日本で一番大切にしたい会社の戦略
(2009年6月4日メルマガより)
■前回、各分野で一流と呼ばれる人たちには、そのことだけに集中して努力
した時間を「1万時間」持っているというお話をさせていただきました。
それを私は「コンサルタントの習慣術」という本から引用したのですが、実
はネタ本が他にあったようです。
それが、マルコム・グラッドウェル著、勝間和代訳の「天才!成功する人々
の法則」です。
■宣伝文には「21世紀の成功法則」と書かれていますが、それほど大げさな
ものではなく、成功者が成功した原因を、個人の資質や努力だけではなく、
環境に求めて説いたものです。
成功者には、共通の特徴がある。それは、
1.それぞれの分野で1万時間の訓練時間が与えられた。
2.一定の分析能力があるだけではなく、豊かな発想力があった。
3.置かれた境遇に甘んじなかった。ひいては境遇に負けないような自主性
を持つように親から教えられた。
4.民族や文化的な特徴を活かした。あるいは制限を克服した。
■つまるところ、成功は本人の努力だけでは得られない。環境要因が大きな
鍵を持つ。だから多くの人々に公平に機会を与えてやれ!というのがこの本
の主張です。
そのために、様々な事例を挙げて、物語風に説いています。
勝間氏のいうように、学問的な検証がなされた本ではなく、あくまで読み物
です。
それでも面白い。
メッセージの展開とその理由づけの面白さが、この本の特徴ですね。
■特に面白かったのは、やはり、1万時間のくだりです。
ビル・ゲイツ。ビートルズ。M&A専門のユダヤ系弁護士たち。
彼らが大きな成功を収めたのは、それぞれの専門分野で1万時間をこなす機
会に恵まれたからだという説です。
もちろん、それぞれの分野で才能があったからだし、努力もしたのでしょう
が、その訓練する機会がなければ努力しようにもできないからです。
■例えばビル・ゲイツは、学生の頃に、また高価だったコンピュータを自由
に使える機会を得たそうです。
コンピュータいじりにはまったゲイツ少年は、それを使ってソフトを作りま
くります。
あの時代、そのような機会に恵まれた人物はそうはいなかったはず。それは
事実でしょう。
■ただ彼よりも優れた技術を持つ天才少年がいたことは確かです。
彼らよりもゲイツがビジネス感覚において抜きん出た理由までは書かれてい
ません。。。
まぁそれでも、勝間氏の言うように、自分の教訓として、この本の法則を採
り入れるのが、正しいビジネス書の読み方なんでしょうね。
■もともと日本を始めアジアには「コツコツ努力すること」を美徳とする思
想がありますから「1万時間の法則」は受け入れやすいものです。
皆で、それぞれの「1万時間」を過ごそうではありませんか。
※そうそう。この本には、なぜアジア人は勤労を美徳とするのかという民族
性についても言及されています。ご参考に。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今日はもう1冊著書を紹介します。
坂本光司著「日本でいちばん大切にしたい会社」です。
もうご存知の方も多いでしょうね。2008年4月に発売されて、2009年4月に35
刷という大変なヒット本です。
帯には「村上龍氏絶賛!」の文字が躍っています。
■生来、売れている本は避ける傾向にある天邪鬼な私ですが^^;これはと
うとう読んでみました。
果たして。やはり感動的な本でした。出張の飛行機の中で読み始めたのです
が、そのまま飛行機の中で読み終えました。それだけ読みやすかったのです
が、読み始めたら止められないという磁力を持った本です。
ここに登場するのは、著者が「日本でいちばん大切にしたい」と思う素晴ら
しい5つの会社です。
社員の7割が障害者だというダストレスチョークでシェア3割を持つ日本理化
学工業株式会社。
会社は社員の幸せのためにあるという信念のもと48年間増収増益の伊那食品
工業株式会社。
事故に合われて障害を持った方のために義肢の製造を過疎の村で続けていて
も就職希望者が引きもきらない中村ブレイス株式会社。
地域の人々を幸せにすることを使命に北海道で高いブランド力を誇る菓子メ
ーカーの株式会社柳月。
寂れた商店街の中にあってビジネスの姿勢が顧客に支持されて、高価なメロ
ンを8000個も販売する杉山フルーツ。
それぞれが心温まるエピソードの数々に彩られており、これを読むと汚れた
私の心も洗われて、明日からはまっとうに生きなければならないなぁと思わ
ずにはいられませんでした^^;
こういう本が売れているといのは、日本人の古きよき価値観が失われていな
いという証拠なのでしょうね。
■この本において特徴的なのは「会社は社員のためにある」という著者の強
い信念です。
著者によると、会社は(1)社員、(2)外注先、下請、(3)顧客、(4)
地域社会、(5)株主、の順に使命と責任を果たさなければならない。
顧客が3番目になっているのが奇異な気もしますが、著者は「社員がやる気
になれば自然と顧客を満足させられる」と言っています。
これはこの本に登場する日本理化学工業や伊那食品工業の考え方と合致する
ものです。
日本理化学工業の場合、50年前に、雇い入れた2人の障害者が懸命に働く姿
を見て周りの社員が感動し「この子たちのためにも会社をつぶしてはならな
い」と一丸となって頑張ったというエピソードが語られています。
なんとも感動的な話ではないですか。
■もっとも私は、すべてのビジネスは顧客のためにあるというマーケティン
グ理論の信奉者です。
前にも言ったかも知れませんが「企業には社会に貢献をしなければならない
義務などない。ただ、社会に貢献する企業しか生き残れないだけだ」という
マーケティングの言葉に感銘を受けて、今の道を目指したものです。
すべてのビジネスは顧客のために。もっと正確に言い直せば、すべてのビジ
ネスは顧客の抱える問題を解決するためにあります。
確かに、社員が満足することで、顧客に対するサービスの質も向上し、顧客
満足度が上がるという考え方には一定の説得力はありますが、いささか手段
と目的を倒錯してしまっているような気がします。
そういう意味では少し考え方は違いますね。
■しかし、その違いに目をつぶって、弱者の戦略である「差別化」として見
た場合、ここに登場する企業は、すばらしい事例となります。
差別化とは、強者に対して市場を変えたり、販売ルートを変えるなりして、
正面衝突を避けるための方策です。
商品の価格を変えたり、ネーミングを変えたり、広告方法を変えたり、戦術
面で目先を変える差別化もあるにはあるのですが、そんなすぐに真似される
差別化をいくらしても徒労に終わることが多いでしょう。
それよりも、他社が真似しようにもできない差別化というものが本来の差別
化戦略です。
その最も強力な差別化こそが「理念」による差別化であり、それが浸透した
従業員の差別化です。
この本に登場する企業は皆、それぞれが「理念」を持ち、従業員がその理念
に共鳴し実践しようとしているように見えます。
伊那食品工業は寒天を使った食品の製造メーカーですが「社員のために会社
はある」と規定しているため、経営の軸が揺るぎません。
「年功序列の堅持」「リストラはしない」という方針もその基本軸から帰着
したものです。
寒天ブームの折にも「社員に残業はさせられない」と殺到する注文を断わり
続けたそうですから筋金入りです。
このような会社にいる従業員のモチベーションがいかほどのものかは推して
知るべし。
リッツカールトンしかり。オリエンタルランドしかり。マルハンしかり。
従業員の姿勢やモチベーションで差別化された会社の真似はやすやすとでき
ませんから、これこそが究極の差別化であるという所以です。
■さて、ここで私などが疑問を抱くのは、理念を持った会社、従業員を大切
にする会社は他にも多くあるだろうに、それらは皆、この本に登場する企業
のように生き残っているのだろうか、ということです。
「生き残れないのは、理念への思いが中途半端だったからだ!」と切り捨て
てしまうのは簡単ですが、それだけではない戦略上の何らかの特徴があるの
ではないか。
私は経営コンサルタントですから、どうしてもそういう視点で見てしまいま
す。
ただ残念ながらこの本は、いくつかの心温まるエピソードと著者の素直な感
動と感想で構成されており、戦略面の特徴を明確に知ることはできません。
やはり生き残るためには戦略が必要であるというのが私の持論です。
会社をやる以上は、この本のような会社になりたいとは思いますが、それだ
けで生き残れるわけではないはず。
チャンドラー風に言うと「企業は戦略がなければ生きていけない。社員に優
しくなければ生きている資格がない」ということになりますか。
■今回も情報が少ないので、何とも難しい試みですが、私なりにこれらの会
社の戦略を考えてみたいと思います。
まずここに登場する企業は、いわゆるニッチ分野で高いシェアを誇っていま
す。
日本理化学工業はダストレスチョーク(滓が出ないチョーク)でシェア3割
だということです。
伊那食品工業は、寒天に関する食品やゲル剤の老舗企業です。
中村ブレイスは、医療用の義肢や装具でオンリーワンです。
柳月は、北海道(帯広、釧路、札幌)で展開する菓子メーカー。
杉山フルーツは、静岡県富士市のシャッター通りとしか言いようがない商店
街で高級果物に特化して販売する果物店です。
いずれも、あまり大きな規模は見込めないような小さな需要や衰退市場で、
存在感を示しています。
伊那食品工業の塚越社長は「競争のない経営」を標榜していますが、要する
に、ライバル会社が入ってこないような小さな市場に陣取っているというこ
とです。
まさに「小さな市場で戦え」という原則に則しています。
■その中で彼らはどのように戦っているのか。
柳月や杉山フルーツのような小売店はもとより、中村ブレイスや伊那食品工
業のようなメーカーでさえも「社員が一番大切」とは言いながら、極めて顧
客志向を貫いています。
例えば杉山フルーツは「どうすればお客様に美味しい果物を食べていただけ
るのか」ということに焦点をあてた運営をしています。
普通、イチゴなどは、青いうちに摘み取られて、流通の間に赤くなって店頭
に並びます。だから色は赤いのに味は青いということがよくありますが、物
流の仕組みのことを考えると仕方ありません。
杉山フルーツは、それを仕方ないとは思わずに、赤くなって食べごろになっ
てから摘んだイチゴを販売するということをまず始めました。
これなら美味しいのは当然です。評判になって売れますが、対応できる農家
が限られていることや、保存期間が短いこともあって、多くを売ることがで
きません。
そこで「どうしたらもっと多くの方に美味しいフルーツを食べてもらえるの
か」を考えた結果商品化されたのが「フルーツアーティスト杉山清の生フル
ーツゼリー」です。大仰なネーミングですが^^;
食べごろのフルーツを生ゼリーとすることで、美味しさを保ったままある程
度の期間長持ちするようですし、買いやすい価格にすることもできます。
また、この商品を作ることによって、杉山フルーツはメーカーポジションを
得ることになり、さらに経営の基盤を強化することができたわけです。
これとは逆に伊那食品工業などは主力商品の「かんてんぱぱ」を品質に責任
を持たなければいけないという理由で、流通を極力通さずに直営店で販売し
ています。
要するに、いずれの企業も、どうすれば顧客のためになるのかを考えた結果
をビジネスの仕組みとしているわけです。
これはまさに弱者の戦略である「接近戦」の好事例です。
市場を小さく絞れば、顧客に接近することが可能となります。それを愚直に
貫いた結果が彼らの姿であるというのが私の解釈です。
■48年間増収増益だという凄まじい記録を持つ伊那食品工業ですが、その秘
密は「ゆっくりと進む」という経営のスタンスです。
こちらは短期的に儲けるよりも、継続することを標榜しているので、冒険は
極力避けて、着実な運営を志向します。
だから48年間の増収増益はいわば自然増のようなものです。
塚越社長は「年輪経営」あるいは「盆栽経営」と呼んでいるようですが、つ
まりは、従業員が育って力がついた結果が微増という数値に表れています。
企業が倒産する時は、実は売上が急増減した時に多いということを考えれば、
理にかなったしたたかな経営であると言えます。
もっとも塚越社長は「社員が一番大切」という経営軸があったからブレなか
った。軸がなければ、儲け話に飛びついていて、今頃なかったかも知れない
と述懐しています。
年功序列、リストラなしという方針はやはり、理念を追求した結果であり、
その一貫性が、この会社の強さであると言っていいでしょう。
ちなみに、塚越社長は目先の利益を追わず「100年後を見据えた経営」をす
ると言っています。いずれはルイ・ヴィトンのようなブランドになるんだそ
うです。
先ほど私が「自然増」という言い方をしましたが、決して目標のない経営で
はないということを付け加えておきます。
■イタリアには豊かな家族経営の企業が多いという話をよく聞きます。
彼らの経営方針も、ニッチ市場に特化する、無理をして拡大しない、家族間
でできることだけをやるというもののようです。
イタリアの中小企業っていいなーーと以前は思ったものですが、日本にもす
ばらしい企業があったということです。
ただし「日本で一番大切にしたい会社」は、本当の家族経営ではなく、社員
や下請企業、地域社会までを家族のように考える会社なのですね。
■もっともイタリア式家族経営がすべて素晴らしいわけではありません。
家族間経営を貫くあまり、経営力が向上しないということが指摘されていま
す。家族内にたまたま才能ある経営者がいればいいのですが、そうでなけれ
ば、危機は簡単に訪れます。家族間で迷走するようなことも多いのではない
でしょうか。
成功した一部の企業だけを見て、いいなーーというのは慎むべきですかね。
また、成功している企業も、堅実経営を続けるあまり、社会を変革させるよ
うなブレークスルーが起きにくいとも言われています。
マイクロソフトやグーグルなどの我々の生活を変えるような時代を代表する
企業が、堅実な家族経営から生まれてくるとは思えません。
だから一攫千金を狙うような起業家たちも、その中から時代を変えるような
者が出る可能性を考えると、必要な存在だということです。
私はそう考えています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■本文の繰り返しになりますが、伊那食品工業の塚越社長は「会社は社員の
ためにある」と明確に規定しています。
そのためにも、会社は継続することを使命としなければならない。
これは、さながら「雇用」という社会問題に取り組む社会企業です。
前々回のメルマガで、社会起業について書きましたが、その際に「社会起業
は継続を目的にしない」と記しました。なぜなら、社会の問題が解決される
と社会企業そのものの存在意義がなくなるからです。
参考→社会起業と一般の起業は何が違うのか?
この本に登場する企業は、多くは地方の都市や村で、社会起業家が範疇外と
している雇用問題に取り組んでいるわけです。
こう考えると、社会企業と一般の企業の垣根はますます分からなくなります
ね。
(2009年6月4日メルマガより)
■前回、各分野で一流と呼ばれる人たちには、そのことだけに集中して努力
した時間を「1万時間」持っているというお話をさせていただきました。
それを私は「コンサルタントの習慣術」という本から引用したのですが、実
はネタ本が他にあったようです。
それが、マルコム・グラッドウェル著、勝間和代訳の「天才!成功する人々
の法則」です。
■宣伝文には「21世紀の成功法則」と書かれていますが、それほど大げさな
ものではなく、成功者が成功した原因を、個人の資質や努力だけではなく、
環境に求めて説いたものです。
成功者には、共通の特徴がある。それは、
1.それぞれの分野で1万時間の訓練時間が与えられた。
2.一定の分析能力があるだけではなく、豊かな発想力があった。
3.置かれた境遇に甘んじなかった。ひいては境遇に負けないような自主性
を持つように親から教えられた。
4.民族や文化的な特徴を活かした。あるいは制限を克服した。
■つまるところ、成功は本人の努力だけでは得られない。環境要因が大きな
鍵を持つ。だから多くの人々に公平に機会を与えてやれ!というのがこの本
の主張です。
そのために、様々な事例を挙げて、物語風に説いています。
勝間氏のいうように、学問的な検証がなされた本ではなく、あくまで読み物
です。
それでも面白い。
メッセージの展開とその理由づけの面白さが、この本の特徴ですね。
■特に面白かったのは、やはり、1万時間のくだりです。
ビル・ゲイツ。ビートルズ。M&A専門のユダヤ系弁護士たち。
彼らが大きな成功を収めたのは、それぞれの専門分野で1万時間をこなす機
会に恵まれたからだという説です。
もちろん、それぞれの分野で才能があったからだし、努力もしたのでしょう
が、その訓練する機会がなければ努力しようにもできないからです。
■例えばビル・ゲイツは、学生の頃に、また高価だったコンピュータを自由
に使える機会を得たそうです。
コンピュータいじりにはまったゲイツ少年は、それを使ってソフトを作りま
くります。
あの時代、そのような機会に恵まれた人物はそうはいなかったはず。それは
事実でしょう。
■ただ彼よりも優れた技術を持つ天才少年がいたことは確かです。
彼らよりもゲイツがビジネス感覚において抜きん出た理由までは書かれてい
ません。。。
まぁそれでも、勝間氏の言うように、自分の教訓として、この本の法則を採
り入れるのが、正しいビジネス書の読み方なんでしょうね。
■もともと日本を始めアジアには「コツコツ努力すること」を美徳とする思
想がありますから「1万時間の法則」は受け入れやすいものです。
皆で、それぞれの「1万時間」を過ごそうではありませんか。
※そうそう。この本には、なぜアジア人は勤労を美徳とするのかという民族
性についても言及されています。ご参考に。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今日はもう1冊著書を紹介します。
坂本光司著「日本でいちばん大切にしたい会社」です。
もうご存知の方も多いでしょうね。2008年4月に発売されて、2009年4月に35
刷という大変なヒット本です。
帯には「村上龍氏絶賛!」の文字が躍っています。
■生来、売れている本は避ける傾向にある天邪鬼な私ですが^^;これはと
うとう読んでみました。
果たして。やはり感動的な本でした。出張の飛行機の中で読み始めたのです
が、そのまま飛行機の中で読み終えました。それだけ読みやすかったのです
が、読み始めたら止められないという磁力を持った本です。
ここに登場するのは、著者が「日本でいちばん大切にしたい」と思う素晴ら
しい5つの会社です。
社員の7割が障害者だというダストレスチョークでシェア3割を持つ日本理化
学工業株式会社。
会社は社員の幸せのためにあるという信念のもと48年間増収増益の伊那食品
工業株式会社。
事故に合われて障害を持った方のために義肢の製造を過疎の村で続けていて
も就職希望者が引きもきらない中村ブレイス株式会社。
地域の人々を幸せにすることを使命に北海道で高いブランド力を誇る菓子メ
ーカーの株式会社柳月。
寂れた商店街の中にあってビジネスの姿勢が顧客に支持されて、高価なメロ
ンを8000個も販売する杉山フルーツ。
それぞれが心温まるエピソードの数々に彩られており、これを読むと汚れた
私の心も洗われて、明日からはまっとうに生きなければならないなぁと思わ
ずにはいられませんでした^^;
こういう本が売れているといのは、日本人の古きよき価値観が失われていな
いという証拠なのでしょうね。
■この本において特徴的なのは「会社は社員のためにある」という著者の強
い信念です。
著者によると、会社は(1)社員、(2)外注先、下請、(3)顧客、(4)
地域社会、(5)株主、の順に使命と責任を果たさなければならない。
顧客が3番目になっているのが奇異な気もしますが、著者は「社員がやる気
になれば自然と顧客を満足させられる」と言っています。
これはこの本に登場する日本理化学工業や伊那食品工業の考え方と合致する
ものです。
日本理化学工業の場合、50年前に、雇い入れた2人の障害者が懸命に働く姿
を見て周りの社員が感動し「この子たちのためにも会社をつぶしてはならな
い」と一丸となって頑張ったというエピソードが語られています。
なんとも感動的な話ではないですか。
■もっとも私は、すべてのビジネスは顧客のためにあるというマーケティン
グ理論の信奉者です。
前にも言ったかも知れませんが「企業には社会に貢献をしなければならない
義務などない。ただ、社会に貢献する企業しか生き残れないだけだ」という
マーケティングの言葉に感銘を受けて、今の道を目指したものです。
すべてのビジネスは顧客のために。もっと正確に言い直せば、すべてのビジ
ネスは顧客の抱える問題を解決するためにあります。
確かに、社員が満足することで、顧客に対するサービスの質も向上し、顧客
満足度が上がるという考え方には一定の説得力はありますが、いささか手段
と目的を倒錯してしまっているような気がします。
そういう意味では少し考え方は違いますね。
■しかし、その違いに目をつぶって、弱者の戦略である「差別化」として見
た場合、ここに登場する企業は、すばらしい事例となります。
差別化とは、強者に対して市場を変えたり、販売ルートを変えるなりして、
正面衝突を避けるための方策です。
商品の価格を変えたり、ネーミングを変えたり、広告方法を変えたり、戦術
面で目先を変える差別化もあるにはあるのですが、そんなすぐに真似される
差別化をいくらしても徒労に終わることが多いでしょう。
それよりも、他社が真似しようにもできない差別化というものが本来の差別
化戦略です。
その最も強力な差別化こそが「理念」による差別化であり、それが浸透した
従業員の差別化です。
この本に登場する企業は皆、それぞれが「理念」を持ち、従業員がその理念
に共鳴し実践しようとしているように見えます。
伊那食品工業は寒天を使った食品の製造メーカーですが「社員のために会社
はある」と規定しているため、経営の軸が揺るぎません。
「年功序列の堅持」「リストラはしない」という方針もその基本軸から帰着
したものです。
寒天ブームの折にも「社員に残業はさせられない」と殺到する注文を断わり
続けたそうですから筋金入りです。
このような会社にいる従業員のモチベーションがいかほどのものかは推して
知るべし。
リッツカールトンしかり。オリエンタルランドしかり。マルハンしかり。
従業員の姿勢やモチベーションで差別化された会社の真似はやすやすとでき
ませんから、これこそが究極の差別化であるという所以です。
■さて、ここで私などが疑問を抱くのは、理念を持った会社、従業員を大切
にする会社は他にも多くあるだろうに、それらは皆、この本に登場する企業
のように生き残っているのだろうか、ということです。
「生き残れないのは、理念への思いが中途半端だったからだ!」と切り捨て
てしまうのは簡単ですが、それだけではない戦略上の何らかの特徴があるの
ではないか。
私は経営コンサルタントですから、どうしてもそういう視点で見てしまいま
す。
ただ残念ながらこの本は、いくつかの心温まるエピソードと著者の素直な感
動と感想で構成されており、戦略面の特徴を明確に知ることはできません。
やはり生き残るためには戦略が必要であるというのが私の持論です。
会社をやる以上は、この本のような会社になりたいとは思いますが、それだ
けで生き残れるわけではないはず。
チャンドラー風に言うと「企業は戦略がなければ生きていけない。社員に優
しくなければ生きている資格がない」ということになりますか。
■今回も情報が少ないので、何とも難しい試みですが、私なりにこれらの会
社の戦略を考えてみたいと思います。
まずここに登場する企業は、いわゆるニッチ分野で高いシェアを誇っていま
す。
日本理化学工業はダストレスチョーク(滓が出ないチョーク)でシェア3割
だということです。
伊那食品工業は、寒天に関する食品やゲル剤の老舗企業です。
中村ブレイスは、医療用の義肢や装具でオンリーワンです。
柳月は、北海道(帯広、釧路、札幌)で展開する菓子メーカー。
杉山フルーツは、静岡県富士市のシャッター通りとしか言いようがない商店
街で高級果物に特化して販売する果物店です。
いずれも、あまり大きな規模は見込めないような小さな需要や衰退市場で、
存在感を示しています。
伊那食品工業の塚越社長は「競争のない経営」を標榜していますが、要する
に、ライバル会社が入ってこないような小さな市場に陣取っているというこ
とです。
まさに「小さな市場で戦え」という原則に則しています。
■その中で彼らはどのように戦っているのか。
柳月や杉山フルーツのような小売店はもとより、中村ブレイスや伊那食品工
業のようなメーカーでさえも「社員が一番大切」とは言いながら、極めて顧
客志向を貫いています。
例えば杉山フルーツは「どうすればお客様に美味しい果物を食べていただけ
るのか」ということに焦点をあてた運営をしています。
普通、イチゴなどは、青いうちに摘み取られて、流通の間に赤くなって店頭
に並びます。だから色は赤いのに味は青いということがよくありますが、物
流の仕組みのことを考えると仕方ありません。
杉山フルーツは、それを仕方ないとは思わずに、赤くなって食べごろになっ
てから摘んだイチゴを販売するということをまず始めました。
これなら美味しいのは当然です。評判になって売れますが、対応できる農家
が限られていることや、保存期間が短いこともあって、多くを売ることがで
きません。
そこで「どうしたらもっと多くの方に美味しいフルーツを食べてもらえるの
か」を考えた結果商品化されたのが「フルーツアーティスト杉山清の生フル
ーツゼリー」です。大仰なネーミングですが^^;
食べごろのフルーツを生ゼリーとすることで、美味しさを保ったままある程
度の期間長持ちするようですし、買いやすい価格にすることもできます。
また、この商品を作ることによって、杉山フルーツはメーカーポジションを
得ることになり、さらに経営の基盤を強化することができたわけです。
これとは逆に伊那食品工業などは主力商品の「かんてんぱぱ」を品質に責任
を持たなければいけないという理由で、流通を極力通さずに直営店で販売し
ています。
要するに、いずれの企業も、どうすれば顧客のためになるのかを考えた結果
をビジネスの仕組みとしているわけです。
これはまさに弱者の戦略である「接近戦」の好事例です。
市場を小さく絞れば、顧客に接近することが可能となります。それを愚直に
貫いた結果が彼らの姿であるというのが私の解釈です。
■48年間増収増益だという凄まじい記録を持つ伊那食品工業ですが、その秘
密は「ゆっくりと進む」という経営のスタンスです。
こちらは短期的に儲けるよりも、継続することを標榜しているので、冒険は
極力避けて、着実な運営を志向します。
だから48年間の増収増益はいわば自然増のようなものです。
塚越社長は「年輪経営」あるいは「盆栽経営」と呼んでいるようですが、つ
まりは、従業員が育って力がついた結果が微増という数値に表れています。
企業が倒産する時は、実は売上が急増減した時に多いということを考えれば、
理にかなったしたたかな経営であると言えます。
もっとも塚越社長は「社員が一番大切」という経営軸があったからブレなか
った。軸がなければ、儲け話に飛びついていて、今頃なかったかも知れない
と述懐しています。
年功序列、リストラなしという方針はやはり、理念を追求した結果であり、
その一貫性が、この会社の強さであると言っていいでしょう。
ちなみに、塚越社長は目先の利益を追わず「100年後を見据えた経営」をす
ると言っています。いずれはルイ・ヴィトンのようなブランドになるんだそ
うです。
先ほど私が「自然増」という言い方をしましたが、決して目標のない経営で
はないということを付け加えておきます。
■イタリアには豊かな家族経営の企業が多いという話をよく聞きます。
彼らの経営方針も、ニッチ市場に特化する、無理をして拡大しない、家族間
でできることだけをやるというもののようです。
イタリアの中小企業っていいなーーと以前は思ったものですが、日本にもす
ばらしい企業があったということです。
ただし「日本で一番大切にしたい会社」は、本当の家族経営ではなく、社員
や下請企業、地域社会までを家族のように考える会社なのですね。
■もっともイタリア式家族経営がすべて素晴らしいわけではありません。
家族間経営を貫くあまり、経営力が向上しないということが指摘されていま
す。家族内にたまたま才能ある経営者がいればいいのですが、そうでなけれ
ば、危機は簡単に訪れます。家族間で迷走するようなことも多いのではない
でしょうか。
成功した一部の企業だけを見て、いいなーーというのは慎むべきですかね。
また、成功している企業も、堅実経営を続けるあまり、社会を変革させるよ
うなブレークスルーが起きにくいとも言われています。
マイクロソフトやグーグルなどの我々の生活を変えるような時代を代表する
企業が、堅実な家族経営から生まれてくるとは思えません。
だから一攫千金を狙うような起業家たちも、その中から時代を変えるような
者が出る可能性を考えると、必要な存在だということです。
私はそう考えています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■本文の繰り返しになりますが、伊那食品工業の塚越社長は「会社は社員の
ためにある」と明確に規定しています。
そのためにも、会社は継続することを使命としなければならない。
これは、さながら「雇用」という社会問題に取り組む社会企業です。
前々回のメルマガで、社会起業について書きましたが、その際に「社会起業
は継続を目的にしない」と記しました。なぜなら、社会の問題が解決される
と社会企業そのものの存在意義がなくなるからです。
参考→社会起業と一般の起業は何が違うのか?
この本に登場する企業は、多くは地方の都市や村で、社会起業家が範疇外と
している雇用問題に取り組んでいるわけです。
こう考えると、社会企業と一般の企業の垣根はますます分からなくなります
ね。
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- 2020.06.11:経営者は「貞観政要」を読みなさい
- 2020.05.28:経営者は「君主論」を読みなさい
- 2020.05.14:クロージングがうまくいかない時にこそ、営業の真価が問われる
- 2020.04.30:営業として大成したければ、クロージングでは正攻法を貫け!
- 2020.04.16:営業は基本を学べ。正しい知識を持っていると、経験から正しく学べる。
- 2020.04.02:営業を知らない人ほど怪しげな営業をしてしまうのはなぜか?
- 2020.03.19:プレゼンテーションは、ワンパターンでいい。
- 2020.03.05:「深掘り質問」を制する者は営業を制す
- 2020.02.20:営業は顧客の課題を解決する仕事だ
- 2020.02.06:商談の第一声は営業から発する
- 2020.01.23:「テスト受注」は営業の醍醐味だ!
- 2020.01.09:営業成績が上がらないという人は、顧客訪問してませんね。
- 2019.12.26:とっても簡単な地域営業の始め方
- 2019.12.12:新人営業が自信を持つために最初にすること
- 2019.11.28:創業以来の危機に陥ったアシックスは復活できるのか?
- 2019.11.14:井上尚弥がはじめての苦戦から得たもの
- 2019.10.31:ユニクロ会長が怒る「失われた30年」から抜け出すことはできるのか?
- 2019.10.17:サマンサタバサはなぜ紳士服のコナカに買われたのか?
- 2019.10.03:中小零細企業の大半が不要だと言われてしまう理由
- 2019.09.19:ZOZO身売りに見た前澤氏の限界と可能性
- 2019.09.05:ビアードパパのすごい展開力
- 2019.08.22:マイクロソフトはなぜ比類なき復活を遂げたのか?
- 2019.08.08:空前絶後の幸運に見舞われながらも、それゆえに破滅した男の話。
- 2019.07.25:吉本が、これほどマネジメント能力がないとは驚いた
- 2019.07.11:ネットフリックスは、本気のディズニーに勝てるのか?
- 2019.06.27:ぺんてるとコクヨ またかよ!?と言いたくなるお家騒動がらみの揉め事
- 2019.06.13:驚異の高収益企業キーエンスの理由
- 2019.05.30:井上尚弥が導く異次元のボクシングビジネス
- 2019.05.16:WOWOWをV字回復させたサブスクビジネスの本質
- 2019.05.02:ランチェスター戦略で令和を生き抜く
- 2019.04.18:豊臣秀吉に学ぶ「人を動かす」秘訣
- 2019.04.04:令和のランチェスター戦略
- 2019.03.21:それでも生き残る!小さな会社の生き残り術
- 2019.03.07:少子高齢化と人口減少に直面する日本を破綻させなめに我々がすべきこと
- 2019.02.21:吉野家は過去の栄光を捨て去れるのか
- 2019.02.07:「サブスク」ビジネスの衝撃
- 2019.01.24:島田紳助や大前研一が提唱する成功理論・成功術
- 2019.01.10:平成が終わっても、人生は終わらない
- 2018.12.27:サーモス(THERMOS)V字回復の鍵は「接近戦」にあり
- 2018.12.13:カルロス・ゴーン事件が教える組織の腐り方
- 2018.11.29:RIZAPリバイバルプランは結果にコミットするか
- 2018.11.01:アマゾン・エフェクトに対抗する手段はあるのか
- 2018.10.04:ランチェスター戦略が示す3つのマジックナンバー
- 2018.09.20:ランチェスター戦略の中で、いちばん使えるところを教えます。
- 2018.09.06:ボクシング 井上尚弥にあって、山中慎介になかったもの
- 2018.08.23:川淵三郎はなぜ他のスポーツ団体関係者のようにダークサイドに堕ちないのか?
- 2018.08.09:半周遅れのヤフーによる起死回生の逆転戦略
- 2018.07.26:営業は「準備」が9割!
- 2018.07.12:サッカーW杯日本代表はなぜ躍進したのか?
- 2018.06.28:メルカリが破格の期待を集める5つの理由
- 2018.06.14:楽天が携帯電話事業にいまさら参入する理由
- 2018.05.31:スタジオアリスがさらに成長するための方法
- 2018.05.17:私が出会った優秀なコンサルタント
- 2018.05.03:サーモス(THERMOS)の奇跡はなぜ起きたのか?
- 2018.04.19:ワークマンは第二のユニクロになれるのか?
- 2018.04.05:これから営業職につく若い人に言いたいこと
- 2018.03.22:シリアルアントレプレナー「ブックオフ」「俺の」創業者の成功パターン
- 2018.03.08:サンマルクカフェにわざわざ行く理由があるのか?
- 2018.02.22:小さな事業者が新規開拓で成功する方法
- 2018.02.08:「なんでも酒やカクヤス」にみる局地戦の極意
- 2018.01.25:私が生き残っているのは「弱者の5大戦略」を実践してきたからです。
- 2018.01.11:2018年 君たちはどう生きるか(吉野源三郎や宮崎駿とは関係ありません)
- 2017.12.28:AIの時代に、どのような営業が生き残れるのか?
- 2017.12.14:ナイキもアシックスも「SHOE DOG」だ!
- 2017.11.30:TSUTAYAやDMMはしたたかに生き残っていくだろうが限界もある
- 2017.11.16:「シン・ゴジラ」って途中まで面白いけど、後半グダグダじゃないですか?
- 2017.11.02:織田信長が22年かけてできなかった天下統一を、豊臣秀吉がたった8年でできた理由
- 2017.10.19:電気自動車(EV)の時代に日本企業は生き残れるのか
- 2017.10.05:顧客満足度3年連続1位!ドトールコーヒーが最強か
- 2017.09.21:ヤマダ電機が生き残りを賭けて反攻開始!
- 2017.09.07:ドラッグストアが、コンビニを食い物にしている
- 2017.08.24:国内で敵なしのカルビーの将来が必ずしも明るくない理由
- 2017.08.10:君は内山高志を見たか
- 2017.07.27:金本知憲監督はすべての中間管理職の象徴だ
- 2017.07.13:自然界のランチェスター戦略
- 2017.06.29:回転寿司は群雄割拠の戦国時代に入った
- 2017.06.15:小さな会社のM&Aが日本を救う?
- 2017.06.01:AbemaTVは年間200億円の赤字から脱却できるのか?
- 2017.05.18:大阪・堺の超優良企業シマノは、これからも盤石なのか?
- 2017.05.04:知られざる成長産業 コインランドリー業界はどうなっているのか?
- 2017.04.20:新社会人に贈る「1万時間の法則」
- 2017.04.06:野村克也を超一流のプロ野球人にした3つの力
- 2017.03.23:風林火山を旗印に掲げた武田信玄は、戦略家ではなかったのか?
- 2017.03.09:ラスト・ワンマイルの表と裏をおさえよ
- 2017.02.23:鳥貴族の成長はこのまま∞に続くのか
- 2017.02.09:キングコング西野の絵本「えんとつ町のプペル」はなぜ炎上するほど売れているのか?
- 2017.01.26:アマゾンはどこから来てどこへ行くのか
- 2017.01.12:「孫子」を5つのポイントで整理した
- 2016.12.29:真田幸村はなぜ「日本一の兵」になったのか?
- 2016.12.15:セイコーマート・北の最強コンビニはどのようにできたのか
- 2016.12.01:クリスピー・クリーム・ドーナツの大量閉店は、前向きだったのですね
- 2016.11.17:ジーユーがユニクロを超える時、ファーストリテイリングは世界トップになる
- 2016.11.03:ピコ太郎はなぜ世界を席巻したのか?
- 2016.10.20:地域密着営業って何だろう?
- 2016.10.06:繁盛する居酒屋には、現場営業に必要なヒントが満載だ
- 2016.09.22:天下分け目といわれた関ヶ原の戦いはなぜ半日で決着がついたのか?
- 2016.09.08:「世界の山ちゃん」は世界に届くのか
- 2016.08.25:リオ五輪 男子柔道はなぜ躍進したのか?
- 2016.08.11:ポケモンGOは、何をGOしたのか?
- 2016.07.28:営業は純粋な「技術」であり、誰でも身に着けられるものである
- 2016.07.14:金本を信じよ!
- 2016.06.30:せっかく展示会出展しても成果の出ないやり方をしている企業が多すぎる
- 2016.06.16:小さな会社が生き残る秘訣は「ニッチであること」その他には...
- 2016.06.02:びっくりドンキーは弱者のエネルギーに満ちていた
- 2016.05.19:「同率勝算の規則」に則った唯一の成功法則
- 2016.05.05:レスターに学ぶ「奇跡のチーム」を作る3つの秘訣
- 2016.04.21:世紀のちゃぶ台返し!セブンに何があったのか
- 2016.04.07:新社会人に贈る あなたの人生を豊かにする秘訣
- 2016.03.24:コメダ珈琲店に人気があるのは理由がある
- 2016.03.10:小さくても生き残る「局所的な強者」の作り方
- 2016.02.25:「営業の仕組み」を身に着ければ、目標達成に苦しまなくなる
- 2016.02.11:子供に自慢できる人生を送りたいなら
- 2016.01.28:マクドナルドもスターバックスも日本市場をなめるな!
- 2016.01.14:「孫子の兵法」を企業経営に活かす方法
- 2015.12.31:結果を出す人は、手段を目的化している
- 2015.12.17:廃業寸前の負け犬集団が、常勝軍団に生まれ変わったわけ
- 2015.12.03:なぜ「世界トップ企業」を目指すのか?
- 2015.11.19:初めての著作は、なぜ「小説」になったのか?
- 2015.11.05:戦略は実行させなければ意味がない
- 2015.10.22:世界トップ企業への道は「差別化」が開く
- 2015.10.08:世界トップ企業になるために最初にしなければならないこと
- 2015.09.24:サーモス(THERMOS)はなぜ「廃業寸前」から世界トップ企業になったのか?
- 2015.09.10:営業には3つの役割がある
- 2015.08.27:楽天球団は、新しい野球を見せてくれ!
- 2015.08.13:ユニクロは、無印良品と提携せよ
- 2015.07.23:ノキアと日本電産 東西M&A巧者のやり方
- 2015.07.09:ワクワクする仕事しかやりません。
- 2015.06.25:ライザップはなぜ叩かれるのか?
- 2015.06.11:「けっこういい」よりも「並外れてダメ」がいい
- 2015.05.28:戦略には「感動」が必要だ
- 2015.05.14:「孔子」を学ぶ意味
- 2015.04.30:スカイマークはなぜ優遇されながら破綻したのか?
- 2015.04.16:セブンvsミスド 初戦の判定は
- 2015.04.02:任天堂はもう一度天下をとれるのか
- 2015.03.19:ファミマはセブンに勝てるのか?
- 2015.03.05:大塚家具の父と娘はどちらが正しいのか?
- 2015.02.19:成長しないビジネスのロールモデル
- 2015.02.05:100回勝負に持ち込めば絶対に勝てる
- 2015.01.22:キリンビバレッジは逆転できるのか?
- 2015.01.08:「孫子」を活用するための最大のキーワード
- 2014.12.31:「孫子の兵法」を学ぶ
- 2014.12.25:ハウステンボスはどのようにして再建されたのか?
- 2014.12.11:テラモーターズは、なぜオートバイ市場のトップ企業となったのか?
- 2014.11.27:人を動かすシンプルなメソッド
- 2014.11.13:嫌いな顧客を嫌いだと思わなくなる方法
- 2014.10.30:縄文時代が何年続いたか知ってます?
- 2014.10.02:阪神タイガースはなぜ優勝できないのか?
- 2014.09.18:創業塾でのQ&A
- 2014.08.21:コンビニのアイスクリームはどうなっているのか
- 2014.08.07:創業して10年続く人が持っている3つの資質
- 2014.07.24:私が「孫子」を使う理由
- 2014.07.10:「三国志」の戦いで勝敗が決する要因とは?
- 2014.06.26:「孫子の兵法」でみる2014年ワールドカップ日本代表の戦い
- 2014.06.12:マラドーナはなぜ三流監督で終わったのか?
- 2014.05.29:相性のいい顧客を探す方法
- 2014.05.15:営業が不得意な人は、営業なんてしない方が成果が上がる
- 2014.05.01:GoProは、強者になれるのか
- 2014.04.17:マクドナルドは、マイルドヤンキーを狙え!
- 2014.04.03:売れる仕組みが必要な理由
- 2014.03.20:営業プロセスがなければ組織は動かない
- 2014.03.06:ビジネスの設計図を作ろう
- 2014.02.20:彼を知り己を知れば...
- 2014.02.06:ビジョンは営業チームを一丸にする
- 2014.01.23:楽しくなければ営業じゃない!
- 2014.01.09:私がメルマガを書く「立ち位置」
- 2013.12.26:レゴは、なぜ世界第2位の玩具メーカーに復活したのか?
- 2013.12.12:コトラーに教えらえた初心に戻る
- 2013.11.28:日本のモノづくりを復活させるには
- 2013.11.14:レッドブルが世界で52億本も売れた「何か」
- 2013.10.31:ヤフーはどこに行こうとしているのか?
- 2013.10.17:飛び火マーケティングの時代-GoPro
- 2013.10.03:アップルは普通の企業になってしまった
- 2013.09.19:7年後、日本は巨大な展示会場になる
- 2013.09.05:店舗系ビジネスの弱者の戦略
- 2013.08.22:私がイチローから学ぶ3つのこと
- 2013.08.08:脱・人脈の営業
- 2013.07.25:ソーシャル時代の「真実の瞬間」
- 2013.07.11:統計は最強の営業マネジメントツールである
- 2013.06.27:新興宗教のビジネスモデル
- 2013.06.13:進化する教育システムに乗り遅れるな
- 2013.05.30:お医者さんや弁護士さんの営業戦略
- 2013.05.16:できる営業は、負け方が違う
- 2013.05.02:宮崎駿とスタジオジブリについて
- 2013.04.18:差別化は、マイナスせよ
- 2013.04.04:JAL再生にみる企業変革の王道
- 2013.03.21:第3回WBC終戦記念 がんばれプロ野球
- 2013.03.07:マイケル・ポーターの戦略はもう通用しないのか?
- 2013.02.21:王将の餃子は大阪を跳び出すか?
- 2013.02.07:営業チームマネジメントの第一歩
- 2013.01.24:失速したマクドナルドの次の一手は?
- 2013.01.10:阪神タイガースは暗黒時代に戻っていくのか
- 2012.12.27:衰退市場でトップを張る宝島社の戦略
- 2012.12.13:目標は、顧客総取り!
- 2012.11.29:答えのない問題に取り組めるのか
- 2012.11.15:手っ取り早く実績を上げるには
- 2012.11.01:プロ野球は、名選手しか監督になれないのか?
- 2012.10.18:世界王者が世界に挑戦!
- 2012.10.04:新・携帯電話版三国志
- 2012.09.20:安売りせずに売る方法
- 2012.09.06:脳内のリミットを外せ
- 2012.08.23:儲ける方法をタネ明かしする
- 2012.08.09:もうかるビジネスにはタネがある
- 2012.07.26:ステーキを売るな、○○を売れ!
- 2012.07.12:一流の営業になるために絶対に避けられない道
- 2012.06.28:顧客を創造するということ
- 2012.06.14:ビジネスが成立するための3つの要素
- 2012.05.31:理屈で捉えきれない会社もある
- 2012.05.17:戦術は現状を効率的にする。戦略は現状を破壊する
- 2012.05.03:物語風ビジネス書を読んでみよう
- 2012.04.19:市場価値より企業内価値を高めよう
- 2012.04.05:3つの起業家タイプが注意すること
- 2012.03.22:ソニーはどこへ行った?
- 2012.03.08:利益を上げるための最もシンプルな方法
- 2012.02.23:ランチェスター戦略を営業に活かすたった3つのプロセス
- 2012.02.09:日本の電機メーカーはどうすれば生き残れるのか
- 2012.01.26:心理学はビジネスに生かせるのか
- 2012.01.12:水戸黄門の終焉と大阪都構想
- 2011.12.29:「坂の上の雲」を越えていこう
- 2011.12.15:強い現場を作る方法
- 2011.12.01:なぜ落合博満はブレないのか?
- 2011.11.17:小さなお菓子屋さんが描く大きなストーリー
- 2011.11.03:理屈でメシは食えん!でいいの?
- 2011.10.20:iPhone vs iPhone
- 2011.10.06:本質からはじめよ!
- 2011.09.22:アマゾンにチャレンジ!
- 2011.09.08:さらば、スティーブ・ジョブズ
- 2011.08.25:マフィアにビジネスの極意を聞く
- 2011.08.11:たまにはビジネス小説でも読みましょうか
- 2011.07.28:なぜ我々にはマーケティングが必要なのか?
- 2011.07.14:「いい商品」って何ですか?
- 2011.06.30:カリスマ営業を有難がっても意味ないでしょう
- 2011.06.16:ネスプレッソが売れている理由
- 2011.06.02:孫子、ポーター、ランチェスター
- 2011.05.19:足腰の弱い欧米企業、頭の弱い日本企業
- 2011.05.05:斎藤佑樹はプロ野球で通用するか?
- 2011.04.21:ランチェスター戦略って役に立つの?
- 2011.04.07:温泉旅館を蘇らせるには
- 2011.03.24:弱い人をより弱くするのが戦略なのか
- 2011.03.10:タスク管理と時間管理のツール紹介
- 2011.02.24:プレーヤーからマネージャーへ
- 2011.02.10:110兆円の市場に遅れた日本
- 2011.01.27:物語と希望の深い関係
- 2011.01.13:グーグルVSアップル
- 2010.12.30:面白い戦略ストーリーの作り方
- 2010.12.16:残念な人には戦略がない
- 2010.12.02:理屈のない実行はギャンブルですよ
- 2010.11.18:メイド・カフェの営業プロセス
- 2010.11.04:プロ野球球団運営を成功させるには
- 2010.10.21:勝ちパターンの作り方
- 2010.10.07:たまには「哲学」の話をしよう
- 2010.09.23:世紀末都市・アキバ
- 2010.09.09:コンビニ・オーナーというビジネス
- 2010.08.26:もし現場のオッチャンがポーターを学んだら
- 2010.08.12:坂の上に雲は見えない?
- 2010.07.29:システム思考って何だろう
- 2010.07.15:営業は「点取り屋」ではない!
- 2010.07.01:戦略はストーリーで語れ2
- 2010.06.17:戦略はストーリーで語れ
- 2010.06.03:アップルは本当に最強なのか?
- 2010.05.20:営業生産性を上げる構造とは
- 2010.05.06:女子高生と一緒にドラッカーを学ぼう
- 2010.04.22:勝海舟が坂本龍馬に伝えたもの
- 2010.04.08:人をやる気にさせるにはどうすればいいのか
- 2010.03.25:アップルとユニ・チャーム~変革企業の共通点
- 2010.03.11:無料のビジネスって何だ?
- 2010.02.25:営業に必要な戦略的思考
- 2010.02.11:狩猟民族の構想力に学ぼう
- 2010.01.28:農耕営業のススメ
- 2010.01.14:2010年は日本企業のアジア進出元年になる
- 2009.12.31:2009年の携帯とジーンズと餃子
- 2009.12.17:20歳の頃の自分に読ませたい本
- 2009.12.03:日本茶も海外進出している
- 2009.11.19:ダイソンはなぜ売れたのか?
- 2009.11.05:私の考える効率的な営業とは
- 2009.10.22:島田紳助の研究2
- 2009.10.08:フォロワー企業のゲーム
- 2009.09.24:地域密着企業の営業戦術
- 2009.09.10:地域密着企業の経営方法
- 2009.08.27:マクドナルド 一人勝ちの理由
- 2009.08.13:死せる孔明、生ける仲達を走らす
- 2009.07.30:農業は儲かるのか?
- 2009.07.16:キリン、サントリー、アサヒ、オリオン
- 2009.07.02:戦略2、戦術1の法則
- 2009.06.18:いい顧客、悪い顧客
- 2009.06.04:日本で一番大切にしたい会社の戦略
- 2009.05.21:それぞれの「1万時間」を過ごそう
- 2009.05.07:社会起業は一般の起業と何が違うのか?
- 2009.04.23:もし諸葛孔明が経営顧問だったら
- 2009.04.09:物語の力を知ろう
- 2009.03.26:祝!WBC日本代表優勝
- 2009.03.12:小さな池の大きな魚
- 2009.02.26:農業にチャンスあり
- 2009.02.12:機能と情緒--2つの差別化の方法
- 2009.01.29:営業は結果を追ってはいけない
- 2009.01.15:真似したくてもできない事情がある
- 2009.01.01:欲しいものを作ってくれるビジネス
- 2008.12.18:オール・ザット・競争戦略
- 2008.12.04:ゼロ距離を目指す
- 2008.11.20:10/13の市場でビジネスする
- 2008.11.06:ローカルヒーロー花盛り
- 2008.10.23:いい商品を、いい人から、安い値段で買いたい
- 2008.10.09:経営で必要な知恵はすべて三国志で学んだ
- 2008.09.25:HONDAが空を飛ぶ!
- 2008.09.11:緊急性にフォーカスせよ!
- 2008.08.28:楽天グループ迷走す
- 2008.08.14:エコカー開発競争
- 2008.07.31:儲けるための仕組みを作ろう
- 2008.07.17:「黒船」iPhoneの衝撃
- 2008.07.03:野球は言葉でするもんや
- 2008.06.19:大阪の小さなものづくり企業
- 2008.06.05:事業コンセプトにこだわる
- 2008.04.24:黒澤明はなぜ世界進出に失敗したのか?
- 2008.04.10:スタジオアリスに見る市場特化の行方
- 2008.03.13:山形の洋菓子店がフォーカスしたもの
- 2008.02.28:阪神タイガースは獣王無敵か?
- 2008.02.14:薄型テレビ市場2.0 競争の鍵はブランド力か
- 2008.01.31:アシックスの戦略、ナイキの戦略
- 2008.01.17:「日本一の村」改革に挑戦
- 2008.01.03:マネることは差別化の第一歩
- 2007.12.20:駄菓子屋さんの成功要因
- 2007.12.06:P&Gの戦略-強者はこれだけ有利だ
- 2007.11.22:浪速のグローバル企業
- 2007.11.08:良いモノを作りさえすれば売れるのか
- 2007.10.25:巨人軍の凋落は止められるか?
- 2007.10.11:"志"が歴史を変えた--三国志に寄せて
- 2007.09.27:縮小するアパレル市場で生き残るには
- 2007.09.13:ハンバーガー帝国興亡の行方は
- 2007.08.30:日本製航空機は羽ばたくか
- 2007.08.16:織田信長はなぜ徳川家康に正室と嫡男の処分を命じたのか
- 2007.08.02:中小企業にとって仕組みとは
- 2007.07.19:島田紳助の研究
- 2007.07.05:最強のビジネスモデルとは何か
- 2007.06.21:迷った時は最終ユーザーに聞け
- 2007.06.07:弱者には弱者の販売促進がある
- 2007.05.24:一発逆転を狙ってはいけない
- 2007.05.10:豆腐一丁からビジネスを考える
- 2007.04.26:戦略がなければ生き残れない
- 2007.04.12:飲料業界は激変の予感
- 2007.03.29:経営理念こそ究極の差別化
- 2007.03.27:ホッピーはなぜ復活したのか
- 2007.03.15:引越し業の差別化競争時代
- 2007.03.01:コンビニ 本格競争時代に突入
- 2007.02.15:一人勝ちのワナにはまった松下電器
- 2007.02.01:ワインブームのその後
- 2007.01.18:本業がなくなってしまったら
- 2007.01.04:すべてはデジタル化する
- 2006.12.21:携帯電話版三国志
- 2006.12.07:小さな旅行会社の成功法則
- 2006.11.23:織田信長の戦略
- 2006.11.09:小さな市場に焦点を絞る会社は強い
- 2006.10.26:弱者を貫いて強者となった企業
- 2006.10.12:市場シェアの獲り過ぎに注意
- 2006.09.28:小さな市場でヒットを飛ばす
- 2006.09.14:日本酒市場あれこれ
- 2006.08.31:小さな市場で戦え
- 2006.08.17:もう1つの成長産業
- 2006.08.03:ランチェスター戦略が示すこと
- 2006.07.20:チャンスがあることを皆が知っている市場
- 2006.07.06:商品の意味が変わる時
- 2006.06.22:サッカーW杯にみる「戦略とは」
- 2006.05.25:SMPを意識する
- 2006.05.11:"営業嫌い"は会社の責任だ
- 2006.04.27:営業の分かりやすいコトバとは
- 2006.04.13:残りの80%に富を再配分する
- 2006.03.30:とるに足りない80%
- 2006.03.16:狭く、深く掘り進めれば、視界は開ける
- 2006.03.02:日本の消費者は世界レベルに近づいている
- 2006.02.16:ノウハウを捨てよう!
- 2006.02.02:一番、損になることをしよう
- 2006.01.19:技術系小企業が生き残るには
- 2006.01.05:すでに起こった未来
- 2005.12.22:顧客接点がビジネスの命綱
- 2005.12.08:一点集中戦略の落とし穴
- 2005.11.24:松下電器の一点集中戦略
- 2005.10.27:2005年日本シリーズを斬る
- 2005.10.13:例外に注目せよ
- 2005.10.10:成長の壁を乗り越える
- 2005.09.29:常識を少しずらすとチャンスが生まれる
- 2005.09.15:見えない敵と戦うには
- 2005.09.01:最も怖いのは見えない敵だ
- 2005.08.18:不滅の営業手法
- 2005.07.22:いつまで川原で石を売るのですか?(3)
- 2005.07.07:いつまで川原で石を売るのですか?(2)
- 2005.06.23:いつまで川原で石を売るのですか?(1)
- 2005.06.09:年功序列の市場はもう無い
- 2005.05.26:バーガーキング復活
- 2005.03.03:オニツカ錐もみ商法とは(後編)
- 2005.02.17:オニツカ錐もみ商法とは(前編)
- 2005.02.03:売れないのではなく、売っていないんですよ
- 2005.01.20:中小企業が狙う中国市場とは
- 2005.01.05:常識にとらわれない戦略を戦う
- 2004.12.24:小さな企業は逆転の発想で戦え!
- 2004.12.09:ゲーム型競争時代は終わらない
- 2004.11.11:北欧企業にみるランチェスター戦略
- 2004.11.02:UTADA全米進出失敗を斬る
- 2004.08.22:韓国ドラマ、なぜ人気?
- 2002.09.07:戦略とは見えざるもの
- 2002.09.07:営業をシステムとして把握する
- 2002.09.07:組織営業を導入しよう
- 2002.09.07:SMPメソッドとは
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2019.07.16 2019年7月16日「はじめてのマネジメント入門」セミナー受講後アンケートの声です。※アンケート回収47名のうち、当セミナーの内容がビジネスに ①大いに役立つ15名、②役立つ31名、③あまり役に立たな...
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