
それでも生き残る!小さな会社の生き残り術
2019.03.21
簡単に振り返ります。
世界でも類を見ないほどの人口減少に見舞われる日本が大変な危機に瀕していることは、疑いようのない事実です。
だからこそ我々は、危機を正視し、適切な振る舞いをしなければなりません。
現在の日本の経済は、1億人を超える人口に支えられています。この人口が減少すれば、経済規模が縮小し、税収も減るので、莫大な借金を返済することができなくなりますし、高齢者の福祉に回すお金もなくなります。
いま我々がしなければならないのは、一人一人の生産性を上げることです。なぜなら、日本の一人当たりGDPは、世界29位に過ぎません。これは先進国最低レベルです。
人材の質は世界4位とランクされているのに、一人当たりGDPが低いというのは、やり方が悪いということです。
やり方=戦略だと私は捉えています。
収益カツカツの事業を苦労して続けていても、劇的な売上向上は望みにくい。従業員を苦労させるだけです。
それよりも、それぞれ企業規模に応じて、成長性のある市場、競争の少ない市場を見つけて、いちはやくアジャストし、儲ける仕組みを作る。みながこのような戦略行動をとるようになれば、一人当たりの収益は上がります。
収益が上がれば、設備投資や人材投資も行えるようになります。そうなれば生産性向上の上昇スパイラルに乗ることができるでしょう。
といったことを前回のメルマガで書かせていただきました。
■前回のメルマガには、前向きな反響を多くいただき、本当に有難い限りです。
ただ「言っていることは分かるが、小さい会社には、新しい市場に乗り換えるなんて真似は怖くてできない」という意見もいただきました。
確かにそうでしょう。多くの経営者がそう思っているはずです。普通は、致命的なダメージを負わない程度に新規事業を始めます。
守備を意識した運営は、経営者として当然のことです。ただ、守備意識が強くなりすぎると、チャレンジしないのが一番安全だ、という結論になりますので、注意が必要です。度が過ぎた安全策は、短期的な延命にしかならないことを知っておかなければなりません。
そうは言っても、なんとかしのいで生きていくのが経営の命題です。
私がお付き合いした企業の中には、むしろ「うちの得意はシノギや」とばかりに開き直って、短期的延命策を繰り返す企業もありました。それはそれで清々しかった。
孫子も「戦って勝つのはベストではない。戦わずに勝つのがベストだ」と言っています。大きなリスクを背負うことなく、生き残っていくことができれば、それは最高の経営手法となるでしょう。
そこで今回は、小さな会社のリアルな生き残り策について書いてみたいと思います。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
===============================================================
あらゆる事業者は、ナンバーワンを目指せ。
というのが、ランチェスター戦略の考え方です。ナンバーワンになれば、市場からの信頼が厚くなり、流通段階で優遇され、プライスリーダーになり、人材確保も優位となります。
まさにいいことづくめ。それが、ナンバーワンという地位なのです。
(ナンバーワンとは、同戦略の用語で、市場シェアにおいて、2位に√3倍以上の差をつけたトップ企業のことを指します)
「そんな無茶言うなよ。うちは小さな会社だから、ナンバーワンなんてとても無理」という声が聞こえてきそうですが、必ずしも超巨大市場でナンバーワンを目指せといっているわけではありません。
どんな小さな企業にも「勝てる市場」があるはずです。地域、顧客層、技術分野、業界、業態、時間帯。。。細かく見ていくと、上位企業が見逃している手薄な局面があり、つけ入る隙はあります。
その「勝てる市場」を見つけ、集中していくことが、戦略の第一歩となります。
ところが現実はそうではないんですな。小さな会社の多くがフォロワーに甘んじており、収益ギリギリのところで、日々を戦っておられます。
そんな消耗戦に自らを追い込むことが、日本の生産性を下げているというのは前回のメルマガに書いた内容でした。
小さな会社がフォロワーになる理由
フォロワーというのは「トップになる気がない下位企業」のことです。
特別なことをするのではなく、儲かっている企業の真似やおこぼれをもらうことで収益を上げようとします。
かつての松下電機(現パナソニック)のような販売力のある大企業が他社の真似をするのならば、それは立派な「強者の戦略」です。
しかし、小さな会社が儲かっている大企業の真似をしたところで、収益を上げられるはずがない。。。と思うところですが、けっこう多くの事業者がフォロワーの立場にいます。
実際、収益は低いし、市場が縮小する局面においては、赤字になってしまって成立しません。
それでもフォロワーでいるというのは、なにげに楽だからでしょう。
既に儲かっている企業の真似をして少しでもおこぼれがあるとすれば、後出しじゃんけんで賞品が貰えるようなものです。
たとえ儲けは少なくとも、生きていけるならそうすればいい。儲からなくなれば、また真似できる企業を探せばいい。と割り切れれば、これは立派な生き方です。
意識してフォロワーの立場を貫く企業は、実は、相当したたかなのかも知れませんよ。
二番煎じ
二番煎じというのは、ちょっと嫌な言い方ですね。でも実際のところ、二番煎じは世の中に数多あります。
書籍なんて、二番煎じだらけです。ちょっと売れた本があれば、似たテーマやテイストを持った書籍が次々登場し、本屋を埋め尽くしてしまいます。
しょせん二番煎じですから本家よりも売れることはない。賞味期限も短い。それでもなくならないのは、安易に稼げるからでしょう。
私の知っているある会社は、ひたすら百貨店やブランド店を回って売れている商品を集めてきて、類似品を安く作っては、ディスカウントストアや100円ショップに納入することを繰り返していました。それでけっこうな収益を上げていましたからしたたかです。
二番煎じ戦略が機能するのは、模倣できる技術力、生産力(あるいは協力会社)があることとに加え、大手企業が持たない独自の販売チャネルを持っていることが重要です。
例えば、ディスカウントストアや100円ショップなどは、大手企業があまり手を出しにくい販売チャネルです。
ネットやスマホ上の店など比較的新しい販売チャネルといち早くパイプを作ることができれば優位性となります。
もちろんかつての松下電機(現パナソニック)のように独自の販売チャネル(ナショナル・ショップ)を持っているならばなおよい。
販売チャネルが違えば、類似した商品を納入しても文句は言われません。むしろ喜ばれます。そんな独自の販売チャネルを持つことが、二番煎じ戦略を成立させやすくする条件となります。
下請け
一時期、大企業による下請け切りが社会問題となったために、中小製造業にとっては脱下請けこそが経営のテーマになりました。
もちろんそれは間違いではありません。元請け企業の言いなりになって生産設備を増強したのに、方針が変わったとか言って受注を減らされたら往生してしまいます。
ただ安定して仕事がある限り、大企業の下請けという立場がオイシイことは間違いがありません。
私が知っている製造業の多くは、大企業の下請け仕事を受注したことで経営基盤が固まり、次のステージに入っていきました。いま、脱下請けがテーマになっているとはいえ、下請け受注をやめたわけではありません。その収益をもとに新規事業に挑戦しておられます。
今でも、地方でえらい羽振りのいい企業があるなあと思っていたら、鴻海の下請け仕事をしている。とかいう話は時々聞きますね。
世の中から下請け仕事がなくなるわけではありません。必要性は増しています。
アップルやサムスンの製品が、日本の下請け企業なしには成り立たないのは周知の事実です。
これからも、電気自動車であったり、ドローンであったり、ロケットであったり、新しい製品分野が生まれると、日本の下請け製造業に対する期待と要望は高まっていくでしょう。
もちろん何も考えないで元請け企業の言いなりになっているのは危険です。自ら、どのような技術が必要で、どのような製品分野に需要があるのかは見極めていかなければなりません。
そのためにも営業機能が必要です。下請け企業こそ営業を強化しなければなりません。営業の仕事は、自社製品を売り込むだけではありません。顧客の本音を聞き出し、悩みを知り、本当に必要とされていることは何かを推し量るための情報を得ることの方が重要です。強い営業がよりよい製品や技術を作っていくのです。
もちろん高い技術力、生産力は必要ですが、それに加えて営業機能を強化することが下請け企業としての寿命を延ばします。
周辺需要
儲かっている企業の周辺需要を探して、それを満たすことも、フォロワーの生き方の一つです。
一つの産業が興ると、その周辺需要も含めて経済効果が波及していきます。
例えば電気自動車が普及する過程には、充電のための設備が不可欠です。家庭用のコンセントで充電できるとしても、屋外使用可能な延長コードや場合によっては電気工事が必要になってきます。
コインパーキングには充電設備を備えたところがでてくるでしょうし、コンビニやスーパーの駐車場でも充電設備を設置してくるでしょう。
過疎地などでは充電施設が不足してくるかも知れませんので、簡易発電装置の車内搭載が必要になってきます。
そうなれば、充電機器、変電機、発電機の製造販売需要、電気自動車用充電設備の設置工事需要、スーパーやコインパーキングへの販売営業需要などが発生します。
ついでにいうと、ガソリンスタンドのオーナーに向けて、跡地を利用した新規ビジネス需要も現れます。
何も時代の二歩も三歩も進む必要はありません。半歩先ぐらい。普及が本格化しそうだな。ぐらいのタイミングで、参入すれば大丈夫です。
その時に必要なのが、新規ビジネスにすばやくアジャストする組織の柔軟性です。
サポーター
勢いのある企業や産業に従事する人たちのお手伝いをする仕事です。
有名な小話ですが、ゴールドラッシュ(金山で金鉱脈を見つける宝探しのようなことがブームになった時代のこと)で儲けたのは、穴を掘るためのツルハシや、作業用ズボンを販売する業者だったと言われます。
ジーンズのリーバイスなどは、その頃に成功した企業だそうですよ。
そこまで大成功するのは稀でしょうが、儲けている企業のサポーターとなれば、儲け口はいろいろありそうです。
我々のようなコンサルタントは常にサポーターの立場で仕事をしています。
大企業の周りには多種多様なサポーターが存在します。人事、財務、税務、法務、生産、物流、それぞれに専門家が存在しており、有益なサポートを行うことで、企業に利益をもたらします。
私は営業関連のコンサルタントですが、少し前までは製造業の脱下請けが大きなテーマでした。いまは、下請け企業として大手企業とどうかかわっていくかも、主要テーマになっています。
もう少し経てば、営業組織にいかにAIを取り込んでいくのかがテーマになっていくのだと思います。
勢いのある会社ほど組織のバランスがいびつですから、サポートするネタはいっぱいあります。
ニッチトップ
フォロワーに飽き足らず、自らトップを目指す小さな会社もあるでしょう。その際、現実的なのが、ニッチ市場でトップになるという方法です。
ニッチとはくぼみのこと。ニッチ市場とはくぼみに発生したような小さな市場をいいます。
それこそ離島とか、先端技術分野であるとか、特定の職業向けビジネスであるとか、早朝だけの需要を取り込むとか。
そんな小さな市場ですから、大手企業は本気になって取り組んでいません。優先順位が低くほったらかしです。
そこでいちはやく地盤を作って、市場を制覇してしまえば、安定的な収益を上げることができます。
しょせんはニッチ市場ですから、大儲けはできませんが、小さくとも安定的な収益が上がるビジネスを作ることができれば、経営は楽になります。
ニッチトップ企業になるためにはいくつかの条件があります。まずは、ニッチな需要をキャッチする感性があることです。世の中の流れをよく見ておくことも必要ですし、やはり営業が得意先の情報などから、兆しを見つけることが大切です。つまり、強い営業力がここでも必要です。
技術分野のニッチトップになるためには、高度技術に対応できる力が必要です。特定の分野を磨き上げることで、それは可能なはずです。
さらに大切なのは、新需要を捉えてビジネスとして成立させる構成力です。ありていにいうと、儲ける仕組みを作る能力です。
そのためには組織を柔軟に再編する体制が必要です。
籠城
どうしても稼ぐネタが思いつかない。という場合は、余計なコストの流出を避けて閉じこもるのが身のためです。
穴熊のように身を丸めてじっとしれいれば、とりあえずは延命できます。
孫子も「堅牢な城がいちばん攻めにくい」と言っています。
経営における籠城とは、いまの顧客をとことん守り抜くということです。既存顧客とのつながりを密にし、顧客対応力を高め、アフターフォローに努め、ファンの固定化を徹底する。
これは私の考える「営業の仕組み」をまわす。という作業です。
既存顧客だけでビジネスが回れば、新規獲得コストが掛からならいので、収益率が高くなります。
もちろん既存顧客だけのビジネスは先細りしていきますので、新規顧客開拓は必須なのですが、とりあえず寿命を延ばすことはできますね。
生き残ることこそが経営のテーマ
いくつか小さな会社の生き残り策を書かせていただきましたが、たいていの場合、全部取り組んでいると思います。
普段は下請け仕事をして、二番煎じも辞さず、周辺需要を取り込む。籠城するように顧客基盤を固めて、チャンスがあればニッチトップを目指す。
生き残るためには、したたかに柔軟にならなければなりません。
総じて言えることは、フォロワーといえども安穏としていたら生きのこれないということです。
フォロワーの戦略なんてしょせん延命策だと言いましたが、考えてみれば経営なんてすべて延命策の繰り返しです。トップ企業だからといって永遠に安定しているなんてありません。
それならば、変化を見逃さずに、小さなチャンスを捉えながら、柔軟に生きる小さな会社の方法も立派な経営です。
二番煎じだとか延命策だとかネガティブワードを書いておいてなんですが、そんなものに惑わされないでください。
誰だって生き残ることに必死です。
簡単に振り返ります。
世界でも類を見ないほどの人口減少に見舞われる日本が大変な危機に瀕していることは、疑いようのない事実です。
だからこそ我々は、危機を正視し、適切な振る舞いをしなければなりません。
現在の日本の経済は、1億人を超える人口に支えられています。この人口が減少すれば、経済規模が縮小し、税収も減るので、莫大な借金を返済することができなくなりますし、高齢者の福祉に回すお金もなくなります。
いま我々がしなければならないのは、一人一人の生産性を上げることです。なぜなら、日本の一人当たりGDPは、世界29位に過ぎません。これは先進国最低レベルです。
人材の質は世界4位とランクされているのに、一人当たりGDPが低いというのは、やり方が悪いということです。
やり方=戦略だと私は捉えています。
収益カツカツの事業を苦労して続けていても、劇的な売上向上は望みにくい。従業員を苦労させるだけです。
それよりも、それぞれ企業規模に応じて、成長性のある市場、競争の少ない市場を見つけて、いちはやくアジャストし、儲ける仕組みを作る。みながこのような戦略行動をとるようになれば、一人当たりの収益は上がります。
収益が上がれば、設備投資や人材投資も行えるようになります。そうなれば生産性向上の上昇スパイラルに乗ることができるでしょう。
といったことを前回のメルマガで書かせていただきました。
■前回のメルマガには、前向きな反響を多くいただき、本当に有難い限りです。
ただ「言っていることは分かるが、小さい会社には、新しい市場に乗り換えるなんて真似は怖くてできない」という意見もいただきました。
確かにそうでしょう。多くの経営者がそう思っているはずです。普通は、致命的なダメージを負わない程度に新規事業を始めます。
守備を意識した運営は、経営者として当然のことです。ただ、守備意識が強くなりすぎると、チャレンジしないのが一番安全だ、という結論になりますので、注意が必要です。度が過ぎた安全策は、短期的な延命にしかならないことを知っておかなければなりません。
そうは言っても、なんとかしのいで生きていくのが経営の命題です。
私がお付き合いした企業の中には、むしろ「うちの得意はシノギや」とばかりに開き直って、短期的延命策を繰り返す企業もありました。それはそれで清々しかった。
孫子も「戦って勝つのはベストではない。戦わずに勝つのがベストだ」と言っています。大きなリスクを背負うことなく、生き残っていくことができれば、それは最高の経営手法となるでしょう。
そこで今回は、小さな会社のリアルな生き残り策について書いてみたいと思います。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
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あらゆる事業者は、ナンバーワンを目指せ。
というのが、ランチェスター戦略の考え方です。ナンバーワンになれば、市場からの信頼が厚くなり、流通段階で優遇され、プライスリーダーになり、人材確保も優位となります。
まさにいいことづくめ。それが、ナンバーワンという地位なのです。
(ナンバーワンとは、同戦略の用語で、市場シェアにおいて、2位に√3倍以上の差をつけたトップ企業のことを指します)
「そんな無茶言うなよ。うちは小さな会社だから、ナンバーワンなんてとても無理」という声が聞こえてきそうですが、必ずしも超巨大市場でナンバーワンを目指せといっているわけではありません。
どんな小さな企業にも「勝てる市場」があるはずです。地域、顧客層、技術分野、業界、業態、時間帯。。。細かく見ていくと、上位企業が見逃している手薄な局面があり、つけ入る隙はあります。
その「勝てる市場」を見つけ、集中していくことが、戦略の第一歩となります。
ところが現実はそうではないんですな。小さな会社の多くがフォロワーに甘んじており、収益ギリギリのところで、日々を戦っておられます。
そんな消耗戦に自らを追い込むことが、日本の生産性を下げているというのは前回のメルマガに書いた内容でした。
小さな会社がフォロワーになる理由
フォロワーというのは「トップになる気がない下位企業」のことです。
特別なことをするのではなく、儲かっている企業の真似やおこぼれをもらうことで収益を上げようとします。
かつての松下電機(現パナソニック)のような販売力のある大企業が他社の真似をするのならば、それは立派な「強者の戦略」です。
しかし、小さな会社が儲かっている大企業の真似をしたところで、収益を上げられるはずがない。。。と思うところですが、けっこう多くの事業者がフォロワーの立場にいます。
実際、収益は低いし、市場が縮小する局面においては、赤字になってしまって成立しません。
それでもフォロワーでいるというのは、なにげに楽だからでしょう。
既に儲かっている企業の真似をして少しでもおこぼれがあるとすれば、後出しじゃんけんで賞品が貰えるようなものです。
たとえ儲けは少なくとも、生きていけるならそうすればいい。儲からなくなれば、また真似できる企業を探せばいい。と割り切れれば、これは立派な生き方です。
意識してフォロワーの立場を貫く企業は、実は、相当したたかなのかも知れませんよ。
二番煎じ
二番煎じというのは、ちょっと嫌な言い方ですね。でも実際のところ、二番煎じは世の中に数多あります。
書籍なんて、二番煎じだらけです。ちょっと売れた本があれば、似たテーマやテイストを持った書籍が次々登場し、本屋を埋め尽くしてしまいます。
しょせん二番煎じですから本家よりも売れることはない。賞味期限も短い。それでもなくならないのは、安易に稼げるからでしょう。
私の知っているある会社は、ひたすら百貨店やブランド店を回って売れている商品を集めてきて、類似品を安く作っては、ディスカウントストアや100円ショップに納入することを繰り返していました。それでけっこうな収益を上げていましたからしたたかです。
二番煎じ戦略が機能するのは、模倣できる技術力、生産力(あるいは協力会社)があることとに加え、大手企業が持たない独自の販売チャネルを持っていることが重要です。
例えば、ディスカウントストアや100円ショップなどは、大手企業があまり手を出しにくい販売チャネルです。
ネットやスマホ上の店など比較的新しい販売チャネルといち早くパイプを作ることができれば優位性となります。
もちろんかつての松下電機(現パナソニック)のように独自の販売チャネル(ナショナル・ショップ)を持っているならばなおよい。
販売チャネルが違えば、類似した商品を納入しても文句は言われません。むしろ喜ばれます。そんな独自の販売チャネルを持つことが、二番煎じ戦略を成立させやすくする条件となります。
下請け
一時期、大企業による下請け切りが社会問題となったために、中小製造業にとっては脱下請けこそが経営のテーマになりました。
もちろんそれは間違いではありません。元請け企業の言いなりになって生産設備を増強したのに、方針が変わったとか言って受注を減らされたら往生してしまいます。
ただ安定して仕事がある限り、大企業の下請けという立場がオイシイことは間違いがありません。
私が知っている製造業の多くは、大企業の下請け仕事を受注したことで経営基盤が固まり、次のステージに入っていきました。いま、脱下請けがテーマになっているとはいえ、下請け受注をやめたわけではありません。その収益をもとに新規事業に挑戦しておられます。
今でも、地方でえらい羽振りのいい企業があるなあと思っていたら、鴻海の下請け仕事をしている。とかいう話は時々聞きますね。
世の中から下請け仕事がなくなるわけではありません。必要性は増しています。
アップルやサムスンの製品が、日本の下請け企業なしには成り立たないのは周知の事実です。
これからも、電気自動車であったり、ドローンであったり、ロケットであったり、新しい製品分野が生まれると、日本の下請け製造業に対する期待と要望は高まっていくでしょう。
もちろん何も考えないで元請け企業の言いなりになっているのは危険です。自ら、どのような技術が必要で、どのような製品分野に需要があるのかは見極めていかなければなりません。
そのためにも営業機能が必要です。下請け企業こそ営業を強化しなければなりません。営業の仕事は、自社製品を売り込むだけではありません。顧客の本音を聞き出し、悩みを知り、本当に必要とされていることは何かを推し量るための情報を得ることの方が重要です。強い営業がよりよい製品や技術を作っていくのです。
もちろん高い技術力、生産力は必要ですが、それに加えて営業機能を強化することが下請け企業としての寿命を延ばします。
周辺需要
儲かっている企業の周辺需要を探して、それを満たすことも、フォロワーの生き方の一つです。
一つの産業が興ると、その周辺需要も含めて経済効果が波及していきます。
例えば電気自動車が普及する過程には、充電のための設備が不可欠です。家庭用のコンセントで充電できるとしても、屋外使用可能な延長コードや場合によっては電気工事が必要になってきます。
コインパーキングには充電設備を備えたところがでてくるでしょうし、コンビニやスーパーの駐車場でも充電設備を設置してくるでしょう。
過疎地などでは充電施設が不足してくるかも知れませんので、簡易発電装置の車内搭載が必要になってきます。
そうなれば、充電機器、変電機、発電機の製造販売需要、電気自動車用充電設備の設置工事需要、スーパーやコインパーキングへの販売営業需要などが発生します。
ついでにいうと、ガソリンスタンドのオーナーに向けて、跡地を利用した新規ビジネス需要も現れます。
何も時代の二歩も三歩も進む必要はありません。半歩先ぐらい。普及が本格化しそうだな。ぐらいのタイミングで、参入すれば大丈夫です。
その時に必要なのが、新規ビジネスにすばやくアジャストする組織の柔軟性です。
サポーター
勢いのある企業や産業に従事する人たちのお手伝いをする仕事です。
有名な小話ですが、ゴールドラッシュ(金山で金鉱脈を見つける宝探しのようなことがブームになった時代のこと)で儲けたのは、穴を掘るためのツルハシや、作業用ズボンを販売する業者だったと言われます。
ジーンズのリーバイスなどは、その頃に成功した企業だそうですよ。
そこまで大成功するのは稀でしょうが、儲けている企業のサポーターとなれば、儲け口はいろいろありそうです。
我々のようなコンサルタントは常にサポーターの立場で仕事をしています。
大企業の周りには多種多様なサポーターが存在します。人事、財務、税務、法務、生産、物流、それぞれに専門家が存在しており、有益なサポートを行うことで、企業に利益をもたらします。
私は営業関連のコンサルタントですが、少し前までは製造業の脱下請けが大きなテーマでした。いまは、下請け企業として大手企業とどうかかわっていくかも、主要テーマになっています。
もう少し経てば、営業組織にいかにAIを取り込んでいくのかがテーマになっていくのだと思います。
勢いのある会社ほど組織のバランスがいびつですから、サポートするネタはいっぱいあります。
ニッチトップ
フォロワーに飽き足らず、自らトップを目指す小さな会社もあるでしょう。その際、現実的なのが、ニッチ市場でトップになるという方法です。
ニッチとはくぼみのこと。ニッチ市場とはくぼみに発生したような小さな市場をいいます。
それこそ離島とか、先端技術分野であるとか、特定の職業向けビジネスであるとか、早朝だけの需要を取り込むとか。
そんな小さな市場ですから、大手企業は本気になって取り組んでいません。優先順位が低くほったらかしです。
そこでいちはやく地盤を作って、市場を制覇してしまえば、安定的な収益を上げることができます。
しょせんはニッチ市場ですから、大儲けはできませんが、小さくとも安定的な収益が上がるビジネスを作ることができれば、経営は楽になります。
ニッチトップ企業になるためにはいくつかの条件があります。まずは、ニッチな需要をキャッチする感性があることです。世の中の流れをよく見ておくことも必要ですし、やはり営業が得意先の情報などから、兆しを見つけることが大切です。つまり、強い営業力がここでも必要です。
技術分野のニッチトップになるためには、高度技術に対応できる力が必要です。特定の分野を磨き上げることで、それは可能なはずです。
さらに大切なのは、新需要を捉えてビジネスとして成立させる構成力です。ありていにいうと、儲ける仕組みを作る能力です。
そのためには組織を柔軟に再編する体制が必要です。
籠城
どうしても稼ぐネタが思いつかない。という場合は、余計なコストの流出を避けて閉じこもるのが身のためです。
穴熊のように身を丸めてじっとしれいれば、とりあえずは延命できます。
孫子も「堅牢な城がいちばん攻めにくい」と言っています。
経営における籠城とは、いまの顧客をとことん守り抜くということです。既存顧客とのつながりを密にし、顧客対応力を高め、アフターフォローに努め、ファンの固定化を徹底する。
これは私の考える「営業の仕組み」をまわす。という作業です。
既存顧客だけでビジネスが回れば、新規獲得コストが掛からならいので、収益率が高くなります。
もちろん既存顧客だけのビジネスは先細りしていきますので、新規顧客開拓は必須なのですが、とりあえず寿命を延ばすことはできますね。
生き残ることこそが経営のテーマ
いくつか小さな会社の生き残り策を書かせていただきましたが、たいていの場合、全部取り組んでいると思います。
普段は下請け仕事をして、二番煎じも辞さず、周辺需要を取り込む。籠城するように顧客基盤を固めて、チャンスがあればニッチトップを目指す。
生き残るためには、したたかに柔軟にならなければなりません。
総じて言えることは、フォロワーといえども安穏としていたら生きのこれないということです。
フォロワーの戦略なんてしょせん延命策だと言いましたが、考えてみれば経営なんてすべて延命策の繰り返しです。トップ企業だからといって永遠に安定しているなんてありません。
それならば、変化を見逃さずに、小さなチャンスを捉えながら、柔軟に生きる小さな会社の方法も立派な経営です。
二番煎じだとか延命策だとかネガティブワードを書いておいてなんですが、そんなものに惑わされないでください。
誰だって生き残ることに必死です。
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- 2018.12.27:サーモス(THERMOS)V字回復の鍵は「接近戦」にあり
- 2018.12.13:カルロス・ゴーン事件が教える組織の腐り方
- 2018.11.29:RIZAPリバイバルプランは結果にコミットするか
- 2018.11.01:アマゾン・エフェクトに対抗する手段はあるのか
- 2018.10.04:ランチェスター戦略が示す3つのマジックナンバー
- 2018.09.20:ランチェスター戦略の中で、いちばん使えるところを教えます。
- 2018.09.06:ボクシング 井上尚弥にあって、山中慎介になかったもの
- 2018.08.23:川淵三郎はなぜ他のスポーツ団体関係者のようにダークサイドに堕ちないのか?
- 2018.08.09:半周遅れのヤフーによる起死回生の逆転戦略
- 2018.07.26:営業は「準備」が9割!
- 2018.07.12:サッカーW杯日本代表はなぜ躍進したのか?
- 2018.06.28:メルカリが破格の期待を集める5つの理由
- 2018.06.14:楽天が携帯電話事業にいまさら参入する理由
- 2018.05.31:スタジオアリスがさらに成長するための方法
- 2018.05.17:私が出会った優秀なコンサルタント
- 2018.05.03:サーモス(THERMOS)の奇跡はなぜ起きたのか?
- 2018.04.19:ワークマンは第二のユニクロになれるのか?
- 2018.04.05:これから営業職につく若い人に言いたいこと
- 2018.03.22:シリアルアントレプレナー「ブックオフ」「俺の」創業者の成功パターン
- 2018.03.08:サンマルクカフェにわざわざ行く理由があるのか?
- 2018.02.22:小さな事業者が新規開拓で成功する方法
- 2018.02.08:「なんでも酒やカクヤス」にみる局地戦の極意
- 2018.01.25:私が生き残っているのは「弱者の5大戦略」を実践してきたからです。
- 2018.01.11:2018年 君たちはどう生きるか(吉野源三郎や宮崎駿とは関係ありません)
- 2017.12.28:AIの時代に、どのような営業が生き残れるのか?
- 2017.12.14:ナイキもアシックスも「SHOE DOG」だ!
- 2017.11.30:TSUTAYAやDMMはしたたかに生き残っていくだろうが限界もある
- 2017.11.16:「シン・ゴジラ」って途中まで面白いけど、後半グダグダじゃないですか?
- 2017.11.02:織田信長が22年かけてできなかった天下統一を、豊臣秀吉がたった8年でできた理由
- 2017.10.19:電気自動車(EV)の時代に日本企業は生き残れるのか
- 2017.10.05:顧客満足度3年連続1位!ドトールコーヒーが最強か
- 2017.09.21:ヤマダ電機が生き残りを賭けて反攻開始!
- 2017.09.07:ドラッグストアが、コンビニを食い物にしている
- 2017.08.24:国内で敵なしのカルビーの将来が必ずしも明るくない理由
- 2017.08.10:君は内山高志を見たか
- 2017.07.27:金本知憲監督はすべての中間管理職の象徴だ
- 2017.07.13:自然界のランチェスター戦略
- 2017.06.29:回転寿司は群雄割拠の戦国時代に入った
- 2017.06.15:小さな会社のM&Aが日本を救う?
- 2017.06.01:AbemaTVは年間200億円の赤字から脱却できるのか?
- 2017.05.18:大阪・堺の超優良企業シマノは、これからも盤石なのか?
- 2017.05.04:知られざる成長産業 コインランドリー業界はどうなっているのか?
- 2017.04.20:新社会人に贈る「1万時間の法則」
- 2017.04.06:野村克也を超一流のプロ野球人にした3つの力
- 2017.03.23:風林火山を旗印に掲げた武田信玄は、戦略家ではなかったのか?
- 2017.03.09:ラスト・ワンマイルの表と裏をおさえよ
- 2017.02.23:鳥貴族の成長はこのまま∞に続くのか
- 2017.02.09:キングコング西野の絵本「えんとつ町のプペル」はなぜ炎上するほど売れているのか?
- 2017.01.26:アマゾンはどこから来てどこへ行くのか
- 2017.01.12:「孫子」を5つのポイントで整理した
- 2016.12.29:真田幸村はなぜ「日本一の兵」になったのか?
- 2016.12.15:セイコーマート・北の最強コンビニはどのようにできたのか
- 2016.12.01:クリスピー・クリーム・ドーナツの大量閉店は、前向きだったのですね
- 2016.11.17:ジーユーがユニクロを超える時、ファーストリテイリングは世界トップになる
- 2016.11.03:ピコ太郎はなぜ世界を席巻したのか?
- 2016.10.20:地域密着営業って何だろう?
- 2016.10.06:繁盛する居酒屋には、現場営業に必要なヒントが満載だ
- 2016.09.22:天下分け目といわれた関ヶ原の戦いはなぜ半日で決着がついたのか?
- 2016.09.08:「世界の山ちゃん」は世界に届くのか
- 2016.08.25:リオ五輪 男子柔道はなぜ躍進したのか?
- 2016.08.11:ポケモンGOは、何をGOしたのか?
- 2016.07.28:営業は純粋な「技術」であり、誰でも身に着けられるものである
- 2016.07.14:金本を信じよ!
- 2016.06.30:せっかく展示会出展しても成果の出ないやり方をしている企業が多すぎる
- 2016.06.16:小さな会社が生き残る秘訣は「ニッチであること」その他には...
- 2016.06.02:びっくりドンキーは弱者のエネルギーに満ちていた
- 2016.05.19:「同率勝算の規則」に則った唯一の成功法則
- 2016.05.05:レスターに学ぶ「奇跡のチーム」を作る3つの秘訣
- 2016.04.21:世紀のちゃぶ台返し!セブンに何があったのか
- 2016.04.07:新社会人に贈る あなたの人生を豊かにする秘訣
- 2016.03.24:コメダ珈琲店に人気があるのは理由がある
- 2016.03.10:小さくても生き残る「局所的な強者」の作り方
- 2016.02.25:「営業の仕組み」を身に着ければ、目標達成に苦しまなくなる
- 2016.02.11:子供に自慢できる人生を送りたいなら
- 2016.01.28:マクドナルドもスターバックスも日本市場をなめるな!
- 2016.01.14:「孫子の兵法」を企業経営に活かす方法
- 2015.12.31:結果を出す人は、手段を目的化している
- 2015.12.17:廃業寸前の負け犬集団が、常勝軍団に生まれ変わったわけ
- 2015.12.03:なぜ「世界トップ企業」を目指すのか?
- 2015.11.19:初めての著作は、なぜ「小説」になったのか?
- 2015.11.05:戦略は実行させなければ意味がない
- 2015.10.22:世界トップ企業への道は「差別化」が開く
- 2015.10.08:世界トップ企業になるために最初にしなければならないこと
- 2015.09.24:サーモス(THERMOS)はなぜ「廃業寸前」から世界トップ企業になったのか?
- 2015.09.10:営業には3つの役割がある
- 2015.08.27:楽天球団は、新しい野球を見せてくれ!
- 2015.08.13:ユニクロは、無印良品と提携せよ
- 2015.07.23:ノキアと日本電産 東西M&A巧者のやり方
- 2015.07.09:ワクワクする仕事しかやりません。
- 2015.06.25:ライザップはなぜ叩かれるのか?
- 2015.06.11:「けっこういい」よりも「並外れてダメ」がいい
- 2015.05.28:戦略には「感動」が必要だ
- 2015.05.14:「孔子」を学ぶ意味
- 2015.04.30:スカイマークはなぜ優遇されながら破綻したのか?
- 2015.04.16:セブンvsミスド 初戦の判定は
- 2015.04.02:任天堂はもう一度天下をとれるのか
- 2015.03.19:ファミマはセブンに勝てるのか?
- 2015.03.05:大塚家具の父と娘はどちらが正しいのか?
- 2015.02.19:成長しないビジネスのロールモデル
- 2015.02.05:100回勝負に持ち込めば絶対に勝てる
- 2015.01.22:キリンビバレッジは逆転できるのか?
- 2015.01.08:「孫子」を活用するための最大のキーワード
- 2014.12.31:「孫子の兵法」を学ぶ
- 2014.12.25:ハウステンボスはどのようにして再建されたのか?
- 2014.12.11:テラモーターズは、なぜオートバイ市場のトップ企業となったのか?
- 2014.11.27:人を動かすシンプルなメソッド
- 2014.11.13:嫌いな顧客を嫌いだと思わなくなる方法
- 2014.10.30:縄文時代が何年続いたか知ってます?
- 2014.10.02:阪神タイガースはなぜ優勝できないのか?
- 2014.09.18:創業塾でのQ&A
- 2014.08.21:コンビニのアイスクリームはどうなっているのか
- 2014.08.07:創業して10年続く人が持っている3つの資質
- 2014.07.24:私が「孫子」を使う理由
- 2014.07.10:「三国志」の戦いで勝敗が決する要因とは?
- 2014.06.26:「孫子の兵法」でみる2014年ワールドカップ日本代表の戦い
- 2014.06.12:マラドーナはなぜ三流監督で終わったのか?
- 2014.05.29:相性のいい顧客を探す方法
- 2014.05.15:営業が不得意な人は、営業なんてしない方が成果が上がる
- 2014.05.01:GoProは、強者になれるのか
- 2014.04.17:マクドナルドは、マイルドヤンキーを狙え!
- 2014.04.03:売れる仕組みが必要な理由
- 2014.03.20:営業プロセスがなければ組織は動かない
- 2014.03.06:ビジネスの設計図を作ろう
- 2014.02.20:彼を知り己を知れば...
- 2014.02.06:ビジョンは営業チームを一丸にする
- 2014.01.23:楽しくなければ営業じゃない!
- 2014.01.09:私がメルマガを書く「立ち位置」
- 2013.12.26:レゴは、なぜ世界第2位の玩具メーカーに復活したのか?
- 2013.12.12:コトラーに教えらえた初心に戻る
- 2013.11.28:日本のモノづくりを復活させるには
- 2013.11.14:レッドブルが世界で52億本も売れた「何か」
- 2013.10.31:ヤフーはどこに行こうとしているのか?
- 2013.10.17:飛び火マーケティングの時代-GoPro
- 2013.10.03:アップルは普通の企業になってしまった
- 2013.09.19:7年後、日本は巨大な展示会場になる
- 2013.09.05:店舗系ビジネスの弱者の戦略
- 2013.08.22:私がイチローから学ぶ3つのこと
- 2013.08.08:脱・人脈の営業
- 2013.07.25:ソーシャル時代の「真実の瞬間」
- 2013.07.11:統計は最強の営業マネジメントツールである
- 2013.06.27:新興宗教のビジネスモデル
- 2013.06.13:進化する教育システムに乗り遅れるな
- 2013.05.30:お医者さんや弁護士さんの営業戦略
- 2013.05.16:できる営業は、負け方が違う
- 2013.05.02:宮崎駿とスタジオジブリについて
- 2013.04.18:差別化は、マイナスせよ
- 2013.04.04:JAL再生にみる企業変革の王道
- 2013.03.21:第3回WBC終戦記念 がんばれプロ野球
- 2013.03.07:マイケル・ポーターの戦略はもう通用しないのか?
- 2013.02.21:王将の餃子は大阪を跳び出すか?
- 2013.02.07:営業チームマネジメントの第一歩
- 2013.01.24:失速したマクドナルドの次の一手は?
- 2013.01.10:阪神タイガースは暗黒時代に戻っていくのか
- 2012.12.27:衰退市場でトップを張る宝島社の戦略
- 2012.12.13:目標は、顧客総取り!
- 2012.11.29:答えのない問題に取り組めるのか
- 2012.11.15:手っ取り早く実績を上げるには
- 2012.11.01:プロ野球は、名選手しか監督になれないのか?
- 2012.10.18:世界王者が世界に挑戦!
- 2012.10.04:新・携帯電話版三国志
- 2012.09.20:安売りせずに売る方法
- 2012.09.06:脳内のリミットを外せ
- 2012.08.23:儲ける方法をタネ明かしする
- 2012.08.09:もうかるビジネスにはタネがある
- 2012.07.26:ステーキを売るな、○○を売れ!
- 2012.07.12:一流の営業になるために絶対に避けられない道
- 2012.06.28:顧客を創造するということ
- 2012.06.14:ビジネスが成立するための3つの要素
- 2012.05.31:理屈で捉えきれない会社もある
- 2012.05.17:戦術は現状を効率的にする。戦略は現状を破壊する
- 2012.05.03:物語風ビジネス書を読んでみよう
- 2012.04.19:市場価値より企業内価値を高めよう
- 2012.04.05:3つの起業家タイプが注意すること
- 2012.03.22:ソニーはどこへ行った?
- 2012.03.08:利益を上げるための最もシンプルな方法
- 2012.02.23:ランチェスター戦略を営業に活かすたった3つのプロセス
- 2012.02.09:日本の電機メーカーはどうすれば生き残れるのか
- 2012.01.26:心理学はビジネスに生かせるのか
- 2012.01.12:水戸黄門の終焉と大阪都構想
- 2011.12.29:「坂の上の雲」を越えていこう
- 2011.12.15:強い現場を作る方法
- 2011.12.01:なぜ落合博満はブレないのか?
- 2011.11.17:小さなお菓子屋さんが描く大きなストーリー
- 2011.11.03:理屈でメシは食えん!でいいの?
- 2011.10.20:iPhone vs iPhone
- 2011.10.06:本質からはじめよ!
- 2011.09.22:アマゾンにチャレンジ!
- 2011.09.08:さらば、スティーブ・ジョブズ
- 2011.08.25:マフィアにビジネスの極意を聞く
- 2011.08.11:たまにはビジネス小説でも読みましょうか
- 2011.07.28:なぜ我々にはマーケティングが必要なのか?
- 2011.07.14:「いい商品」って何ですか?
- 2011.06.30:カリスマ営業を有難がっても意味ないでしょう
- 2011.06.16:ネスプレッソが売れている理由
- 2011.06.02:孫子、ポーター、ランチェスター
- 2011.05.19:足腰の弱い欧米企業、頭の弱い日本企業
- 2011.05.05:斎藤佑樹はプロ野球で通用するか?
- 2011.04.21:ランチェスター戦略って役に立つの?
- 2011.04.07:温泉旅館を蘇らせるには
- 2011.03.24:弱い人をより弱くするのが戦略なのか
- 2011.03.10:タスク管理と時間管理のツール紹介
- 2011.02.24:プレーヤーからマネージャーへ
- 2011.02.10:110兆円の市場に遅れた日本
- 2011.01.27:物語と希望の深い関係
- 2011.01.13:グーグルVSアップル
- 2010.12.30:面白い戦略ストーリーの作り方
- 2010.12.16:残念な人には戦略がない
- 2010.12.02:理屈のない実行はギャンブルですよ
- 2010.11.18:メイド・カフェの営業プロセス
- 2010.11.04:プロ野球球団運営を成功させるには
- 2010.10.21:勝ちパターンの作り方
- 2010.10.07:たまには「哲学」の話をしよう
- 2010.09.23:世紀末都市・アキバ
- 2010.09.09:コンビニ・オーナーというビジネス
- 2010.08.26:もし現場のオッチャンがポーターを学んだら
- 2010.08.12:坂の上に雲は見えない?
- 2010.07.29:システム思考って何だろう
- 2010.07.15:営業は「点取り屋」ではない!
- 2010.07.01:戦略はストーリーで語れ2
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- 2010.06.03:アップルは本当に最強なのか?
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- 2010.05.06:女子高生と一緒にドラッカーを学ぼう
- 2010.04.22:勝海舟が坂本龍馬に伝えたもの
- 2010.04.08:人をやる気にさせるにはどうすればいいのか
- 2010.03.25:アップルとユニ・チャーム~変革企業の共通点
- 2010.03.11:無料のビジネスって何だ?
- 2010.02.25:営業に必要な戦略的思考
- 2010.02.11:狩猟民族の構想力に学ぼう
- 2010.01.28:農耕営業のススメ
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- 2009.12.31:2009年の携帯とジーンズと餃子
- 2009.12.17:20歳の頃の自分に読ませたい本
- 2009.12.03:日本茶も海外進出している
- 2009.11.19:ダイソンはなぜ売れたのか?
- 2009.11.05:私の考える効率的な営業とは
- 2009.10.22:島田紳助の研究2
- 2009.10.08:フォロワー企業のゲーム
- 2009.09.24:地域密着企業の営業戦術
- 2009.09.10:地域密着企業の経営方法
- 2009.08.27:マクドナルド 一人勝ちの理由
- 2009.08.13:死せる孔明、生ける仲達を走らす
- 2009.07.30:農業は儲かるのか?
- 2009.07.16:キリン、サントリー、アサヒ、オリオン
- 2009.07.02:戦略2、戦術1の法則
- 2009.06.18:いい顧客、悪い顧客
- 2009.06.04:日本で一番大切にしたい会社の戦略
- 2009.05.21:それぞれの「1万時間」を過ごそう
- 2009.05.07:社会起業は一般の起業と何が違うのか?
- 2009.04.23:もし諸葛孔明が経営顧問だったら
- 2009.04.09:物語の力を知ろう
- 2009.03.26:祝!WBC日本代表優勝
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- 2009.01.29:営業は結果を追ってはいけない
- 2009.01.15:真似したくてもできない事情がある
- 2009.01.01:欲しいものを作ってくれるビジネス
- 2008.12.18:オール・ザット・競争戦略
- 2008.12.04:ゼロ距離を目指す
- 2008.11.20:10/13の市場でビジネスする
- 2008.11.06:ローカルヒーロー花盛り
- 2008.10.23:いい商品を、いい人から、安い値段で買いたい
- 2008.10.09:経営で必要な知恵はすべて三国志で学んだ
- 2008.09.25:HONDAが空を飛ぶ!
- 2008.09.11:緊急性にフォーカスせよ!
- 2008.08.28:楽天グループ迷走す
- 2008.08.14:エコカー開発競争
- 2008.07.31:儲けるための仕組みを作ろう
- 2008.07.17:「黒船」iPhoneの衝撃
- 2008.07.03:野球は言葉でするもんや
- 2008.06.19:大阪の小さなものづくり企業
- 2008.06.05:事業コンセプトにこだわる
- 2008.04.24:黒澤明はなぜ世界進出に失敗したのか?
- 2008.04.10:スタジオアリスに見る市場特化の行方
- 2008.03.13:山形の洋菓子店がフォーカスしたもの
- 2008.02.28:阪神タイガースは獣王無敵か?
- 2008.02.14:薄型テレビ市場2.0 競争の鍵はブランド力か
- 2008.01.31:アシックスの戦略、ナイキの戦略
- 2008.01.17:「日本一の村」改革に挑戦
- 2008.01.03:マネることは差別化の第一歩
- 2007.12.20:駄菓子屋さんの成功要因
- 2007.12.06:P&Gの戦略-強者はこれだけ有利だ
- 2007.11.22:浪速のグローバル企業
- 2007.11.08:良いモノを作りさえすれば売れるのか
- 2007.10.25:巨人軍の凋落は止められるか?
- 2007.10.11:"志"が歴史を変えた--三国志に寄せて
- 2007.09.27:縮小するアパレル市場で生き残るには
- 2007.09.13:ハンバーガー帝国興亡の行方は
- 2007.08.30:日本製航空機は羽ばたくか
- 2007.08.16:織田信長はなぜ徳川家康に正室と嫡男の処分を命じたのか
- 2007.08.02:中小企業にとって仕組みとは
- 2007.07.19:島田紳助の研究
- 2007.07.05:最強のビジネスモデルとは何か
- 2007.06.21:迷った時は最終ユーザーに聞け
- 2007.06.07:弱者には弱者の販売促進がある
- 2007.05.24:一発逆転を狙ってはいけない
- 2007.05.10:豆腐一丁からビジネスを考える
- 2007.04.26:戦略がなければ生き残れない
- 2007.04.12:飲料業界は激変の予感
- 2007.03.29:経営理念こそ究極の差別化
- 2007.03.27:ホッピーはなぜ復活したのか
- 2007.03.15:引越し業の差別化競争時代
- 2007.03.01:コンビニ 本格競争時代に突入
- 2007.02.15:一人勝ちのワナにはまった松下電器
- 2007.02.01:ワインブームのその後
- 2007.01.18:本業がなくなってしまったら
- 2007.01.04:すべてはデジタル化する
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- 2006.12.07:小さな旅行会社の成功法則
- 2006.11.23:織田信長の戦略
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- 2006.10.26:弱者を貫いて強者となった企業
- 2006.10.12:市場シェアの獲り過ぎに注意
- 2006.09.28:小さな市場でヒットを飛ばす
- 2006.09.14:日本酒市場あれこれ
- 2006.08.31:小さな市場で戦え
- 2006.08.17:もう1つの成長産業
- 2006.08.03:ランチェスター戦略が示すこと
- 2006.07.20:チャンスがあることを皆が知っている市場
- 2006.07.06:商品の意味が変わる時
- 2006.06.22:サッカーW杯にみる「戦略とは」
- 2006.05.25:SMPを意識する
- 2006.05.11:"営業嫌い"は会社の責任だ
- 2006.04.27:営業の分かりやすいコトバとは
- 2006.04.13:残りの80%に富を再配分する
- 2006.03.30:とるに足りない80%
- 2006.03.16:狭く、深く掘り進めれば、視界は開ける
- 2006.03.02:日本の消費者は世界レベルに近づいている
- 2006.02.16:ノウハウを捨てよう!
- 2006.02.02:一番、損になることをしよう
- 2006.01.19:技術系小企業が生き残るには
- 2006.01.05:すでに起こった未来
- 2005.12.22:顧客接点がビジネスの命綱
- 2005.12.08:一点集中戦略の落とし穴
- 2005.11.24:松下電器の一点集中戦略
- 2005.10.27:2005年日本シリーズを斬る
- 2005.10.13:例外に注目せよ
- 2005.10.10:成長の壁を乗り越える
- 2005.09.29:常識を少しずらすとチャンスが生まれる
- 2005.09.15:見えない敵と戦うには
- 2005.09.01:最も怖いのは見えない敵だ
- 2005.08.18:不滅の営業手法
- 2005.07.22:いつまで川原で石を売るのですか?(3)
- 2005.07.07:いつまで川原で石を売るのですか?(2)
- 2005.06.23:いつまで川原で石を売るのですか?(1)
- 2005.06.09:年功序列の市場はもう無い
- 2005.05.26:バーガーキング復活
- 2005.03.03:オニツカ錐もみ商法とは(後編)
- 2005.02.17:オニツカ錐もみ商法とは(前編)
- 2005.02.03:売れないのではなく、売っていないんですよ
- 2005.01.20:中小企業が狙う中国市場とは
- 2005.01.05:常識にとらわれない戦略を戦う
- 2004.12.24:小さな企業は逆転の発想で戦え!
- 2004.12.09:ゲーム型競争時代は終わらない
- 2004.11.11:北欧企業にみるランチェスター戦略
- 2004.11.02:UTADA全米進出失敗を斬る
- 2004.08.22:韓国ドラマ、なぜ人気?
- 2002.09.07:戦略とは見えざるもの
- 2002.09.07:営業をシステムとして把握する
- 2002.09.07:組織営業を導入しよう
- 2002.09.07:SMPメソッドとは
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2019.07.16 2019年7月16日「はじめてのマネジメント入門」セミナー受講後アンケートの声です。※アンケート回収47名のうち、当セミナーの内容がビジネスに ①大いに役立つ15名、②役立つ31名、③あまり役に立たな...
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