サンマルクカフェにわざわざ行く理由があるのか?

2018.03.08

(2018年3月8日メルマガより)

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私のいまの事務所は大阪心斎橋にあります。

心斎橋商店街に近く、昼時には喧噪が聞こえてきます。

そんな場所に事務所があると落ち着かないでしょう。といわれることが多いですが、そんなことはありません。

朝、昼食を持ち込むと、夜まで一歩も外にでないことが殆どです。

まさに何でも揃っている心斎橋商店街ですが、案外とそんなものですよ。


その代りというべきか、夜、帰る際に、ちょっとカフェに寄りたくなることがあります。

やはり家と事務所の往復だけでは単調になってしまうからなのでしょうかね。

カフェも心斎橋にはいろいろあります。

ドトールコーヒーは4軒もあります。

スターバックスコーヒーも商店街に1軒。

事務所の目の前には星乃珈琲店。

上島珈琲店も、丸福珈琲店もありますね。

その他、大手チェーンではないカフェもいっぱいあります。


私がどこに行くかというと、一番頻度が高いのはドトールです。

店が多いので目につくし、気軽に入れるし、すぐに出るのにちょうどいい。

時間があってゆったりしたい時は、コメダ珈琲店ですね。

パーソナル空間が広いですからね。落ち着きます。

逆に行かないのは、スタバです。

意識高い系の人が多そうで息が詰まりますので^^;

その他、気分を変えたい時には、他のカフェに寄ったりもしますかね。

気分次第です。


オヤジには居心地が悪いサンマルクカフェ


今回のテーマになっているサンマルクカフェはどうか。

実はあまり行きません。

いくつか理由はありますが、その一つは、サンマルクのターゲットが若い女性であること。

店内は間接照明が中心で落ち着く空間を作り出していますが、昭和のオヤジとしては、場違いな気分になります。

コーヒーの値段はドトールと同じ安さですが、味がドトールより落ちると感じます。主観ですが。

その分、焼き立てパンやパフェを充実させていますが、こちらもオヤジとしては食指が動きません。

ターゲットから外れているので当然ですが、なんか違う。と思うのですな。

天王寺駅のようにサンマルクカフェしかない。という状況以外は、行く気がしませんよね。


業績が急降下しているサンマルクホールディングス


もともとサンマルクグループは、焼き立てパン食べ放題サービスを売りにしたレストラン経営で知られています。

ただこのグループはけっこう多彩で、レストラン以外にも、カフェ、パスタ、中華、回転寿司と様々な業態を展開しています。

サンマルクホールディングスの全体売上高は675億円。(2017年3月期)

全体の営業利益は10%というから高収益です。売上高も右肩上がりです。

文句をつけようがない実績に思えますが、内実はそうでもありません。

グループ内で儲かっているのは、サンマルクカフェと鎌倉パスタだけ。あとは、赤字か利益なしで運営している状況です。

実をいうと、ここ数年、売上高の伸びは鈍化しており、既存店舗の不振を店舗数の増加でカバーしていました。

そして2018年になり、とうとう営業利益、純利益額で昨年を割り込むことが予測されています。


サンマルクカフェは業界5位 決して盤石ではない


サンマルクホールディングスの稼ぎ頭が、サンマルクカフェです。

売上高279億円。というから全体の40%以上です。(鎌倉パスタが159億円)


ところが、カフェ業界では、サンマルクカフェの地位は、スタバ、ドトール、コメダ、タリーズに次ぐ5位です。

いくら収益事業でも5位というのは安心できる地位ではありません。

かつて20世紀最高の経営者といわれたGEのジャック・ウェルチは「業界で生き残れるのは、1位か2位のみ。それ以下は合併や買収に明け暮れ、苦しむのが仕事になってしまう」と発言していました。

業界が成長しているうちはいいものの、成長が鈍化すれば、まさに業界再編に巻き込まれていくことは必至です。

コメダ珈琲の存在が、サンマルクカフェの立ち位置を厳しくさせている


少なくとも、生き残るためには、他にはない特徴が必要です。

業界1位のスタバは、コーヒーの種類が多く、ゆったりできる空間と時間の提供を売りにしています。

2位のドトールは、美味しいコーヒーを低価格短時間で飲めることを売りにしています。

では、サンマルクカフェはどうか?

同社のコーヒーはドトールと同じ価格帯ですが、美味しいとは思えない。。。(主観ですが)

店内は、比較的ゆったりできるようにレイアウトされています。照明も暗めです。

つまり低価格でもゆったりできることが売りです。

それでは儲からないだろーと思われますが、サイドメニューの充実でカバーしています。

得意の焼き立てパンや、やたら種類の多いパフェなど。

コーヒーよりも、サイドメニューで勝負しているのが、サンマルクカフェなのですね。


ところが、この分野には、手強い競合他社がいます。

ゆったりできて、ボリュームのあるサイドメニューを売りにするカフェといえば、コメダ珈琲です。

サンマルクカフェほど種類はないのに、充実感のあるメニュー構成はさすがです。

コーヒーが美味しくないのは同じですが、パーソナルスペースが広くとれるので、ゆったり感は随一です。

コメダの場合、ターゲット層を団塊の世代~団塊ジュニアの世代に設定しているようなので、あくまで昭和っぽい店づくりを心がけており、そこは違います。

ちなみにコメダの看板メニューである「シロノワール」は、サンマルクの「デニブラン」とそっくりです。

どちらが真似をしたのかは知りませんが、競合しているというのは間違いなさそうです。



サンマルクカフェが進むべき方向性


サンマルクホールディングスの事業構成をみてみると、グループの選択と集中を進めなければならない時期にあることが分かります。

利益を出しているサンマルクカフェと鎌倉パスタ、および祖業のサンマルクレストランは残して、後の不採算事業(サンマルクグリル、サンマルクチャイナ、倉式珈琲、函館市場)は整理すべきです。

鎌倉パスタは、業界1位を争う好位置にあるので有望です。

が、問題は、サンマルクカフェですね。

売上構成比の大きなカフェが、業界5位というのは危機的状況です。

サンマルクホールディングスの興廃は、サンマルクカフェの浮沈にかかっているといってもいい。

業界5位の企業が、生き残り、浮上を目指すならば、何らかの特徴がなければなりません。

選択肢を考えてみると

(1)美味しいコーヒーをちょい飲み路線。→低価格をアピール、店内を明るくし、顧客の回転数を上げる。もっとも、この分野ではドトールに勝てない。サンマルクは店も一等地にはなく、客数が上がらないと思います。

(2)充実したコーヒーをゆったり飲む路線。→コーヒーが美味しくないので、ここを強化する。機械を刷新するぐらいはすぐにできそうですが、スタバほどメニューを増やすことは人材育成を根本的に改めなければならず難しいでしょう。できたとしてもスタバに勝てるのか?

(3)サイドメニューを充実させて、短時間利用を促す。→もともと焼き立てパンが売りなので、やろうと思えばできるはずですが、この分野には、イートインのパン屋さんがたくさんあります。そこまでパンを充実することができるのか?といえば疑問です。

(4)サイドメニューを充実させて、ゆったりしてもらう。→結局、いまの路線を推し進めることが最も可能性がありそうです。しかし、ここには、コメダ珈琲という強い競合が存在しており、厳しい戦いが予想されます。


コメダ珈琲と差別化する方法


ではコメダ珈琲と差別化するにはどうすればいいのか。

コメダのターゲットは年齢層が高いので、サンマルクカフェが若い女性を狙うことは理にかなっています。

コメダの特徴は、パーソナルスペースを広くとれることです。読書をしても書き物をしても友達と話していても、他人の目を気にすることがありません。

サンマルクカフェが同じ広さを確保するのは物理的に無理があるので、他の方法を考えなければなりません。

若い女性が居心地のいい空間とは何か。

おそらく、コーヒーと甘いものが充実していて、スマホを思う存分使えて、読書や自習もできて、汚いオヤジがいない場所です。

そのためには

コーヒーをもう少し美味しくする。機械を刷新してもらいたい。

サイドメニューは開発し続けていく。チョコクロ、デニブランに続くヒット商品を開発しなければならない。ミスタードーナツがイマイチなので、サンマルクカフェと提携すればどうでしょうかね。

wifi環境の整備は当たり前。全席に電源をつける。いまはコメダ珈琲でも一部電源を設置していますからね。

照明をもう少し工夫して、読書や自習がしやすいようにする。

これを徹底すればいい。つられて、若い男性やオヤジも来るでしょうが、さすがにスポーツ新聞を読むためには入りにくいでしょうから、雰囲気は保てるはずです。

ちなみに、大前研一氏は、ベーカリーショップ大手のアンデルセンと資本提携し、ベーカリー業態のサプライチェーンを構築するのがいいと提案していました。

これも、サイドメニューの充実という意味からの提案ですね。


人材教育にも問題があるのでは


そんなことを思いながら、久しぶりに心斎橋のサンマルクカフェに行ってみました。

メニューをみるとコーヒー一杯が250円(税込み270円)となっており、値上げしたのかな?と思っていると、実際にはあるSサイズ(税込み220円)がメニューにないだけでした。

なんと姑息な!とは思いましたが、ゆったりタイプの店で低価格路線は無理があるので、企業としての意思が理解できます。

が、コーヒーは相変わらず美味しくない(><)

甘いものを食べない者には、キツイものがありました。

それに間接照明が強すぎて、読書をする雰囲気でもない。書き物もしにくい。

居心地の悪さは相変わらずでした。

文句ばかり言って申し訳ないですが、改善点がいろいろありそうだったなと思いました。


私がサンマルクカフェに行かなくなった理由は、ある事がきっかけでした。

お昼頃、ある場所のサンマルクカフェに入ったところ、隣の席の女性が携帯電話で話をしていました。

少しの間なら理解できますが、その人は昼休みの間中、電話をするつもりのようで、友達の噂話などを延々続けていました。

さすがに周りの人たちも迷惑そうにしていたので、店の人に注意してもらうようにお願いしたところ、店の人から「電話するのはお客様の自由です」と返されてしまいました。

そうかも知れない。が、そんな不快な思いをしてまでカフェにいる理由はないので、すぐに退出しました。それ以来、サンマルクカフェは極力避けるようにしています。

果たして、電話フリーというのは店の方針なのか、店員個人の見解なのか、オヤジのクレームなどまともに取り合わないと判定されたのか。

いまとなってはわかりませんが、少なくともあの時、多くの顧客にとって、店内は居心地のいい空間ではなかったはずです。もう少し違う対応の方法があったでしょう。

その意味では、同店の人材教育にも問題がありそうだと思う次第です。


参考:ビジネスブレークスルーチャンネル「大前研一ライブ」リアルタイム・オンライン・ケーススタディ


(2018年3月8日メルマガより)

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私のいまの事務所は大阪心斎橋にあります。

心斎橋商店街に近く、昼時には喧噪が聞こえてきます。

そんな場所に事務所があると落ち着かないでしょう。といわれることが多いですが、そんなことはありません。

朝、昼食を持ち込むと、夜まで一歩も外にでないことが殆どです。

まさに何でも揃っている心斎橋商店街ですが、案外とそんなものですよ。


その代りというべきか、夜、帰る際に、ちょっとカフェに寄りたくなることがあります。

やはり家と事務所の往復だけでは単調になってしまうからなのでしょうかね。

カフェも心斎橋にはいろいろあります。

ドトールコーヒーは4軒もあります。

スターバックスコーヒーも商店街に1軒。

事務所の目の前には星乃珈琲店。

上島珈琲店も、丸福珈琲店もありますね。

その他、大手チェーンではないカフェもいっぱいあります。


私がどこに行くかというと、一番頻度が高いのはドトールです。

店が多いので目につくし、気軽に入れるし、すぐに出るのにちょうどいい。

時間があってゆったりしたい時は、コメダ珈琲店ですね。

パーソナル空間が広いですからね。落ち着きます。

逆に行かないのは、スタバです。

意識高い系の人が多そうで息が詰まりますので^^;

その他、気分を変えたい時には、他のカフェに寄ったりもしますかね。

気分次第です。


オヤジには居心地が悪いサンマルクカフェ


今回のテーマになっているサンマルクカフェはどうか。

実はあまり行きません。

いくつか理由はありますが、その一つは、サンマルクのターゲットが若い女性であること。

店内は間接照明が中心で落ち着く空間を作り出していますが、昭和のオヤジとしては、場違いな気分になります。

コーヒーの値段はドトールと同じ安さですが、味がドトールより落ちると感じます。主観ですが。

その分、焼き立てパンやパフェを充実させていますが、こちらもオヤジとしては食指が動きません。

ターゲットから外れているので当然ですが、なんか違う。と思うのですな。

天王寺駅のようにサンマルクカフェしかない。という状況以外は、行く気がしませんよね。


業績が急降下しているサンマルクホールディングス


もともとサンマルクグループは、焼き立てパン食べ放題サービスを売りにしたレストラン経営で知られています。

ただこのグループはけっこう多彩で、レストラン以外にも、カフェ、パスタ、中華、回転寿司と様々な業態を展開しています。

サンマルクホールディングスの全体売上高は675億円。(2017年3月期)

全体の営業利益は10%というから高収益です。売上高も右肩上がりです。

文句をつけようがない実績に思えますが、内実はそうでもありません。

グループ内で儲かっているのは、サンマルクカフェと鎌倉パスタだけ。あとは、赤字か利益なしで運営している状況です。

実をいうと、ここ数年、売上高の伸びは鈍化しており、既存店舗の不振を店舗数の増加でカバーしていました。

そして2018年になり、とうとう営業利益、純利益額で昨年を割り込むことが予測されています。


サンマルクカフェは業界5位 決して盤石ではない


サンマルクホールディングスの稼ぎ頭が、サンマルクカフェです。

売上高279億円。というから全体の40%以上です。(鎌倉パスタが159億円)


ところが、カフェ業界では、サンマルクカフェの地位は、スタバ、ドトール、コメダ、タリーズに次ぐ5位です。

いくら収益事業でも5位というのは安心できる地位ではありません。

かつて20世紀最高の経営者といわれたGEのジャック・ウェルチは「業界で生き残れるのは、1位か2位のみ。それ以下は合併や買収に明け暮れ、苦しむのが仕事になってしまう」と発言していました。

業界が成長しているうちはいいものの、成長が鈍化すれば、まさに業界再編に巻き込まれていくことは必至です。

コメダ珈琲の存在が、サンマルクカフェの立ち位置を厳しくさせている


少なくとも、生き残るためには、他にはない特徴が必要です。

業界1位のスタバは、コーヒーの種類が多く、ゆったりできる空間と時間の提供を売りにしています。

2位のドトールは、美味しいコーヒーを低価格短時間で飲めることを売りにしています。

では、サンマルクカフェはどうか?

同社のコーヒーはドトールと同じ価格帯ですが、美味しいとは思えない。。。(主観ですが)

店内は、比較的ゆったりできるようにレイアウトされています。照明も暗めです。

つまり低価格でもゆったりできることが売りです。

それでは儲からないだろーと思われますが、サイドメニューの充実でカバーしています。

得意の焼き立てパンや、やたら種類の多いパフェなど。

コーヒーよりも、サイドメニューで勝負しているのが、サンマルクカフェなのですね。


ところが、この分野には、手強い競合他社がいます。

ゆったりできて、ボリュームのあるサイドメニューを売りにするカフェといえば、コメダ珈琲です。

サンマルクカフェほど種類はないのに、充実感のあるメニュー構成はさすがです。

コーヒーが美味しくないのは同じですが、パーソナルスペースが広くとれるので、ゆったり感は随一です。

コメダの場合、ターゲット層を団塊の世代~団塊ジュニアの世代に設定しているようなので、あくまで昭和っぽい店づくりを心がけており、そこは違います。

ちなみにコメダの看板メニューである「シロノワール」は、サンマルクの「デニブラン」とそっくりです。

どちらが真似をしたのかは知りませんが、競合しているというのは間違いなさそうです。



サンマルクカフェが進むべき方向性


サンマルクホールディングスの事業構成をみてみると、グループの選択と集中を進めなければならない時期にあることが分かります。

利益を出しているサンマルクカフェと鎌倉パスタ、および祖業のサンマルクレストランは残して、後の不採算事業(サンマルクグリル、サンマルクチャイナ、倉式珈琲、函館市場)は整理すべきです。

鎌倉パスタは、業界1位を争う好位置にあるので有望です。

が、問題は、サンマルクカフェですね。

売上構成比の大きなカフェが、業界5位というのは危機的状況です。

サンマルクホールディングスの興廃は、サンマルクカフェの浮沈にかかっているといってもいい。

業界5位の企業が、生き残り、浮上を目指すならば、何らかの特徴がなければなりません。

選択肢を考えてみると

(1)美味しいコーヒーをちょい飲み路線。→低価格をアピール、店内を明るくし、顧客の回転数を上げる。もっとも、この分野ではドトールに勝てない。サンマルクは店も一等地にはなく、客数が上がらないと思います。

(2)充実したコーヒーをゆったり飲む路線。→コーヒーが美味しくないので、ここを強化する。機械を刷新するぐらいはすぐにできそうですが、スタバほどメニューを増やすことは人材育成を根本的に改めなければならず難しいでしょう。できたとしてもスタバに勝てるのか?

(3)サイドメニューを充実させて、短時間利用を促す。→もともと焼き立てパンが売りなので、やろうと思えばできるはずですが、この分野には、イートインのパン屋さんがたくさんあります。そこまでパンを充実することができるのか?といえば疑問です。

(4)サイドメニューを充実させて、ゆったりしてもらう。→結局、いまの路線を推し進めることが最も可能性がありそうです。しかし、ここには、コメダ珈琲という強い競合が存在しており、厳しい戦いが予想されます。


コメダ珈琲と差別化する方法


ではコメダ珈琲と差別化するにはどうすればいいのか。

コメダのターゲットは年齢層が高いので、サンマルクカフェが若い女性を狙うことは理にかなっています。

コメダの特徴は、パーソナルスペースを広くとれることです。読書をしても書き物をしても友達と話していても、他人の目を気にすることがありません。

サンマルクカフェが同じ広さを確保するのは物理的に無理があるので、他の方法を考えなければなりません。

若い女性が居心地のいい空間とは何か。

おそらく、コーヒーと甘いものが充実していて、スマホを思う存分使えて、読書や自習もできて、汚いオヤジがいない場所です。

そのためには

コーヒーをもう少し美味しくする。機械を刷新してもらいたい。

サイドメニューは開発し続けていく。チョコクロ、デニブランに続くヒット商品を開発しなければならない。ミスタードーナツがイマイチなので、サンマルクカフェと提携すればどうでしょうかね。

wifi環境の整備は当たり前。全席に電源をつける。いまはコメダ珈琲でも一部電源を設置していますからね。

照明をもう少し工夫して、読書や自習がしやすいようにする。

これを徹底すればいい。つられて、若い男性やオヤジも来るでしょうが、さすがにスポーツ新聞を読むためには入りにくいでしょうから、雰囲気は保てるはずです。

ちなみに、大前研一氏は、ベーカリーショップ大手のアンデルセンと資本提携し、ベーカリー業態のサプライチェーンを構築するのがいいと提案していました。

これも、サイドメニューの充実という意味からの提案ですね。


人材教育にも問題があるのでは


そんなことを思いながら、久しぶりに心斎橋のサンマルクカフェに行ってみました。

メニューをみるとコーヒー一杯が250円(税込み270円)となっており、値上げしたのかな?と思っていると、実際にはあるSサイズ(税込み220円)がメニューにないだけでした。

なんと姑息な!とは思いましたが、ゆったりタイプの店で低価格路線は無理があるので、企業としての意思が理解できます。

が、コーヒーは相変わらず美味しくない(><)

甘いものを食べない者には、キツイものがありました。

それに間接照明が強すぎて、読書をする雰囲気でもない。書き物もしにくい。

居心地の悪さは相変わらずでした。

文句ばかり言って申し訳ないですが、改善点がいろいろありそうだったなと思いました。


私がサンマルクカフェに行かなくなった理由は、ある事がきっかけでした。

お昼頃、ある場所のサンマルクカフェに入ったところ、隣の席の女性が携帯電話で話をしていました。

少しの間なら理解できますが、その人は昼休みの間中、電話をするつもりのようで、友達の噂話などを延々続けていました。

さすがに周りの人たちも迷惑そうにしていたので、店の人に注意してもらうようにお願いしたところ、店の人から「電話するのはお客様の自由です」と返されてしまいました。

そうかも知れない。が、そんな不快な思いをしてまでカフェにいる理由はないので、すぐに退出しました。それ以来、サンマルクカフェは極力避けるようにしています。

果たして、電話フリーというのは店の方針なのか、店員個人の見解なのか、オヤジのクレームなどまともに取り合わないと判定されたのか。

いまとなってはわかりませんが、少なくともあの時、多くの顧客にとって、店内は居心地のいい空間ではなかったはずです。もう少し違う対応の方法があったでしょう。

その意味では、同店の人材教育にも問題がありそうだと思う次第です。


参考:ビジネスブレークスルーチャンネル「大前研一ライブ」リアルタイム・オンライン・ケーススタディ


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