3つの起業家タイプが注意すること

2012.04.05

(2012年4月5日メルマガより)


■今回は久しぶりに起業の話をします。


まずは個人的な話から。

■私は、独立してから丸9年になります。

まあ、よく続いているもんですよ。

謙遜でも何でもないですが、私は大して取り得のない、いわば会社員落第生
です。

会社勤めを続けていても、鳴かず飛ばずは確実なので、独立するしかなかっ
たという極めて消極的な動機を持つ者です。

こういう人が私のところに相談に来たら、必ず引き止めますね。

会社員として通用しない者が、起業して成り立つはずがないと。

■そんな私が野垂れ死にすることなく、何となく生きているのですから、会
社員時代の同僚からすれば不思議で仕方ないでしょう。

でも、私の立場からすると、それだから人生は面白いわけです。

■正直に言うと、私にも自信がなかったわけではありません。

漠然と、何の根拠もなく、ではありますが、自分の持っている能力はまだ活
かされていない、このまま会社勤めをしていては、開花しないままに終わる、
という気持ちがありました。

もちろん、そういう気持ちがなければ、独立に踏み切ることはなかったでし
ょう。今、思うと、厄介な気持ちですよ^^;

■私は、起業家には3つのタイプがあると考えています。

これは、起業セミナーでお話ししていますし、このメルマガにもかつて書いた
ことがあるかも知れません。

その3つとは、

(1)起業家(アントレプレナー)タイプ

(2)専門家(スペシャリスト)タイプ

(3)管理者(マネージャー)タイプ

です。

■(1)の起業家タイプは、「世の中のこういう問題を解決する」「誰も思
いつかなかった新しいビジネスモデルを提案する」というコンセプト主導で
起業する人のことです。

いわゆる一般的なベンチャー起業家のイメージだと思ってください

社会は、必ずしも積み上げ式で進歩していくわけではなく、ある時、断続的
に進化する場合がありますが、それはこういう起業家の活躍なくしてはあり
えません。

我々の社会が進化するためには、一定数の起業家が必要になるのです。起業
家がいない社会は閉塞的な社会と言えます。

大きなコンセプトを掲げて起業することが多いものですから、ハマればとて
つもないビジネスになることがあります。

ただし、ハマらなければ、大きな借金を背負うこともあります。典型的な
ハイリスク、ハイリターンです。

■世の中に新しい価値を創る、といえばかっこいいですが、一歩間違えば、
地に足のつかない浮わついた人です。

リスクを背負うならいいのですが、それすらない大言壮語だけの中身のない
輩もいます。周りを引っ掻き回すだけで、後は知らん顔の迷惑極まりないタ
イプです。

そもそも起業家タイプの殆どは、起業そのものが自己目的になっていますか
ら、その動機は、とにかく独立したい、何でもいいから起業して成功者にな
りたいというものです。

こういう人は、会社員でいることに我慢なりません。自分の城を持たない限
りは、人生に負けたことになる、ぐらいに思っています。

だから高尚な起業動機の大抵は、後付けです。熱病に駆られた結果、起業し
て、さて何をしようか...と考えています。

20人に1人ぐらいこういうタイプはいるそうですよ^^

■思い起こせば、私も過去、こういうタイプには散々振り回されました^^;

私の知っている起業家氏は、「自分の考えたコンセプトを実現したい」とい
う強い熱情の持ち主で、そのためには寝食を惜しんで活動します。

ただし、自分でそのコンセプトを実現する能力はありませんから、能力のあ
る人を連れてきて、代わりにさせようとします。

それが成功すればいいのですが、うまくいかないとなると、苦しい局面を乗
り切る耐性はありません。飽きてしまって、放り出し、新しく思いついた違
うコンセプトに興味が移ります。

要するに、自分の「欲望」にしか興味がないわけです。

梯子を外された周りの者からすれば、えらい迷惑ですけど、本人は頓着しま
せん。新しい欲望に駆られて無邪気に行動しています。

まともな神経の者は、こういう人は相手にしませんが、彼は常に新しい協力
者を探してきては、焚き付けて、自分の欲望実現の手先に使おうとします。

こういう人は、協力者を探してくるのが天才的にうまいんですな^^;

しかも、興味がなくなればポイ捨てしますから、極端な話、振り回されたあ
げく、人生を狂わせる人もいるはずです。

起業家タイプが悪い方に触れれば、害悪です。

少なくとも、自分でリスクを負わない起業家タイプには近づいたらダメですね。

ちなみに根拠のない自信をもって独立しようと決意した私も、起業家タイプ
の要素を持っているはずです。

気を付けてくださいね^^;

■以前、メルマガで、起業家にとって大切なことは、緊急性にフォーカスす
ることだと書きました。

参考:緊急性にフォーカスせよ。
http://www.createvalue.biz/column2/post-80.html

社会にとってどんなに重要な事柄であっても、そこに緊急性がなければビジ
ネスとして成立しません。

足元の具体的な課題を入口にしないと、顧客も投資家も振り向いてさえくれ
ません。

特に起業家タイプのプランには浮世離れしたものが多いですから、気をつけ
てください。

■ただし、緊急性にばかり目をとられていても生き残れません。それが難し
いところです。

注意してほしいのは、(2)の専門家タイプの人たちです。

専門家タイプは、自分の専門的技能をもって独立しようとするタイプです。

起業の動機は、自分の好きな専門分野に集中したいというもの。

専門的技能があるので、フリーになってもある程度の収入は維持できるはず
だという計算も働いています。

実際に、収入の道筋をつけてから独立する人が多いですから、大きな失敗は
ありません。

ただし大きな成功もありません。ローリスク、ローリターンですね。

■コンサルタントの端くれである私も、この専門家タイプです。

専門家タイプは、どうせニッチですから、顧客を広く探そうとはせずに、自分
の強みに特化したビジネスを組み立てることが大切です。

専門家タイプが広い範囲の顧客に合わせようとすると、せっかくの強みを十分
に発揮できない状態に陥ってしまいます。

「私のスキルが必要な人だけお客様になってください」という強気な姿勢ぐ
らいで丁度いいでしょう。

ただし、独立当初はそうも言っていられません。来た仕事は何でもこなさな
いと、生活できません。

私も独立当初、先輩から「来た仕事を一所懸命やっていたら、そのうち、そ
れが得意分野になる」と教えられました。それも事実です。

独立したけれども、実力的にはまだまだだと感じる方もおられるでしょう。
そういう人はやはり自信がつくまでは、下積み仕事に精を出すべきです。

その中から、自分なりの得意分野、モチベーションの上がる分野を見つけて
いってください。

もともと専門家タイプで生き残るのは、勤勉で誠実な人ですから、経験を積
むごとにコツコツと強みを蓄えていくはずです。

しかし、そこには罠もあります。

■発注した仕事内容に合わせて一所懸命やってくれる人は、顧客からすれば
便利な存在です。嫌な言い方をすれば、いつでも解雇できる誠実な従業員を
抱えているようなものです。

受ける側からすると、何の保証もなく労働力を提供しているような状況です。
せっかく独立したのに、その意味がない。

このように、ノープランであれば、便利屋になってしまって、極めて危ない
状態に陥るので、勤勉、誠実だけでは、生きていけないということです。

つまりは起業家にとっても戦略は必要です。

戦略の第一歩は、誰に、何を、どのように売るのかを決めること。これを決
める権利を他人に渡してはなりません。

■戦略づくりの手順は省きます。

端的にいうと、専門家タイプの起業家には、(1)一社の売上ウェイトを大
きくし過ぎない(2)代替不可能な自分なりの強みをなるべく早い段階で見
つけ、そこを確立、強化する、ということが必要です。

来た仕事をこなしているだけでは、仕事の範囲が広がりすぎる上に、一社の
ウェイトが大きくなってしまいます。

その逆、仕事の範囲を狭めて、顧客を分散させなければなりません。

そのためには、折に触れて、自分のスキルと顧客を見直すことが必要です。

具体的には、2月23日のメルマガで紹介した「重要・緊急マトリクス」を使
って、特に「緊急かつ重要でない」仕事を減らして、「重要かつ緊急でない」
顧客や仕事を増やすように意識することです。

意識するだけで全然違いますから、試してみてください。

参考:ランチェスター戦略を営業に活かすたった3つのプロセス
http://www.createvalue.biz/column2/post-209.html

■そういえば、知り合いのコンサルタントで、「納得のいかない仕事をする
ぐらいなら、全く違うことをする」と言って、飲食店でバイトしている人が
います。

それぐらいの方が潔くて気持ちがいいですね。

私自身はそこまで潔くはなれませんが、それでも徐々に仕事の中身を変えて
きました。

せっかく来る仕事をモッタイナイと言われますが、結果的には、自分にとっ
て重要性の低い仕事に未練を持つ方が、時間と能力の無駄遣いをしているこ
とになると思います。

なにしろ専門家タイプは勤勉誠実が旨ですから、来た仕事を一所懸命するだ
けで手いっぱいになって、他のことをする余裕がありません。

一体、来た仕事を一所懸命するだけでスキルが身に付くのか?...私は疑問を
持っています。雑多な受け身仕事をいくらこなしたところで、体系的なスキ
ルにはなりえないと思います。

だから、独立当初こそ、なんでもやる!というバイタリティは必要ですが、
その一方では、自分の体系的なスキルを組み立てることを意識しておかなけ
ればなりません。

忙しいけど儲からない...だけならいいのですが、随分忙しかったわりには、
何も身についていないということにならないようにしなければいけませんね。

■(3)の管理者タイプは起業すること自体が稀ですが、間違えて独立して
しまった場合は、起業家タイプや専門家タイプと提携してビジネスを組み立
てることが必要になります。

管理者タイプは珍しいだけに貴重です。その他のタイプの人たちにとっては、
提携したい存在ですから、取り合いになるでしょう。

上の例に挙げた迷惑な起業家氏は、うまく優秀な管理者タイプを見つけたた
めに、事業を維持しています。もし起業家氏だけならとうの昔に倒産してい
ただろうと断言できます。

逆に管理者タイプだけでは、会社を引っ張っていくビジョン構築力に欠ける
らしい。面白いもんですね。

その会社の場合、管理者タイプが優秀で、起業家氏の権限をうまく制御して
いるために、起業家氏は「新しい事業を始めたい」という欲望のはけ口を、
外部の人間をうまく言いくるめてやらせることで解消しています

何とかしてほしいもんですな^^;

■もっとも、起業家の3つの類型は、あくまでもモデルですから、現実がこ
のままだとは言えません。

大抵の人は、複数の要素を併せ持っています。

例えば、私なら、起業家タイプと専門家タイプの両方です。

たまに3つとも持っている人がいますが、それは成功する資質十分といえま
すね。

要は、自分はどの要素がより強いかを見極めて、生き残るための方法を模索
していただきたい。そのための類型です。

注意しなければならないのは、自分は苦手な要素を強化しようとは思わない
こと。

時間の無駄になってしまいます。

そんなことをするよりは、違う要素を持つ人と提携した方がずっと生産的です。

自分を客観的に把握するためのツールとして、うまく役立ててください。

(2012年4月5日メルマガより)


■今回は久しぶりに起業の話をします。


まずは個人的な話から。

■私は、独立してから丸9年になります。

まあ、よく続いているもんですよ。

謙遜でも何でもないですが、私は大して取り得のない、いわば会社員落第生
です。

会社勤めを続けていても、鳴かず飛ばずは確実なので、独立するしかなかっ
たという極めて消極的な動機を持つ者です。

こういう人が私のところに相談に来たら、必ず引き止めますね。

会社員として通用しない者が、起業して成り立つはずがないと。

■そんな私が野垂れ死にすることなく、何となく生きているのですから、会
社員時代の同僚からすれば不思議で仕方ないでしょう。

でも、私の立場からすると、それだから人生は面白いわけです。

■正直に言うと、私にも自信がなかったわけではありません。

漠然と、何の根拠もなく、ではありますが、自分の持っている能力はまだ活
かされていない、このまま会社勤めをしていては、開花しないままに終わる、
という気持ちがありました。

もちろん、そういう気持ちがなければ、独立に踏み切ることはなかったでし
ょう。今、思うと、厄介な気持ちですよ^^;

■私は、起業家には3つのタイプがあると考えています。

これは、起業セミナーでお話ししていますし、このメルマガにもかつて書いた
ことがあるかも知れません。

その3つとは、

(1)起業家(アントレプレナー)タイプ

(2)専門家(スペシャリスト)タイプ

(3)管理者(マネージャー)タイプ

です。

■(1)の起業家タイプは、「世の中のこういう問題を解決する」「誰も思
いつかなかった新しいビジネスモデルを提案する」というコンセプト主導で
起業する人のことです。

いわゆる一般的なベンチャー起業家のイメージだと思ってください

社会は、必ずしも積み上げ式で進歩していくわけではなく、ある時、断続的
に進化する場合がありますが、それはこういう起業家の活躍なくしてはあり
えません。

我々の社会が進化するためには、一定数の起業家が必要になるのです。起業
家がいない社会は閉塞的な社会と言えます。

大きなコンセプトを掲げて起業することが多いものですから、ハマればとて
つもないビジネスになることがあります。

ただし、ハマらなければ、大きな借金を背負うこともあります。典型的な
ハイリスク、ハイリターンです。

■世の中に新しい価値を創る、といえばかっこいいですが、一歩間違えば、
地に足のつかない浮わついた人です。

リスクを背負うならいいのですが、それすらない大言壮語だけの中身のない
輩もいます。周りを引っ掻き回すだけで、後は知らん顔の迷惑極まりないタ
イプです。

そもそも起業家タイプの殆どは、起業そのものが自己目的になっていますか
ら、その動機は、とにかく独立したい、何でもいいから起業して成功者にな
りたいというものです。

こういう人は、会社員でいることに我慢なりません。自分の城を持たない限
りは、人生に負けたことになる、ぐらいに思っています。

だから高尚な起業動機の大抵は、後付けです。熱病に駆られた結果、起業し
て、さて何をしようか...と考えています。

20人に1人ぐらいこういうタイプはいるそうですよ^^

■思い起こせば、私も過去、こういうタイプには散々振り回されました^^;

私の知っている起業家氏は、「自分の考えたコンセプトを実現したい」とい
う強い熱情の持ち主で、そのためには寝食を惜しんで活動します。

ただし、自分でそのコンセプトを実現する能力はありませんから、能力のあ
る人を連れてきて、代わりにさせようとします。

それが成功すればいいのですが、うまくいかないとなると、苦しい局面を乗
り切る耐性はありません。飽きてしまって、放り出し、新しく思いついた違
うコンセプトに興味が移ります。

要するに、自分の「欲望」にしか興味がないわけです。

梯子を外された周りの者からすれば、えらい迷惑ですけど、本人は頓着しま
せん。新しい欲望に駆られて無邪気に行動しています。

まともな神経の者は、こういう人は相手にしませんが、彼は常に新しい協力
者を探してきては、焚き付けて、自分の欲望実現の手先に使おうとします。

こういう人は、協力者を探してくるのが天才的にうまいんですな^^;

しかも、興味がなくなればポイ捨てしますから、極端な話、振り回されたあ
げく、人生を狂わせる人もいるはずです。

起業家タイプが悪い方に触れれば、害悪です。

少なくとも、自分でリスクを負わない起業家タイプには近づいたらダメですね。

ちなみに根拠のない自信をもって独立しようと決意した私も、起業家タイプ
の要素を持っているはずです。

気を付けてくださいね^^;

■以前、メルマガで、起業家にとって大切なことは、緊急性にフォーカスす
ることだと書きました。

参考:緊急性にフォーカスせよ。
http://www.createvalue.biz/column2/post-80.html

社会にとってどんなに重要な事柄であっても、そこに緊急性がなければビジ
ネスとして成立しません。

足元の具体的な課題を入口にしないと、顧客も投資家も振り向いてさえくれ
ません。

特に起業家タイプのプランには浮世離れしたものが多いですから、気をつけ
てください。

■ただし、緊急性にばかり目をとられていても生き残れません。それが難し
いところです。

注意してほしいのは、(2)の専門家タイプの人たちです。

専門家タイプは、自分の専門的技能をもって独立しようとするタイプです。

起業の動機は、自分の好きな専門分野に集中したいというもの。

専門的技能があるので、フリーになってもある程度の収入は維持できるはず
だという計算も働いています。

実際に、収入の道筋をつけてから独立する人が多いですから、大きな失敗は
ありません。

ただし大きな成功もありません。ローリスク、ローリターンですね。

■コンサルタントの端くれである私も、この専門家タイプです。

専門家タイプは、どうせニッチですから、顧客を広く探そうとはせずに、自分
の強みに特化したビジネスを組み立てることが大切です。

専門家タイプが広い範囲の顧客に合わせようとすると、せっかくの強みを十分
に発揮できない状態に陥ってしまいます。

「私のスキルが必要な人だけお客様になってください」という強気な姿勢ぐ
らいで丁度いいでしょう。

ただし、独立当初はそうも言っていられません。来た仕事は何でもこなさな
いと、生活できません。

私も独立当初、先輩から「来た仕事を一所懸命やっていたら、そのうち、そ
れが得意分野になる」と教えられました。それも事実です。

独立したけれども、実力的にはまだまだだと感じる方もおられるでしょう。
そういう人はやはり自信がつくまでは、下積み仕事に精を出すべきです。

その中から、自分なりの得意分野、モチベーションの上がる分野を見つけて
いってください。

もともと専門家タイプで生き残るのは、勤勉で誠実な人ですから、経験を積
むごとにコツコツと強みを蓄えていくはずです。

しかし、そこには罠もあります。

■発注した仕事内容に合わせて一所懸命やってくれる人は、顧客からすれば
便利な存在です。嫌な言い方をすれば、いつでも解雇できる誠実な従業員を
抱えているようなものです。

受ける側からすると、何の保証もなく労働力を提供しているような状況です。
せっかく独立したのに、その意味がない。

このように、ノープランであれば、便利屋になってしまって、極めて危ない
状態に陥るので、勤勉、誠実だけでは、生きていけないということです。

つまりは起業家にとっても戦略は必要です。

戦略の第一歩は、誰に、何を、どのように売るのかを決めること。これを決
める権利を他人に渡してはなりません。

■戦略づくりの手順は省きます。

端的にいうと、専門家タイプの起業家には、(1)一社の売上ウェイトを大
きくし過ぎない(2)代替不可能な自分なりの強みをなるべく早い段階で見
つけ、そこを確立、強化する、ということが必要です。

来た仕事をこなしているだけでは、仕事の範囲が広がりすぎる上に、一社の
ウェイトが大きくなってしまいます。

その逆、仕事の範囲を狭めて、顧客を分散させなければなりません。

そのためには、折に触れて、自分のスキルと顧客を見直すことが必要です。

具体的には、2月23日のメルマガで紹介した「重要・緊急マトリクス」を使
って、特に「緊急かつ重要でない」仕事を減らして、「重要かつ緊急でない」
顧客や仕事を増やすように意識することです。

意識するだけで全然違いますから、試してみてください。

参考:ランチェスター戦略を営業に活かすたった3つのプロセス
http://www.createvalue.biz/column2/post-209.html

■そういえば、知り合いのコンサルタントで、「納得のいかない仕事をする
ぐらいなら、全く違うことをする」と言って、飲食店でバイトしている人が
います。

それぐらいの方が潔くて気持ちがいいですね。

私自身はそこまで潔くはなれませんが、それでも徐々に仕事の中身を変えて
きました。

せっかく来る仕事をモッタイナイと言われますが、結果的には、自分にとっ
て重要性の低い仕事に未練を持つ方が、時間と能力の無駄遣いをしているこ
とになると思います。

なにしろ専門家タイプは勤勉誠実が旨ですから、来た仕事を一所懸命するだ
けで手いっぱいになって、他のことをする余裕がありません。

一体、来た仕事を一所懸命するだけでスキルが身に付くのか?...私は疑問を
持っています。雑多な受け身仕事をいくらこなしたところで、体系的なスキ
ルにはなりえないと思います。

だから、独立当初こそ、なんでもやる!というバイタリティは必要ですが、
その一方では、自分の体系的なスキルを組み立てることを意識しておかなけ
ればなりません。

忙しいけど儲からない...だけならいいのですが、随分忙しかったわりには、
何も身についていないということにならないようにしなければいけませんね。

■(3)の管理者タイプは起業すること自体が稀ですが、間違えて独立して
しまった場合は、起業家タイプや専門家タイプと提携してビジネスを組み立
てることが必要になります。

管理者タイプは珍しいだけに貴重です。その他のタイプの人たちにとっては、
提携したい存在ですから、取り合いになるでしょう。

上の例に挙げた迷惑な起業家氏は、うまく優秀な管理者タイプを見つけたた
めに、事業を維持しています。もし起業家氏だけならとうの昔に倒産してい
ただろうと断言できます。

逆に管理者タイプだけでは、会社を引っ張っていくビジョン構築力に欠ける
らしい。面白いもんですね。

その会社の場合、管理者タイプが優秀で、起業家氏の権限をうまく制御して
いるために、起業家氏は「新しい事業を始めたい」という欲望のはけ口を、
外部の人間をうまく言いくるめてやらせることで解消しています

何とかしてほしいもんですな^^;

■もっとも、起業家の3つの類型は、あくまでもモデルですから、現実がこ
のままだとは言えません。

大抵の人は、複数の要素を併せ持っています。

例えば、私なら、起業家タイプと専門家タイプの両方です。

たまに3つとも持っている人がいますが、それは成功する資質十分といえま
すね。

要は、自分はどの要素がより強いかを見極めて、生き残るための方法を模索
していただきたい。そのための類型です。

注意しなければならないのは、自分は苦手な要素を強化しようとは思わない
こと。

時間の無駄になってしまいます。

そんなことをするよりは、違う要素を持つ人と提携した方がずっと生産的です。

自分を客観的に把握するためのツールとして、うまく役立ててください。

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