すべてはデジタル化する

2007.01.04


(2007年1月4日メルマガより)

■昨年の大晦日。期待はずれだったのが、格闘技の放送ですねぇ。

いまや、日本の大晦日の定番となった感のある格闘技放送。

今回は、PRIDEの地上波放送がなくなったということで、独占放送とな
ったK-1Dynamite。視聴率は良かったようですが、内容はといえ
ばお粗末なものでした...T_T

PRIDEが本格派格闘技路線だとすれば、そのアンチテーゼとして色物お
祭り路線のK-1Dynamiteがあったのでしょうが、独占放送となっ
た今回は、色物でいくのか、本格派でいくのか、なんとも中途半端な内容で
した。

まあ、選手確保の難しさには同情しますが、この内容では、来年以降の方向
性を見直さなければならないでしょう。

■一方のPRIDEは、CS放送とブロードバンド配信での提供でした。こ
ちらは、凄まじい宣伝をしていたのでご存知ですね。ただ、1大会に300
0円というのは、どうなんでしょう。どの程度、売れたのでしょうね。

もっとも、今のブロードバンド環境では、無料で観る手立てはあります。K
-1Dynamiteの内容に不満だった私は、すぐにユーチューブをチェ
ックして、PRIDEのメインであった「ヒョードルvsハント」戦を観ま
した。映りは悪いですが、内容をチェックするには十分です。こうして、な
んとか欲求不満を解消したのが私の年越しでした^^;

■それにしてもユーチューブの威力はすごいですね。私が観たのは、韓国語
の放送でした。韓国のユーザーがアップしたわけです。

私はたまにユーチューブをチェックしています。時間がなくなるので、あま
りお奨めできることではありませんが、面白いことは間違いありません。

以前、やくみつるが亀田の親父に恫喝されたワイドショーもユーチューブで
みました^^;

ダウンタウンの昔の漫才も観ました。

ちなみにお奨めは、ダウンタウンの「笑ってはいけないハイスクール」でジ
ミー大西が「英語のレッスン」をする場面です。これは爆笑したい時の私の
秘密兵器です^^

■ユーチューブは著作権法違反を奨励しているわけではないので、著作権者
が申告すれば、すぐに削除してくれるそうです。

ただ、ユーザーは無数なので、いちいちチェックすることは難しくなってい
ます。

大前研一氏も、台湾での講演を有料配信しようと思っていたら、ユーチュー
ブにアップされて困ったそうです。

有料コンテンツとして想定していたものが無料で配信される。この流れはど
うにも止めようがないのが現状です。

これは何を意味するのか?

いずれはすべてのコンテンツは無料化し、クローズドコンテンツは無意味に
なるということでしょう。

■大前研一氏は「その世界に飛び込むしかない」と言っています。

自分で無料コンテンツを作る。玉石混交のコンテンツの目利きをする。無料
案内をする。無料コンテンツを組み合わせて違う商品を作る。ユーチューブ
上では、新たな試みが活発に行われています。

アメリカでは、俳優を使ったストーリーを持つ専用番組まで作成・配信され
ています。

しかし、どういう活用方法があるのか、本当のところ分かっていません。だ
から、自分で飛び込んで活用してみるしかないということです。

■そのユーチューブを傘下に収めたのがグーグルです。

「検索」という行動を掌握したグーグルも、いまだ全貌が見えない企業です。

グーグルの理念は「知の世界の秩序の再編成」と「富の再配分」だそうです
が(by梅田望夫氏)、世界中のすべてをデジタル化し、検索可能にするとい
う壮大な試みをみていると、グーグルにとって広告配信や決済機能提供など
による巨大な収益は、グーグル的世界観を現出するための便宜でしかないと
思えます。

「金で買えないものはない」と言って顰蹙を買ったのはホリエモンでしたが
^^、グーグルはさしずめ「デジタル化できないものはない」とでも言うの
でしょうか。

■ところで、私の仕事は経営コンサルタントです。これは、ビジネスにおけ
る考え方、方向性、計画、やり方、訓練などを提供し、成果に結びつける仕
事です。

ビジネスにおいては見えないものこそ重要です。成果を上げるためには、見
えないものの力が必要です。だから私のような役割の者が求められます。

経営上の判断や意思決定は見えないもの。これはデジタル化できない部分で
す。

とのん気に思ってはいられません。

実は、こうした意思決定に影響するビジネス理論のデジタル化が急速に進ん
でいます。

えらいことですね^^;

■確かに、ビジネス・コンテンツの世界では理論のデジタル化あるいはデバ
イス化とでもいう動きが進んでいると感じます。

たとえば「常勝のビジネス理論50」といった書籍では、問題解決の
道具としてのビジネス理論が並列に陳列させられています。

その中にランチェスター戦略もあります。「仕事センスをますます高める」
という章に14のビジネス理論と一緒に載っています。

私のようなランチェスター戦略の専門家は、ランチェスター的な視点からビ
ジネスを捉え、体系化することに腐心しているわけですが、このようなカタ
ログ的な書籍に象徴されるような理論のパーツ化は盛んに行われているわけ
です。

私はこの本をコンビニで買いましたが、それも象徴的ですよね^^

■ビジネス理論に「万能薬はない」というのが私の実感ですから、こうした
パーツ化、デバイス化、デジタル化の動きに反対するものではありません。

実際、ビジネス理論に関する限り、有料コンテンツを無視して通り過ぎても
何ら困ることはありません。

あらゆる理論のエッセンスは解析され、再構築され、デバイスとして無料ま
たは安価で提供されるようになります。

内容は玉石混交でしょうが、機会は空気のようにすべての人に公平に与えら
れるわけですから、それを活用する側の応用力がより求められるようになる
のです。

■ビジネス・コンテンツの世界だけではありません。

ソニーのハワード・ストリンガー会長兼CEOは「欧米では垂直統合型の企
業は消滅しつつある」と述べています。

つまりビジネスの要素はパーツ化され、それぞれ得意分野を持つ企業同士が
提携関係を保ちつつ、ビジネスシステムを作るという形です。

現在、力を持っているのは、アップルやノキアなど、デバイスを再構築する
コンセプトを持った企業ですが、その陰には、当然、質の高いデバイスを提
供できる企業が無数にあり、実は高い収益を保っているのです。

ちなみに、ストリンガー氏は、ソニーの役割を「革新的な商品を生み出すこ
と」としています。

■一方で、ランチェスター戦略に接した方ならご承知でしょうが、すべてが
デジタル化する世界では「デジタル化できないもの」の価値が高まります。

正確に言えば、デジタル化が遅れるものですね。

たとえば、意思決定や判断、感情、人間関係、リアルな接触など、デジタル
化が難しい内容のものです。

未だに「営業」がブラックボックス化されており、泥臭い営業が珍重される
のは、それがデジタル化しにくいからでしょう。

弱者のフィールドとして残されているのは、こうした分野であることは間違
いありませんから、ご自身のビジネスとしてデジタル化できない部分は何か
を考え抜いてください。

■ただし、安易にデジタル化できないと決め付けるのは禁物です。おそらく
すべてはいずれはデジタル化できてしまうのです。

人間の感情などは、多分、シンプルなメカニズムで動いているのではないで
しょうか。

意思決定や判断もいずれはデジタル化し、PCで代用できるようになるでし
ょう。

リアルな人間のぶつかりあいである格闘技も、PS3なら再現できるかも知
れません。

ジミー大西の「英語レッスン」は難しいでしょうが^^;

■グーグル的世界観に乗っかってビジネスをデジタル展開しつつも、乗っか
らない部分を意識して育てる。

これがこれからのビジネスのテーマですね。


(2007年1月4日メルマガより)

■昨年の大晦日。期待はずれだったのが、格闘技の放送ですねぇ。

いまや、日本の大晦日の定番となった感のある格闘技放送。

今回は、PRIDEの地上波放送がなくなったということで、独占放送とな
ったK-1Dynamite。視聴率は良かったようですが、内容はといえ
ばお粗末なものでした...T_T

PRIDEが本格派格闘技路線だとすれば、そのアンチテーゼとして色物お
祭り路線のK-1Dynamiteがあったのでしょうが、独占放送となっ
た今回は、色物でいくのか、本格派でいくのか、なんとも中途半端な内容で
した。

まあ、選手確保の難しさには同情しますが、この内容では、来年以降の方向
性を見直さなければならないでしょう。

■一方のPRIDEは、CS放送とブロードバンド配信での提供でした。こ
ちらは、凄まじい宣伝をしていたのでご存知ですね。ただ、1大会に300
0円というのは、どうなんでしょう。どの程度、売れたのでしょうね。

もっとも、今のブロードバンド環境では、無料で観る手立てはあります。K
-1Dynamiteの内容に不満だった私は、すぐにユーチューブをチェ
ックして、PRIDEのメインであった「ヒョードルvsハント」戦を観ま
した。映りは悪いですが、内容をチェックするには十分です。こうして、な
んとか欲求不満を解消したのが私の年越しでした^^;

■それにしてもユーチューブの威力はすごいですね。私が観たのは、韓国語
の放送でした。韓国のユーザーがアップしたわけです。

私はたまにユーチューブをチェックしています。時間がなくなるので、あま
りお奨めできることではありませんが、面白いことは間違いありません。

以前、やくみつるが亀田の親父に恫喝されたワイドショーもユーチューブで
みました^^;

ダウンタウンの昔の漫才も観ました。

ちなみにお奨めは、ダウンタウンの「笑ってはいけないハイスクール」でジ
ミー大西が「英語のレッスン」をする場面です。これは爆笑したい時の私の
秘密兵器です^^

■ユーチューブは著作権法違反を奨励しているわけではないので、著作権者
が申告すれば、すぐに削除してくれるそうです。

ただ、ユーザーは無数なので、いちいちチェックすることは難しくなってい
ます。

大前研一氏も、台湾での講演を有料配信しようと思っていたら、ユーチュー
ブにアップされて困ったそうです。

有料コンテンツとして想定していたものが無料で配信される。この流れはど
うにも止めようがないのが現状です。

これは何を意味するのか?

いずれはすべてのコンテンツは無料化し、クローズドコンテンツは無意味に
なるということでしょう。

■大前研一氏は「その世界に飛び込むしかない」と言っています。

自分で無料コンテンツを作る。玉石混交のコンテンツの目利きをする。無料
案内をする。無料コンテンツを組み合わせて違う商品を作る。ユーチューブ
上では、新たな試みが活発に行われています。

アメリカでは、俳優を使ったストーリーを持つ専用番組まで作成・配信され
ています。

しかし、どういう活用方法があるのか、本当のところ分かっていません。だ
から、自分で飛び込んで活用してみるしかないということです。

■そのユーチューブを傘下に収めたのがグーグルです。

「検索」という行動を掌握したグーグルも、いまだ全貌が見えない企業です。

グーグルの理念は「知の世界の秩序の再編成」と「富の再配分」だそうです
が(by梅田望夫氏)、世界中のすべてをデジタル化し、検索可能にするとい
う壮大な試みをみていると、グーグルにとって広告配信や決済機能提供など
による巨大な収益は、グーグル的世界観を現出するための便宜でしかないと
思えます。

「金で買えないものはない」と言って顰蹙を買ったのはホリエモンでしたが
^^、グーグルはさしずめ「デジタル化できないものはない」とでも言うの
でしょうか。

■ところで、私の仕事は経営コンサルタントです。これは、ビジネスにおけ
る考え方、方向性、計画、やり方、訓練などを提供し、成果に結びつける仕
事です。

ビジネスにおいては見えないものこそ重要です。成果を上げるためには、見
えないものの力が必要です。だから私のような役割の者が求められます。

経営上の判断や意思決定は見えないもの。これはデジタル化できない部分で
す。

とのん気に思ってはいられません。

実は、こうした意思決定に影響するビジネス理論のデジタル化が急速に進ん
でいます。

えらいことですね^^;

■確かに、ビジネス・コンテンツの世界では理論のデジタル化あるいはデバ
イス化とでもいう動きが進んでいると感じます。

たとえば「常勝のビジネス理論50」といった書籍では、問題解決の
道具としてのビジネス理論が並列に陳列させられています。

その中にランチェスター戦略もあります。「仕事センスをますます高める」
という章に14のビジネス理論と一緒に載っています。

私のようなランチェスター戦略の専門家は、ランチェスター的な視点からビ
ジネスを捉え、体系化することに腐心しているわけですが、このようなカタ
ログ的な書籍に象徴されるような理論のパーツ化は盛んに行われているわけ
です。

私はこの本をコンビニで買いましたが、それも象徴的ですよね^^

■ビジネス理論に「万能薬はない」というのが私の実感ですから、こうした
パーツ化、デバイス化、デジタル化の動きに反対するものではありません。

実際、ビジネス理論に関する限り、有料コンテンツを無視して通り過ぎても
何ら困ることはありません。

あらゆる理論のエッセンスは解析され、再構築され、デバイスとして無料ま
たは安価で提供されるようになります。

内容は玉石混交でしょうが、機会は空気のようにすべての人に公平に与えら
れるわけですから、それを活用する側の応用力がより求められるようになる
のです。

■ビジネス・コンテンツの世界だけではありません。

ソニーのハワード・ストリンガー会長兼CEOは「欧米では垂直統合型の企
業は消滅しつつある」と述べています。

つまりビジネスの要素はパーツ化され、それぞれ得意分野を持つ企業同士が
提携関係を保ちつつ、ビジネスシステムを作るという形です。

現在、力を持っているのは、アップルやノキアなど、デバイスを再構築する
コンセプトを持った企業ですが、その陰には、当然、質の高いデバイスを提
供できる企業が無数にあり、実は高い収益を保っているのです。

ちなみに、ストリンガー氏は、ソニーの役割を「革新的な商品を生み出すこ
と」としています。

■一方で、ランチェスター戦略に接した方ならご承知でしょうが、すべてが
デジタル化する世界では「デジタル化できないもの」の価値が高まります。

正確に言えば、デジタル化が遅れるものですね。

たとえば、意思決定や判断、感情、人間関係、リアルな接触など、デジタル
化が難しい内容のものです。

未だに「営業」がブラックボックス化されており、泥臭い営業が珍重される
のは、それがデジタル化しにくいからでしょう。

弱者のフィールドとして残されているのは、こうした分野であることは間違
いありませんから、ご自身のビジネスとしてデジタル化できない部分は何か
を考え抜いてください。

■ただし、安易にデジタル化できないと決め付けるのは禁物です。おそらく
すべてはいずれはデジタル化できてしまうのです。

人間の感情などは、多分、シンプルなメカニズムで動いているのではないで
しょうか。

意思決定や判断もいずれはデジタル化し、PCで代用できるようになるでし
ょう。

リアルな人間のぶつかりあいである格闘技も、PS3なら再現できるかも知
れません。

ジミー大西の「英語レッスン」は難しいでしょうが^^;

■グーグル的世界観に乗っかってビジネスをデジタル展開しつつも、乗っか
らない部分を意識して育てる。

これがこれからのビジネスのテーマですね。

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