物語風ビジネス書を読んでみよう
2012.05.03
(2012年5月3日メルマガより)
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
これは、
主人公は美貌の商品プランナー。
だだし勢いだけが取り柄の若い未熟な女性で、
ンな行動で失敗を重ねますが、
徐々に成長してきます。
周りを固めるのは、主人公が反発するマーケティングの理論家や、
家を師匠と仰ぐライバル会社の女性営業、
い男性など。
物語そのものは、理論を紹介するための付けたしで、
の足りない。
また理論書としても、
しかし、教科書的に理論を羅列されるよりも、
残ります。
特に初めてマーケティングの理論を学ぶ人にとっては、
■例えば、最初の方で、
要望という要望を全て採りいれた商品を作り上げて提案しますが、
客の要望を無視したかのように見えるライバル会社の商品に競り負
います。
なぜなら自社の商品は顧客の顕在ニーズを満たした商品に過ぎない
バル会社の商品は、顧客が思いもつかなかったが、
商品だったからです。
マーケティングの基本は顧客視点に立つことですが、
きばかり気にしていたら、本質を見誤ります。
これをマーケティングの用語で、マーケティングマイオピア(
ケティング)といいます。
概念自体は、古典的なものですが、
個人は今でも多いと感じます。
そんな時に、古い学者(セオドア・レビット)
い綺麗な女性が失敗して悔し涙を流す場面を見せた方が、
ことでしょう^^
■最近、小説仕立てのビジネス書が増えていると思うのですが、
ょう。
「100円のコーラを...」と似たテイストを持つ本に「
まる─会社をよくする戦略思考のフレームワーク」があります。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
こちらも美貌のマーケター(だったかな?)が、
戦略のフレームワークを導入して、みごと立て直す話です。
物語としては、
助けする草食系男子が主人公に恋心を抱いたりします。
そんな物語展開の中で、これもまたやはり、
していきます。
好き嫌いは分かれるでしょうが、私は面白かったですよ^^
■少し古いですが、「ドリルを売るには穴を売れ」という本にも、
語が載っています。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
主人公は、若くて可愛らしい(かどうかは書いていないが...)
ターです。彼女が、
タリアンレストランを再生する話です。
ロマンスこそありませんが、
けているが実はデキる上司がいたり、
もありそうな配役ですが、面白い物語展開となっています。
こちらは、理論説明と物語が並行して記載されています。
■体系的な理論を掲げるハードな専門書ではなく、
ウを売りにするソフトなビジネス書のブームが始まったのは、
ほど前からですかね。
私が独立する前後だったからよく憶えています。確かに新鮮で、
に読んだ記憶があります。
あの頃「学術的理論は実践では役に立たないから机上の空論だ。
つノウハウを伝える」というのが、
いかにもリアルを売りにするので、具体的事例満載で、
けで、成功するような気になったものですね^^;
もっとも、学術的理論は、客観的な実証手続きを経た上で、
れています。
逆に実践ノウハウは、
作者一人の才覚で培ったノウハウやスキルの提示です。
つまり、学術的理論の方が客観的であり、
実践ノウハウ本を読んでいて気づいたのは、実は、それは、
「ボクはこういうやり方で成功したんだ。
語りかける形式の物語であるということです。
ということは、現在の物語形式のビジネス書ブームは、
ムからの発展形です。
■一時期のノウハウ本ブームが去った感があるのは、
きな読者層に一巡したのか、
だから物語風ビジネス書は、その反省に立つものだと思われます。
として
1.扱う理論体系がしっかりしていること。(単なる経験談なら、
ほどしっかりしていないと読むに堪えないものとなります)
2.物語そのものは単純であること。(あまり複雑だと、
なります)
3.キャラクターで勝負すること。(物語が単純なので、
者層を考えると、萌え系が多くなるのかな^^)
などがあげられるでしょうか。
特に1は、ノウハウ本の弱点を補うものだと考えます。
■もっとも上の3冊は、
うも、作り事めいた底の浅さが見えてしまう。
最近のビジネス書では「下町ロケット」
たから、決してこのジャンルがすべて無味乾燥なものではない。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
ただし「下町ロケット」は、物語に主軸を置いているので、
らといってビジネスの勉強にはならないと思いますが。
■しっかりした経営理論を学び、かつ、
ることができる物語風ビジネス書はないものか。
それならば、最近の本ではなく、
メルマガで何度か紹介したことのある三枝匡氏の「
社を変えられますか」をお勧めします。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
噂によると、
再生事例を物語化したもののようです。
リアルな内容だと感じますし、
あと思います。
なお三枝氏にはこの他にも優秀な物語風のビジネス書がありますの
考に。
「経営パワーの危機─会社再建の企業変革ドラマ」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
「戦略プロフェッショナル─シェア逆転の企業変革ドラマ」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
■萌え系とビジネス書の融合という流れを作ったのが「
マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(
あることは間違いないでしょう。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
普段ビジネス書を手にとらない読者に対して、
しめたということでは、この本の効果は絶大でした。
私の分析でいうと、やはりこの本の成功は、
1.前提となる理論がしっかりしている。(ドラッカーですから)
2.物語がシンプルで面白い。(
3.キャラクターが立っている。(AKB風のキャラ立て)
ということになります。
この本がえらい売れたおかげで似たような本がその後、
とく(←この言い回しもよく分かりませんが...)
おそらくこれからも類似本、便乗本が出てくるのでしょうな。
作者の岩崎夏海氏は、文学界よりの方で、
のようですから、最近の便乗本の隆盛をみて、
うかね。
■今後、物語風ビジネス書はどのようになっていくのか。
おそらく物語の部分を深化洗練させていく方向にいくのでしょうね
(理論紹介を深化させる本も出てくるでしょうが、
るので続かないでしょうから)
今、あまりに単純でパターン通りの物語が多いですから、
効かせて、推理小説風、冒険小説風、SF小説風、
込むと面白くなるかも知れません。
そうなると、ビジネス畑の人間が書くのは難しくなるので、
やってもらわなければなりません。
今は、プロの小説家は、
ないでしょうが、
ません。
期待したいですね。
■「もしドラ」の岩崎夏海氏が、自身のブログで、
について書いています。
参考:これからはローカルで勝てる人材こそ求められる
http://d.hatena.ne.jp/
この中で岩崎氏は「物語は、
る」と書いています。いわゆるモチベーションを上げる効果です。
ところが今、物語が失われています。特に「
生活を手に入れよう」といった大きな物語がない。
だから人々はネットや書籍や人との交流などで自分にしっくりくる
つけてきては、生きる気持ちのドライブにしています。
例えば「誠実にコツコツ働くことで成功する」という物語。
あるいは「
う物語。
「孫子の兵法を身に着けることでビジネスの社会で生きていける」
これからの時代、求心力を持つのは、
る人材なんだ。というのが岩崎氏の主張でしょう。
■全くその通りだと思います。
物語は、論理よりはるかに強く人々の心に訴える力を持ちます。
それは何千年もの間、
と私は考えています。
小説や映画など物語に触れていると「理屈では理解し難いが、
とはできる」という感覚を持つことがあります。
例えば、
あるいは神話や民話などで、村人全員が死んだ時に、
というような話。
ガルシアマルケスの「予告された死の記録」で、
きて「おれは殺されたんだよ」と言ってから倒れる場面。
要するにこれらの事例は、論理と物語の違いを表すものです。
■「理屈では分からんが、内容はしっくりくる」
れられているということです。
確かに世の中には、論理的な矛盾を起こして、
いうのはたくさんあります。
あるいは情報が少なくて、
それでも、
そんな時に物語の力は威力を発揮します。
例えば、
「言われたらやらなしゃあない」で済ますのではなく、「
とが出来たら開発陣を一泡吹かせられるぞ。
ぜ!」と言うことが出来るのが優れたリーダーです。
そういう意味で、論理だけではなく、
力を持つことは間違いないと思います。
■思えば、実践ノウハウ本も自己啓発本も、論理ではなく、
に成り立つものでした。
だから物語は大きなパワーを持つと同時に危険なものでもあります
「寝ていても億万長者になれる方法がある」
「成功者の言う通りしていれば、自分も成功できる」
「あの人は現世にいても不幸なだけだから、
のためだ」
こうした物語に安易に乗ってしまう人のなんと多いことか。
■人間は何も考えていないと「快・不快の法則」
これは、人間の本能として、快感を覚えるもの(食欲、性欲、
欲などを満たすもの)に惹かれるという法則です。
当然のことながら、長い目で見て、
と誰もが思っているでしょう。
ただし、人間の本能は、まずは目先の快感にとびつこうとします。
たとえそれが将来のマイナスにつながってしまうとしても、
する欲求はそれほど強いものです。
人間の理性は、目先の快感にとびつこうとする自らの本能を律し、
快感や幸福につながる行動を選択しようとします。
人間が他の動物と違うところは、
いうことです。
だから、物語の高揚に自らを任せるならば、
るものであってほしいと思います。
決して、安易な目先の快感に囚われるようなものであっては、
えます。
■これからの時代、物語を作る人と同時に、
を判断する目が必要になる。というのが私の最近の主張です。
そのためにはどうすればいいのか。
私の答えでは、やはり、戦略性、論理性を持って、
です。
「この人の話に心惹かれるのはなぜだろう」「この話に乗ると、
いくのか」こうした問いかけを絶えずし続けることです。
その上で、この物語は、目先の快感を満たすだけのものか、
なビジョンに合うものなのかを理性的に考えてみることです。
感性と理性。相反するものかも知れませんが、
長期的な幸福を得るための秘訣です。
■それはともかく、私が物語風ビジネス書をおススメしたいのは、
1.小難しい理論を面白く学ぶことができる。
2.理論の活用方法を臨場感をもって学ぶことができる。
ことに加えて、
3.物語に対する感性を磨き、自分にとって、いい物語、
る力を得る。
ことも大きな理由です。
ぜひとも多くの物語風ビジネス書に触れて、
だきたいと思います。
(2012年5月3日メルマガより)
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
これは、
主人公は美貌の商品プランナー。
だだし勢いだけが取り柄の若い未熟な女性で、
ンな行動で失敗を重ねますが、
徐々に成長してきます。
周りを固めるのは、主人公が反発するマーケティングの理論家や、
家を師匠と仰ぐライバル会社の女性営業、
い男性など。
物語そのものは、理論を紹介するための付けたしで、
の足りない。
また理論書としても、
しかし、教科書的に理論を羅列されるよりも、
残ります。
特に初めてマーケティングの理論を学ぶ人にとっては、
■例えば、最初の方で、
要望という要望を全て採りいれた商品を作り上げて提案しますが、
客の要望を無視したかのように見えるライバル会社の商品に競り負
います。
なぜなら自社の商品は顧客の顕在ニーズを満たした商品に過ぎない
バル会社の商品は、顧客が思いもつかなかったが、
商品だったからです。
マーケティングの基本は顧客視点に立つことですが、
きばかり気にしていたら、本質を見誤ります。
これをマーケティングの用語で、マーケティングマイオピア(
ケティング)といいます。
概念自体は、古典的なものですが、
個人は今でも多いと感じます。
そんな時に、古い学者(セオドア・レビット)
い綺麗な女性が失敗して悔し涙を流す場面を見せた方が、
ことでしょう^^
■最近、小説仕立てのビジネス書が増えていると思うのですが、
ょう。
「100円のコーラを...」と似たテイストを持つ本に「
まる─会社をよくする戦略思考のフレームワーク」があります。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
こちらも美貌のマーケター(だったかな?)が、
戦略のフレームワークを導入して、みごと立て直す話です。
物語としては、
助けする草食系男子が主人公に恋心を抱いたりします。
そんな物語展開の中で、これもまたやはり、
していきます。
好き嫌いは分かれるでしょうが、私は面白かったですよ^^
■少し古いですが、「ドリルを売るには穴を売れ」という本にも、
語が載っています。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
主人公は、若くて可愛らしい(かどうかは書いていないが...)
ターです。彼女が、
タリアンレストランを再生する話です。
ロマンスこそありませんが、
けているが実はデキる上司がいたり、
もありそうな配役ですが、面白い物語展開となっています。
こちらは、理論説明と物語が並行して記載されています。
■体系的な理論を掲げるハードな専門書ではなく、
ウを売りにするソフトなビジネス書のブームが始まったのは、
ほど前からですかね。
私が独立する前後だったからよく憶えています。確かに新鮮で、
に読んだ記憶があります。
あの頃「学術的理論は実践では役に立たないから机上の空論だ。
つノウハウを伝える」というのが、
いかにもリアルを売りにするので、具体的事例満載で、
けで、成功するような気になったものですね^^;
もっとも、学術的理論は、客観的な実証手続きを経た上で、
れています。
逆に実践ノウハウは、
作者一人の才覚で培ったノウハウやスキルの提示です。
つまり、学術的理論の方が客観的であり、
実践ノウハウ本を読んでいて気づいたのは、実は、それは、
「ボクはこういうやり方で成功したんだ。
語りかける形式の物語であるということです。
ということは、現在の物語形式のビジネス書ブームは、
ムからの発展形です。
■一時期のノウハウ本ブームが去った感があるのは、
きな読者層に一巡したのか、
だから物語風ビジネス書は、その反省に立つものだと思われます。
として
1.扱う理論体系がしっかりしていること。(単なる経験談なら、
ほどしっかりしていないと読むに堪えないものとなります)
2.物語そのものは単純であること。(あまり複雑だと、
なります)
3.キャラクターで勝負すること。(物語が単純なので、
者層を考えると、萌え系が多くなるのかな^^)
などがあげられるでしょうか。
特に1は、ノウハウ本の弱点を補うものだと考えます。
■もっとも上の3冊は、
うも、作り事めいた底の浅さが見えてしまう。
最近のビジネス書では「下町ロケット」
たから、決してこのジャンルがすべて無味乾燥なものではない。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
ただし「下町ロケット」は、物語に主軸を置いているので、
らといってビジネスの勉強にはならないと思いますが。
■しっかりした経営理論を学び、かつ、
ることができる物語風ビジネス書はないものか。
それならば、最近の本ではなく、
メルマガで何度か紹介したことのある三枝匡氏の「
社を変えられますか」をお勧めします。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
噂によると、
再生事例を物語化したもののようです。
リアルな内容だと感じますし、
あと思います。
なお三枝氏にはこの他にも優秀な物語風のビジネス書がありますの
考に。
「経営パワーの危機─会社再建の企業変革ドラマ」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
「戦略プロフェッショナル─シェア逆転の企業変革ドラマ」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
■萌え系とビジネス書の融合という流れを作ったのが「
マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(
あることは間違いないでしょう。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/
普段ビジネス書を手にとらない読者に対して、
しめたということでは、この本の効果は絶大でした。
私の分析でいうと、やはりこの本の成功は、
1.前提となる理論がしっかりしている。(ドラッカーですから)
2.物語がシンプルで面白い。(
3.キャラクターが立っている。(AKB風のキャラ立て)
ということになります。
この本がえらい売れたおかげで似たような本がその後、
とく(←この言い回しもよく分かりませんが...)
おそらくこれからも類似本、便乗本が出てくるのでしょうな。
作者の岩崎夏海氏は、文学界よりの方で、
のようですから、最近の便乗本の隆盛をみて、
うかね。
■今後、物語風ビジネス書はどのようになっていくのか。
おそらく物語の部分を深化洗練させていく方向にいくのでしょうね
(理論紹介を深化させる本も出てくるでしょうが、
るので続かないでしょうから)
今、あまりに単純でパターン通りの物語が多いですから、
効かせて、推理小説風、冒険小説風、SF小説風、
込むと面白くなるかも知れません。
そうなると、ビジネス畑の人間が書くのは難しくなるので、
やってもらわなければなりません。
今は、プロの小説家は、
ないでしょうが、
ません。
期待したいですね。
■「もしドラ」の岩崎夏海氏が、自身のブログで、
について書いています。
参考:これからはローカルで勝てる人材こそ求められる
http://d.hatena.ne.jp/
この中で岩崎氏は「物語は、
る」と書いています。いわゆるモチベーションを上げる効果です。
ところが今、物語が失われています。特に「
生活を手に入れよう」といった大きな物語がない。
だから人々はネットや書籍や人との交流などで自分にしっくりくる
つけてきては、生きる気持ちのドライブにしています。
例えば「誠実にコツコツ働くことで成功する」という物語。
あるいは「
う物語。
「孫子の兵法を身に着けることでビジネスの社会で生きていける」
これからの時代、求心力を持つのは、
る人材なんだ。というのが岩崎氏の主張でしょう。
■全くその通りだと思います。
物語は、論理よりはるかに強く人々の心に訴える力を持ちます。
それは何千年もの間、
と私は考えています。
小説や映画など物語に触れていると「理屈では理解し難いが、
とはできる」という感覚を持つことがあります。
例えば、
あるいは神話や民話などで、村人全員が死んだ時に、
というような話。
ガルシアマルケスの「予告された死の記録」で、
きて「おれは殺されたんだよ」と言ってから倒れる場面。
要するにこれらの事例は、論理と物語の違いを表すものです。
■「理屈では分からんが、内容はしっくりくる」
れられているということです。
確かに世の中には、論理的な矛盾を起こして、
いうのはたくさんあります。
あるいは情報が少なくて、
それでも、
そんな時に物語の力は威力を発揮します。
例えば、
「言われたらやらなしゃあない」で済ますのではなく、「
とが出来たら開発陣を一泡吹かせられるぞ。
ぜ!」と言うことが出来るのが優れたリーダーです。
そういう意味で、論理だけではなく、
力を持つことは間違いないと思います。
■思えば、実践ノウハウ本も自己啓発本も、論理ではなく、
に成り立つものでした。
だから物語は大きなパワーを持つと同時に危険なものでもあります
「寝ていても億万長者になれる方法がある」
「成功者の言う通りしていれば、自分も成功できる」
「あの人は現世にいても不幸なだけだから、
のためだ」
こうした物語に安易に乗ってしまう人のなんと多いことか。
■人間は何も考えていないと「快・不快の法則」
これは、人間の本能として、快感を覚えるもの(食欲、性欲、
欲などを満たすもの)に惹かれるという法則です。
当然のことながら、長い目で見て、
と誰もが思っているでしょう。
ただし、人間の本能は、まずは目先の快感にとびつこうとします。
たとえそれが将来のマイナスにつながってしまうとしても、
する欲求はそれほど強いものです。
人間の理性は、目先の快感にとびつこうとする自らの本能を律し、
快感や幸福につながる行動を選択しようとします。
人間が他の動物と違うところは、
いうことです。
だから、物語の高揚に自らを任せるならば、
るものであってほしいと思います。
決して、安易な目先の快感に囚われるようなものであっては、
えます。
■これからの時代、物語を作る人と同時に、
を判断する目が必要になる。というのが私の最近の主張です。
そのためにはどうすればいいのか。
私の答えでは、やはり、戦略性、論理性を持って、
です。
「この人の話に心惹かれるのはなぜだろう」「この話に乗ると、
いくのか」こうした問いかけを絶えずし続けることです。
その上で、この物語は、目先の快感を満たすだけのものか、
なビジョンに合うものなのかを理性的に考えてみることです。
感性と理性。相反するものかも知れませんが、
長期的な幸福を得るための秘訣です。
■それはともかく、私が物語風ビジネス書をおススメしたいのは、
1.小難しい理論を面白く学ぶことができる。
2.理論の活用方法を臨場感をもって学ぶことができる。
ことに加えて、
3.物語に対する感性を磨き、自分にとって、いい物語、
る力を得る。
ことも大きな理由です。
ぜひとも多くの物語風ビジネス書に触れて、
だきたいと思います。
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- 2017.06.15:小さな会社のM&Aが日本を救う?
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- 2017.03.09:ラスト・ワンマイルの表と裏をおさえよ
- 2017.02.23:鳥貴族の成長はこのまま∞に続くのか
- 2017.02.09:キングコング西野の絵本「えんとつ町のプペル」はなぜ炎上するほど売れているのか?
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- 2017.01.12:「孫子」を5つのポイントで整理した
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- 2016.12.15:セイコーマート・北の最強コンビニはどのようにできたのか
- 2016.12.01:クリスピー・クリーム・ドーナツの大量閉店は、前向きだったのですね
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- 2016.11.03:ピコ太郎はなぜ世界を席巻したのか?
- 2016.10.20:地域密着営業って何だろう?
- 2016.10.06:繁盛する居酒屋には、現場営業に必要なヒントが満載だ
- 2016.09.22:天下分け目といわれた関ヶ原の戦いはなぜ半日で決着がついたのか?
- 2016.09.08:「世界の山ちゃん」は世界に届くのか
- 2016.08.25:リオ五輪 男子柔道はなぜ躍進したのか?
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- 2016.07.28:営業は純粋な「技術」であり、誰でも身に着けられるものである
- 2016.07.14:金本を信じよ!
- 2016.06.30:せっかく展示会出展しても成果の出ないやり方をしている企業が多すぎる
- 2016.06.16:小さな会社が生き残る秘訣は「ニッチであること」その他には...
- 2016.06.02:びっくりドンキーは弱者のエネルギーに満ちていた
- 2016.05.19:「同率勝算の規則」に則った唯一の成功法則
- 2016.05.05:レスターに学ぶ「奇跡のチーム」を作る3つの秘訣
- 2016.04.21:世紀のちゃぶ台返し!セブンに何があったのか
- 2016.04.07:新社会人に贈る あなたの人生を豊かにする秘訣
- 2016.03.24:コメダ珈琲店に人気があるのは理由がある
- 2016.03.10:小さくても生き残る「局所的な強者」の作り方
- 2016.02.25:「営業の仕組み」を身に着ければ、目標達成に苦しまなくなる
- 2016.02.11:子供に自慢できる人生を送りたいなら
- 2016.01.28:マクドナルドもスターバックスも日本市場をなめるな!
- 2016.01.14:「孫子の兵法」を企業経営に活かす方法
- 2015.12.31:結果を出す人は、手段を目的化している
- 2015.12.17:廃業寸前の負け犬集団が、常勝軍団に生まれ変わったわけ
- 2015.12.03:なぜ「世界トップ企業」を目指すのか?
- 2015.11.19:初めての著作は、なぜ「小説」になったのか?
- 2015.11.05:戦略は実行させなければ意味がない
- 2015.10.22:世界トップ企業への道は「差別化」が開く
- 2015.10.08:世界トップ企業になるために最初にしなければならないこと
- 2015.09.24:サーモス(THERMOS)はなぜ「廃業寸前」から世界トップ企業になったのか?
- 2015.09.10:営業には3つの役割がある
- 2015.08.27:楽天球団は、新しい野球を見せてくれ!
- 2015.08.13:ユニクロは、無印良品と提携せよ
- 2015.07.23:ノキアと日本電産 東西M&A巧者のやり方
- 2015.07.09:ワクワクする仕事しかやりません。
- 2015.06.25:ライザップはなぜ叩かれるのか?
- 2015.06.11:「けっこういい」よりも「並外れてダメ」がいい
- 2015.05.28:戦略には「感動」が必要だ
- 2015.05.14:「孔子」を学ぶ意味
- 2015.04.30:スカイマークはなぜ優遇されながら破綻したのか?
- 2015.04.16:セブンvsミスド 初戦の判定は
- 2015.04.02:任天堂はもう一度天下をとれるのか
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- 2015.02.19:成長しないビジネスのロールモデル
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- 2015.01.08:「孫子」を活用するための最大のキーワード
- 2014.12.31:「孫子の兵法」を学ぶ
- 2014.12.25:ハウステンボスはどのようにして再建されたのか?
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- 2014.10.02:阪神タイガースはなぜ優勝できないのか?
- 2014.09.18:創業塾でのQ&A
- 2014.08.21:コンビニのアイスクリームはどうなっているのか
- 2014.08.07:創業して10年続く人が持っている3つの資質
- 2014.07.24:私が「孫子」を使う理由
- 2014.07.10:「三国志」の戦いで勝敗が決する要因とは?
- 2014.06.26:「孫子の兵法」でみる2014年ワールドカップ日本代表の戦い
- 2014.06.12:マラドーナはなぜ三流監督で終わったのか?
- 2014.05.29:相性のいい顧客を探す方法
- 2014.05.15:営業が不得意な人は、営業なんてしない方が成果が上がる
- 2014.05.01:GoProは、強者になれるのか
- 2014.04.17:マクドナルドは、マイルドヤンキーを狙え!
- 2014.04.03:売れる仕組みが必要な理由
- 2014.03.20:営業プロセスがなければ組織は動かない
- 2014.03.06:ビジネスの設計図を作ろう
- 2014.02.20:彼を知り己を知れば...
- 2014.02.06:ビジョンは営業チームを一丸にする
- 2014.01.23:楽しくなければ営業じゃない!
- 2014.01.09:私がメルマガを書く「立ち位置」
- 2013.12.26:レゴは、なぜ世界第2位の玩具メーカーに復活したのか?
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- 2013.11.28:日本のモノづくりを復活させるには
- 2013.11.14:レッドブルが世界で52億本も売れた「何か」
- 2013.10.31:ヤフーはどこに行こうとしているのか?
- 2013.10.17:飛び火マーケティングの時代-GoPro
- 2013.10.03:アップルは普通の企業になってしまった
- 2013.09.19:7年後、日本は巨大な展示会場になる
- 2013.09.05:店舗系ビジネスの弱者の戦略
- 2013.08.22:私がイチローから学ぶ3つのこと
- 2013.08.08:脱・人脈の営業
- 2013.07.25:ソーシャル時代の「真実の瞬間」
- 2013.07.11:統計は最強の営業マネジメントツールである
- 2013.06.27:新興宗教のビジネスモデル
- 2013.06.13:進化する教育システムに乗り遅れるな
- 2013.05.30:お医者さんや弁護士さんの営業戦略
- 2013.05.16:できる営業は、負け方が違う
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- 2013.04.18:差別化は、マイナスせよ
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- 2013.03.21:第3回WBC終戦記念 がんばれプロ野球
- 2013.03.07:マイケル・ポーターの戦略はもう通用しないのか?
- 2013.02.21:王将の餃子は大阪を跳び出すか?
- 2013.02.07:営業チームマネジメントの第一歩
- 2013.01.24:失速したマクドナルドの次の一手は?
- 2013.01.10:阪神タイガースは暗黒時代に戻っていくのか
- 2012.12.27:衰退市場でトップを張る宝島社の戦略
- 2012.12.13:目標は、顧客総取り!
- 2012.11.29:答えのない問題に取り組めるのか
- 2012.11.15:手っ取り早く実績を上げるには
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- 2012.10.18:世界王者が世界に挑戦!
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- 2012.09.20:安売りせずに売る方法
- 2012.09.06:脳内のリミットを外せ
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- 2012.08.09:もうかるビジネスにはタネがある
- 2012.07.26:ステーキを売るな、○○を売れ!
- 2012.07.12:一流の営業になるために絶対に避けられない道
- 2012.06.28:顧客を創造するということ
- 2012.06.14:ビジネスが成立するための3つの要素
- 2012.05.31:理屈で捉えきれない会社もある
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- 2012.05.03:物語風ビジネス書を読んでみよう
- 2012.04.19:市場価値より企業内価値を高めよう
- 2012.04.05:3つの起業家タイプが注意すること
- 2012.03.22:ソニーはどこへ行った?
- 2012.03.08:利益を上げるための最もシンプルな方法
- 2012.02.23:ランチェスター戦略を営業に活かすたった3つのプロセス
- 2012.02.09:日本の電機メーカーはどうすれば生き残れるのか
- 2012.01.26:心理学はビジネスに生かせるのか
- 2012.01.12:水戸黄門の終焉と大阪都構想
- 2011.12.29:「坂の上の雲」を越えていこう
- 2011.12.15:強い現場を作る方法
- 2011.12.01:なぜ落合博満はブレないのか?
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- 2011.11.03:理屈でメシは食えん!でいいの?
- 2011.10.20:iPhone vs iPhone
- 2011.10.06:本質からはじめよ!
- 2011.09.22:アマゾンにチャレンジ!
- 2011.09.08:さらば、スティーブ・ジョブズ
- 2011.08.25:マフィアにビジネスの極意を聞く
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- 2011.07.28:なぜ我々にはマーケティングが必要なのか?
- 2011.07.14:「いい商品」って何ですか?
- 2011.06.30:カリスマ営業を有難がっても意味ないでしょう
- 2011.06.16:ネスプレッソが売れている理由
- 2011.06.02:孫子、ポーター、ランチェスター
- 2011.05.19:足腰の弱い欧米企業、頭の弱い日本企業
- 2011.05.05:斎藤佑樹はプロ野球で通用するか?
- 2011.04.21:ランチェスター戦略って役に立つの?
- 2011.04.07:温泉旅館を蘇らせるには
- 2011.03.24:弱い人をより弱くするのが戦略なのか
- 2011.03.10:タスク管理と時間管理のツール紹介
- 2011.02.24:プレーヤーからマネージャーへ
- 2011.02.10:110兆円の市場に遅れた日本
- 2011.01.27:物語と希望の深い関係
- 2011.01.13:グーグルVSアップル
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- 2010.10.21:勝ちパターンの作り方
- 2010.10.07:たまには「哲学」の話をしよう
- 2010.09.23:世紀末都市・アキバ
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- 2010.08.26:もし現場のオッチャンがポーターを学んだら
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