機能と情緒--2つの差別化の方法
(2009年2月12日メルマガより)
■「ビジネス三國志」という本が発売されています。
三国志ブームに乗っかったいかがわしい便乗本かと思ったら、そうではあり
ませんでした^^;
編著は関西マーケティング学会の雄石井淳蔵先生です。同じ関西人として頑
張ってくださいね!
■その名の通り、3者以上の競争状況を分かりやすく分析した本です。
事例として、プレミアムビール、ハンバーガー、モバイルPC、健康緑茶な
どが採り上げられています。
馴染みのある商品ばかりなので、読み物としても面白いものとなっています。
■この本で繰り返しテーマとなっているのは、市場というもののダイナミズ
ムです。
我々はつい「○○市場」という枠の中で企業が競争していると考えがちです
が、実際にはそんなに単純ではありません。
各企業が自らの強みや歴史、競争状況から選択した行動が、消費者の支持と
共鳴することで、否応無しに出来上がるのが市場です。
だから、市場は常に変化しています。一瞬たりとも停止していません。
■市場が出来上がるメカニズムをこの著作は明らかにしようとしています。
その1つは、メーカーの仕掛けです。メーカーは消費者ニーズの変化を読み
取りながら、新商品開発という形で市場に問いかけます。
それを受けた流通業者や先進的消費者の反応、さらにマスコミの取り上げ方
などによって、何らかの仮想市場が出来上がります。
最終的に市場そのものを形作るのは、多くの消費者がそこにお金を出すかど
うかです。
メーカーだけではなく、流通業者が仕掛ける場合もあります。最近は消費者
側からのアピールも多くなってきています。
メーカーの思惑、流通業者の思惑、消費者の反応、それぞれが複雑にからみ
あって、市場が出来ていくわけです。
一事業者の仕掛けでコントロールできるような代物ではないわけですな。
■ではどうすればいいんだと言われますね。
ランチェスター戦略では、市場を小さなセグメントで捉えようとします。
大きな市場には意味がないと言っていますが、それは多様性や変化が激しい
ため管理しても意味はないということです。
だから、把握が可能な小さな市場において、市場シェアという指標で管理し
ようとしています。
セグメントとは、地域による分類だけではありません。顧客層、販売ルート、
時間帯など切り口は無数にあるはずです。どのような切り口でセグメント分
けするかが、それぞれの企業戦略のオリジナリティとなるわけです。
ランチェスター戦略の最大の特徴は、市場をどこに定め、どのように戦略に
落とし込んでいくかにあります。
まずは市場を選ぶこと。
次に、その中で差別化していくこと。(今回のテーマです)
■この著作は、市場のダイナミズムを意識し、実感させるものとして、示唆
に富んでいます。
市場はどのように立ち上がっていくのか。立ち上がりつつある市場に対応す
るためにはどのようにすればいいのか。消えていく市場にはどう対処するの
か。
ランチェスター戦略をさらに発展させるものとして、非常に参考になります。
有難うございました。
■ちなみにこの本を読んで私は「妖怪人間ベム」の冒頭を思い浮かべました。
どろどろの液体の中から現われる気泡。
次々に出来上がっては、すぐに壊れたり、形を変えていく。。。
その1つ1つが市場だというわけです^^;
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■前回(2月9日)のランチェスター戦略勉強会は「引き算のヒット術」をネ
タに討議いたしました。
このテーマは日経ビジネス2009年2月9日号の特集からいただきました。
「引き算」とは、不要と思える機能を削ることを指しています。機能削減に
より、コストを下げ、低価格を実現することで、需要喚起しようという考え
です。
このご時勢ですから、タイムリーな特集ですね。
■事例に挙がっているのは、ソフトバンクのシンプル携帯電話、30分フィ
ットネスのカーブス、メモ専用の電子機器ポメラ、全メニュー280円の焼
き鳥屋鳥貴族などです。
そもそも前提として、不要な機能を持った商品が多すぎるということが言え
ます。
だから、引き算をするだけで、ヒットになるわけです。
■なぜ企業はいらない機能をつけたがるのか^^;
これは、市場価格を上げるために他なりません。
縦軸に価格、横軸に機能としたグラフを作ると、右上がりの直線が出来るわ
けではないようです。
これは、_/←を右上がりにしたようなグラフが出来上がります。
どういうことかと言うと、ある一定の機能以上になると、市場価格のアップ
度が大幅に上がります。
薄型テレビが42型までは1型5千円で計算できたのに、それ以上になると
急に1型1万円になるようなものです。
言い換えるとプレミアム価格となる。
ここを狙うと効率的に儲けることができるからです。
■中小企業はプレミアム需要を狙え、というのは1つの方法です。
ターゲットは、プレミアム価格を払ってもいいと考える人たちです。
コストに比べて、売価が高くなるわけですから、少量販売が可能となります。
巨大な固定費を抱える大企業は、大量販売が前提になるので、そんなに突拍
子もないプレミアム価格を狙うわけにはいきませんが、中小企業なら大丈夫
です。
5000円のプリンとか、3000円のパンとか。
最寄品を買回り品にシフトする方法は、つまりは、プレミアム需要狙いです。
しかし、このご時勢ではそうもいかないようです。
日経ビジネスは、電通総研の方の言葉として、ここ数ヶ月の消費の落ち込み
を「今まで必要のないものまで買わされていたことに消費者が気づいてしま
ったためではないか」と記述しています。
えらい言われ方ですな^^;
■消費者は、商品やサービスの価値を効用÷価格で判断しています。
効用が価格よりも大きいと感じるならば、価値があります。
だから、価格が高くでも、効用を大きくすれば、納得できる。
逆に効用が小さくても、価格が低ければ、それも納得です。
この大不況の時代、消費者は効用の中身を吟味し始めたというわけです。
いらないものはいらない。だとすれば、プレミアム価格に頼っていた企業に
とっては厳しい状況です。
プレミアム価格を払ってもいいという人たちが少なくなってしまったわけで
すから。
(これに対して、プレミアム需要をあまり狙わない企業もあります。ホンダ
などは、当初から無駄な機能を省いて「グローバル市場で売れる車」を志向
しています。プレミアム狙いの企業が、世界で通用しなくなってしまったの
とは対照的です。)
■引き算という手段は、うまいやり方です。
機能を省くだけですから、技術的には難しいものではない。
しかも、5万円PCの例に見るように、既存企業は真似しにくい事情があり
ます。
参考:「真似したくてもできない事情がある」
ただし、新規参入業者にとってはこれほど真似しやすいものはありませんか
ら、安穏としているわけにはいきません。
30分間フィットネスなどは、類似業者が乱立しており、スピード勝負だっ
たことが分かります。
結局、参入障壁の小さい業種などは、安易に引き算してもうまい話ではなか
ったということですな。
■ここで学ぶべきは、単純な引き算をすることではなく「いらない機能を省
く」ということでしょう。
例えば「ビジネス三國志」にある事例ですが、パナソニックのノートPCレ
ッツノートは、ビジネスマンを対象にしたため、デザイン性やスリムさは犠
牲にされました。
その代わり、充電池の稼動時間や軽さ、壊れにくさを強化しており、価格は
維持したままながら、強固な人気を誇っています。
ユニクロは、ファッション性を犠牲にして機能性を高めたために、流行など
にそれほどこだわらない顧客に支持されています。
いずれも、注力すべき機能をシフトすることで効用を高めて、小さな市場を
捉えたわけです。
■この方法は「ブルーオーシャン戦略」に似ています。
あの戦略では、既存事業者が提供している機能を大胆に省いていって、その
代わり、競合他社が気づいていない機能を付加することで、自社のポジショ
ンを独自のものにしようとします。
そうすることで、本当に手付かずのブルーオーシャンが見つかるかどうかは
ともかく、顧客ニーズに寄り添う方向で、差別化しようという戦略です。
要するに、差別化の1つの典型は、機能をシフトすることを意味するわけで
す。
■日経ビジネスに掲載されている例でいうと、ローソンストア100は、最
初は、全く振るわなかったそうです。
当初は、単価が高いと言われているコンビニのアンチテーゼとして企画され
たので、100円で販売できるものばかりを集めて品揃えしたところ、顧客
の支持を得られなかった。
それはそうですね。価格で差別化したつもりでも、100円ショップと何が
違うんだと思いますよね。
そこでローソンはお客様に寄り添おうと商品の見直しやPB商品開発に取り
組み、いわば「100円という制限の中でのコンビニらしさ」を追求しまし
た。
価格ではコンビニと差別化し、品揃えでは100円ショップと差別化するこ
とで業績を向上させたということです。
思えば、100円ショップのダイソーも「これが100円とは思えない!」
と感じる商品を大量に品揃えすることでブームを起こしたわけですから、単
なる安売りではなく、機能を顧客の新しい価値にシフトすることで、市場を
作った企業です。
■ところで、私は、効用には「機能的要素」と「情緒的要素」があると考え
ています。
機能的要素とは「何の役に立つのか」ということです。いわゆる機能、品質、
デザイン、安心・安全、アフターサービスなど。合理的な説明が可能な要素
です。
これに対して、情緒的要素とは「とにかく好き」「とにかく欲しい」という
もの。合理的な説明の範疇外です。いわゆるイメージや物語、ブランドです。
機能的要素を付加しようとすれば、それなりにコストがかかります。その代
わり、コストさえかければ、すぐに対応することが可能です。(技術的に困
難なものは時間がかかりますが)
逆に情緒的要素は長期的に醸成されることが多いですから、目に見えるコス
トは小さくなりますが、短期的に付加することは困難です。
だから、企業が商品やサービスを開発する際には、コントロールが可能な機
能的要素で考えることになります。
■しかし本当に強い会社になるためには、情緒的要素を高めることが必要で
す。
企業が長い時間をかけてブランド力を高めるのは、効用を大きくするためで
す。
情緒的要素による差別化は強力ですから、機能開発に多大なコストをかける
ことができない中小企業は、長いスパンで情緒的要素を付加するべきです。
もちろん、情緒的要素の付加にもやり方があります。
例えば「いいちこ」や「二階堂」のようにノスタルジックなCMを流したり
しても、いい企業と悪い企業があります。
「いいちこ」の三和酒類も、二階堂酒造も、麦焼酎メーカーのトップ企業で
すから、多くのチャネルを押さえています。
イメージCMを流すことで、焼酎を飲みたくなった人がお店にいけば、必ず
置いていあるという前提があるわけです。
要するに、あのノスタルジックなCMは強者の戦略です。
■これに対して、弱者は、情緒的要素と機能的要素を結び付けなければなり
ません。
例えば、一澤帆布工業や一澤信三郎帆布。ヨットの布で作ったカバンを製造
している会社です。(なにやら御家騒動があったようなので、二社あげます)
ヨットの布で作ったという「物語」が強固なため、丈夫、実用的、本物志向
という情緒的イメージが出来上がっています。
丈夫であるところが受け入れられて、登山など過酷な条件で使用されること
が多いという「物語」が、ブランドを強化しています。
そのため、デザインをソフトにすることで、機能を重視する一般の消費者に
も広く受け入れられました。
これは、機能と情緒が結びついた好例です。
これに反して、機能的裏づけのないイメージはすぐに見透かされてしまいま
す。
安易なキャラクターを作ってPRしても、ブランド力を高めることは困難な
所以です。
■あるいはチョコレートのキットカットは情緒的要素で市場を作った有名な
事例です。
あまりに有名すぎるので、詳しい話は差し控えます。
参考書籍「チーム・キットカットのきっと勝つマーケティング」
チョコレート業界は過去に「バレンタインデー」というイベントを作り、非
常に強力な情緒的要素による市場づくりをした実績があります。
しかしそれも過去のこと。近年は、味や食感や健康や、機能的要素による差
別化競争が行われていました。
これに対して、キットカットのマーケティングチームは、情緒的差別化によ
り「受験生応援市場」を創出し、ナンバーワンブランドの地位を不動のもの
としました。
ポイントは、ぶどう糖補給のために受験生がチョコレートを必需品としてい
る「機能的要素」と、その受験生を応援するという「情緒的要素」を独創的
なプロモーション戦略で結びつけたというところです。
まさに弱者の戦略の最適な事例です。
■まとめましょう。
我々は商品やサービスの価値=効用÷価格で判断しています。
だから顧客価値を高めるためには、効用を大きくするか、価格を小さくする
か、2つの方法があるわけです。
最近は消費が低迷しているので、価格を小さくすることの方が、消費者の支
持を得ることができるようです。
価格を小さくするために各企業は機能を「引き算」することで、実現しよう
としているのが最近のトレンドの一つです。ただし、引き算はミートされや
すい施策なので、注意が必要です。
一方、効用を高めるには、機能的要素を高める方法と情緒的要素を高める方
法があります。
機能的要素を高めることはコスト増を招きます。だから、いらない機能を削
って、必要な機能を高めるという機能のシフトが志向されます。短期的に顧
客価値を高めるには、機能のシフトが最適でしょう。
ただし長期的に顧客価値を高めるためには情緒的要素を高めることが不可欠
です。情緒的要素とは、イメージ、物語、ブランドなど合理的な説明ができ
ない価値であり、時間をかけて醸成されます。
ただし、機能的裏づけのない情緒的差別化は、見透かされてしまうので注意
してください。
特に弱者は、時間をかけて、機能的要素の上に、情緒(物語、イメージ、ブ
ランド)をコツコツ積み上げることを目指してください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■情緒的差別化の事例としてあげた「いいちこ」や「二階堂」に機能的裏づ
けがないわけではありません。
2社の名誉のために言っておきます^^
2社はイオンろ過交換法という技術を使って飲みやすい麦焼酎を開発したパ
イオニア企業として、大分麦焼酎(地域ブランド)の代表的企業です。
この2社の情緒的差別化も、それぞれ特徴があります。
この2社については、今月末の金沢のあるセミナーでお話するつもりです。
ここでは、言わないでおきます。金沢の皆さん、お楽しみに^^
■それにしても、この2社のCMはいいですねーー
いいちこhttp://www.iichiko.co.jp/design/CM/index.html
二階堂http://www.youtube.com/watch?v=QZa5NKq7l6g&feature=related
恐らく団塊の世代の郷愁を誘うように作られているんでしょうね。
すっかりはまってしまいました。
■最近、いいちこのCMを何回も見たものだから、ビリーバンバンのファン
になってしまいました。
今度、カラオケで披露させていただきます。
また行きましょうね^^
(2009年2月12日メルマガより)
■「ビジネス三國志」という本が発売されています。
三国志ブームに乗っかったいかがわしい便乗本かと思ったら、そうではあり
ませんでした^^;
編著は関西マーケティング学会の雄石井淳蔵先生です。同じ関西人として頑
張ってくださいね!
■その名の通り、3者以上の競争状況を分かりやすく分析した本です。
事例として、プレミアムビール、ハンバーガー、モバイルPC、健康緑茶な
どが採り上げられています。
馴染みのある商品ばかりなので、読み物としても面白いものとなっています。
■この本で繰り返しテーマとなっているのは、市場というもののダイナミズ
ムです。
我々はつい「○○市場」という枠の中で企業が競争していると考えがちです
が、実際にはそんなに単純ではありません。
各企業が自らの強みや歴史、競争状況から選択した行動が、消費者の支持と
共鳴することで、否応無しに出来上がるのが市場です。
だから、市場は常に変化しています。一瞬たりとも停止していません。
■市場が出来上がるメカニズムをこの著作は明らかにしようとしています。
その1つは、メーカーの仕掛けです。メーカーは消費者ニーズの変化を読み
取りながら、新商品開発という形で市場に問いかけます。
それを受けた流通業者や先進的消費者の反応、さらにマスコミの取り上げ方
などによって、何らかの仮想市場が出来上がります。
最終的に市場そのものを形作るのは、多くの消費者がそこにお金を出すかど
うかです。
メーカーだけではなく、流通業者が仕掛ける場合もあります。最近は消費者
側からのアピールも多くなってきています。
メーカーの思惑、流通業者の思惑、消費者の反応、それぞれが複雑にからみ
あって、市場が出来ていくわけです。
一事業者の仕掛けでコントロールできるような代物ではないわけですな。
■ではどうすればいいんだと言われますね。
ランチェスター戦略では、市場を小さなセグメントで捉えようとします。
大きな市場には意味がないと言っていますが、それは多様性や変化が激しい
ため管理しても意味はないということです。
だから、把握が可能な小さな市場において、市場シェアという指標で管理し
ようとしています。
セグメントとは、地域による分類だけではありません。顧客層、販売ルート、
時間帯など切り口は無数にあるはずです。どのような切り口でセグメント分
けするかが、それぞれの企業戦略のオリジナリティとなるわけです。
ランチェスター戦略の最大の特徴は、市場をどこに定め、どのように戦略に
落とし込んでいくかにあります。
まずは市場を選ぶこと。
次に、その中で差別化していくこと。(今回のテーマです)
■この著作は、市場のダイナミズムを意識し、実感させるものとして、示唆
に富んでいます。
市場はどのように立ち上がっていくのか。立ち上がりつつある市場に対応す
るためにはどのようにすればいいのか。消えていく市場にはどう対処するの
か。
ランチェスター戦略をさらに発展させるものとして、非常に参考になります。
有難うございました。
■ちなみにこの本を読んで私は「妖怪人間ベム」の冒頭を思い浮かべました。
どろどろの液体の中から現われる気泡。
次々に出来上がっては、すぐに壊れたり、形を変えていく。。。
その1つ1つが市場だというわけです^^;
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■前回(2月9日)のランチェスター戦略勉強会は「引き算のヒット術」をネ
タに討議いたしました。
このテーマは日経ビジネス2009年2月9日号の特集からいただきました。
「引き算」とは、不要と思える機能を削ることを指しています。機能削減に
より、コストを下げ、低価格を実現することで、需要喚起しようという考え
です。
このご時勢ですから、タイムリーな特集ですね。
■事例に挙がっているのは、ソフトバンクのシンプル携帯電話、30分フィ
ットネスのカーブス、メモ専用の電子機器ポメラ、全メニュー280円の焼
き鳥屋鳥貴族などです。
そもそも前提として、不要な機能を持った商品が多すぎるということが言え
ます。
だから、引き算をするだけで、ヒットになるわけです。
■なぜ企業はいらない機能をつけたがるのか^^;
これは、市場価格を上げるために他なりません。
縦軸に価格、横軸に機能としたグラフを作ると、右上がりの直線が出来るわ
けではないようです。
これは、_/←を右上がりにしたようなグラフが出来上がります。
どういうことかと言うと、ある一定の機能以上になると、市場価格のアップ
度が大幅に上がります。
薄型テレビが42型までは1型5千円で計算できたのに、それ以上になると
急に1型1万円になるようなものです。
言い換えるとプレミアム価格となる。
ここを狙うと効率的に儲けることができるからです。
■中小企業はプレミアム需要を狙え、というのは1つの方法です。
ターゲットは、プレミアム価格を払ってもいいと考える人たちです。
コストに比べて、売価が高くなるわけですから、少量販売が可能となります。
巨大な固定費を抱える大企業は、大量販売が前提になるので、そんなに突拍
子もないプレミアム価格を狙うわけにはいきませんが、中小企業なら大丈夫
です。
5000円のプリンとか、3000円のパンとか。
最寄品を買回り品にシフトする方法は、つまりは、プレミアム需要狙いです。
しかし、このご時勢ではそうもいかないようです。
日経ビジネスは、電通総研の方の言葉として、ここ数ヶ月の消費の落ち込み
を「今まで必要のないものまで買わされていたことに消費者が気づいてしま
ったためではないか」と記述しています。
えらい言われ方ですな^^;
■消費者は、商品やサービスの価値を効用÷価格で判断しています。
効用が価格よりも大きいと感じるならば、価値があります。
だから、価格が高くでも、効用を大きくすれば、納得できる。
逆に効用が小さくても、価格が低ければ、それも納得です。
この大不況の時代、消費者は効用の中身を吟味し始めたというわけです。
いらないものはいらない。だとすれば、プレミアム価格に頼っていた企業に
とっては厳しい状況です。
プレミアム価格を払ってもいいという人たちが少なくなってしまったわけで
すから。
(これに対して、プレミアム需要をあまり狙わない企業もあります。ホンダ
などは、当初から無駄な機能を省いて「グローバル市場で売れる車」を志向
しています。プレミアム狙いの企業が、世界で通用しなくなってしまったの
とは対照的です。)
■引き算という手段は、うまいやり方です。
機能を省くだけですから、技術的には難しいものではない。
しかも、5万円PCの例に見るように、既存企業は真似しにくい事情があり
ます。
参考:「真似したくてもできない事情がある」
ただし、新規参入業者にとってはこれほど真似しやすいものはありませんか
ら、安穏としているわけにはいきません。
30分間フィットネスなどは、類似業者が乱立しており、スピード勝負だっ
たことが分かります。
結局、参入障壁の小さい業種などは、安易に引き算してもうまい話ではなか
ったということですな。
■ここで学ぶべきは、単純な引き算をすることではなく「いらない機能を省
く」ということでしょう。
例えば「ビジネス三國志」にある事例ですが、パナソニックのノートPCレ
ッツノートは、ビジネスマンを対象にしたため、デザイン性やスリムさは犠
牲にされました。
その代わり、充電池の稼動時間や軽さ、壊れにくさを強化しており、価格は
維持したままながら、強固な人気を誇っています。
ユニクロは、ファッション性を犠牲にして機能性を高めたために、流行など
にそれほどこだわらない顧客に支持されています。
いずれも、注力すべき機能をシフトすることで効用を高めて、小さな市場を
捉えたわけです。
■この方法は「ブルーオーシャン戦略」に似ています。
あの戦略では、既存事業者が提供している機能を大胆に省いていって、その
代わり、競合他社が気づいていない機能を付加することで、自社のポジショ
ンを独自のものにしようとします。
そうすることで、本当に手付かずのブルーオーシャンが見つかるかどうかは
ともかく、顧客ニーズに寄り添う方向で、差別化しようという戦略です。
要するに、差別化の1つの典型は、機能をシフトすることを意味するわけで
す。
■日経ビジネスに掲載されている例でいうと、ローソンストア100は、最
初は、全く振るわなかったそうです。
当初は、単価が高いと言われているコンビニのアンチテーゼとして企画され
たので、100円で販売できるものばかりを集めて品揃えしたところ、顧客
の支持を得られなかった。
それはそうですね。価格で差別化したつもりでも、100円ショップと何が
違うんだと思いますよね。
そこでローソンはお客様に寄り添おうと商品の見直しやPB商品開発に取り
組み、いわば「100円という制限の中でのコンビニらしさ」を追求しまし
た。
価格ではコンビニと差別化し、品揃えでは100円ショップと差別化するこ
とで業績を向上させたということです。
思えば、100円ショップのダイソーも「これが100円とは思えない!」
と感じる商品を大量に品揃えすることでブームを起こしたわけですから、単
なる安売りではなく、機能を顧客の新しい価値にシフトすることで、市場を
作った企業です。
■ところで、私は、効用には「機能的要素」と「情緒的要素」があると考え
ています。
機能的要素とは「何の役に立つのか」ということです。いわゆる機能、品質、
デザイン、安心・安全、アフターサービスなど。合理的な説明が可能な要素
です。
これに対して、情緒的要素とは「とにかく好き」「とにかく欲しい」という
もの。合理的な説明の範疇外です。いわゆるイメージや物語、ブランドです。
機能的要素を付加しようとすれば、それなりにコストがかかります。その代
わり、コストさえかければ、すぐに対応することが可能です。(技術的に困
難なものは時間がかかりますが)
逆に情緒的要素は長期的に醸成されることが多いですから、目に見えるコス
トは小さくなりますが、短期的に付加することは困難です。
だから、企業が商品やサービスを開発する際には、コントロールが可能な機
能的要素で考えることになります。
■しかし本当に強い会社になるためには、情緒的要素を高めることが必要で
す。
企業が長い時間をかけてブランド力を高めるのは、効用を大きくするためで
す。
情緒的要素による差別化は強力ですから、機能開発に多大なコストをかける
ことができない中小企業は、長いスパンで情緒的要素を付加するべきです。
もちろん、情緒的要素の付加にもやり方があります。
例えば「いいちこ」や「二階堂」のようにノスタルジックなCMを流したり
しても、いい企業と悪い企業があります。
「いいちこ」の三和酒類も、二階堂酒造も、麦焼酎メーカーのトップ企業で
すから、多くのチャネルを押さえています。
イメージCMを流すことで、焼酎を飲みたくなった人がお店にいけば、必ず
置いていあるという前提があるわけです。
要するに、あのノスタルジックなCMは強者の戦略です。
■これに対して、弱者は、情緒的要素と機能的要素を結び付けなければなり
ません。
例えば、一澤帆布工業や一澤信三郎帆布。ヨットの布で作ったカバンを製造
している会社です。(なにやら御家騒動があったようなので、二社あげます)
ヨットの布で作ったという「物語」が強固なため、丈夫、実用的、本物志向
という情緒的イメージが出来上がっています。
丈夫であるところが受け入れられて、登山など過酷な条件で使用されること
が多いという「物語」が、ブランドを強化しています。
そのため、デザインをソフトにすることで、機能を重視する一般の消費者に
も広く受け入れられました。
これは、機能と情緒が結びついた好例です。
これに反して、機能的裏づけのないイメージはすぐに見透かされてしまいま
す。
安易なキャラクターを作ってPRしても、ブランド力を高めることは困難な
所以です。
■あるいはチョコレートのキットカットは情緒的要素で市場を作った有名な
事例です。
あまりに有名すぎるので、詳しい話は差し控えます。
参考書籍「チーム・キットカットのきっと勝つマーケティング」
チョコレート業界は過去に「バレンタインデー」というイベントを作り、非
常に強力な情緒的要素による市場づくりをした実績があります。
しかしそれも過去のこと。近年は、味や食感や健康や、機能的要素による差
別化競争が行われていました。
これに対して、キットカットのマーケティングチームは、情緒的差別化によ
り「受験生応援市場」を創出し、ナンバーワンブランドの地位を不動のもの
としました。
ポイントは、ぶどう糖補給のために受験生がチョコレートを必需品としてい
る「機能的要素」と、その受験生を応援するという「情緒的要素」を独創的
なプロモーション戦略で結びつけたというところです。
まさに弱者の戦略の最適な事例です。
■まとめましょう。
我々は商品やサービスの価値=効用÷価格で判断しています。
だから顧客価値を高めるためには、効用を大きくするか、価格を小さくする
か、2つの方法があるわけです。
最近は消費が低迷しているので、価格を小さくすることの方が、消費者の支
持を得ることができるようです。
価格を小さくするために各企業は機能を「引き算」することで、実現しよう
としているのが最近のトレンドの一つです。ただし、引き算はミートされや
すい施策なので、注意が必要です。
一方、効用を高めるには、機能的要素を高める方法と情緒的要素を高める方
法があります。
機能的要素を高めることはコスト増を招きます。だから、いらない機能を削
って、必要な機能を高めるという機能のシフトが志向されます。短期的に顧
客価値を高めるには、機能のシフトが最適でしょう。
ただし長期的に顧客価値を高めるためには情緒的要素を高めることが不可欠
です。情緒的要素とは、イメージ、物語、ブランドなど合理的な説明ができ
ない価値であり、時間をかけて醸成されます。
ただし、機能的裏づけのない情緒的差別化は、見透かされてしまうので注意
してください。
特に弱者は、時間をかけて、機能的要素の上に、情緒(物語、イメージ、ブ
ランド)をコツコツ積み上げることを目指してください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■情緒的差別化の事例としてあげた「いいちこ」や「二階堂」に機能的裏づ
けがないわけではありません。
2社の名誉のために言っておきます^^
2社はイオンろ過交換法という技術を使って飲みやすい麦焼酎を開発したパ
イオニア企業として、大分麦焼酎(地域ブランド)の代表的企業です。
この2社の情緒的差別化も、それぞれ特徴があります。
この2社については、今月末の金沢のあるセミナーでお話するつもりです。
ここでは、言わないでおきます。金沢の皆さん、お楽しみに^^
■それにしても、この2社のCMはいいですねーー
いいちこhttp://www.iichiko.co.jp/design/CM/index.html
二階堂http://www.youtube.com/watch?v=QZa5NKq7l6g&feature=related
恐らく団塊の世代の郷愁を誘うように作られているんでしょうね。
すっかりはまってしまいました。
■最近、いいちこのCMを何回も見たものだから、ビリーバンバンのファン
になってしまいました。
今度、カラオケで披露させていただきます。
また行きましょうね^^
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- 2020.06.25:コロナでも生き残る小さな事業の秘訣
- 2020.06.11:経営者は「貞観政要」を読みなさい
- 2020.05.28:経営者は「君主論」を読みなさい
- 2020.05.14:クロージングがうまくいかない時にこそ、営業の真価が問われる
- 2020.04.30:営業として大成したければ、クロージングでは正攻法を貫け!
- 2020.04.16:営業は基本を学べ。正しい知識を持っていると、経験から正しく学べる。
- 2020.04.02:営業を知らない人ほど怪しげな営業をしてしまうのはなぜか?
- 2020.03.19:プレゼンテーションは、ワンパターンでいい。
- 2020.03.05:「深掘り質問」を制する者は営業を制す
- 2020.02.20:営業は顧客の課題を解決する仕事だ
- 2020.02.06:商談の第一声は営業から発する
- 2020.01.23:「テスト受注」は営業の醍醐味だ!
- 2020.01.09:営業成績が上がらないという人は、顧客訪問してませんね。
- 2019.12.26:とっても簡単な地域営業の始め方
- 2019.12.12:新人営業が自信を持つために最初にすること
- 2019.11.28:創業以来の危機に陥ったアシックスは復活できるのか?
- 2019.11.14:井上尚弥がはじめての苦戦から得たもの
- 2019.10.31:ユニクロ会長が怒る「失われた30年」から抜け出すことはできるのか?
- 2019.10.17:サマンサタバサはなぜ紳士服のコナカに買われたのか?
- 2019.10.03:中小零細企業の大半が不要だと言われてしまう理由
- 2019.09.19:ZOZO身売りに見た前澤氏の限界と可能性
- 2019.09.05:ビアードパパのすごい展開力
- 2019.08.22:マイクロソフトはなぜ比類なき復活を遂げたのか?
- 2019.08.08:空前絶後の幸運に見舞われながらも、それゆえに破滅した男の話。
- 2019.07.25:吉本が、これほどマネジメント能力がないとは驚いた
- 2019.07.11:ネットフリックスは、本気のディズニーに勝てるのか?
- 2019.06.27:ぺんてるとコクヨ またかよ!?と言いたくなるお家騒動がらみの揉め事
- 2019.06.13:驚異の高収益企業キーエンスの理由
- 2019.05.30:井上尚弥が導く異次元のボクシングビジネス
- 2019.05.16:WOWOWをV字回復させたサブスクビジネスの本質
- 2019.05.02:ランチェスター戦略で令和を生き抜く
- 2019.04.18:豊臣秀吉に学ぶ「人を動かす」秘訣
- 2019.04.04:令和のランチェスター戦略
- 2019.03.21:それでも生き残る!小さな会社の生き残り術
- 2019.03.07:少子高齢化と人口減少に直面する日本を破綻させなめに我々がすべきこと
- 2019.02.21:吉野家は過去の栄光を捨て去れるのか
- 2019.02.07:「サブスク」ビジネスの衝撃
- 2019.01.24:島田紳助や大前研一が提唱する成功理論・成功術
- 2019.01.10:平成が終わっても、人生は終わらない
- 2018.12.27:サーモス(THERMOS)V字回復の鍵は「接近戦」にあり
- 2018.12.13:カルロス・ゴーン事件が教える組織の腐り方
- 2018.11.29:RIZAPリバイバルプランは結果にコミットするか
- 2018.11.01:アマゾン・エフェクトに対抗する手段はあるのか
- 2018.10.04:ランチェスター戦略が示す3つのマジックナンバー
- 2018.09.20:ランチェスター戦略の中で、いちばん使えるところを教えます。
- 2018.09.06:ボクシング 井上尚弥にあって、山中慎介になかったもの
- 2018.08.23:川淵三郎はなぜ他のスポーツ団体関係者のようにダークサイドに堕ちないのか?
- 2018.08.09:半周遅れのヤフーによる起死回生の逆転戦略
- 2018.07.26:営業は「準備」が9割!
- 2018.07.12:サッカーW杯日本代表はなぜ躍進したのか?
- 2018.06.28:メルカリが破格の期待を集める5つの理由
- 2018.06.14:楽天が携帯電話事業にいまさら参入する理由
- 2018.05.31:スタジオアリスがさらに成長するための方法
- 2018.05.17:私が出会った優秀なコンサルタント
- 2018.05.03:サーモス(THERMOS)の奇跡はなぜ起きたのか?
- 2018.04.19:ワークマンは第二のユニクロになれるのか?
- 2018.04.05:これから営業職につく若い人に言いたいこと
- 2018.03.22:シリアルアントレプレナー「ブックオフ」「俺の」創業者の成功パターン
- 2018.03.08:サンマルクカフェにわざわざ行く理由があるのか?
- 2018.02.22:小さな事業者が新規開拓で成功する方法
- 2018.02.08:「なんでも酒やカクヤス」にみる局地戦の極意
- 2018.01.25:私が生き残っているのは「弱者の5大戦略」を実践してきたからです。
- 2018.01.11:2018年 君たちはどう生きるか(吉野源三郎や宮崎駿とは関係ありません)
- 2017.12.28:AIの時代に、どのような営業が生き残れるのか?
- 2017.12.14:ナイキもアシックスも「SHOE DOG」だ!
- 2017.11.30:TSUTAYAやDMMはしたたかに生き残っていくだろうが限界もある
- 2017.11.16:「シン・ゴジラ」って途中まで面白いけど、後半グダグダじゃないですか?
- 2017.11.02:織田信長が22年かけてできなかった天下統一を、豊臣秀吉がたった8年でできた理由
- 2017.10.19:電気自動車(EV)の時代に日本企業は生き残れるのか
- 2017.10.05:顧客満足度3年連続1位!ドトールコーヒーが最強か
- 2017.09.21:ヤマダ電機が生き残りを賭けて反攻開始!
- 2017.09.07:ドラッグストアが、コンビニを食い物にしている
- 2017.08.24:国内で敵なしのカルビーの将来が必ずしも明るくない理由
- 2017.08.10:君は内山高志を見たか
- 2017.07.27:金本知憲監督はすべての中間管理職の象徴だ
- 2017.07.13:自然界のランチェスター戦略
- 2017.06.29:回転寿司は群雄割拠の戦国時代に入った
- 2017.06.15:小さな会社のM&Aが日本を救う?
- 2017.06.01:AbemaTVは年間200億円の赤字から脱却できるのか?
- 2017.05.18:大阪・堺の超優良企業シマノは、これからも盤石なのか?
- 2017.05.04:知られざる成長産業 コインランドリー業界はどうなっているのか?
- 2017.04.20:新社会人に贈る「1万時間の法則」
- 2017.04.06:野村克也を超一流のプロ野球人にした3つの力
- 2017.03.23:風林火山を旗印に掲げた武田信玄は、戦略家ではなかったのか?
- 2017.03.09:ラスト・ワンマイルの表と裏をおさえよ
- 2017.02.23:鳥貴族の成長はこのまま∞に続くのか
- 2017.02.09:キングコング西野の絵本「えんとつ町のプペル」はなぜ炎上するほど売れているのか?
- 2017.01.26:アマゾンはどこから来てどこへ行くのか
- 2017.01.12:「孫子」を5つのポイントで整理した
- 2016.12.29:真田幸村はなぜ「日本一の兵」になったのか?
- 2016.12.15:セイコーマート・北の最強コンビニはどのようにできたのか
- 2016.12.01:クリスピー・クリーム・ドーナツの大量閉店は、前向きだったのですね
- 2016.11.17:ジーユーがユニクロを超える時、ファーストリテイリングは世界トップになる
- 2016.11.03:ピコ太郎はなぜ世界を席巻したのか?
- 2016.10.20:地域密着営業って何だろう?
- 2016.10.06:繁盛する居酒屋には、現場営業に必要なヒントが満載だ
- 2016.09.22:天下分け目といわれた関ヶ原の戦いはなぜ半日で決着がついたのか?
- 2016.09.08:「世界の山ちゃん」は世界に届くのか
- 2016.08.25:リオ五輪 男子柔道はなぜ躍進したのか?
- 2016.08.11:ポケモンGOは、何をGOしたのか?
- 2016.07.28:営業は純粋な「技術」であり、誰でも身に着けられるものである
- 2016.07.14:金本を信じよ!
- 2016.06.30:せっかく展示会出展しても成果の出ないやり方をしている企業が多すぎる
- 2016.06.16:小さな会社が生き残る秘訣は「ニッチであること」その他には...
- 2016.06.02:びっくりドンキーは弱者のエネルギーに満ちていた
- 2016.05.19:「同率勝算の規則」に則った唯一の成功法則
- 2016.05.05:レスターに学ぶ「奇跡のチーム」を作る3つの秘訣
- 2016.04.21:世紀のちゃぶ台返し!セブンに何があったのか
- 2016.04.07:新社会人に贈る あなたの人生を豊かにする秘訣
- 2016.03.24:コメダ珈琲店に人気があるのは理由がある
- 2016.03.10:小さくても生き残る「局所的な強者」の作り方
- 2016.02.25:「営業の仕組み」を身に着ければ、目標達成に苦しまなくなる
- 2016.02.11:子供に自慢できる人生を送りたいなら
- 2016.01.28:マクドナルドもスターバックスも日本市場をなめるな!
- 2016.01.14:「孫子の兵法」を企業経営に活かす方法
- 2015.12.31:結果を出す人は、手段を目的化している
- 2015.12.17:廃業寸前の負け犬集団が、常勝軍団に生まれ変わったわけ
- 2015.12.03:なぜ「世界トップ企業」を目指すのか?
- 2015.11.19:初めての著作は、なぜ「小説」になったのか?
- 2015.11.05:戦略は実行させなければ意味がない
- 2015.10.22:世界トップ企業への道は「差別化」が開く
- 2015.10.08:世界トップ企業になるために最初にしなければならないこと
- 2015.09.24:サーモス(THERMOS)はなぜ「廃業寸前」から世界トップ企業になったのか?
- 2015.09.10:営業には3つの役割がある
- 2015.08.27:楽天球団は、新しい野球を見せてくれ!
- 2015.08.13:ユニクロは、無印良品と提携せよ
- 2015.07.23:ノキアと日本電産 東西M&A巧者のやり方
- 2015.07.09:ワクワクする仕事しかやりません。
- 2015.06.25:ライザップはなぜ叩かれるのか?
- 2015.06.11:「けっこういい」よりも「並外れてダメ」がいい
- 2015.05.28:戦略には「感動」が必要だ
- 2015.05.14:「孔子」を学ぶ意味
- 2015.04.30:スカイマークはなぜ優遇されながら破綻したのか?
- 2015.04.16:セブンvsミスド 初戦の判定は
- 2015.04.02:任天堂はもう一度天下をとれるのか
- 2015.03.19:ファミマはセブンに勝てるのか?
- 2015.03.05:大塚家具の父と娘はどちらが正しいのか?
- 2015.02.19:成長しないビジネスのロールモデル
- 2015.02.05:100回勝負に持ち込めば絶対に勝てる
- 2015.01.22:キリンビバレッジは逆転できるのか?
- 2015.01.08:「孫子」を活用するための最大のキーワード
- 2014.12.31:「孫子の兵法」を学ぶ
- 2014.12.25:ハウステンボスはどのようにして再建されたのか?
- 2014.12.11:テラモーターズは、なぜオートバイ市場のトップ企業となったのか?
- 2014.11.27:人を動かすシンプルなメソッド
- 2014.11.13:嫌いな顧客を嫌いだと思わなくなる方法
- 2014.10.30:縄文時代が何年続いたか知ってます?
- 2014.10.02:阪神タイガースはなぜ優勝できないのか?
- 2014.09.18:創業塾でのQ&A
- 2014.08.21:コンビニのアイスクリームはどうなっているのか
- 2014.08.07:創業して10年続く人が持っている3つの資質
- 2014.07.24:私が「孫子」を使う理由
- 2014.07.10:「三国志」の戦いで勝敗が決する要因とは?
- 2014.06.26:「孫子の兵法」でみる2014年ワールドカップ日本代表の戦い
- 2014.06.12:マラドーナはなぜ三流監督で終わったのか?
- 2014.05.29:相性のいい顧客を探す方法
- 2014.05.15:営業が不得意な人は、営業なんてしない方が成果が上がる
- 2014.05.01:GoProは、強者になれるのか
- 2014.04.17:マクドナルドは、マイルドヤンキーを狙え!
- 2014.04.03:売れる仕組みが必要な理由
- 2014.03.20:営業プロセスがなければ組織は動かない
- 2014.03.06:ビジネスの設計図を作ろう
- 2014.02.20:彼を知り己を知れば...
- 2014.02.06:ビジョンは営業チームを一丸にする
- 2014.01.23:楽しくなければ営業じゃない!
- 2014.01.09:私がメルマガを書く「立ち位置」
- 2013.12.26:レゴは、なぜ世界第2位の玩具メーカーに復活したのか?
- 2013.12.12:コトラーに教えらえた初心に戻る
- 2013.11.28:日本のモノづくりを復活させるには
- 2013.11.14:レッドブルが世界で52億本も売れた「何か」
- 2013.10.31:ヤフーはどこに行こうとしているのか?
- 2013.10.17:飛び火マーケティングの時代-GoPro
- 2013.10.03:アップルは普通の企業になってしまった
- 2013.09.19:7年後、日本は巨大な展示会場になる
- 2013.09.05:店舗系ビジネスの弱者の戦略
- 2013.08.22:私がイチローから学ぶ3つのこと
- 2013.08.08:脱・人脈の営業
- 2013.07.25:ソーシャル時代の「真実の瞬間」
- 2013.07.11:統計は最強の営業マネジメントツールである
- 2013.06.27:新興宗教のビジネスモデル
- 2013.06.13:進化する教育システムに乗り遅れるな
- 2013.05.30:お医者さんや弁護士さんの営業戦略
- 2013.05.16:できる営業は、負け方が違う
- 2013.05.02:宮崎駿とスタジオジブリについて
- 2013.04.18:差別化は、マイナスせよ
- 2013.04.04:JAL再生にみる企業変革の王道
- 2013.03.21:第3回WBC終戦記念 がんばれプロ野球
- 2013.03.07:マイケル・ポーターの戦略はもう通用しないのか?
- 2013.02.21:王将の餃子は大阪を跳び出すか?
- 2013.02.07:営業チームマネジメントの第一歩
- 2013.01.24:失速したマクドナルドの次の一手は?
- 2013.01.10:阪神タイガースは暗黒時代に戻っていくのか
- 2012.12.27:衰退市場でトップを張る宝島社の戦略
- 2012.12.13:目標は、顧客総取り!
- 2012.11.29:答えのない問題に取り組めるのか
- 2012.11.15:手っ取り早く実績を上げるには
- 2012.11.01:プロ野球は、名選手しか監督になれないのか?
- 2012.10.18:世界王者が世界に挑戦!
- 2012.10.04:新・携帯電話版三国志
- 2012.09.20:安売りせずに売る方法
- 2012.09.06:脳内のリミットを外せ
- 2012.08.23:儲ける方法をタネ明かしする
- 2012.08.09:もうかるビジネスにはタネがある
- 2012.07.26:ステーキを売るな、○○を売れ!
- 2012.07.12:一流の営業になるために絶対に避けられない道
- 2012.06.28:顧客を創造するということ
- 2012.06.14:ビジネスが成立するための3つの要素
- 2012.05.31:理屈で捉えきれない会社もある
- 2012.05.17:戦術は現状を効率的にする。戦略は現状を破壊する
- 2012.05.03:物語風ビジネス書を読んでみよう
- 2012.04.19:市場価値より企業内価値を高めよう
- 2012.04.05:3つの起業家タイプが注意すること
- 2012.03.22:ソニーはどこへ行った?
- 2012.03.08:利益を上げるための最もシンプルな方法
- 2012.02.23:ランチェスター戦略を営業に活かすたった3つのプロセス
- 2012.02.09:日本の電機メーカーはどうすれば生き残れるのか
- 2012.01.26:心理学はビジネスに生かせるのか
- 2012.01.12:水戸黄門の終焉と大阪都構想
- 2011.12.29:「坂の上の雲」を越えていこう
- 2011.12.15:強い現場を作る方法
- 2011.12.01:なぜ落合博満はブレないのか?
- 2011.11.17:小さなお菓子屋さんが描く大きなストーリー
- 2011.11.03:理屈でメシは食えん!でいいの?
- 2011.10.20:iPhone vs iPhone
- 2011.10.06:本質からはじめよ!
- 2011.09.22:アマゾンにチャレンジ!
- 2011.09.08:さらば、スティーブ・ジョブズ
- 2011.08.25:マフィアにビジネスの極意を聞く
- 2011.08.11:たまにはビジネス小説でも読みましょうか
- 2011.07.28:なぜ我々にはマーケティングが必要なのか?
- 2011.07.14:「いい商品」って何ですか?
- 2011.06.30:カリスマ営業を有難がっても意味ないでしょう
- 2011.06.16:ネスプレッソが売れている理由
- 2011.06.02:孫子、ポーター、ランチェスター
- 2011.05.19:足腰の弱い欧米企業、頭の弱い日本企業
- 2011.05.05:斎藤佑樹はプロ野球で通用するか?
- 2011.04.21:ランチェスター戦略って役に立つの?
- 2011.04.07:温泉旅館を蘇らせるには
- 2011.03.24:弱い人をより弱くするのが戦略なのか
- 2011.03.10:タスク管理と時間管理のツール紹介
- 2011.02.24:プレーヤーからマネージャーへ
- 2011.02.10:110兆円の市場に遅れた日本
- 2011.01.27:物語と希望の深い関係
- 2011.01.13:グーグルVSアップル
- 2010.12.30:面白い戦略ストーリーの作り方
- 2010.12.16:残念な人には戦略がない
- 2010.12.02:理屈のない実行はギャンブルですよ
- 2010.11.18:メイド・カフェの営業プロセス
- 2010.11.04:プロ野球球団運営を成功させるには
- 2010.10.21:勝ちパターンの作り方
- 2010.10.07:たまには「哲学」の話をしよう
- 2010.09.23:世紀末都市・アキバ
- 2010.09.09:コンビニ・オーナーというビジネス
- 2010.08.26:もし現場のオッチャンがポーターを学んだら
- 2010.08.12:坂の上に雲は見えない?
- 2010.07.29:システム思考って何だろう
- 2010.07.15:営業は「点取り屋」ではない!
- 2010.07.01:戦略はストーリーで語れ2
- 2010.06.17:戦略はストーリーで語れ
- 2010.06.03:アップルは本当に最強なのか?
- 2010.05.20:営業生産性を上げる構造とは
- 2010.05.06:女子高生と一緒にドラッカーを学ぼう
- 2010.04.22:勝海舟が坂本龍馬に伝えたもの
- 2010.04.08:人をやる気にさせるにはどうすればいいのか
- 2010.03.25:アップルとユニ・チャーム~変革企業の共通点
- 2010.03.11:無料のビジネスって何だ?
- 2010.02.25:営業に必要な戦略的思考
- 2010.02.11:狩猟民族の構想力に学ぼう
- 2010.01.28:農耕営業のススメ
- 2010.01.14:2010年は日本企業のアジア進出元年になる
- 2009.12.31:2009年の携帯とジーンズと餃子
- 2009.12.17:20歳の頃の自分に読ませたい本
- 2009.12.03:日本茶も海外進出している
- 2009.11.19:ダイソンはなぜ売れたのか?
- 2009.11.05:私の考える効率的な営業とは
- 2009.10.22:島田紳助の研究2
- 2009.10.08:フォロワー企業のゲーム
- 2009.09.24:地域密着企業の営業戦術
- 2009.09.10:地域密着企業の経営方法
- 2009.08.27:マクドナルド 一人勝ちの理由
- 2009.08.13:死せる孔明、生ける仲達を走らす
- 2009.07.30:農業は儲かるのか?
- 2009.07.16:キリン、サントリー、アサヒ、オリオン
- 2009.07.02:戦略2、戦術1の法則
- 2009.06.18:いい顧客、悪い顧客
- 2009.06.04:日本で一番大切にしたい会社の戦略
- 2009.05.21:それぞれの「1万時間」を過ごそう
- 2009.05.07:社会起業は一般の起業と何が違うのか?
- 2009.04.23:もし諸葛孔明が経営顧問だったら
- 2009.04.09:物語の力を知ろう
- 2009.03.26:祝!WBC日本代表優勝
- 2009.03.12:小さな池の大きな魚
- 2009.02.26:農業にチャンスあり
- 2009.02.12:機能と情緒--2つの差別化の方法
- 2009.01.29:営業は結果を追ってはいけない
- 2009.01.15:真似したくてもできない事情がある
- 2009.01.01:欲しいものを作ってくれるビジネス
- 2008.12.18:オール・ザット・競争戦略
- 2008.12.04:ゼロ距離を目指す
- 2008.11.20:10/13の市場でビジネスする
- 2008.11.06:ローカルヒーロー花盛り
- 2008.10.23:いい商品を、いい人から、安い値段で買いたい
- 2008.10.09:経営で必要な知恵はすべて三国志で学んだ
- 2008.09.25:HONDAが空を飛ぶ!
- 2008.09.11:緊急性にフォーカスせよ!
- 2008.08.28:楽天グループ迷走す
- 2008.08.14:エコカー開発競争
- 2008.07.31:儲けるための仕組みを作ろう
- 2008.07.17:「黒船」iPhoneの衝撃
- 2008.07.03:野球は言葉でするもんや
- 2008.06.19:大阪の小さなものづくり企業
- 2008.06.05:事業コンセプトにこだわる
- 2008.04.24:黒澤明はなぜ世界進出に失敗したのか?
- 2008.04.10:スタジオアリスに見る市場特化の行方
- 2008.03.13:山形の洋菓子店がフォーカスしたもの
- 2008.02.28:阪神タイガースは獣王無敵か?
- 2008.02.14:薄型テレビ市場2.0 競争の鍵はブランド力か
- 2008.01.31:アシックスの戦略、ナイキの戦略
- 2008.01.17:「日本一の村」改革に挑戦
- 2008.01.03:マネることは差別化の第一歩
- 2007.12.20:駄菓子屋さんの成功要因
- 2007.12.06:P&Gの戦略-強者はこれだけ有利だ
- 2007.11.22:浪速のグローバル企業
- 2007.11.08:良いモノを作りさえすれば売れるのか
- 2007.10.25:巨人軍の凋落は止められるか?
- 2007.10.11:"志"が歴史を変えた--三国志に寄せて
- 2007.09.27:縮小するアパレル市場で生き残るには
- 2007.09.13:ハンバーガー帝国興亡の行方は
- 2007.08.30:日本製航空機は羽ばたくか
- 2007.08.16:織田信長はなぜ徳川家康に正室と嫡男の処分を命じたのか
- 2007.08.02:中小企業にとって仕組みとは
- 2007.07.19:島田紳助の研究
- 2007.07.05:最強のビジネスモデルとは何か
- 2007.06.21:迷った時は最終ユーザーに聞け
- 2007.06.07:弱者には弱者の販売促進がある
- 2007.05.24:一発逆転を狙ってはいけない
- 2007.05.10:豆腐一丁からビジネスを考える
- 2007.04.26:戦略がなければ生き残れない
- 2007.04.12:飲料業界は激変の予感
- 2007.03.29:経営理念こそ究極の差別化
- 2007.03.27:ホッピーはなぜ復活したのか
- 2007.03.15:引越し業の差別化競争時代
- 2007.03.01:コンビニ 本格競争時代に突入
- 2007.02.15:一人勝ちのワナにはまった松下電器
- 2007.02.01:ワインブームのその後
- 2007.01.18:本業がなくなってしまったら
- 2007.01.04:すべてはデジタル化する
- 2006.12.21:携帯電話版三国志
- 2006.12.07:小さな旅行会社の成功法則
- 2006.11.23:織田信長の戦略
- 2006.11.09:小さな市場に焦点を絞る会社は強い
- 2006.10.26:弱者を貫いて強者となった企業
- 2006.10.12:市場シェアの獲り過ぎに注意
- 2006.09.28:小さな市場でヒットを飛ばす
- 2006.09.14:日本酒市場あれこれ
- 2006.08.31:小さな市場で戦え
- 2006.08.17:もう1つの成長産業
- 2006.08.03:ランチェスター戦略が示すこと
- 2006.07.20:チャンスがあることを皆が知っている市場
- 2006.07.06:商品の意味が変わる時
- 2006.06.22:サッカーW杯にみる「戦略とは」
- 2006.05.25:SMPを意識する
- 2006.05.11:"営業嫌い"は会社の責任だ
- 2006.04.27:営業の分かりやすいコトバとは
- 2006.04.13:残りの80%に富を再配分する
- 2006.03.30:とるに足りない80%
- 2006.03.16:狭く、深く掘り進めれば、視界は開ける
- 2006.03.02:日本の消費者は世界レベルに近づいている
- 2006.02.16:ノウハウを捨てよう!
- 2006.02.02:一番、損になることをしよう
- 2006.01.19:技術系小企業が生き残るには
- 2006.01.05:すでに起こった未来
- 2005.12.22:顧客接点がビジネスの命綱
- 2005.12.08:一点集中戦略の落とし穴
- 2005.11.24:松下電器の一点集中戦略
- 2005.10.27:2005年日本シリーズを斬る
- 2005.10.13:例外に注目せよ
- 2005.10.10:成長の壁を乗り越える
- 2005.09.29:常識を少しずらすとチャンスが生まれる
- 2005.09.15:見えない敵と戦うには
- 2005.09.01:最も怖いのは見えない敵だ
- 2005.08.18:不滅の営業手法
- 2005.07.22:いつまで川原で石を売るのですか?(3)
- 2005.07.07:いつまで川原で石を売るのですか?(2)
- 2005.06.23:いつまで川原で石を売るのですか?(1)
- 2005.06.09:年功序列の市場はもう無い
- 2005.05.26:バーガーキング復活
- 2005.03.03:オニツカ錐もみ商法とは(後編)
- 2005.02.17:オニツカ錐もみ商法とは(前編)
- 2005.02.03:売れないのではなく、売っていないんですよ
- 2005.01.20:中小企業が狙う中国市場とは
- 2005.01.05:常識にとらわれない戦略を戦う
- 2004.12.24:小さな企業は逆転の発想で戦え!
- 2004.12.09:ゲーム型競争時代は終わらない
- 2004.11.11:北欧企業にみるランチェスター戦略
- 2004.11.02:UTADA全米進出失敗を斬る
- 2004.08.22:韓国ドラマ、なぜ人気?
- 2002.09.07:戦略とは見えざるもの
- 2002.09.07:営業をシステムとして把握する
- 2002.09.07:組織営業を導入しよう
- 2002.09.07:SMPメソッドとは
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2019.07.16 2019年7月16日「はじめてのマネジメント入門」セミナー受講後アンケートの声です。※アンケート回収47名のうち、当セミナーの内容がビジネスに ①大いに役立つ15名、②役立つ31名、③あまり役に立たな...
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