オール・ザット・競争戦略
(2008年12月18日メルマガより)
■「ランチェスター思考」という著作が発売されています。
立教大学大学院教授の福田秀人氏が、軍事理論を交えながらランチェスター
法則とランチェスター戦略について書いた労作です。
学術的な立場から、同理論と戦略の価値を解き明かそうとしています。
■私は、こういう本を待っていました。
ランチェスター戦略は、名前が通っており、非常に分かりやすい理論である
ため、中身をよく知らない方でも概要を話すことができます。
一部に、曲解としか言いようのない文脈でランチェスター戦略を語る方もお
られます。
だから初対面の人から「ランチェスターって精神論でしょ」とか「高度成長
期にしか通用しない理論だ」とか、言われて閉口することがあります。
逆に「ランチェスター戦略さえ使えば、誰でも成功できる!」という勢いの
方もおられます。
これも困ったもんです^^;
■私は学者ではありませんので、学術的な価値にはあまり興味はありません
でした。
私にとって重要なのは、実務にどう使えるかなので、ランチェスター戦略理
論と他の理論(コトラーやポーター、スライウォツキーも)を組み合わせて
使っています。
ランチェスター戦略が役に立つ部分、他の理論が役に立つ部分、様々なので、
使い分けるのが適切です。
ただ、ランチェスター戦略コンサルタントを名乗る以上「どこまでがランチ
ェスター戦略で、どこまでが他の理論か」を明確にする場面は必要だなぁと
感じていました。
そんな際に出たこの本ですから、非常にありがたい。我々がすべきことをや
ってくれたわけです。
■著者の福田先生は、今年発足した「ランチェスター戦略学会」の副会長を
されています。
この会は、ランチェスター戦略を今日の経営環境に併せて進化発展させてい
こうという趣旨のもので、各界の識者や研究者が参加して活発な活動をされ
ています。
ランチェスター戦略の価値を正確に過不足無く評価しようという態度は、こ
の戦略のさらなる発展を期待させます。
ランチェスター協会理事でコンサルタントの福永雅文氏のメルマガに同会の
内容の一端が紹介されているので参照ください。
→http://www.sengoku-blog.biz/mt-cgi/archives/2008/12/no233.html
→http://www.sengoku-blog.biz/mt-cgi/archives/2008/12/no234.html
この「ランチェスター思考」は、いわば同学会の最初の成果であると言えま
す。
まさに記念碑的な著作であると言えますね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今日はもう1冊書籍を紹介いたします。
「競争戦略論」青島矢一、加藤俊彦著。
作者のお二人は、一橋大学関連の助教授をされています。
バリバリの学者ですな。
■まあ、はっきり言って、これほど分かりやすい戦略論はありません。
ぶらりと立ち寄った本屋(ヒルトンプラザのジュンク堂)で、衝動買いした
本ですが、あまりの分かりやすさに驚きながら、一気読みしてしまいました。
結構分厚い本にも関わらずですよ。
■世にある経営論は、それぞれが独自のフレームワークを提示しています。
私のように「ランチェスターとコトラーとポーターを組み合わせて使ってい
ます」では、本にならないわけですな^^;
ただ実務家の立場から言わせていただくと、純血理論であろうとツギハギで
あろうとその効果は同じようなもんです。
新しい理論だから優れているというわけでもない。
その時に使いやすいものを使い目的達成できるならば問題ありません。
■ただ、その時その時の使い分けに、何も基準がなければ行き当たりばった
りの「勘と経験主義」とあまり変わらなくなってしまいます。
やはり、ある程度、理論を整理して、状況によってすぐに取り出せるように
しておかなければ、実務の役に立ちません。
そこで、我々はしばしば、あまたある理論の体系化を試みるわけです。
■実は、私も自分独自のフレームワークを持っています。
SMP(戦略・管理・実践)メソッドがその一つです。
ランチェスター戦略の"鉄則"を、
小さな市場で戦え。
差別化せよ。
一点突破せよ。
勝ち易きに勝て。
ナンバーワンになれ。
の5つにまとめているのも、私なりのフレームワークです。
自分で使う分には使いでのいいフレームワークですよ。
■この「競争戦略論」が画期的なところは、戦略を「利益が発生する根拠を
企業の内側に置くか、外側に置くか」「注目する点を要因に置くか、プロセ
スに置くか」という基準で4つに分類したことです。
すなわち、企業の外部を重視しかつ要因に注目するのが「ポジショニングア
プローチ」
企業の内部を重視しかつ要因に注目するのが「資源アプローチ」
企業の外部を重視しかつプロセスに注目するのが「ゲームアプローチ」
企業の内部を重視しかつプロセスに注目するのが「学習アプローチ」
という分類をしたフレームワークです。
世の中にある競争戦略理論(ポーター以降)を4つにまとめてしまおうとい
う大胆な試みが非常に分かりやすい所以となっています。
■この4つを私なりに解釈すると、
「ポジショニングアプローチ」(外-要因)は、ライバル会社に対して最初
に有利な位置づけをすることによって競争に勝とうとする戦略です。
この戦略では、競争相手があまりいないゆるい市場を選ぶか、あるいはライ
バルより優位に立てる市場を選ぶことが最大のポイントとなります。
「金持ちになりたければ、儲かる仕事を選べ」というシンプルな方法ですな。
ポーターの競争戦略は、ここにあたります。
■「資源アプローチ」(内-要因)は、自社内部の"強み"を最大限武器に
することで競争に勝とうとする戦略です。
この戦略のポイントは、自社の強みの見極めです。
相手がどう出ようと、自分の信じるところをトコトン貫こうとするわけです。
直球ばかり投げる藤川球児のようですな^^;
コア・コンピタンス理論はここにあたります。
■「ゲームアプローチ」(外-プロセス)は、ライバル会社に対して様々な
働きかけをすることで有利な状況を作り出し競争に勝とうとする戦略です。
ランチェスター戦略や孫子の兵法はここにあたります。
この戦略ではライバル会社の強み弱みに加えて"どんな手に出るのか"をよ
く見て、相手の裏をかくという行動をとります。
弱者の戦略の典型ですな。
■「学習アプローチ」(内-プロセス)は、自社の強みを学習によって作る
ことで競争に勝とうとする戦略です。
この著書の中ではオリジナル色の強い部分でもあります。
分かりにくいかも知れませんが、特に方向性は定めずに"生き残る"ことだ
けを考えて現在の業務に集中する中で、自社の強みを作っていくというやり
方です。
実は多くの日本企業は「学習アプローチ」を得意としています。
効率を考えるとムダとしか思えない業務(難しすぎる作業、できるかどうか
分からない開発への挑戦)に取り組むうちに、それが強みになってしまった
という話を時折聞きます。
日本の製造業はそういうサクセスストーリーの宝庫です。
「執念」とか「信念」とか言ってしまえば綺麗ですが、要するにクレイジー
ですな。
こういう企業活動は効率重視の戦略論からは生まれてきませんね。でも、多
くの中小企業はこの方法で生きています。
ある意味、強みもない、特徴もない、有利な点もない"ないないづくし"の
中小企業に最も現実的な戦略なのかも知れません。
■この整理は非常に有難い。当然のことながら、我々は、これら4つを組み
合わせて使おうとします。
1.「資源アプローチ」で、自社の強みを見極める。
2.「ポジショニングアプローチ」で、自分に有利な市場を見つける。
3.「ゲームアプローチ」で、競争に打ち勝つ方法を得る。
4.「学習アプローチ」で、自社の強みをさらに強化する。
というわけです。
■ちなみに私が提唱する5つの"鉄則"は
1.小さな市場で戦え→ポジショニングアプローチ
2.差別化せよ→資源アプローチ
3.一点突破せよ→学習アプローチ
4.勝ちやすきに勝て→ゲームアプローチ
そして、最終的な目標達成が
5.ナンバーワンになれ。とあてはめることも可能です。
綺麗に決まりますね^^
だから、この分類方法がしっくりきたんでしょうかね。
■「競争戦略論」という著作そのものは、事例が少ないためかいささか迫力
に欠ける部分は見られますが、私にとって非常に斬新な本でした。
しっかりとフレームワークをいただいて実務に役立てたいと思います。
■年末年始の読書にどうぞ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「ランチェスター思考」では、ランチェスター戦略のことを「競争戦略の
フロンティア」と呼んでいます。
企業を市場シェアという基準で「弱者」と「強者」に分け、それぞれとるべ
き戦略が違うことを示したという意味で、画期的な戦略理論です。
「弱者」にも「強者」にも、目指すべき目標を明確に数値で示しており、こ
こに精神論が入り込む余地はありません。
ポーターもコトラーも知られていなかった時代に、これだけの戦略体系を作
り上げた田岡信夫先生の功績を評価しないわけにはいきません。
(ちなみに、ランチェスター戦略は、純粋に田岡先生によって構築された戦
略理論です。本来は「田岡戦略」と名付けるべきだったと今では評価されて
います)
■ただし、ランチェスター戦略から導き出した手法は、他の戦略論(コトラ
ーやポーター)から導き出される手法と同じである場合が多いというのも事
実です。
その意味では「どこかで聞いたような」戦略に思われるかも知れません。
実際は、ランチェスター戦略の方がはるかに古いのですが、実務に活かす上
では、どちらが先だと言っても意味はありませんね。
■それでも、学術的にランチェスター戦略を規定し、評価していただくこと
は我々にとって非常に有難いことです。
ランチェスター戦略学会にはさらなる戦略理論の進化発展を期待したいと思
います。
頑張ってくださいね。
(2008年12月18日メルマガより)
■「ランチェスター思考」という著作が発売されています。
立教大学大学院教授の福田秀人氏が、軍事理論を交えながらランチェスター
法則とランチェスター戦略について書いた労作です。
学術的な立場から、同理論と戦略の価値を解き明かそうとしています。
■私は、こういう本を待っていました。
ランチェスター戦略は、名前が通っており、非常に分かりやすい理論である
ため、中身をよく知らない方でも概要を話すことができます。
一部に、曲解としか言いようのない文脈でランチェスター戦略を語る方もお
られます。
だから初対面の人から「ランチェスターって精神論でしょ」とか「高度成長
期にしか通用しない理論だ」とか、言われて閉口することがあります。
逆に「ランチェスター戦略さえ使えば、誰でも成功できる!」という勢いの
方もおられます。
これも困ったもんです^^;
■私は学者ではありませんので、学術的な価値にはあまり興味はありません
でした。
私にとって重要なのは、実務にどう使えるかなので、ランチェスター戦略理
論と他の理論(コトラーやポーター、スライウォツキーも)を組み合わせて
使っています。
ランチェスター戦略が役に立つ部分、他の理論が役に立つ部分、様々なので、
使い分けるのが適切です。
ただ、ランチェスター戦略コンサルタントを名乗る以上「どこまでがランチ
ェスター戦略で、どこまでが他の理論か」を明確にする場面は必要だなぁと
感じていました。
そんな際に出たこの本ですから、非常にありがたい。我々がすべきことをや
ってくれたわけです。
■著者の福田先生は、今年発足した「ランチェスター戦略学会」の副会長を
されています。
この会は、ランチェスター戦略を今日の経営環境に併せて進化発展させてい
こうという趣旨のもので、各界の識者や研究者が参加して活発な活動をされ
ています。
ランチェスター戦略の価値を正確に過不足無く評価しようという態度は、こ
の戦略のさらなる発展を期待させます。
ランチェスター協会理事でコンサルタントの福永雅文氏のメルマガに同会の
内容の一端が紹介されているので参照ください。
→http://www.sengoku-blog.biz/mt-cgi/archives/2008/12/no233.html
→http://www.sengoku-blog.biz/mt-cgi/archives/2008/12/no234.html
この「ランチェスター思考」は、いわば同学会の最初の成果であると言えま
す。
まさに記念碑的な著作であると言えますね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今日はもう1冊書籍を紹介いたします。
「競争戦略論」青島矢一、加藤俊彦著。
作者のお二人は、一橋大学関連の助教授をされています。
バリバリの学者ですな。
■まあ、はっきり言って、これほど分かりやすい戦略論はありません。
ぶらりと立ち寄った本屋(ヒルトンプラザのジュンク堂)で、衝動買いした
本ですが、あまりの分かりやすさに驚きながら、一気読みしてしまいました。
結構分厚い本にも関わらずですよ。
■世にある経営論は、それぞれが独自のフレームワークを提示しています。
私のように「ランチェスターとコトラーとポーターを組み合わせて使ってい
ます」では、本にならないわけですな^^;
ただ実務家の立場から言わせていただくと、純血理論であろうとツギハギで
あろうとその効果は同じようなもんです。
新しい理論だから優れているというわけでもない。
その時に使いやすいものを使い目的達成できるならば問題ありません。
■ただ、その時その時の使い分けに、何も基準がなければ行き当たりばった
りの「勘と経験主義」とあまり変わらなくなってしまいます。
やはり、ある程度、理論を整理して、状況によってすぐに取り出せるように
しておかなければ、実務の役に立ちません。
そこで、我々はしばしば、あまたある理論の体系化を試みるわけです。
■実は、私も自分独自のフレームワークを持っています。
SMP(戦略・管理・実践)メソッドがその一つです。
ランチェスター戦略の"鉄則"を、
小さな市場で戦え。
差別化せよ。
一点突破せよ。
勝ち易きに勝て。
ナンバーワンになれ。
の5つにまとめているのも、私なりのフレームワークです。
自分で使う分には使いでのいいフレームワークですよ。
■この「競争戦略論」が画期的なところは、戦略を「利益が発生する根拠を
企業の内側に置くか、外側に置くか」「注目する点を要因に置くか、プロセ
スに置くか」という基準で4つに分類したことです。
すなわち、企業の外部を重視しかつ要因に注目するのが「ポジショニングア
プローチ」
企業の内部を重視しかつ要因に注目するのが「資源アプローチ」
企業の外部を重視しかつプロセスに注目するのが「ゲームアプローチ」
企業の内部を重視しかつプロセスに注目するのが「学習アプローチ」
という分類をしたフレームワークです。
世の中にある競争戦略理論(ポーター以降)を4つにまとめてしまおうとい
う大胆な試みが非常に分かりやすい所以となっています。
■この4つを私なりに解釈すると、
「ポジショニングアプローチ」(外-要因)は、ライバル会社に対して最初
に有利な位置づけをすることによって競争に勝とうとする戦略です。
この戦略では、競争相手があまりいないゆるい市場を選ぶか、あるいはライ
バルより優位に立てる市場を選ぶことが最大のポイントとなります。
「金持ちになりたければ、儲かる仕事を選べ」というシンプルな方法ですな。
ポーターの競争戦略は、ここにあたります。
■「資源アプローチ」(内-要因)は、自社内部の"強み"を最大限武器に
することで競争に勝とうとする戦略です。
この戦略のポイントは、自社の強みの見極めです。
相手がどう出ようと、自分の信じるところをトコトン貫こうとするわけです。
直球ばかり投げる藤川球児のようですな^^;
コア・コンピタンス理論はここにあたります。
■「ゲームアプローチ」(外-プロセス)は、ライバル会社に対して様々な
働きかけをすることで有利な状況を作り出し競争に勝とうとする戦略です。
ランチェスター戦略や孫子の兵法はここにあたります。
この戦略ではライバル会社の強み弱みに加えて"どんな手に出るのか"をよ
く見て、相手の裏をかくという行動をとります。
弱者の戦略の典型ですな。
■「学習アプローチ」(内-プロセス)は、自社の強みを学習によって作る
ことで競争に勝とうとする戦略です。
この著書の中ではオリジナル色の強い部分でもあります。
分かりにくいかも知れませんが、特に方向性は定めずに"生き残る"ことだ
けを考えて現在の業務に集中する中で、自社の強みを作っていくというやり
方です。
実は多くの日本企業は「学習アプローチ」を得意としています。
効率を考えるとムダとしか思えない業務(難しすぎる作業、できるかどうか
分からない開発への挑戦)に取り組むうちに、それが強みになってしまった
という話を時折聞きます。
日本の製造業はそういうサクセスストーリーの宝庫です。
「執念」とか「信念」とか言ってしまえば綺麗ですが、要するにクレイジー
ですな。
こういう企業活動は効率重視の戦略論からは生まれてきませんね。でも、多
くの中小企業はこの方法で生きています。
ある意味、強みもない、特徴もない、有利な点もない"ないないづくし"の
中小企業に最も現実的な戦略なのかも知れません。
■この整理は非常に有難い。当然のことながら、我々は、これら4つを組み
合わせて使おうとします。
1.「資源アプローチ」で、自社の強みを見極める。
2.「ポジショニングアプローチ」で、自分に有利な市場を見つける。
3.「ゲームアプローチ」で、競争に打ち勝つ方法を得る。
4.「学習アプローチ」で、自社の強みをさらに強化する。
というわけです。
■ちなみに私が提唱する5つの"鉄則"は
1.小さな市場で戦え→ポジショニングアプローチ
2.差別化せよ→資源アプローチ
3.一点突破せよ→学習アプローチ
4.勝ちやすきに勝て→ゲームアプローチ
そして、最終的な目標達成が
5.ナンバーワンになれ。とあてはめることも可能です。
綺麗に決まりますね^^
だから、この分類方法がしっくりきたんでしょうかね。
■「競争戦略論」という著作そのものは、事例が少ないためかいささか迫力
に欠ける部分は見られますが、私にとって非常に斬新な本でした。
しっかりとフレームワークをいただいて実務に役立てたいと思います。
■年末年始の読書にどうぞ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「ランチェスター思考」では、ランチェスター戦略のことを「競争戦略の
フロンティア」と呼んでいます。
企業を市場シェアという基準で「弱者」と「強者」に分け、それぞれとるべ
き戦略が違うことを示したという意味で、画期的な戦略理論です。
「弱者」にも「強者」にも、目指すべき目標を明確に数値で示しており、こ
こに精神論が入り込む余地はありません。
ポーターもコトラーも知られていなかった時代に、これだけの戦略体系を作
り上げた田岡信夫先生の功績を評価しないわけにはいきません。
(ちなみに、ランチェスター戦略は、純粋に田岡先生によって構築された戦
略理論です。本来は「田岡戦略」と名付けるべきだったと今では評価されて
います)
■ただし、ランチェスター戦略から導き出した手法は、他の戦略論(コトラ
ーやポーター)から導き出される手法と同じである場合が多いというのも事
実です。
その意味では「どこかで聞いたような」戦略に思われるかも知れません。
実際は、ランチェスター戦略の方がはるかに古いのですが、実務に活かす上
では、どちらが先だと言っても意味はありませんね。
■それでも、学術的にランチェスター戦略を規定し、評価していただくこと
は我々にとって非常に有難いことです。
ランチェスター戦略学会にはさらなる戦略理論の進化発展を期待したいと思
います。
頑張ってくださいね。
コラム
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- 2016.11.17:ジーユーがユニクロを超える時、ファーストリテイリングは世界トップになる
- 2016.11.03:ピコ太郎はなぜ世界を席巻したのか?
- 2016.10.20:地域密着営業って何だろう?
- 2016.10.06:繁盛する居酒屋には、現場営業に必要なヒントが満載だ
- 2016.09.22:天下分け目といわれた関ヶ原の戦いはなぜ半日で決着がついたのか?
- 2016.09.08:「世界の山ちゃん」は世界に届くのか
- 2016.08.25:リオ五輪 男子柔道はなぜ躍進したのか?
- 2016.08.11:ポケモンGOは、何をGOしたのか?
- 2016.07.28:営業は純粋な「技術」であり、誰でも身に着けられるものである
- 2016.07.14:金本を信じよ!
- 2016.06.30:せっかく展示会出展しても成果の出ないやり方をしている企業が多すぎる
- 2016.06.16:小さな会社が生き残る秘訣は「ニッチであること」その他には...
- 2016.06.02:びっくりドンキーは弱者のエネルギーに満ちていた
- 2016.05.19:「同率勝算の規則」に則った唯一の成功法則
- 2016.05.05:レスターに学ぶ「奇跡のチーム」を作る3つの秘訣
- 2016.04.21:世紀のちゃぶ台返し!セブンに何があったのか
- 2016.04.07:新社会人に贈る あなたの人生を豊かにする秘訣
- 2016.03.24:コメダ珈琲店に人気があるのは理由がある
- 2016.03.10:小さくても生き残る「局所的な強者」の作り方
- 2016.02.25:「営業の仕組み」を身に着ければ、目標達成に苦しまなくなる
- 2016.02.11:子供に自慢できる人生を送りたいなら
- 2016.01.28:マクドナルドもスターバックスも日本市場をなめるな!
- 2016.01.14:「孫子の兵法」を企業経営に活かす方法
- 2015.12.31:結果を出す人は、手段を目的化している
- 2015.12.17:廃業寸前の負け犬集団が、常勝軍団に生まれ変わったわけ
- 2015.12.03:なぜ「世界トップ企業」を目指すのか?
- 2015.11.19:初めての著作は、なぜ「小説」になったのか?
- 2015.11.05:戦略は実行させなければ意味がない
- 2015.10.22:世界トップ企業への道は「差別化」が開く
- 2015.10.08:世界トップ企業になるために最初にしなければならないこと
- 2015.09.24:サーモス(THERMOS)はなぜ「廃業寸前」から世界トップ企業になったのか?
- 2015.09.10:営業には3つの役割がある
- 2015.08.27:楽天球団は、新しい野球を見せてくれ!
- 2015.08.13:ユニクロは、無印良品と提携せよ
- 2015.07.23:ノキアと日本電産 東西M&A巧者のやり方
- 2015.07.09:ワクワクする仕事しかやりません。
- 2015.06.25:ライザップはなぜ叩かれるのか?
- 2015.06.11:「けっこういい」よりも「並外れてダメ」がいい
- 2015.05.28:戦略には「感動」が必要だ
- 2015.05.14:「孔子」を学ぶ意味
- 2015.04.30:スカイマークはなぜ優遇されながら破綻したのか?
- 2015.04.16:セブンvsミスド 初戦の判定は
- 2015.04.02:任天堂はもう一度天下をとれるのか
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- 2015.02.19:成長しないビジネスのロールモデル
- 2015.02.05:100回勝負に持ち込めば絶対に勝てる
- 2015.01.22:キリンビバレッジは逆転できるのか?
- 2015.01.08:「孫子」を活用するための最大のキーワード
- 2014.12.31:「孫子の兵法」を学ぶ
- 2014.12.25:ハウステンボスはどのようにして再建されたのか?
- 2014.12.11:テラモーターズは、なぜオートバイ市場のトップ企業となったのか?
- 2014.11.27:人を動かすシンプルなメソッド
- 2014.11.13:嫌いな顧客を嫌いだと思わなくなる方法
- 2014.10.30:縄文時代が何年続いたか知ってます?
- 2014.10.02:阪神タイガースはなぜ優勝できないのか?
- 2014.09.18:創業塾でのQ&A
- 2014.08.21:コンビニのアイスクリームはどうなっているのか
- 2014.08.07:創業して10年続く人が持っている3つの資質
- 2014.07.24:私が「孫子」を使う理由
- 2014.07.10:「三国志」の戦いで勝敗が決する要因とは?
- 2014.06.26:「孫子の兵法」でみる2014年ワールドカップ日本代表の戦い
- 2014.06.12:マラドーナはなぜ三流監督で終わったのか?
- 2014.05.29:相性のいい顧客を探す方法
- 2014.05.15:営業が不得意な人は、営業なんてしない方が成果が上がる
- 2014.05.01:GoProは、強者になれるのか
- 2014.04.17:マクドナルドは、マイルドヤンキーを狙え!
- 2014.04.03:売れる仕組みが必要な理由
- 2014.03.20:営業プロセスがなければ組織は動かない
- 2014.03.06:ビジネスの設計図を作ろう
- 2014.02.20:彼を知り己を知れば...
- 2014.02.06:ビジョンは営業チームを一丸にする
- 2014.01.23:楽しくなければ営業じゃない!
- 2014.01.09:私がメルマガを書く「立ち位置」
- 2013.12.26:レゴは、なぜ世界第2位の玩具メーカーに復活したのか?
- 2013.12.12:コトラーに教えらえた初心に戻る
- 2013.11.28:日本のモノづくりを復活させるには
- 2013.11.14:レッドブルが世界で52億本も売れた「何か」
- 2013.10.31:ヤフーはどこに行こうとしているのか?
- 2013.10.17:飛び火マーケティングの時代-GoPro
- 2013.10.03:アップルは普通の企業になってしまった
- 2013.09.19:7年後、日本は巨大な展示会場になる
- 2013.09.05:店舗系ビジネスの弱者の戦略
- 2013.08.22:私がイチローから学ぶ3つのこと
- 2013.08.08:脱・人脈の営業
- 2013.07.25:ソーシャル時代の「真実の瞬間」
- 2013.07.11:統計は最強の営業マネジメントツールである
- 2013.06.27:新興宗教のビジネスモデル
- 2013.06.13:進化する教育システムに乗り遅れるな
- 2013.05.30:お医者さんや弁護士さんの営業戦略
- 2013.05.16:できる営業は、負け方が違う
- 2013.05.02:宮崎駿とスタジオジブリについて
- 2013.04.18:差別化は、マイナスせよ
- 2013.04.04:JAL再生にみる企業変革の王道
- 2013.03.21:第3回WBC終戦記念 がんばれプロ野球
- 2013.03.07:マイケル・ポーターの戦略はもう通用しないのか?
- 2013.02.21:王将の餃子は大阪を跳び出すか?
- 2013.02.07:営業チームマネジメントの第一歩
- 2013.01.24:失速したマクドナルドの次の一手は?
- 2013.01.10:阪神タイガースは暗黒時代に戻っていくのか
- 2012.12.27:衰退市場でトップを張る宝島社の戦略
- 2012.12.13:目標は、顧客総取り!
- 2012.11.29:答えのない問題に取り組めるのか
- 2012.11.15:手っ取り早く実績を上げるには
- 2012.11.01:プロ野球は、名選手しか監督になれないのか?
- 2012.10.18:世界王者が世界に挑戦!
- 2012.10.04:新・携帯電話版三国志
- 2012.09.20:安売りせずに売る方法
- 2012.09.06:脳内のリミットを外せ
- 2012.08.23:儲ける方法をタネ明かしする
- 2012.08.09:もうかるビジネスにはタネがある
- 2012.07.26:ステーキを売るな、○○を売れ!
- 2012.07.12:一流の営業になるために絶対に避けられない道
- 2012.06.28:顧客を創造するということ
- 2012.06.14:ビジネスが成立するための3つの要素
- 2012.05.31:理屈で捉えきれない会社もある
- 2012.05.17:戦術は現状を効率的にする。戦略は現状を破壊する
- 2012.05.03:物語風ビジネス書を読んでみよう
- 2012.04.19:市場価値より企業内価値を高めよう
- 2012.04.05:3つの起業家タイプが注意すること
- 2012.03.22:ソニーはどこへ行った?
- 2012.03.08:利益を上げるための最もシンプルな方法
- 2012.02.23:ランチェスター戦略を営業に活かすたった3つのプロセス
- 2012.02.09:日本の電機メーカーはどうすれば生き残れるのか
- 2012.01.26:心理学はビジネスに生かせるのか
- 2012.01.12:水戸黄門の終焉と大阪都構想
- 2011.12.29:「坂の上の雲」を越えていこう
- 2011.12.15:強い現場を作る方法
- 2011.12.01:なぜ落合博満はブレないのか?
- 2011.11.17:小さなお菓子屋さんが描く大きなストーリー
- 2011.11.03:理屈でメシは食えん!でいいの?
- 2011.10.20:iPhone vs iPhone
- 2011.10.06:本質からはじめよ!
- 2011.09.22:アマゾンにチャレンジ!
- 2011.09.08:さらば、スティーブ・ジョブズ
- 2011.08.25:マフィアにビジネスの極意を聞く
- 2011.08.11:たまにはビジネス小説でも読みましょうか
- 2011.07.28:なぜ我々にはマーケティングが必要なのか?
- 2011.07.14:「いい商品」って何ですか?
- 2011.06.30:カリスマ営業を有難がっても意味ないでしょう
- 2011.06.16:ネスプレッソが売れている理由
- 2011.06.02:孫子、ポーター、ランチェスター
- 2011.05.19:足腰の弱い欧米企業、頭の弱い日本企業
- 2011.05.05:斎藤佑樹はプロ野球で通用するか?
- 2011.04.21:ランチェスター戦略って役に立つの?
- 2011.04.07:温泉旅館を蘇らせるには
- 2011.03.24:弱い人をより弱くするのが戦略なのか
- 2011.03.10:タスク管理と時間管理のツール紹介
- 2011.02.24:プレーヤーからマネージャーへ
- 2011.02.10:110兆円の市場に遅れた日本
- 2011.01.27:物語と希望の深い関係
- 2011.01.13:グーグルVSアップル
- 2010.12.30:面白い戦略ストーリーの作り方
- 2010.12.16:残念な人には戦略がない
- 2010.12.02:理屈のない実行はギャンブルですよ
- 2010.11.18:メイド・カフェの営業プロセス
- 2010.11.04:プロ野球球団運営を成功させるには
- 2010.10.21:勝ちパターンの作り方
- 2010.10.07:たまには「哲学」の話をしよう
- 2010.09.23:世紀末都市・アキバ
- 2010.09.09:コンビニ・オーナーというビジネス
- 2010.08.26:もし現場のオッチャンがポーターを学んだら
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- 2010.07.01:戦略はストーリーで語れ2
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- 2010.06.03:アップルは本当に最強なのか?
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- 2010.03.25:アップルとユニ・チャーム~変革企業の共通点
- 2010.03.11:無料のビジネスって何だ?
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- 2010.01.14:2010年は日本企業のアジア進出元年になる
- 2009.12.31:2009年の携帯とジーンズと餃子
- 2009.12.17:20歳の頃の自分に読ませたい本
- 2009.12.03:日本茶も海外進出している
- 2009.11.19:ダイソンはなぜ売れたのか?
- 2009.11.05:私の考える効率的な営業とは
- 2009.10.22:島田紳助の研究2
- 2009.10.08:フォロワー企業のゲーム
- 2009.09.24:地域密着企業の営業戦術
- 2009.09.10:地域密着企業の経営方法
- 2009.08.27:マクドナルド 一人勝ちの理由
- 2009.08.13:死せる孔明、生ける仲達を走らす
- 2009.07.30:農業は儲かるのか?
- 2009.07.16:キリン、サントリー、アサヒ、オリオン
- 2009.07.02:戦略2、戦術1の法則
- 2009.06.18:いい顧客、悪い顧客
- 2009.06.04:日本で一番大切にしたい会社の戦略
- 2009.05.21:それぞれの「1万時間」を過ごそう
- 2009.05.07:社会起業は一般の起業と何が違うのか?
- 2009.04.23:もし諸葛孔明が経営顧問だったら
- 2009.04.09:物語の力を知ろう
- 2009.03.26:祝!WBC日本代表優勝
- 2009.03.12:小さな池の大きな魚
- 2009.02.26:農業にチャンスあり
- 2009.02.12:機能と情緒--2つの差別化の方法
- 2009.01.29:営業は結果を追ってはいけない
- 2009.01.15:真似したくてもできない事情がある
- 2009.01.01:欲しいものを作ってくれるビジネス
- 2008.12.18:オール・ザット・競争戦略
- 2008.12.04:ゼロ距離を目指す
- 2008.11.20:10/13の市場でビジネスする
- 2008.11.06:ローカルヒーロー花盛り
- 2008.10.23:いい商品を、いい人から、安い値段で買いたい
- 2008.10.09:経営で必要な知恵はすべて三国志で学んだ
- 2008.09.25:HONDAが空を飛ぶ!
- 2008.09.11:緊急性にフォーカスせよ!
- 2008.08.28:楽天グループ迷走す
- 2008.08.14:エコカー開発競争
- 2008.07.31:儲けるための仕組みを作ろう
- 2008.07.17:「黒船」iPhoneの衝撃
- 2008.07.03:野球は言葉でするもんや
- 2008.06.19:大阪の小さなものづくり企業
- 2008.06.05:事業コンセプトにこだわる
- 2008.04.24:黒澤明はなぜ世界進出に失敗したのか?
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- 2008.02.28:阪神タイガースは獣王無敵か?
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- 2008.01.31:アシックスの戦略、ナイキの戦略
- 2008.01.17:「日本一の村」改革に挑戦
- 2008.01.03:マネることは差別化の第一歩
- 2007.12.20:駄菓子屋さんの成功要因
- 2007.12.06:P&Gの戦略-強者はこれだけ有利だ
- 2007.11.22:浪速のグローバル企業
- 2007.11.08:良いモノを作りさえすれば売れるのか
- 2007.10.25:巨人軍の凋落は止められるか?
- 2007.10.11:"志"が歴史を変えた--三国志に寄せて
- 2007.09.27:縮小するアパレル市場で生き残るには
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- 2007.08.30:日本製航空機は羽ばたくか
- 2007.08.16:織田信長はなぜ徳川家康に正室と嫡男の処分を命じたのか
- 2007.08.02:中小企業にとって仕組みとは
- 2007.07.19:島田紳助の研究
- 2007.07.05:最強のビジネスモデルとは何か
- 2007.06.21:迷った時は最終ユーザーに聞け
- 2007.06.07:弱者には弱者の販売促進がある
- 2007.05.24:一発逆転を狙ってはいけない
- 2007.05.10:豆腐一丁からビジネスを考える
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- 2007.04.12:飲料業界は激変の予感
- 2007.03.29:経営理念こそ究極の差別化
- 2007.03.27:ホッピーはなぜ復活したのか
- 2007.03.15:引越し業の差別化競争時代
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- 2006.03.30:とるに足りない80%
- 2006.03.16:狭く、深く掘り進めれば、視界は開ける
- 2006.03.02:日本の消費者は世界レベルに近づいている
- 2006.02.16:ノウハウを捨てよう!
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- 2006.01.19:技術系小企業が生き残るには
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- 2005.12.22:顧客接点がビジネスの命綱
- 2005.12.08:一点集中戦略の落とし穴
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- 2005.09.15:見えない敵と戦うには
- 2005.09.01:最も怖いのは見えない敵だ
- 2005.08.18:不滅の営業手法
- 2005.07.22:いつまで川原で石を売るのですか?(3)
- 2005.07.07:いつまで川原で石を売るのですか?(2)
- 2005.06.23:いつまで川原で石を売るのですか?(1)
- 2005.06.09:年功序列の市場はもう無い
- 2005.05.26:バーガーキング復活
- 2005.03.03:オニツカ錐もみ商法とは(後編)
- 2005.02.17:オニツカ錐もみ商法とは(前編)
- 2005.02.03:売れないのではなく、売っていないんですよ
- 2005.01.20:中小企業が狙う中国市場とは
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