シリアルアントレプレナー「ブックオフ」「俺の」創業者の成功パターン

2018.03.22

(2018年3月22日メルマガより)

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ビジネス系出版社大手ダイヤモンド社が運営するウェブサイト・ダイヤモンドオンラインでは、毎月、今月の主筆という連載をしています。

有名な経営者などが、毎週1回(月4回)にわたって自身の経営観やこれまでの経験などを語ります。

いわば、日経新聞における「私の履歴書」のダイヤモンド版ですね。

有名経営者の人生はやはり面白いものが多く、いつも楽しみに読ませていただいております。

そんな中、今月の主筆は、「ブックオフ」や「俺の」創業者である坂本孝氏です。

なかなか波乱万丈の経営者人生で面白いので、お勧めいたします。



「ブックオフ」「俺の」 全く違うビジネスを創業


「ブックオフ」は、古本屋チェーンのことです。

それまで職人的な目利きオヤジの個人店ばかりだった古本屋の世界に、素人でも運営できるシステムを導入し、一気にフランチャイズ展開することで、日本トップの座となりました。

最近は、本が売れないので、古本屋チェーンにも昔ほどの勢いがありませんが、それでもよく人が入っています。

心斎橋の私の事務所の近所にあるので、よく利用させていただいております。


「俺の」というのは、「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」などの飲食店を運営する会社です。

一流シェフが作った本格的な料理を低価格で提供する、そのかわり立食形式で回転率を高める、というビジネスモデルで、こちらも一世を風靡しました。


古本屋と飲食店。全く違う業界のビジネスを立ち上げて、成功させるって、並大抵のことではありません。

いったいこの人の頭の中はどうなっているのでしょうか。


根っからのシリアル・アントレプレナー


今回の連載記事で、坂本氏は、「小さな成功に有頂天となっては失敗し、借金を背負うようなことの繰り返しだった」と語っています。

が、実際には、事業運営をいくつも成功させた非常に優秀な事業家だったことがわかります。

坂本氏がこれまで手掛けてきた事業は、

飼料工場

高級オーディオショップ

中古ピアノ販売

不動産業

など。

成功した事業も失敗した事業もあるものの、成長市場を読む目と、思いついたアイデアを実行する組織体を作り運営する能力は非凡なものがあるというしかありませんな。

こういう人のことをシリアル・アントレプレナー(連続起業家)というのでしょうか。

その後、ブックオフの創業で大成功を収めます。

ブックオフを不祥事で追われた後、70歳代になってから始めたのが「俺の」です。

そのバイタリティも非凡ですよね。


一世を風靡した「ブックオフ」


「ブックオフ」と「俺の」。全く違うビジネスに思えますが、共通点があります。

それはどちらも需要が確保されているビジネスであるということです。


ブックオフは、中古マンガ本屋が大盛況であることをみて、発想したと記事にはあります。

ブックオフ第一号店は1990年。出版全盛期の頃です。

本には再販価格制度があり、売価が決まっています。

そんな定価でしか買えない綺麗な本が、すべて半額で買えるとしたら、それは流行るはずです。

ブックオフは、希少本などには目もくれず、とにかく新しい綺麗な本を仕入れることに注力しました。

新しい本を仕入れて、使用感がみえないように磨いて店に並べれば、ほとんど普通の本屋さんのようです。

それまで暗いじめじめした小さな古本屋さんとは、革命的に違うイメージの大型店舗は、まさに一世を風靡しました。


ここで注目すべきは、ブックオフの課題を「本を買ってくれる人ではなく、本を売ってくれる人を探すこと」だと規定したこと。

そうなんですね。ブックオフ成功の秘訣は、売ってくれる人を多く集めることです。本さえ集まれば、売れることは保証されたビジネスです。

本を売ってくれる人が多そうな住宅地に出店し、場合によっては自宅引き取りも行います。買い取り時の目利きなど不要。出版日時によって自動的に価格を規定。そうすることで、大量調達を可能にしました。

複雑なノウハウが不要で、システムが明確なので、フランチャイズ展開が可能です。しかも本の需要は大きいので、規模の経済が効くビジネスです。

全国展開を成し遂げて、東証1部上場に至るような大きなビジネスとしていきました。


高級料理の薄利多売ビジネス「俺の」


「俺のフレンチ」や「俺のイタリアン」も需要が確保されたビジネスです。

ミシュランガイドで星を得られるような一流シェフが作る料理が、高級料理店の三分の一程度で食べられるのです。

立地は銀座。日本中の食通が集まる場所です。

顧客には困りません。


もともと「俺の...」は、料理人の思いを叶えるために発想されたそうです。

夢を抱いて料理人になったとしても、思い通りに腕をふるえるのは、一部の人のみ。殆どの料理人は、コストに縛られて、ありきたりの料理を作ることになります。

腕のある人ほどそんな創造性のない職場からは逃げ出したくなるでしょう。

そこで「俺の...」は、コストのことを考えずに、思った通りの料理を好きなだけ作れる場を提供したい。ということで発想されました。

原価率は6割から7割。

普通なら考えられない原価率ですが、ビジネスとして成立させる工夫が、立ち食い形式の採用でした。

立ち食いなら回転が速い。薄利多売を実現できます。

まさに発想の勝利です。


坂本氏のビジネスの成功パターン


繰り返しになりますが、坂本氏のビジネスのパターンは

(1)需要が確実視されること

(2)供給に工夫な必要なこと

だということが言えます。

さらにいうと

(3)システムが明確でフランチャイズ化できる

ということを見込んでおり、大きなビジネスにしていこうとしています。

マーケティングの本質は「需要の創造」だと言いますが、坂本氏のビジネスは、需要はすでにある。というところから出発しています。

ビジネスを成功させる成功パターンの一つとして、覚えておいて損はないと思います。


需要を頼みにするゆえの弱点


ただし、そんな坂本氏のビジネスも永遠に成功し続けるわけではありません。

ブックオフは、出版物の需要そのものが目減りしており、ビジネスの限界を迎えつつあります。

需要頼みのビジネスだけに、それがなくなればつらい。意外に寿命が短かったなと感じます。


「俺の」にもいろいろ問題があります。

需要が確実視されるといっても、それは銀座のような大消費地に限られます。地方郊外の立地で、高級食が格安で食べられるといっても、利益を出すほどの顧客数は呼べないでしょう。

だからフランチャイズ展開するにも、広がりようがありません。

それに供給者の問題です。

「俺の」は、一流シェフの存在が前提となっています。

ミシュランガイドで星を得られるようなスターシェフがコストを気にせず作った料理が食べられるということを売りにしています。

が、超一流のシェフが何人もいるわけではありません。

いたとしても、スターシェフがずっとそこに居つくわけではないでしょう。さらに理想の職場を求めて去ってしまうかも知れません。

事実、「俺の」の最初の頃の店舗では、看板シェフが既に退職しています。

料理の質が落ちればとたんに客足が遠のくでしょうから、シェフの確保、あるいはシェフの育成が課題となります。

これは難しいでしょうね。シェフ育成の仕組みが回るようになれば、ビジネスとして競争力となるでしょうが、できなければさらに寿命の短いビジネスとして終わりそうです。


模倣だが、より破壊力のある「いきなり!ステーキ」


この「俺の」のスタイルを真似ながら、さらに破壊力のあるビジネスにしたのが、「いきなり!ステーキ」です。

「いきなり!ステーキ」は、ペッパーフードサービスの創業者が、「俺の」にヒントを得て始めたビジネスです。

ビジネスモデルは同じです。高級肉のステーキが、高級店の半額以下で食べることができる。そのかわり立ち食い形式です。回転率を高め、薄利多売で利益を確保します。

優れているのは、ステーキを題材にしていることです。

ステーキは、フレンチやイタリアン、懐石料理に比べて、わかりやすく需要がより大きい。

最高級のフレンチを食べたいという人よりも、最高級肉のステーキを食べたいという人の方が単純に多いということです。

需要が大きいので、全国展開も可能です。

しかも、ステーキの調理は、フレンチほどのノウハウは必要ありません。だから一流シェフの確保は不要です。

供給の不安がないので、フランチャイズ展開に憂いがありません。

実際「いきなり!ステーキ」の進撃はすさまじく、業界を騒然とさせています。

ラーメンチェーン大手の幸楽苑などは、自社の店舗を「いきなり!ステーキ」のフランチャイジーに切り替えているほどです。

成長の勢いが強すぎて、人材確保に困っているというのだから、その凄まじさがうかがえるというものです。

これには、「俺の」の坂本社長も「自社でやるんだった!」と悔しい思いをしているのではないでしょうか。


もっとも、「いきなり!ステーキ」の問題は、真似されやすいことです。規模が大きく、システムも単純となれば、他の事業者が黙っていないでしょう。

間違いなく類似業者が登場します。「吉野家」における「すき家」のように、元幹部とかが独立するかも知れません。より効率的な業務オペレーションを開発されれば、それなりに脅威になってくるでしょう。

それがわかっているから「いきなり!ステーキ」は、全国展開を急ぎ、ナンバーワンの地位を早く確保しようとしているのでしょうね。

「肉マイレージ」なんて顧客囲い込みの手段にも余念がありませんしね。

ただ類似業者にしろ、高級ステーキを格安で販売する店が多く現れることは、消費者にとって歓迎すべきことです。

健全は競争を繰り広げていただきたいと思います。


坂本氏はさらに新ビジネスを開始


いっぽうの坂本氏は、食パン販売の新ビジネスを始めようとしています。

本当に、この方は、根っからのアントレプレナー(起業家)なんですね。

食パンなら需要は全国区です。

素材さえ提供すれば作り方は単純のはず。

フレンチやイタリアンのビジネスの弱点を克服し、フランチャイズ展開ができそうです。

あふれるバイタリティと目標達成のための工夫と努力。

さらにいうと、アイデア実現のための組織づくりの能力には、感服するしかありません。

こういう方の存在が、日本のビジネスを活力あるものにしていくのでしょうね。


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有名な経営者などが、毎週1回(月4回)にわたって自身の経営観やこれまでの経験などを語ります。

いわば、日経新聞における「私の履歴書」のダイヤモンド版ですね。

有名経営者の人生はやはり面白いものが多く、いつも楽しみに読ませていただいております。

そんな中、今月の主筆は、「ブックオフ」や「俺の」創業者である坂本孝氏です。

なかなか波乱万丈の経営者人生で面白いので、お勧めいたします。



「ブックオフ」「俺の」 全く違うビジネスを創業


「ブックオフ」は、古本屋チェーンのことです。

それまで職人的な目利きオヤジの個人店ばかりだった古本屋の世界に、素人でも運営できるシステムを導入し、一気にフランチャイズ展開することで、日本トップの座となりました。

最近は、本が売れないので、古本屋チェーンにも昔ほどの勢いがありませんが、それでもよく人が入っています。

心斎橋の私の事務所の近所にあるので、よく利用させていただいております。


「俺の」というのは、「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」などの飲食店を運営する会社です。

一流シェフが作った本格的な料理を低価格で提供する、そのかわり立食形式で回転率を高める、というビジネスモデルで、こちらも一世を風靡しました。


古本屋と飲食店。全く違う業界のビジネスを立ち上げて、成功させるって、並大抵のことではありません。

いったいこの人の頭の中はどうなっているのでしょうか。


根っからのシリアル・アントレプレナー


今回の連載記事で、坂本氏は、「小さな成功に有頂天となっては失敗し、借金を背負うようなことの繰り返しだった」と語っています。

が、実際には、事業運営をいくつも成功させた非常に優秀な事業家だったことがわかります。

坂本氏がこれまで手掛けてきた事業は、

飼料工場

高級オーディオショップ

中古ピアノ販売

不動産業

など。

成功した事業も失敗した事業もあるものの、成長市場を読む目と、思いついたアイデアを実行する組織体を作り運営する能力は非凡なものがあるというしかありませんな。

こういう人のことをシリアル・アントレプレナー(連続起業家)というのでしょうか。

その後、ブックオフの創業で大成功を収めます。

ブックオフを不祥事で追われた後、70歳代になってから始めたのが「俺の」です。

そのバイタリティも非凡ですよね。


一世を風靡した「ブックオフ」


「ブックオフ」と「俺の」。全く違うビジネスに思えますが、共通点があります。

それはどちらも需要が確保されているビジネスであるということです。


ブックオフは、中古マンガ本屋が大盛況であることをみて、発想したと記事にはあります。

ブックオフ第一号店は1990年。出版全盛期の頃です。

本には再販価格制度があり、売価が決まっています。

そんな定価でしか買えない綺麗な本が、すべて半額で買えるとしたら、それは流行るはずです。

ブックオフは、希少本などには目もくれず、とにかく新しい綺麗な本を仕入れることに注力しました。

新しい本を仕入れて、使用感がみえないように磨いて店に並べれば、ほとんど普通の本屋さんのようです。

それまで暗いじめじめした小さな古本屋さんとは、革命的に違うイメージの大型店舗は、まさに一世を風靡しました。


ここで注目すべきは、ブックオフの課題を「本を買ってくれる人ではなく、本を売ってくれる人を探すこと」だと規定したこと。

そうなんですね。ブックオフ成功の秘訣は、売ってくれる人を多く集めることです。本さえ集まれば、売れることは保証されたビジネスです。

本を売ってくれる人が多そうな住宅地に出店し、場合によっては自宅引き取りも行います。買い取り時の目利きなど不要。出版日時によって自動的に価格を規定。そうすることで、大量調達を可能にしました。

複雑なノウハウが不要で、システムが明確なので、フランチャイズ展開が可能です。しかも本の需要は大きいので、規模の経済が効くビジネスです。

全国展開を成し遂げて、東証1部上場に至るような大きなビジネスとしていきました。


高級料理の薄利多売ビジネス「俺の」


「俺のフレンチ」や「俺のイタリアン」も需要が確保されたビジネスです。

ミシュランガイドで星を得られるような一流シェフが作る料理が、高級料理店の三分の一程度で食べられるのです。

立地は銀座。日本中の食通が集まる場所です。

顧客には困りません。


もともと「俺の...」は、料理人の思いを叶えるために発想されたそうです。

夢を抱いて料理人になったとしても、思い通りに腕をふるえるのは、一部の人のみ。殆どの料理人は、コストに縛られて、ありきたりの料理を作ることになります。

腕のある人ほどそんな創造性のない職場からは逃げ出したくなるでしょう。

そこで「俺の...」は、コストのことを考えずに、思った通りの料理を好きなだけ作れる場を提供したい。ということで発想されました。

原価率は6割から7割。

普通なら考えられない原価率ですが、ビジネスとして成立させる工夫が、立ち食い形式の採用でした。

立ち食いなら回転が速い。薄利多売を実現できます。

まさに発想の勝利です。


坂本氏のビジネスの成功パターン


繰り返しになりますが、坂本氏のビジネスのパターンは

(1)需要が確実視されること

(2)供給に工夫な必要なこと

だということが言えます。

さらにいうと

(3)システムが明確でフランチャイズ化できる

ということを見込んでおり、大きなビジネスにしていこうとしています。

マーケティングの本質は「需要の創造」だと言いますが、坂本氏のビジネスは、需要はすでにある。というところから出発しています。

ビジネスを成功させる成功パターンの一つとして、覚えておいて損はないと思います。


需要を頼みにするゆえの弱点


ただし、そんな坂本氏のビジネスも永遠に成功し続けるわけではありません。

ブックオフは、出版物の需要そのものが目減りしており、ビジネスの限界を迎えつつあります。

需要頼みのビジネスだけに、それがなくなればつらい。意外に寿命が短かったなと感じます。


「俺の」にもいろいろ問題があります。

需要が確実視されるといっても、それは銀座のような大消費地に限られます。地方郊外の立地で、高級食が格安で食べられるといっても、利益を出すほどの顧客数は呼べないでしょう。

だからフランチャイズ展開するにも、広がりようがありません。

それに供給者の問題です。

「俺の」は、一流シェフの存在が前提となっています。

ミシュランガイドで星を得られるようなスターシェフがコストを気にせず作った料理が食べられるということを売りにしています。

が、超一流のシェフが何人もいるわけではありません。

いたとしても、スターシェフがずっとそこに居つくわけではないでしょう。さらに理想の職場を求めて去ってしまうかも知れません。

事実、「俺の」の最初の頃の店舗では、看板シェフが既に退職しています。

料理の質が落ちればとたんに客足が遠のくでしょうから、シェフの確保、あるいはシェフの育成が課題となります。

これは難しいでしょうね。シェフ育成の仕組みが回るようになれば、ビジネスとして競争力となるでしょうが、できなければさらに寿命の短いビジネスとして終わりそうです。


模倣だが、より破壊力のある「いきなり!ステーキ」


この「俺の」のスタイルを真似ながら、さらに破壊力のあるビジネスにしたのが、「いきなり!ステーキ」です。

「いきなり!ステーキ」は、ペッパーフードサービスの創業者が、「俺の」にヒントを得て始めたビジネスです。

ビジネスモデルは同じです。高級肉のステーキが、高級店の半額以下で食べることができる。そのかわり立ち食い形式です。回転率を高め、薄利多売で利益を確保します。

優れているのは、ステーキを題材にしていることです。

ステーキは、フレンチやイタリアン、懐石料理に比べて、わかりやすく需要がより大きい。

最高級のフレンチを食べたいという人よりも、最高級肉のステーキを食べたいという人の方が単純に多いということです。

需要が大きいので、全国展開も可能です。

しかも、ステーキの調理は、フレンチほどのノウハウは必要ありません。だから一流シェフの確保は不要です。

供給の不安がないので、フランチャイズ展開に憂いがありません。

実際「いきなり!ステーキ」の進撃はすさまじく、業界を騒然とさせています。

ラーメンチェーン大手の幸楽苑などは、自社の店舗を「いきなり!ステーキ」のフランチャイジーに切り替えているほどです。

成長の勢いが強すぎて、人材確保に困っているというのだから、その凄まじさがうかがえるというものです。

これには、「俺の」の坂本社長も「自社でやるんだった!」と悔しい思いをしているのではないでしょうか。


もっとも、「いきなり!ステーキ」の問題は、真似されやすいことです。規模が大きく、システムも単純となれば、他の事業者が黙っていないでしょう。

間違いなく類似業者が登場します。「吉野家」における「すき家」のように、元幹部とかが独立するかも知れません。より効率的な業務オペレーションを開発されれば、それなりに脅威になってくるでしょう。

それがわかっているから「いきなり!ステーキ」は、全国展開を急ぎ、ナンバーワンの地位を早く確保しようとしているのでしょうね。

「肉マイレージ」なんて顧客囲い込みの手段にも余念がありませんしね。

ただ類似業者にしろ、高級ステーキを格安で販売する店が多く現れることは、消費者にとって歓迎すべきことです。

健全は競争を繰り広げていただきたいと思います。


坂本氏はさらに新ビジネスを開始


いっぽうの坂本氏は、食パン販売の新ビジネスを始めようとしています。

本当に、この方は、根っからのアントレプレナー(起業家)なんですね。

食パンなら需要は全国区です。

素材さえ提供すれば作り方は単純のはず。

フレンチやイタリアンのビジネスの弱点を克服し、フランチャイズ展開ができそうです。

あふれるバイタリティと目標達成のための工夫と努力。

さらにいうと、アイデア実現のための組織づくりの能力には、感服するしかありません。

こういう方の存在が、日本のビジネスを活力あるものにしていくのでしょうね。


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