戦略がなければ生き残れない

2007.04.26


(2007年4月26日メルマガより)

■「戦略がなければ生き残れない」

私は、この言葉をあらゆる機会を見つけて繰り返しています。

しかし、まだ言い足りない。

■研修などをしていると、従業員の方々の「戦略マインド」のなさにいつも
驚きます。

大企業であってもあまり変わりません。

戦略という考え方をしたことがない人がなんと多いことか。

戦略がないとは、いわば、生き方を他人に任せているということ。

これだけ巷には戦略に関する書籍が溢れているのに、情報過多の弊害でしょ
うか。残念なことです。

■私は「SMPメソッド」というものを提唱しています。これは、経営には、
戦略Strategy、管理Management、実践Practice
のバランスが必要だという考え方です。

だけど、最初の戦略がない場合が多いので、実際には「SSSメソッド」の
提供になっています^^;

それでも充分に価値があることだと考えて、やり抜いていきますが。

■もっとも、日本企業に戦略がないのはある意味仕方がないことなのかも知
れません。マイケル・ポーターも「日本企業には戦略がない」と言っていま
した。

日本には高度成長期という戦略不要の幸福な時代がありました。その成功体
験を引きずる企業にいまさら戦略を持てというのも無理なのかも知れません。

といっても高度成長期が終わったのが、1973年ですから、ずいぶん昔の夢を
見ているわけなんですが...

■正確に言うと、高度成長期に戦略がなかったわけではありません。実際に
は、戦略がはまりすぎて、意識することもなかったというのが本当です。

戦後の焼け野原からの出発だった日本の復興。もともと日本は資源のない国
ですから、売るものがありません。

だから、外国から原材料を仕入れて、さらに価値のあるものに加工して売る。
それしか道がありませんでした。

あえて言うなら、日本は、価値を創ることを宿命づけられた国です。

お手本は、戦勝国であるアメリカでした。夢のようなアメリカ製品にいつか
近づきたいという思いでものづくりに邁進しました。

最初は低賃金を武器に。次の段階では、世界一と言われるようになるものづ
くり技術を武器に。

■製造業だけではなく、あらゆる産業が、アメリカを参考に品質向上を目指
しました。(アメリカもその頃は、知的財産保護に大らかな態度をとってい
ました)

日本全体が狂ったように、同じ方向を目指したわけです。

しのごの言わずにひたすら決められたことをやり抜くことが求められました。

大企業の採用担当者が「受験勉強などという無益なことをやり抜いた忍耐力
と従順さを評価して採用する」などと言ったらしいという話がまことしやか
に流れていたほどです。

これでは戦略を考える必然性はありませんね。

■ところが、1985年のプラザ合意を機に、世界の様相は一変します。

強くなりすぎたドル相場を実態に近づけるための合意、これは、物語風に言
うとアメリカが「我々はもう絶対的な強者ではない」と宣言したことです。

アメリカの凋落は、彼らを顧客にしてきた日本の凋落でもあります。

ここに至り、日本は「誰に、何を、どのように売るのか」というビジネスの
根本を問い直さなければならなくなったのです。

この時期、田岡信夫の「ランチェスター販売戦略」が大きな反響を呼んだの
も、日本全体が戦略を必要としたからでしょう。

羊のような人材を求む!と言っていた企業も、ここへきて「戦略的思考力の
ある人材がいい」などと言いはじめました。節操ないですね^^;

■それから20年以上が経ちました。

アメリカはITという新たな武器を手に入れ、再び世界の強者として存在感
を示しています。

ヨーロッパはEU経済圏を作り上げ、力を見せています。

中国、インドなど新興国の勢いも凄まじいものがあります。

日本はバブル期を経て、長い不況からようやく抜け出そうとしたところ。

日本に戦略が必要な状況は変わりません。むしろ、アメリカとの関係だけで
はなく、世界規模での視点で捉えなおさなければならないだけ、状況は複雑
化しています。

戦後復興の時期ならば、方向性は1つでしたから、戦略を考えるのは、官僚
や政治家に任せていれば、間違いありませんでした。

しかし、今は、そういうわけにはいきません。

状況は多様化し、官僚が産業のすべての面倒を見ることは不可能です。
例えば、国の中小企業施策などを見てみると「あとは、それぞれが自分で考
えてね」という意図がありありです。(一応、私も中小企業診断士ですから、
その辺は詳しいんですね^^;)

「自己責任」という便利な言葉が流行りましたが、制度的にも、自分で自分
の行く末を決める社会になりつつあるのです。

■こんな時代に戦略を持たないで生き残ることは可能だと思いますか?

私は、そうは思いません。

一人一人が、戦略を持ち、自分で考えて生き残る。

厳しいが、ある意味、面白い時代です。

■ランチェスター戦略をきっかけに、皆さんに、戦略的思考に関心をもって
もらいたい。

そう願っています。

「日本は戦略の国だ」「戦略的思考は日本人の特徴だ」と言われるようにな
るまで、頑張っていきたい。

それが私の壮大なミッションです。


(2007年4月26日メルマガより)

■「戦略がなければ生き残れない」

私は、この言葉をあらゆる機会を見つけて繰り返しています。

しかし、まだ言い足りない。

■研修などをしていると、従業員の方々の「戦略マインド」のなさにいつも
驚きます。

大企業であってもあまり変わりません。

戦略という考え方をしたことがない人がなんと多いことか。

戦略がないとは、いわば、生き方を他人に任せているということ。

これだけ巷には戦略に関する書籍が溢れているのに、情報過多の弊害でしょ
うか。残念なことです。

■私は「SMPメソッド」というものを提唱しています。これは、経営には、
戦略Strategy、管理Management、実践Practice
のバランスが必要だという考え方です。

だけど、最初の戦略がない場合が多いので、実際には「SSSメソッド」の
提供になっています^^;

それでも充分に価値があることだと考えて、やり抜いていきますが。

■もっとも、日本企業に戦略がないのはある意味仕方がないことなのかも知
れません。マイケル・ポーターも「日本企業には戦略がない」と言っていま
した。

日本には高度成長期という戦略不要の幸福な時代がありました。その成功体
験を引きずる企業にいまさら戦略を持てというのも無理なのかも知れません。

といっても高度成長期が終わったのが、1973年ですから、ずいぶん昔の夢を
見ているわけなんですが...

■正確に言うと、高度成長期に戦略がなかったわけではありません。実際に
は、戦略がはまりすぎて、意識することもなかったというのが本当です。

戦後の焼け野原からの出発だった日本の復興。もともと日本は資源のない国
ですから、売るものがありません。

だから、外国から原材料を仕入れて、さらに価値のあるものに加工して売る。
それしか道がありませんでした。

あえて言うなら、日本は、価値を創ることを宿命づけられた国です。

お手本は、戦勝国であるアメリカでした。夢のようなアメリカ製品にいつか
近づきたいという思いでものづくりに邁進しました。

最初は低賃金を武器に。次の段階では、世界一と言われるようになるものづ
くり技術を武器に。

■製造業だけではなく、あらゆる産業が、アメリカを参考に品質向上を目指
しました。(アメリカもその頃は、知的財産保護に大らかな態度をとってい
ました)

日本全体が狂ったように、同じ方向を目指したわけです。

しのごの言わずにひたすら決められたことをやり抜くことが求められました。

大企業の採用担当者が「受験勉強などという無益なことをやり抜いた忍耐力
と従順さを評価して採用する」などと言ったらしいという話がまことしやか
に流れていたほどです。

これでは戦略を考える必然性はありませんね。

■ところが、1985年のプラザ合意を機に、世界の様相は一変します。

強くなりすぎたドル相場を実態に近づけるための合意、これは、物語風に言
うとアメリカが「我々はもう絶対的な強者ではない」と宣言したことです。

アメリカの凋落は、彼らを顧客にしてきた日本の凋落でもあります。

ここに至り、日本は「誰に、何を、どのように売るのか」というビジネスの
根本を問い直さなければならなくなったのです。

この時期、田岡信夫の「ランチェスター販売戦略」が大きな反響を呼んだの
も、日本全体が戦略を必要としたからでしょう。

羊のような人材を求む!と言っていた企業も、ここへきて「戦略的思考力の
ある人材がいい」などと言いはじめました。節操ないですね^^;

■それから20年以上が経ちました。

アメリカはITという新たな武器を手に入れ、再び世界の強者として存在感
を示しています。

ヨーロッパはEU経済圏を作り上げ、力を見せています。

中国、インドなど新興国の勢いも凄まじいものがあります。

日本はバブル期を経て、長い不況からようやく抜け出そうとしたところ。

日本に戦略が必要な状況は変わりません。むしろ、アメリカとの関係だけで
はなく、世界規模での視点で捉えなおさなければならないだけ、状況は複雑
化しています。

戦後復興の時期ならば、方向性は1つでしたから、戦略を考えるのは、官僚
や政治家に任せていれば、間違いありませんでした。

しかし、今は、そういうわけにはいきません。

状況は多様化し、官僚が産業のすべての面倒を見ることは不可能です。
例えば、国の中小企業施策などを見てみると「あとは、それぞれが自分で考
えてね」という意図がありありです。(一応、私も中小企業診断士ですから、
その辺は詳しいんですね^^;)

「自己責任」という便利な言葉が流行りましたが、制度的にも、自分で自分
の行く末を決める社会になりつつあるのです。

■こんな時代に戦略を持たないで生き残ることは可能だと思いますか?

私は、そうは思いません。

一人一人が、戦略を持ち、自分で考えて生き残る。

厳しいが、ある意味、面白い時代です。

■ランチェスター戦略をきっかけに、皆さんに、戦略的思考に関心をもって
もらいたい。

そう願っています。

「日本は戦略の国だ」「戦略的思考は日本人の特徴だ」と言われるようにな
るまで、頑張っていきたい。

それが私の壮大なミッションです。

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