中小企業が狙う中国市場とは

2005.01.20

(2005年1月20日メルマガより)

■サントリーが、中国のビール会社を買収するようです。

参照ください:ランチェスター関西ブログ

これにより、上海において、サントリーは51%のシェアを獲得する見込み
であるといいます。

51%といえば「絶対的寡占市場」を獲得すると思われます。

サントリーといえば、日本国内においては、ビール大手の一角に数えられま
すが、市場シェアでいうと、完全な弱者です。

しかし、中国においては、一発逆転も可能でした。

なにしろ、手付かずの巨大なマーケットがこれから立ち上がろうとしている
のです

まさにゴールドラッシュですね。

■もちろん、中国に進出するのは、サントリーだけではありません。

猫も杓子も...といえば、失礼ですね。。。

でも、新聞を見る限り、製造業も、サービス業も、外食産業も、軒並み進出
しようとしています。

少し前の「中国脅威論」が嘘のようです。

■中国の人口は、2000年現在、約13億人。日本の約10倍です。

GDPにおいては、日本の1/3程度ですが、これも、2020年頃には逆転す
る予測です。(ゴールドマンサックスによる)

それどころか、2050年には、アメリカのGDPも抜いて、世界1位の経済大
国になると予測されています。

こんな予測を前に、手をこまねいているわけにはいきませんよね。。。

■中国をお客さんと捉えだしたのは、大企業だけではありません。

中小企業も進出を始めています。

製造業が人件費低減のために進出するわけではありません。

中国をお客さんだと認識し始めたのです。

■大前研一氏は2002年出版の「チャイナ・インパクト」の中で、中国=お客
さん論を展開しています。

あの本のすごいところは、中国市場を6つの経済圏に分けて提示しているこ
とです。

(東北三省、北京・天津回廊、山東半島、長江デルタ、福建省、珠江デルタ)

ランチェスター戦略では、市場シェアを「ある局面」で捉えます。

だから、殆どの企業にとって、中国全土という市場シェアは無意味です。

その意味で、大前氏のいう6つの経済圏はとても参考になります。

■もうおわかりでしょうか。

生産力がない、人員がいない、資金がない...そんな中小企業にとっても、巨
大な中国市場を細分化することによって、対処可能なサイズにすることがで
きます。

6つの経済圏をさらに細分化することが肝要です。

■また、中国の人々は所得水準が低いので、日本の製品は売れない...と思う
向きがあるかも知れません。

しかし、中国にも10万ドル以上の資産を持つ富裕層が5000万人存在するとい
われています。

物価水準の低い中国において10万ドルはすごい資産です。

5000万人といえば、中国の人口の4%弱ですが、日本に置き換えると、40
%程度になります。

そんなすごいマーケットが広がっているんですよ!

地域の細分化、さらに、顧客層の細分化をすることで、狙うべき市場が見え
てくるでしょう。

■トヨタは、中国で高級車「レクサス」専売店を展開する方針です。

双日はベンツやBMWなどの高級車を改造するサービスに乗り出しました。

工業製品だけではありません。

佐賀県は県内産の高級イチゴ「さがほのか」を中国市場で販売する計画をた
てています。一般的なイチゴの2倍以上するものですが、それでも味にうる
さい富裕層には受け入れられると見込んでいます。

食材でいえば、日本から中国への2003年のアワビ加工品の出荷額は約22億円
と、10年前の2倍近い水準に増加しています。
日本では生のアワビが珍重されますが、中国では干しアワビが高級食材とさ
れています。岩手県・三陸沖産は1個数万円の値がつくこともあるそうです。
(NIKKEI NETを参照しました)

■いかがでしょうか。

ノウハウがない?

私の友人にも、中国へ渡って活躍している者がいっぱいいますよ。

そんなときにこそ、専門家をご利用ください。

追記:

話は変わりますが、私の知人で、ある国へ日本の商材を販売するビジネスを
画策している者がいます。

彼が目をつける商材は「オタク・グッズ」です。

某国でそんな商材が売れるのかよーーと思うのですが、彼によると、十分勝
算があるとのこと。

なんせ、彼は、その国で生まれ育った日系2世です。

その国のマーケットのことは熟知しているのだと自信満々です。

なんせ、どの店のどのオヤジに売るんだと、そこまで考えているようですか
ら。

なんか、アグレッシブな彼を見ていると、必ず成功するような気がしてきま
すねーー

中小企業や個人ビジネスの強みは、このフットワークの軽さです。

こんなビジネス、大企業では、絶対成り立たないでしょうから。

(2005年1月20日メルマガより)

■サントリーが、中国のビール会社を買収するようです。

参照ください:ランチェスター関西ブログ

これにより、上海において、サントリーは51%のシェアを獲得する見込み
であるといいます。

51%といえば「絶対的寡占市場」を獲得すると思われます。

サントリーといえば、日本国内においては、ビール大手の一角に数えられま
すが、市場シェアでいうと、完全な弱者です。

しかし、中国においては、一発逆転も可能でした。

なにしろ、手付かずの巨大なマーケットがこれから立ち上がろうとしている
のです

まさにゴールドラッシュですね。

■もちろん、中国に進出するのは、サントリーだけではありません。

猫も杓子も...といえば、失礼ですね。。。

でも、新聞を見る限り、製造業も、サービス業も、外食産業も、軒並み進出
しようとしています。

少し前の「中国脅威論」が嘘のようです。

■中国の人口は、2000年現在、約13億人。日本の約10倍です。

GDPにおいては、日本の1/3程度ですが、これも、2020年頃には逆転す
る予測です。(ゴールドマンサックスによる)

それどころか、2050年には、アメリカのGDPも抜いて、世界1位の経済大
国になると予測されています。

こんな予測を前に、手をこまねいているわけにはいきませんよね。。。

■中国をお客さんと捉えだしたのは、大企業だけではありません。

中小企業も進出を始めています。

製造業が人件費低減のために進出するわけではありません。

中国をお客さんだと認識し始めたのです。

■大前研一氏は2002年出版の「チャイナ・インパクト」の中で、中国=お客
さん論を展開しています。

あの本のすごいところは、中国市場を6つの経済圏に分けて提示しているこ
とです。

(東北三省、北京・天津回廊、山東半島、長江デルタ、福建省、珠江デルタ)

ランチェスター戦略では、市場シェアを「ある局面」で捉えます。

だから、殆どの企業にとって、中国全土という市場シェアは無意味です。

その意味で、大前氏のいう6つの経済圏はとても参考になります。

■もうおわかりでしょうか。

生産力がない、人員がいない、資金がない...そんな中小企業にとっても、巨
大な中国市場を細分化することによって、対処可能なサイズにすることがで
きます。

6つの経済圏をさらに細分化することが肝要です。

■また、中国の人々は所得水準が低いので、日本の製品は売れない...と思う
向きがあるかも知れません。

しかし、中国にも10万ドル以上の資産を持つ富裕層が5000万人存在するとい
われています。

物価水準の低い中国において10万ドルはすごい資産です。

5000万人といえば、中国の人口の4%弱ですが、日本に置き換えると、40
%程度になります。

そんなすごいマーケットが広がっているんですよ!

地域の細分化、さらに、顧客層の細分化をすることで、狙うべき市場が見え
てくるでしょう。

■トヨタは、中国で高級車「レクサス」専売店を展開する方針です。

双日はベンツやBMWなどの高級車を改造するサービスに乗り出しました。

工業製品だけではありません。

佐賀県は県内産の高級イチゴ「さがほのか」を中国市場で販売する計画をた
てています。一般的なイチゴの2倍以上するものですが、それでも味にうる
さい富裕層には受け入れられると見込んでいます。

食材でいえば、日本から中国への2003年のアワビ加工品の出荷額は約22億円
と、10年前の2倍近い水準に増加しています。
日本では生のアワビが珍重されますが、中国では干しアワビが高級食材とさ
れています。岩手県・三陸沖産は1個数万円の値がつくこともあるそうです。
(NIKKEI NETを参照しました)

■いかがでしょうか。

ノウハウがない?

私の友人にも、中国へ渡って活躍している者がいっぱいいますよ。

そんなときにこそ、専門家をご利用ください。

追記:

話は変わりますが、私の知人で、ある国へ日本の商材を販売するビジネスを
画策している者がいます。

彼が目をつける商材は「オタク・グッズ」です。

某国でそんな商材が売れるのかよーーと思うのですが、彼によると、十分勝
算があるとのこと。

なんせ、彼は、その国で生まれ育った日系2世です。

その国のマーケットのことは熟知しているのだと自信満々です。

なんせ、どの店のどのオヤジに売るんだと、そこまで考えているようですか
ら。

なんか、アグレッシブな彼を見ていると、必ず成功するような気がしてきま
すねーー

中小企業や個人ビジネスの強みは、このフットワークの軽さです。

こんなビジネス、大企業では、絶対成り立たないでしょうから。

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代表者・駒井俊雄が発行するメルマガ「営業は売り子じゃない!」
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