのに」ともがき苦しむうちに短期決戦は終わって
しまう。


阪神タイガースが陥ったのは、まさにこの状況ではなかったか。
つまり、1)の戦力分析ができていなかったということです。

戦力分析というと、経営においても、最初に行うべきものです。
孫子は「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」と述べています。
戦いにおいて、準備段階で、勝敗の趨勢は殆ど決まっているのです。

実は、気になる発言があります。
今年のペナントレース。交流戦で、好成績を残した阪神の岡田監督が

「交流戦をやって、考え方が違ってきた。シンプルに打って、守ってをやっ
ていくのがええんや。データはポイントだけ抑えたらいい。頭でっかちにな
ったらアカン」(夕刊フジ6月18日より)

という意味のことを述べています。これは「今の戦力なら小細工をしないで
も十分戦える」という強者の戦い方に他なりません。長期戦に持ち込むなら
この考えも通用するのかも知れませんが、短期決戦では不安定な方法です。

一方のロッテは、かなり綿密にデータを分析し、攻略法を研究した形跡があ
りました。テレビの解説でも「ロッテの打者は、どんな球が来るのか分かっ
ているかのようだ」「ロッテの投手は、阪神の主軸を怖がっていない」と再
三指摘されていましたし、ベンチにはバレンタイン監督お抱えの統計の専門
家が控えていました。

カウントごとの傾向を頭に入れていたのか、あるいはクセを見抜いたのか。
どういう方法かは分かりませんが、この短い間に準備が出来ていたというこ
とです。


■2)3)については、阪神の場合、不動のオーダーがほぼ決まっています。
ところがロッテは日替わり打線です。

ここでも、阪神が強者の戦法、ロッテが弱者の戦法をとったわけです。

不動のオーダーの場合、主軸のコンディションがすこぶる重要になります。
今回のように主軸の調子が悪ければ、成す術がありません。「打つべき人が
打たんと...」と言うぐらいです。

それに対して、日替わり打線と言われるオーダーは、戦略の自由度が高いと
いえます。そういう意味では、ロッテは、元々、短期決戦向きの打線です。

戦力に勝るソフトバンクを短期決戦で下したのは運や偶然ではありません。

しかも、阪神は"予告先発"に応じたことで、ロッテの戦い方を助けること
になってしまいました。


■『野村ノート』には、平成15年の星野阪神の例があげられています。こ
の時、星野阪神は「自分たちの方が力は上だ」という気持ちがあったのでは
ないかと。

絶対的なエースがいる場合、1,4,7戦に投げさせればよい。しかし、そ
うでなければ、エースを第1戦からぶつける必要はない。2戦目に勝つこと
を重視し、第1戦はデータ確認のため、制球力のいい投手をあてるべきだと
述べています。

平成15年は、井川という絶対的なエースがいましたが、それを第1戦に投
げさせることで、結果として阪神の不利を招いてしまったと指摘します。と
いうのは、井川は制球力に難があり、球威で抑えるタイプなので、勝っても
負けても、データを補完することに資さない。勝てば勢いが増すが、負けた
時は何も残らないというわけです。

西武黄金時代を築いた森監督は、圧倒的な戦力を持ちながらも、2戦目に勝
つことにこだわったといいます。

今回のロッテも、阪神に最も通用すると思われた渡辺俊介という"ジョーカー"
を2戦目にもって来ました。

ここから、4)においても、ロッテが戦略的であったことがわかります。

阪神は絶対とるべき試合を決めていたのだろうか?

第1戦に井川を投げさせたのは、エースの奮起を促す賭けだったのでしょう
か。あるいは奇策に出て失敗した時のダメージを嫌ったのでしょうか。

その第1戦で、井川が打たれた後、さしたる手当てもせずに、成り行きに任
せたところを見ると、捨てゲームだという意識が最初からあったのかも知れ
ません。それならば、制球力のない井川という選択は無かったはず。

第4戦になって急に総力戦に出て、僅差の試合を作ることができたのですか
ら、それまでの成り行き試合が残念に思えます。


■5)の無形の力とは、"形のでない力"のことで、情報収集と活用、観察
力、分析力、判断力、決断力、先見力、ひらめき、鋭い勘などということで
す。

ランチェスター戦略には「戦略2、戦術1の法則」があります。

実際の戦闘よりも、その準備段階に2倍の重要性があるという統計的な法則
です。

阪神の選手の戸惑いに比べて、ロッテの選手が準備万端だと感じたのは、私
だけではなかったはず。

確かに、パリーグのプレーオフを戦ってきた選手と、実戦から遠ざかってい
た選手の差が出たという側面もあるでしょうが、それだけでこの結果は語れ
るものではありません。

野村克也氏のいう「弱者の戦法」をことごとく実践してきたのがロッテであ
り、無策であったのが阪神であったと私は感じます。


■岡田監督には「皆で勝ち取った優勝だから皆で頑張ろう。おれは特別なこ
とはせん。普段どおりやろう」という気持ちがあったのでしょう。これでは、
勝負の世界に、無策と言われても仕方ありません。

ただ、一方で、岡田監督は長期的なビジョンでチームを育てることに長けた
監督です。

目先の1勝にとらわれず、いつも優勝争いに加わることのできる常勝軍団を
作り上げることには信頼を置けます。

だから、また来年、日本シリーズに出てきて、今度こそ、弱者の戦法で短期
決戦をモノにしてほしいものです。


追記:

■野村克也氏の『野村ノート』は、阪神の監督時代に配布した「ノムラの考へ」
がもとになっているそうです。
実例満載のとても面白い本ですから、野球ファンの方は一読をお勧めします。

■今回紹介した「弱者の戦法」という言葉を野村氏はよく使います。資金力
のない球団でずっと戦ってきた自負と恨みのこもった言葉です(^^;

ただ、野村氏の野球は、奇策を弄するのが本分ではなく「原理原則」に従う
ことであると真っ先に述べています。
そうではないと、20年も野球界にいることはできなかったと。

このあたり、我々コンサルタントにも通じる言葉として受け止めます。

■ところで、この本の中に、ある選手の話が載っています。

1人は古田選手。野村氏の厳しい指導により自他共に認める球界一の捕手に
成長した古田選手が、野村氏がヤクルトを退団した後は、挨拶1つ、年賀状
1つ寄こさないと。。。多分、古田選手にも、複雑な思いや感情が残ってい
るのでしょうが、これは古田選手が乗り越えなければならない感情の壁だと
感じます。

もう1人は意外な選手です。阪神時代、決して厚遇したとは言えない選手が、
今では真っ先に挨拶に来るのだと。

それは、桧山選手です。

私は、野球評論家の江夏豊氏が「野村監督が桧山を認めようとしない」とい
う意味の発言をするのを聞いたことがあります。理由は不明ですが、江夏氏
は理不尽な扱いであると感じているような口ぶりでした。

その桧山選手が試合後のインタビューなどで「野村(元)監督の言ったこと
がようやく分かるようになりました」と発言しているのです。
野村氏も驚いたようですが「指導者冥利に尽きる」と喜んでいます。

何を隠そう私は桧山選手のファンです。

『ルーキー』という長嶋一茂が阪神の選手を演じる不思議な映画では、ラス
トシーンで、桧山選手がファインプレーをして阪神が優勝します。あの場面
で私は泣きそうになってしまいました。

この逸話で、ますます桧山選手が好きになったことは言うまでもありません。


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