祝!WBC日本代表優勝

2009.03.26

(2009年3月26日メルマガより)

☆メルマガ登録はこちら

■ついに出ましたねーーー

何が。というと、ランチェスター協会理事であり第一人者である福永雅文さ
んの新刊「ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方
法」です。

まあ、はっきり言って、これほど分かりやすく、しかも臨場感にあふれたラ
ンチェスター戦略に関する本はありません。

マンガというところが、ビジネス書に馴染むかどうか、冒険だったと思いま
すが、この本に関しては成功しています。

数式の多い難しい理論をマンガというストーリーに乗せることで、体験した
かのように理解できます。

しかも、基本的な「弱者の戦略」から始まって、最後には奥義と言われる
「構造シェア」まで踏み込んでいます。

実はランチェスター戦略コンサルタントの存在意義は「構造シェア」をマス
ターしていることにある、とまで言われているものです。

マンガでそこまで書かないでくださいよ~福永さん^^;

■私のセミナーも「分かりやすい」という評価をいただいており、ここは一
つむちゃくちゃ分かりやすいランチェスター戦略本を書いてみようかなーー
と思っていたのですが、この本が出たので、とりあえずやめときます^^;

ランチェスター戦略とは何かを知りたい方は、とにかくこの本を読んでみて
ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■全国のみなさん。おめでとうございます!

今も興奮さめやらぬ方が多いのではないでしょうか。

ワールド・ベースボール・クラシックにおいて、日本代表が見事二連覇を成
し遂げました。

しかも100年に1度と称される激闘を制しての優勝です。

これを劇的と言わずに、何と言うのでしょうか。

私などは時間が自由になるのをいいことに、準決勝、決勝ともリアルタイム
で全部見ていましたからね^^

■決勝戦の9回裏。阪神ファンである私もさすがに「藤川を出すなーーー」
と願っておりました^^;

それぐらい韓国の打線は迫力がありました。

調子の出ない藤川のストレートが通用するとは思えません。

個人的には、杉内続投がベストだったと思います。

しかし立ち上がりに難のあるダルビッシュを出したおかげで同点にされて、
それがイチローの劇的な決勝打を生んだのだから、まさに筋書きのないドラ
マですなーー。

■それにしても今回、韓国チームは本当に強かった。

選手一人一人の技能では、日本チームの方が勝っているのは確かですが、こ
こ一番の勝負どころで、ためらいもなく振り切る韓国バッターの迫力には恐
れ入りました。

ヒット数の割りに得点が多いというのは、彼らが「勝ちやすきに勝つ」とい
う勝負のあやを心得ていたということです。

(勝ちやすきに勝つというのは、単に勝てる相手に勝つという意味だけでは
なく、勝てるタイミングに勝負をかけるという意味でもあります)

それは、韓国のキム・インシク監督の手腕が素晴らしかったということでも
あります。

日本やベネズエラなど戦力に勝る相手に対して、効果的な用兵で勝ちあがっ
てきたのは、監督の力だと言ってもいいでしょう。

北京五輪から見ていると、キム・インシク監督は実に勝負勘に優れた名監督
です。

日本で言えば、野村克也、落合博満、渡辺久信といった監督に匹敵する名将
といってもいいでしょう。

■ただし、さすがのキム・インシク監督も10回表の場面では、致命的な采
配ミスを犯してしまいました。

みなさんご存知のイチローと勝負した場面です。

監督は敬遠を指示したそうです。しかしはっきりと敬遠するわけではなく、
厳しいところを突いていって、歩かせてもいいという指示のようです。

韓国バッテリーも指示通りの投球をするのですが、イチローは世界一ストラ
イクゾーンの広い打者ですから、ボール気味の球をことごとくファールにし
てしまいます。

そして2ストライク1ボールという投手有利なカウントを作ってしまいます。

この時、韓国バッテリーに「今シリーズ調子の出ないイチローなら抑えられ
るのではないか」という色気が生まれたのかも知れません。

同時に、監督にも「イチローを抑えれば勢いが増す」との考えがなかったと
言えるでしょうか。

もし監督があくまで歩かせろという指示なら、ここで再度サインを出しなお
すなり、コーチを行かせるなりしなければならなかったはず。

結果として甘く入った球をセンター前にはじき返されてしまいます。

キム・インシク監督は「敗因はイチローと勝負したこと」と後に語りました
が、まさに痛恨の采配ミスと言っていいでしょう。

■これに対して、原監督の采配が持ち上げられているようですが、私は個人
的にはあまり感心していません。

特に攻撃面に関しては、采配ミスが目立ちました。

先ほどの10回表のイチローの場面。1塁走者の岩村を盗塁させました(あ
るいは止めなかった)が、あれはイチローを歩かせやすくするようなもんで
す。

次の打者は大ブレーキの城島でしたから、普通に歩かせられていたら、どう
なっていたか分かりません。(←間違い。中島でしたm(_ _)m)

決勝ではいいところでエンドランを決めたりしましたが、1次予選などは酷
かった。勢いを削ぐような消極策や選手交代が相次ぎました。

といっても北京五輪の時の星野采配ほど理解不能ではありませんでした。

特に「コンディションのいいものを使う」という最低限の方針は一貫してい
ましたから。

■また投手起用に関しては、確かに機能してました。

ある新聞には「狭い球場で鍛えられた日本投手は、低めに投げるという基本
が身についている」と書かれていました。

その象徴が、決勝戦で投げた岩隈です。

びっくりするようなスピードボールはないものの、精密機械のようなコント
ロールで凡打させる技術には、世界中が目を見張ったのではないでしょうか。

彼だけではなくダルビッシュや松阪など、日本では本格派と言われる投手で
も、変化球でカウントを稼ぎ打ち取る技術が高いことを今回あらためて見せ
てくれました。

キューバのカストロ前議長が「日本は時計のように精密だ」と言いたくなる
わけです。

中継ぎ専門職が少ないことで苦しみましたが、それを差し引いても、今回の
ピッチングスタッフが最大限の力を発揮したことは間違いありません。

■身体能力に劣る日本が米国やキューバと渡り合うためには、基本的な守備
力や小技を武器にするしかありませんでした。

今回、日本の選手が優れていたのは、投手力に加えて、進塁させない細かな
守備の技術です。

城島のリードや細かな守備位置の変更、クイックモーションなど、あまり見
えにくい部分が日本の得意分野です。

逆に攻撃においては、進塁打の積み重ねや相手投手に球数を投げさせるため
の選球技術などやはり目立ちにくい部分が勝っていました。

その背景には、相手チームのデータを収集し分析するという戦う前の準備
(戦略)が確かであったということが言えます。

こうしたデータ活用の技術は、野村監督などがコツコツと蓄積してきたもの
に他なりません。

あるいは落合監督の言う「ゲッツー崩れの1点を狙う」という野球が機能し
たということです。

本来こうした野球技術は、アメリカの「シンキング・ベースボール」を元に
しています。

いつしか本場では忘れ去られた小さな技術が、野村監督らによって、アジア
で独自の進化を遂げたということでしょうか。

今回、原監督は、日本の力を「気力、粘り」と総括していましたが、スモー
ルベースボールという弱者の戦略を貫いたことこそ「日本力」なのだと私は
考えます。

今回の勝利によってアメリカを追い越したとは思わないと監督も選手も口を
揃えて言っていますが、それはこれからも弱者として差別化されたスモール
ベースボールを貫くという言葉なんでしょうね。そうしていただきたいと思
います。

■ちなみに今回のWBCの経済効果は506億円超、GDPの0.2%だそ
うですよ。

たかが野球というなかれ、ですな。

サッカーのワールドカップも大変な盛り上がりですが、野球も侮れません。

特にアジアは野球が盛んですから、まだまだ発展する余地があります。

野球は、アジア地域の経済と文化的交流のために大きな可能性を持ったコン
テンツであると言えます。多くの政治家や経済人がそう思ったのではないで
しょうか。

今後の展開として、

1.WBCをベースボール世界一決定戦として定着させる。

2.野球アジアカップ(国対抗)を作ってアジア一決定戦と位置づける。

3.アジア地域の底上げのために指導者を各国に派遣する。

こうした動きが不可欠になってくるでしょう。

私は野村監督を中国代表監督にすることを推薦します^^

■最後に物語論として述べておきます。

前回の大会に続き、今回の大会がここまで盛り上がったのは、ドラマとして
非常に優れた展開をしたからです。

物語は、主人公が目的を達成するだけでは盛り上がりません。

そこにはライバルや援助者や依頼者の存在が必要です。

さらに様々な試練や関門を越えることがドラマを盛り上げます。

前回の大会は、何となく始まったものの予選で苦労することで、徐々にドラ
マとしての盛り上がりを高めていきました。

前回大会の最大の敵はキューバです。

しかしそこに至るまでに、韓国や米国という高い壁を越えなければなりませ
んでした。

ドラマを決定づけたのは、誤審を繰り返した米国人審判の存在です。

彼がトリックスターとして日本代表を妨害したことが、前回大会をドラマと
して秀逸なものにしたために、あれほど盛り上がったわけです。

今回大会は「二連覇」という高い目標を突きつけられてのスタートでした。

今回も韓国、米国、キューバが高い壁として待ち構えていました。

しかしそれ以上にドラマを盛り上げたのは、イチローの不振でした。

前回大会を引っ張った孤高の天才の悩める姿は様々な波紋を呼びました。

野村監督など「イチローを外せ」と言ったと報道されています。

もちろん今の日本にイチローを外せる監督などいるはずもありません。

日本代表は戦いを重ねるたびにイチローを補完するために結束していく姿を
見せてくれました。

日本代表の内なる葛藤こそ今回のドラマの鍵でしょう。

だから、最後の最後に、イチローが復活を遂げたラストシーンは、これ以上
ない素晴らしい結末なのです。

カストロ前議長などイチローを「世界最高の打者」と絶賛しています。

今回もいいドラマを見せてくれましたねーー

■ちなみに今回大会のトリックスターは野村監督です。

日本代表監督に選ばれなかった悔しさからか、ボヤキや非難が殊の外厳しか
ったように感じます。

「原では勝てない」というコメントを何度見たことか^^;(おそらく週刊
誌が大げさに書いたのでしょうが)

城島とは非難や揶揄合戦を繰り返しているし。。。

それを跳ね返して優勝したのだから、今回の代表は大したもんだったのです
よ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■今回大会で残念なのは、藤川と岩田という阪神の投手が見せ場を作れなか
ったことです。

岩田に関しては、調子がよかったはずですが、使い方が悪いために力を発揮
できませんでした。

これは原采配の犠牲です。

■藤川は調子が悪かった。

予選ラウンドでの内容は不安を残すものでした。

抑え投手のミスは致命傷となりますので、決勝で外されたのも仕方ないと言
えるでしょう。

私は藤川は真ん中のストレートで三振がとれる「伝説の投手」だと思ってい
ます。

本調子の時にアメリカの一流バッターと対戦させてみたかった。

これだけが心残りですな。


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んの新刊「ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方
法」です。

まあ、はっきり言って、これほど分かりやすく、しかも臨場感にあふれたラ
ンチェスター戦略に関する本はありません。

マンガというところが、ビジネス書に馴染むかどうか、冒険だったと思いま
すが、この本に関しては成功しています。

数式の多い難しい理論をマンガというストーリーに乗せることで、体験した
かのように理解できます。

しかも、基本的な「弱者の戦略」から始まって、最後には奥義と言われる
「構造シェア」まで踏み込んでいます。

実はランチェスター戦略コンサルタントの存在意義は「構造シェア」をマス
ターしていることにある、とまで言われているものです。

マンガでそこまで書かないでくださいよ~福永さん^^;

■私のセミナーも「分かりやすい」という評価をいただいており、ここは一
つむちゃくちゃ分かりやすいランチェスター戦略本を書いてみようかなーー
と思っていたのですが、この本が出たので、とりあえずやめときます^^;

ランチェスター戦略とは何かを知りたい方は、とにかくこの本を読んでみて
ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■全国のみなさん。おめでとうございます!

今も興奮さめやらぬ方が多いのではないでしょうか。

ワールド・ベースボール・クラシックにおいて、日本代表が見事二連覇を成
し遂げました。

しかも100年に1度と称される激闘を制しての優勝です。

これを劇的と言わずに、何と言うのでしょうか。

私などは時間が自由になるのをいいことに、準決勝、決勝ともリアルタイム
で全部見ていましたからね^^

■決勝戦の9回裏。阪神ファンである私もさすがに「藤川を出すなーーー」
と願っておりました^^;

それぐらい韓国の打線は迫力がありました。

調子の出ない藤川のストレートが通用するとは思えません。

個人的には、杉内続投がベストだったと思います。

しかし立ち上がりに難のあるダルビッシュを出したおかげで同点にされて、
それがイチローの劇的な決勝打を生んだのだから、まさに筋書きのないドラ
マですなーー。

■それにしても今回、韓国チームは本当に強かった。

選手一人一人の技能では、日本チームの方が勝っているのは確かですが、こ
こ一番の勝負どころで、ためらいもなく振り切る韓国バッターの迫力には恐
れ入りました。

ヒット数の割りに得点が多いというのは、彼らが「勝ちやすきに勝つ」とい
う勝負のあやを心得ていたということです。

(勝ちやすきに勝つというのは、単に勝てる相手に勝つという意味だけでは
なく、勝てるタイミングに勝負をかけるという意味でもあります)

それは、韓国のキム・インシク監督の手腕が素晴らしかったということでも
あります。

日本やベネズエラなど戦力に勝る相手に対して、効果的な用兵で勝ちあがっ
てきたのは、監督の力だと言ってもいいでしょう。

北京五輪から見ていると、キム・インシク監督は実に勝負勘に優れた名監督
です。

日本で言えば、野村克也、落合博満、渡辺久信といった監督に匹敵する名将
といってもいいでしょう。

■ただし、さすがのキム・インシク監督も10回表の場面では、致命的な采
配ミスを犯してしまいました。

みなさんご存知のイチローと勝負した場面です。

監督は敬遠を指示したそうです。しかしはっきりと敬遠するわけではなく、
厳しいところを突いていって、歩かせてもいいという指示のようです。

韓国バッテリーも指示通りの投球をするのですが、イチローは世界一ストラ
イクゾーンの広い打者ですから、ボール気味の球をことごとくファールにし
てしまいます。

そして2ストライク1ボールという投手有利なカウントを作ってしまいます。

この時、韓国バッテリーに「今シリーズ調子の出ないイチローなら抑えられ
るのではないか」という色気が生まれたのかも知れません。

同時に、監督にも「イチローを抑えれば勢いが増す」との考えがなかったと
言えるでしょうか。

もし監督があくまで歩かせろという指示なら、ここで再度サインを出しなお
すなり、コーチを行かせるなりしなければならなかったはず。

結果として甘く入った球をセンター前にはじき返されてしまいます。

キム・インシク監督は「敗因はイチローと勝負したこと」と後に語りました
が、まさに痛恨の采配ミスと言っていいでしょう。

■これに対して、原監督の采配が持ち上げられているようですが、私は個人
的にはあまり感心していません。

特に攻撃面に関しては、采配ミスが目立ちました。

先ほどの10回表のイチローの場面。1塁走者の岩村を盗塁させました(あ
るいは止めなかった)が、あれはイチローを歩かせやすくするようなもんで
す。

次の打者は大ブレーキの城島でしたから、普通に歩かせられていたら、どう
なっていたか分かりません。(←間違い。中島でしたm(_ _)m)

決勝ではいいところでエンドランを決めたりしましたが、1次予選などは酷
かった。勢いを削ぐような消極策や選手交代が相次ぎました。

といっても北京五輪の時の星野采配ほど理解不能ではありませんでした。

特に「コンディションのいいものを使う」という最低限の方針は一貫してい
ましたから。

■また投手起用に関しては、確かに機能してました。

ある新聞には「狭い球場で鍛えられた日本投手は、低めに投げるという基本
が身についている」と書かれていました。

その象徴が、決勝戦で投げた岩隈です。

びっくりするようなスピードボールはないものの、精密機械のようなコント
ロールで凡打させる技術には、世界中が目を見張ったのではないでしょうか。

彼だけではなくダルビッシュや松阪など、日本では本格派と言われる投手で
も、変化球でカウントを稼ぎ打ち取る技術が高いことを今回あらためて見せ
てくれました。

キューバのカストロ前議長が「日本は時計のように精密だ」と言いたくなる
わけです。

中継ぎ専門職が少ないことで苦しみましたが、それを差し引いても、今回の
ピッチングスタッフが最大限の力を発揮したことは間違いありません。

■身体能力に劣る日本が米国やキューバと渡り合うためには、基本的な守備
力や小技を武器にするしかありませんでした。

今回、日本の選手が優れていたのは、投手力に加えて、進塁させない細かな
守備の技術です。

城島のリードや細かな守備位置の変更、クイックモーションなど、あまり見
えにくい部分が日本の得意分野です。

逆に攻撃においては、進塁打の積み重ねや相手投手に球数を投げさせるため
の選球技術などやはり目立ちにくい部分が勝っていました。

その背景には、相手チームのデータを収集し分析するという戦う前の準備
(戦略)が確かであったということが言えます。

こうしたデータ活用の技術は、野村監督などがコツコツと蓄積してきたもの
に他なりません。

あるいは落合監督の言う「ゲッツー崩れの1点を狙う」という野球が機能し
たということです。

本来こうした野球技術は、アメリカの「シンキング・ベースボール」を元に
しています。

いつしか本場では忘れ去られた小さな技術が、野村監督らによって、アジア
で独自の進化を遂げたということでしょうか。

今回、原監督は、日本の力を「気力、粘り」と総括していましたが、スモー
ルベースボールという弱者の戦略を貫いたことこそ「日本力」なのだと私は
考えます。

今回の勝利によってアメリカを追い越したとは思わないと監督も選手も口を
揃えて言っていますが、それはこれからも弱者として差別化されたスモール
ベースボールを貫くという言葉なんでしょうね。そうしていただきたいと思
います。

■ちなみに今回のWBCの経済効果は506億円超、GDPの0.2%だそ
うですよ。

たかが野球というなかれ、ですな。

サッカーのワールドカップも大変な盛り上がりですが、野球も侮れません。

特にアジアは野球が盛んですから、まだまだ発展する余地があります。

野球は、アジア地域の経済と文化的交流のために大きな可能性を持ったコン
テンツであると言えます。多くの政治家や経済人がそう思ったのではないで
しょうか。

今後の展開として、

1.WBCをベースボール世界一決定戦として定着させる。

2.野球アジアカップ(国対抗)を作ってアジア一決定戦と位置づける。

3.アジア地域の底上げのために指導者を各国に派遣する。

こうした動きが不可欠になってくるでしょう。

私は野村監督を中国代表監督にすることを推薦します^^

■最後に物語論として述べておきます。

前回の大会に続き、今回の大会がここまで盛り上がったのは、ドラマとして
非常に優れた展開をしたからです。

物語は、主人公が目的を達成するだけでは盛り上がりません。

そこにはライバルや援助者や依頼者の存在が必要です。

さらに様々な試練や関門を越えることがドラマを盛り上げます。

前回の大会は、何となく始まったものの予選で苦労することで、徐々にドラ
マとしての盛り上がりを高めていきました。

前回大会の最大の敵はキューバです。

しかしそこに至るまでに、韓国や米国という高い壁を越えなければなりませ
んでした。

ドラマを決定づけたのは、誤審を繰り返した米国人審判の存在です。

彼がトリックスターとして日本代表を妨害したことが、前回大会をドラマと
して秀逸なものにしたために、あれほど盛り上がったわけです。

今回大会は「二連覇」という高い目標を突きつけられてのスタートでした。

今回も韓国、米国、キューバが高い壁として待ち構えていました。

しかしそれ以上にドラマを盛り上げたのは、イチローの不振でした。

前回大会を引っ張った孤高の天才の悩める姿は様々な波紋を呼びました。

野村監督など「イチローを外せ」と言ったと報道されています。

もちろん今の日本にイチローを外せる監督などいるはずもありません。

日本代表は戦いを重ねるたびにイチローを補完するために結束していく姿を
見せてくれました。

日本代表の内なる葛藤こそ今回のドラマの鍵でしょう。

だから、最後の最後に、イチローが復活を遂げたラストシーンは、これ以上
ない素晴らしい結末なのです。

カストロ前議長などイチローを「世界最高の打者」と絶賛しています。

今回もいいドラマを見せてくれましたねーー

■ちなみに今回大会のトリックスターは野村監督です。

日本代表監督に選ばれなかった悔しさからか、ボヤキや非難が殊の外厳しか
ったように感じます。

「原では勝てない」というコメントを何度見たことか^^;(おそらく週刊
誌が大げさに書いたのでしょうが)

城島とは非難や揶揄合戦を繰り返しているし。。。

それを跳ね返して優勝したのだから、今回の代表は大したもんだったのです
よ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■今回大会で残念なのは、藤川と岩田という阪神の投手が見せ場を作れなか
ったことです。

岩田に関しては、調子がよかったはずですが、使い方が悪いために力を発揮
できませんでした。

これは原采配の犠牲です。

■藤川は調子が悪かった。

予選ラウンドでの内容は不安を残すものでした。

抑え投手のミスは致命傷となりますので、決勝で外されたのも仕方ないと言
えるでしょう。

私は藤川は真ん中のストレートで三振がとれる「伝説の投手」だと思ってい
ます。

本調子の時にアメリカの一流バッターと対戦させてみたかった。

これだけが心残りですな。


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