サッカーW杯にみる「戦略とは」

2006.06.22


(2006年6月22日メルマガより)

■サッカーのワールドカップが盛り上がってますね。

■こういう4年に1度の大きなイベントというのは、記憶に残りますね。

なんせ、日本はまだ3回しか出場していないわけです。

前回の時は、何をしていたか、とか、その前はどうだったとか、鮮明に蘇っ
てきますね。

■前回、私はサラリーマンでしたが、独立しようかどうしようか悩んでいま
した。

その前もサラリーマンで、自分の将来に微塵も疑問を抱いていませんでした
^^

それが今回は、独立して、あがいているわけですから、人生って面白いもん
です。

■4年に1コマのフィルムで映画を観ているようです。

のんきなこと言うてる場合かと怒られそうですが。。。

■今回は、サッカーワールドカップにからめてお話させていただきます。

☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆

■ワールドカップが盛り上がっていますね。いろんな意味で。。。

さすがに世界最高の大会ですから、すばらしいプレーが多い。

アルゼンチンの攻撃はまさに芸術のようです。

ドイツは無骨ですが、驚異的な勝負強さを見せています。

イングランドもオランダもスペインも韓国も、それぞれが特徴のある強さを
見せてくれています。

予選敗退したコートジボワールの爆発的な攻撃力にも驚嘆しました。

■しかし、日本代表はどうなってしまったのか。。。

テレビの解説者は「次がある」ばかり言っていますが、まさか本音ではない
でしょうな。

サッカー専門誌などを見る限り、海外のメディアや解説者はメチャクチャに
けなしているようです。

「お粗末な試合はこび」「何もしない監督」「才能のないチーム」「キーパ
ーの股を抜いてポストを外す芸術的なシュート(笑)」

「日本代表は2006年にピークを迎える」と予言していた前監督のトルシ
エも、知らん顔を決め込んでいますね。あるいは、また代表監督復帰を狙っ
ているから、過激なことは言わないようにしているのか。

まあ、今の時点で、日本代表にはかすかな予選突破の望みがあるのですから、
WBCの例もありますし、これ以上は言わないようにしましょう。

■それはともかく、サッカーというのは面白いスポーツですね。

私は、どちらかというと野球派なのですが、今回のワールドカップを見てい
て、サッカーの面白さをつくづく感じています。

私が思うサッカーの面白さは「戦略、管理、実践」というSMPの要素が、
1つのチームにぎゅうと詰まっていることです。それが極めて分かりやすい
形で表出される。

■「戦略とは見えざるもの、戦術とは見えるもの」と言ったのは、帝国海軍
の連合艦隊司令長官だった山本五十六だそうです。

ビジネスにおいては、自社が持つ経営資源を方向性に沿って振り分け、目標
を達成するための方針を打ち出すことが戦略の機能です。

ワールドカップ・サッカーにおいては、例えば「○○年のワールドカップで
優勝する」という目標を決め、そのための体制を整え、監督を選び、選手を
育成することが戦略にあたります。

■監督の立場に立てば、じっくりと素質を見極め、強化育成した上で、23
人の選手を選び、配置するまでのすべてのことが戦略です。

ワールドカップにおいては23人枠というルールが決められています。泣い
ても笑っても、戦闘に使えるのは、この23人しかいません。

だから現場を任された監督は、自分の思い通りの戦い方ができる23人を選
びます。

しかも、この23人ですが、将棋の駒のように、敵と同じ能力を持っている
わけではありません。

ブラジルの23人と日本の23人の平均能力は全く違うわけです。

弱者である日本とすれば、ブラジルと同じように「才能のあるやつを上から
順番に選ぶ」というやり方では、永遠にブラジルには勝てません。

弱者は、むしろ「うまくないけど当たりはムチャクチャ強い」とか「ドリブ
ルはだめだけどヘディングは決めてくる」とか「体力はないけど10分間だ
けはスーパープレイをする」というトンガッタ連中をうまく配置して、勝ち
を拾うようにしなければならないわけです。

トルシエが中村俊輔を選ばなかったので世論の非難を浴びたのは4年前のこ
とですが、監督にすれば、思い通りの選択をして非難を受けるのは筋違いと
いうもんでしょう。

■SMPの考え方でいえば、ワールドカップ期間中は、管理の領域です。

サッカーでは戦術と呼ばれるフォーメーションに選手をあてはめ、様々な決
め事を理解させ、試合に向けてコンディションとモチベーションを高めてい
くのが、管理という活動です。

選択した23人のうち、試合に参加できるのは、11人プラス交代要員の3
人です。

弱者である日本が勝てるとすれば、この11人と3人の強みを、相手の弱点
を突くように配置し投入することでしょう。

■あまり言いたくありませんが、今回の日本代表監督は、自分のチームが弱
者であることを認識していたかどうか?

さらに、相手の弱点を分析し、つかんでいたか?

日本の中ではベストな人材を選択してピッチに放ち「あとは任せた」という
のでは、無策と言われても仕方ありません。

■実際に試合をするのは選手です。実践は選手の役割です。

しかし、アルゼンチンやブラジルの選手のように、敵のゴール前で「創造的」
としか言いようのない動きが普通に出来るのならば、監督の仕事も軽減され
るでしょうが、日本代表には多くを望めません。

トルシエは「日本に決定力がないのは今に始ったことではない」「日本人に
リーダーがいないのは昔からだ」と、まるで他人事のようなコメントを寄せ
ていました。実際に他人事なんですが。。

もちろん日本を代表する選手には、世界に比肩する実力を発揮してもらいた
いと思います。

ただ、トルシエの言うように、選手の実践力に期待するのは監督としては慎
むべきなんでしょうね。

■サッカーが面白いのは、90分という時間の中で、優勢・劣勢の波がある
ことです。攻める時間帯、耐える時間帯などと言われています。どんな強い
チームとあたっても、その波があるから面白い。

判定勝負ではありませんから、90%が劣勢でも、10%の優勢時にピンポ
イントでチャンスを捉えれば、勝つことが出来る。つまり動的な流れの変化
が勝利を左右する競技です。

監督の選手交代は、その流れを大きく変える最大の手段だということが、今
大会でも見て取れます。

流れの中で、そのスキを切り裂く選手やプレーが突如出現し、大きな感動と
興奮を呼びます。

その一瞬のひらめきと偶然を呼び込むのは、実は確かな戦略が前提になって
いるというのが、私の感想です。

ひらめきや偶然に期待するのは、サッカーファンだけの特権で、監督はそん
なものははなから信じてはいけないわけです。

■これって、経営にも言えますよね。

スーパー営業マンに頼って「彼なら何とかしてくれる」というのは、営業マ
ネージャー失格です。

そんなマネジメントなら、無いほうがマシです。(そのサラリーを営業マン
に配分した方がいいでしょう)

やはり、どんな凡人でもある程度の動きができるシステムを作ることが必要
です。

また、彼らが最も力を発揮できるようなモチベーション管理。

さらに言うと、その前提となる明確な戦略が最も重要です。

■というわけで、今夜(明日の早朝)のブラジル戦がどうなるか分からない
のに、もう終戦のような文章を書いてしまい申し訳ありませんでした。

本当は、私もワールド・ベースボール・クラシックの時のような奇跡の逆転
劇を待ち望む者です。

☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆

■私はどちらかと言うと野球派です。そう言いました。

しかし、よく考えてみると、私は単なる「阪神ファン」です。

なにしろ、12球団全部が阪神タイガースだったらよかったのにと思ってい
るぐらいです。

そうすると、毎日、勝ちますし、毎年優勝です。もちろん、日本シリーズで
も常に勝ちます。

そうなると、どんなに素晴らしいことでしょうか!

これを言うと、おまえは野球好きでも何でもないと非難されますが、その通
りです。

ただの阪神ファンでした。


(2006年6月22日メルマガより)

■サッカーのワールドカップが盛り上がってますね。

■こういう4年に1度の大きなイベントというのは、記憶に残りますね。

なんせ、日本はまだ3回しか出場していないわけです。

前回の時は、何をしていたか、とか、その前はどうだったとか、鮮明に蘇っ
てきますね。

■前回、私はサラリーマンでしたが、独立しようかどうしようか悩んでいま
した。

その前もサラリーマンで、自分の将来に微塵も疑問を抱いていませんでした
^^

それが今回は、独立して、あがいているわけですから、人生って面白いもん
です。

■4年に1コマのフィルムで映画を観ているようです。

のんきなこと言うてる場合かと怒られそうですが。。。

■今回は、サッカーワールドカップにからめてお話させていただきます。

☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆

■ワールドカップが盛り上がっていますね。いろんな意味で。。。

さすがに世界最高の大会ですから、すばらしいプレーが多い。

アルゼンチンの攻撃はまさに芸術のようです。

ドイツは無骨ですが、驚異的な勝負強さを見せています。

イングランドもオランダもスペインも韓国も、それぞれが特徴のある強さを
見せてくれています。

予選敗退したコートジボワールの爆発的な攻撃力にも驚嘆しました。

■しかし、日本代表はどうなってしまったのか。。。

テレビの解説者は「次がある」ばかり言っていますが、まさか本音ではない
でしょうな。

サッカー専門誌などを見る限り、海外のメディアや解説者はメチャクチャに
けなしているようです。

「お粗末な試合はこび」「何もしない監督」「才能のないチーム」「キーパ
ーの股を抜いてポストを外す芸術的なシュート(笑)」

「日本代表は2006年にピークを迎える」と予言していた前監督のトルシ
エも、知らん顔を決め込んでいますね。あるいは、また代表監督復帰を狙っ
ているから、過激なことは言わないようにしているのか。

まあ、今の時点で、日本代表にはかすかな予選突破の望みがあるのですから、
WBCの例もありますし、これ以上は言わないようにしましょう。

■それはともかく、サッカーというのは面白いスポーツですね。

私は、どちらかというと野球派なのですが、今回のワールドカップを見てい
て、サッカーの面白さをつくづく感じています。

私が思うサッカーの面白さは「戦略、管理、実践」というSMPの要素が、
1つのチームにぎゅうと詰まっていることです。それが極めて分かりやすい
形で表出される。

■「戦略とは見えざるもの、戦術とは見えるもの」と言ったのは、帝国海軍
の連合艦隊司令長官だった山本五十六だそうです。

ビジネスにおいては、自社が持つ経営資源を方向性に沿って振り分け、目標
を達成するための方針を打ち出すことが戦略の機能です。

ワールドカップ・サッカーにおいては、例えば「○○年のワールドカップで
優勝する」という目標を決め、そのための体制を整え、監督を選び、選手を
育成することが戦略にあたります。

■監督の立場に立てば、じっくりと素質を見極め、強化育成した上で、23
人の選手を選び、配置するまでのすべてのことが戦略です。

ワールドカップにおいては23人枠というルールが決められています。泣い
ても笑っても、戦闘に使えるのは、この23人しかいません。

だから現場を任された監督は、自分の思い通りの戦い方ができる23人を選
びます。

しかも、この23人ですが、将棋の駒のように、敵と同じ能力を持っている
わけではありません。

ブラジルの23人と日本の23人の平均能力は全く違うわけです。

弱者である日本とすれば、ブラジルと同じように「才能のあるやつを上から
順番に選ぶ」というやり方では、永遠にブラジルには勝てません。

弱者は、むしろ「うまくないけど当たりはムチャクチャ強い」とか「ドリブ
ルはだめだけどヘディングは決めてくる」とか「体力はないけど10分間だ
けはスーパープレイをする」というトンガッタ連中をうまく配置して、勝ち
を拾うようにしなければならないわけです。

トルシエが中村俊輔を選ばなかったので世論の非難を浴びたのは4年前のこ
とですが、監督にすれば、思い通りの選択をして非難を受けるのは筋違いと
いうもんでしょう。

■SMPの考え方でいえば、ワールドカップ期間中は、管理の領域です。

サッカーでは戦術と呼ばれるフォーメーションに選手をあてはめ、様々な決
め事を理解させ、試合に向けてコンディションとモチベーションを高めてい
くのが、管理という活動です。

選択した23人のうち、試合に参加できるのは、11人プラス交代要員の3
人です。

弱者である日本が勝てるとすれば、この11人と3人の強みを、相手の弱点
を突くように配置し投入することでしょう。

■あまり言いたくありませんが、今回の日本代表監督は、自分のチームが弱
者であることを認識していたかどうか?

さらに、相手の弱点を分析し、つかんでいたか?

日本の中ではベストな人材を選択してピッチに放ち「あとは任せた」という
のでは、無策と言われても仕方ありません。

■実際に試合をするのは選手です。実践は選手の役割です。

しかし、アルゼンチンやブラジルの選手のように、敵のゴール前で「創造的」
としか言いようのない動きが普通に出来るのならば、監督の仕事も軽減され
るでしょうが、日本代表には多くを望めません。

トルシエは「日本に決定力がないのは今に始ったことではない」「日本人に
リーダーがいないのは昔からだ」と、まるで他人事のようなコメントを寄せ
ていました。実際に他人事なんですが。。

もちろん日本を代表する選手には、世界に比肩する実力を発揮してもらいた
いと思います。

ただ、トルシエの言うように、選手の実践力に期待するのは監督としては慎
むべきなんでしょうね。

■サッカーが面白いのは、90分という時間の中で、優勢・劣勢の波がある
ことです。攻める時間帯、耐える時間帯などと言われています。どんな強い
チームとあたっても、その波があるから面白い。

判定勝負ではありませんから、90%が劣勢でも、10%の優勢時にピンポ
イントでチャンスを捉えれば、勝つことが出来る。つまり動的な流れの変化
が勝利を左右する競技です。

監督の選手交代は、その流れを大きく変える最大の手段だということが、今
大会でも見て取れます。

流れの中で、そのスキを切り裂く選手やプレーが突如出現し、大きな感動と
興奮を呼びます。

その一瞬のひらめきと偶然を呼び込むのは、実は確かな戦略が前提になって
いるというのが、私の感想です。

ひらめきや偶然に期待するのは、サッカーファンだけの特権で、監督はそん
なものははなから信じてはいけないわけです。

■これって、経営にも言えますよね。

スーパー営業マンに頼って「彼なら何とかしてくれる」というのは、営業マ
ネージャー失格です。

そんなマネジメントなら、無いほうがマシです。(そのサラリーを営業マン
に配分した方がいいでしょう)

やはり、どんな凡人でもある程度の動きができるシステムを作ることが必要
です。

また、彼らが最も力を発揮できるようなモチベーション管理。

さらに言うと、その前提となる明確な戦略が最も重要です。

■というわけで、今夜(明日の早朝)のブラジル戦がどうなるか分からない
のに、もう終戦のような文章を書いてしまい申し訳ありませんでした。

本当は、私もワールド・ベースボール・クラシックの時のような奇跡の逆転
劇を待ち望む者です。

☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆

■私はどちらかと言うと野球派です。そう言いました。

しかし、よく考えてみると、私は単なる「阪神ファン」です。

なにしろ、12球団全部が阪神タイガースだったらよかったのにと思ってい
るぐらいです。

そうすると、毎日、勝ちますし、毎年優勝です。もちろん、日本シリーズで
も常に勝ちます。

そうなると、どんなに素晴らしいことでしょうか!

これを言うと、おまえは野球好きでも何でもないと非難されますが、その通
りです。

ただの阪神ファンでした。

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