事業コンセプトにこだわる

2008.06.05


(2008年6月5日メルマガより)

■私は今、ある公的機関で、経営相談員の役割を担っています。

そこには様々な悩みを抱えた事業者が相談に来られます。

あまりにもバラエティに富んでいるので、経営課題のテーマパークのようで
すが^^

■折に触れて、経営に客観的な視点を持ち込むことは、非常に意味のあるこ
とです。

これは独自データですが、創業期から、コンサルタントに相談する企業と、
しない企業では売上高の規模が相当違うことが分かっています。

しかし、創業間もない企業がコンサルタントを雇うことはコスト的に厳しい
場合もあります。

そんな時は、公的機関のサービスを上手く使っていただければと思います。

■公的機関の無料サービスなどロクなもんじゃないと思われる向きがあるか
も知れませんが、それは偏見ですな。

例えば、私のような者が真摯に相談に応じておりますので^^

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ある女性経営者の話です。

事業を始めて1年。思うように売上が伸びないので、先輩経営者のところへ
相談に行ったそうです。

するとその先輩から「あんた、本当に経営者の仕事やってんの?」と突き放
されたらしい。

悩んでいる人にそういう言い方をしたら傷つきますね。。。

その女性経営者は「経営者の仕事って何だろう」とさらに悩んで相談に来ら
れたわけです。

■先輩経営者は何をもって「経営者の仕事」と考えているのでしょうか。

女性経営者は、いわゆる零細企業(ほとんど個人事業)の経営者なので、プ
レーヤーとしての動きしかしていないようでした。

本来、経営者は、戦略を立てたり、事業全体をマネジメントしたりする必要
があるのですが、日々の業務で精一杯の状況だったとか。

そのあたりのことを指摘されたんでしょうかね。

でも他に言い方はなかったのか?と思いますが。

■創業者の場合は、事業をスタートする時点で、戦略を立てているはずです
から、創業してから1,2年は、ひたすら事業を軌道に乗せることに邁進し
なければなりません。

特に零細企業の場合は、創業社長がエンジンとならなければ、事業は動きま
せん。

脇目もふらず、寝食を忘れて事業に没頭する時期ですから、プレーヤーとし
て働き続けざるを得ないとしても仕方ないでしょうね。

■だから、そもそもの方向性が間違っているとすれば、創業時の計画に問題
があったということです。

アイデアレベルの安易な計画をもって勢いで創業することは実は相当危険な
ことなんですね。

これから創業する人は、気をつけてください。。。

■しかし、もう創業してしまった人に、そう言っても始まりません。

その場合は「事業コンセプト」をもう一度、見直してもらいます。

事業コンセプトとは、事業の概念、全体像、本質のこと。

要するに、それがなければ事業を始められないというグランドデザインのこ
とです。

■事業コンセプトのことをインターネットで調べると、イコール事業ドメイ
ンであるという記述が目立ちました。

が、私はあえて「事業ミッション、事業ドメイン、事業戦略」の3つを事業
コンセプトと設定しています。

創業時に必要な3本柱ともいうべき概念だからです。

私は多くの創業者や創業予定者と接してきて、この事業コンセプトの重要性
を強く感じます。

創業を志してもそこに至らない人。創業しても前に進めない人。

そういう人の特徴を見てみると、事業コンセプトを持っていないとしか思え
ないのです。

■簡単に言います。

事業ミッションとは、いわゆる事業の使命のこと。

「なぜその事業を始めるのか」という根本的な理由です。

「創業するのに理由なんかあるかい!」と反発する人もいるでしょうが、人
間は理由を求める生き物ですから、使命は必要です。

例えば、事業が壁に当たって苦しい時。

なぜ、自分はこの事業を続けるのか、という確固たる理由がなければ、挫け
てしまいませんか。

例えば、従業員を新たに雇用する時。

単になんとなく始めた事業に人を巻き込んで平気ですか。

明確な事業ミッションは、強靭な企業体質を作ります。

■事業ドメインは、事業の全体像です。

端的に言うと「誰に、何を、どのように、ライバルに負けないように、売っ
て、儲けるのか」ということです。

簡単なことなのに、案外というか、当然というか。。多くの方が、まともに
語ることができません。

「いいものを求める日本人すべてに、最高の品を、頑張って売る」なんてこ
とを平気で言っておられる方が多い^^冗談ではありませんよ。

どんなビジネスを始めるのか明確に言えないようでは、事業を運営する資格
はありません。

■最後が、事業戦略です。

これも、ものすごく端的に言うと「3年後でも儲けられる考え方と方向性」
のことです。

もう少し丁寧に言うと「3年後の目標に到達するための方向性」のことです。

3年後の目標と現在の姿には当然ギャップがありますから、それを埋めるた
めの方法がいわゆる戦略となります。

■ものすごく簡単に説明しましたね。

詳しくお知りになりたい方は、次回の「事業コンセプトセミナー」にお越し
ください^^開催未定ですが...

■事業コンセプトなくして、事業の発展はあり得ません。

なぜこんなことを言うのかというと、多くの創業者が「ショートカット」な
どと称して、安易に儲かる道を探そうとする傾向に危険を感じるからです。

自分の原点をしっかりと見極め、その地点からビジネスを構築しなければい
けないのに「まずは儲けてから考えよう」「すぐに儲かる方法を教えてもら
おう」と考えてしまう。

そうです。すぐに儲かる方法を"教えてもらおう"とするのですね。

自分で見つけようと努力するなら、そんな都合のいい法則は無いことに程な
く気づくのですが、教えてもらうスタンスなので、いつまでも探し続ける。

これは創業者に日々接している私の素直な実感です。

■冒頭の女性経営者の場合、事業を数値的に分析したところ、決して維持で
きないビジネスではないことが分かりました。

そこで、彼女には、自分の原点をもう一度、見つめ直してもらいました。

本当に現在の事業を苦しい思いをして続ける意味があるのか。彼女にとって
人生を賭ける価値があるのか。

彼女の出した結論は、どうしても続けたいというものでした。

■その後、彼女には、事業コンセプトをもう一度、作り直してもらいました。

案の定、思いだけが先行した事業で、コンセプトは曖昧極まりないものでし
た。

ここを固めて、自分の立ち位置をしっかりと意識してもらいます。

それが先決。

マネジメントや実践は、その後に考えてもらえば十分です。

この順番は守ってもらわなければなりません。

■その女性経営者が、自分の事業にもう一度しっかりと向き合うことを決意
されたところで、この話は終わりです。

その後、事業が軌道に乗るかどうかは、まだ答えが出ていないことだからで
す。

きっと彼女なら上手くいくはず...とかっこよく締めたいところですが、実際
のビジネスは甘くはないので、失敗することがあるかも知れません。

それでも、事業コンセプトを明確に持っている人は、修正も効きやすいこと
を述べておきます。

■彼女のように、1年間自分で苦しんだ人だから、事業コンセプトの重要性
を実感として理解することが出来たのかも知れません。

これから創業しようとする人に対して、事業コンセプトの大切さを分かって
もらい、起業の成功確率を高めてもらいたい。

そのためには、どう説明すれば良いのだろうか。

それが今の私の悩みです。


(2008年6月5日メルマガより)

■私は今、ある公的機関で、経営相談員の役割を担っています。

そこには様々な悩みを抱えた事業者が相談に来られます。

あまりにもバラエティに富んでいるので、経営課題のテーマパークのようで
すが^^

■折に触れて、経営に客観的な視点を持ち込むことは、非常に意味のあるこ
とです。

これは独自データですが、創業期から、コンサルタントに相談する企業と、
しない企業では売上高の規模が相当違うことが分かっています。

しかし、創業間もない企業がコンサルタントを雇うことはコスト的に厳しい
場合もあります。

そんな時は、公的機関のサービスを上手く使っていただければと思います。

■公的機関の無料サービスなどロクなもんじゃないと思われる向きがあるか
も知れませんが、それは偏見ですな。

例えば、私のような者が真摯に相談に応じておりますので^^

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■ある女性経営者の話です。

事業を始めて1年。思うように売上が伸びないので、先輩経営者のところへ
相談に行ったそうです。

するとその先輩から「あんた、本当に経営者の仕事やってんの?」と突き放
されたらしい。

悩んでいる人にそういう言い方をしたら傷つきますね。。。

その女性経営者は「経営者の仕事って何だろう」とさらに悩んで相談に来ら
れたわけです。

■先輩経営者は何をもって「経営者の仕事」と考えているのでしょうか。

女性経営者は、いわゆる零細企業(ほとんど個人事業)の経営者なので、プ
レーヤーとしての動きしかしていないようでした。

本来、経営者は、戦略を立てたり、事業全体をマネジメントしたりする必要
があるのですが、日々の業務で精一杯の状況だったとか。

そのあたりのことを指摘されたんでしょうかね。

でも他に言い方はなかったのか?と思いますが。

■創業者の場合は、事業をスタートする時点で、戦略を立てているはずです
から、創業してから1,2年は、ひたすら事業を軌道に乗せることに邁進し
なければなりません。

特に零細企業の場合は、創業社長がエンジンとならなければ、事業は動きま
せん。

脇目もふらず、寝食を忘れて事業に没頭する時期ですから、プレーヤーとし
て働き続けざるを得ないとしても仕方ないでしょうね。

■だから、そもそもの方向性が間違っているとすれば、創業時の計画に問題
があったということです。

アイデアレベルの安易な計画をもって勢いで創業することは実は相当危険な
ことなんですね。

これから創業する人は、気をつけてください。。。

■しかし、もう創業してしまった人に、そう言っても始まりません。

その場合は「事業コンセプト」をもう一度、見直してもらいます。

事業コンセプトとは、事業の概念、全体像、本質のこと。

要するに、それがなければ事業を始められないというグランドデザインのこ
とです。

■事業コンセプトのことをインターネットで調べると、イコール事業ドメイ
ンであるという記述が目立ちました。

が、私はあえて「事業ミッション、事業ドメイン、事業戦略」の3つを事業
コンセプトと設定しています。

創業時に必要な3本柱ともいうべき概念だからです。

私は多くの創業者や創業予定者と接してきて、この事業コンセプトの重要性
を強く感じます。

創業を志してもそこに至らない人。創業しても前に進めない人。

そういう人の特徴を見てみると、事業コンセプトを持っていないとしか思え
ないのです。

■簡単に言います。

事業ミッションとは、いわゆる事業の使命のこと。

「なぜその事業を始めるのか」という根本的な理由です。

「創業するのに理由なんかあるかい!」と反発する人もいるでしょうが、人
間は理由を求める生き物ですから、使命は必要です。

例えば、事業が壁に当たって苦しい時。

なぜ、自分はこの事業を続けるのか、という確固たる理由がなければ、挫け
てしまいませんか。

例えば、従業員を新たに雇用する時。

単になんとなく始めた事業に人を巻き込んで平気ですか。

明確な事業ミッションは、強靭な企業体質を作ります。

■事業ドメインは、事業の全体像です。

端的に言うと「誰に、何を、どのように、ライバルに負けないように、売っ
て、儲けるのか」ということです。

簡単なことなのに、案外というか、当然というか。。多くの方が、まともに
語ることができません。

「いいものを求める日本人すべてに、最高の品を、頑張って売る」なんてこ
とを平気で言っておられる方が多い^^冗談ではありませんよ。

どんなビジネスを始めるのか明確に言えないようでは、事業を運営する資格
はありません。

■最後が、事業戦略です。

これも、ものすごく端的に言うと「3年後でも儲けられる考え方と方向性」
のことです。

もう少し丁寧に言うと「3年後の目標に到達するための方向性」のことです。

3年後の目標と現在の姿には当然ギャップがありますから、それを埋めるた
めの方法がいわゆる戦略となります。

■ものすごく簡単に説明しましたね。

詳しくお知りになりたい方は、次回の「事業コンセプトセミナー」にお越し
ください^^開催未定ですが...

■事業コンセプトなくして、事業の発展はあり得ません。

なぜこんなことを言うのかというと、多くの創業者が「ショートカット」な
どと称して、安易に儲かる道を探そうとする傾向に危険を感じるからです。

自分の原点をしっかりと見極め、その地点からビジネスを構築しなければい
けないのに「まずは儲けてから考えよう」「すぐに儲かる方法を教えてもら
おう」と考えてしまう。

そうです。すぐに儲かる方法を"教えてもらおう"とするのですね。

自分で見つけようと努力するなら、そんな都合のいい法則は無いことに程な
く気づくのですが、教えてもらうスタンスなので、いつまでも探し続ける。

これは創業者に日々接している私の素直な実感です。

■冒頭の女性経営者の場合、事業を数値的に分析したところ、決して維持で
きないビジネスではないことが分かりました。

そこで、彼女には、自分の原点をもう一度、見つめ直してもらいました。

本当に現在の事業を苦しい思いをして続ける意味があるのか。彼女にとって
人生を賭ける価値があるのか。

彼女の出した結論は、どうしても続けたいというものでした。

■その後、彼女には、事業コンセプトをもう一度、作り直してもらいました。

案の定、思いだけが先行した事業で、コンセプトは曖昧極まりないものでし
た。

ここを固めて、自分の立ち位置をしっかりと意識してもらいます。

それが先決。

マネジメントや実践は、その後に考えてもらえば十分です。

この順番は守ってもらわなければなりません。

■その女性経営者が、自分の事業にもう一度しっかりと向き合うことを決意
されたところで、この話は終わりです。

その後、事業が軌道に乗るかどうかは、まだ答えが出ていないことだからで
す。

きっと彼女なら上手くいくはず...とかっこよく締めたいところですが、実際
のビジネスは甘くはないので、失敗することがあるかも知れません。

それでも、事業コンセプトを明確に持っている人は、修正も効きやすいこと
を述べておきます。

■彼女のように、1年間自分で苦しんだ人だから、事業コンセプトの重要性
を実感として理解することが出来たのかも知れません。

これから創業しようとする人に対して、事業コンセプトの大切さを分かって
もらい、起業の成功確率を高めてもらいたい。

そのためには、どう説明すれば良いのだろうか。

それが今の私の悩みです。

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