フォロワー企業のゲーム
(2009年10月8日メルマガより)
■「成功ルールが変わる!「カラオケ資本主義を越えて」」という本を読み
ました。
古い本(2004年発売)なんですが、大前研一氏が強く推薦していたので読み
たかった本です。
どういうわけか本屋で見つけられず、ブックオフで発見しました。
念願の読了です^^
■作者は欧州の人ですが「カラオケ資本主義」という言葉をそのまま使って
います。
原題は「カラオケ資本主義--人類のための経営」です。
これってどういう意味?と思いますね。
かいつまんで説明すると、現代はチャンスに溢れ、無限の選択肢が個人に与
えられた時代だと思われていますが、実際には、一握りの大企業や優れた人
物が作ったルールの中でカラオケを歌う権利を与えられているに過ぎない。
カラオケボックスの中で他人の歌を模倣している限り、一定の料金内でリス
クもなく収まるが、それでは破壊的なイノベーションを起こすことはできな
い。
そんな「カラオケ資本主義」の枠内で収まっていていいのか!?
という趣旨のことを書いている本です。(間違っていたらごめんなさい^^;
■面白い本ではあるのですが、事例が豊富すぎて、内容を掴みにくいという
欠点もあります。
もともと作者の意図は、自分の主張を理解させることではなく、多彩な概念
を提示する中で、ビジネスに関するインスピレーションを感じてもらおうと
いうものなので、論理よりも、具体的事例に重きを置いているわけですね。
海外のビジネス本には時折、事例中心で内容が散漫なものがありますね。こ
の本もその一つでしょうか。
それでも、ところどころ、インスピレーションを感じる部分がありました。
■そもそも何故我々は、カラオケボックスに行って、他人の歌を歌いたがる
のか?
手っ取り早く発散できて楽しいからに外なりませんね。。。
私の場合「六甲おろし」を神に捧げる儀式でもあるのですが...
ビジネスの例でいうと、他人の決めたルールで商売している限り、低リター
ンだが、低リスクに収まることができます。
完成されたフランチャイズシステムを起用すると、生みの苦労を経ることな
く、一定の利益を見込むことができます。
本部フランチャイザーがもっと大儲けしていることを妬まなければ、優れた
投資案件だと割り切ることができます。
(だから、フランチャイズに加入する側が最も重視するべきは低リスクだと
私は考えます。高リターンを求めて、よく分からないシステムに加入するの
は、本末転倒ではないでしょうか。余談ですが)
■競争戦略には「地位の戦略」という概念があります。
ある市場における企業(プレーヤー)をその順位によって、リーダー、チャ
ンレンジャー、フォロワー、ニッチャーに分ける考え方です。
リーダーとはトップ企業のこと。その市場で主導権を握る存在です。ランチ
ェスター戦略においては強者と呼ばれ、2位の企業をミート(真似)するこ
とが基本戦略となります。
しかしリーダーの最も大きな仕事は、市場全体を維持・拡大することです。
市場が衰退してしまえば、一番打撃を受けるのはリーダーですから、リーダ
ーは市場(顧客)を育てることに責任があります。
実はリーダーは、その市場に多くのフォロワー(追随企業)を呼び込んで、
市場全体を活性化することも仕事の一つです。何でもかんでも叩いて、排除
していればいいのではありません。
できれば多くの企業をフォロワーとして、確率戦の市場を作り上げるのが理
想です。(確率戦については後述)
■チャレンジャーとは、トップを狙う2位以下の企業のことです。ランチェ
スター戦略においては弱者と呼ばれ、差別化が基本戦略となります。
リーダーと同じことをしていれば、顧客に選んでもらえませんから、リーダ
ーがやらないこと、できないことを志向します。
リーダーが真似できないような差別化をすることができれば、逆転してトッ
プに立つことも可能ですが、激しい戦いを経なければならないので、傷を負
うことも覚悟しなければなりません。
厳しい戦いを強いられるのがチャレンジャーです。
■フォロワーは、その名の通り、自分より上の企業の追随者です。
トップに立つつもりはなく、コストをかけずにそこそこの利益を出そうとい
う考えを持っています。
ランチェスター戦略においては弱者に分類されるのですが、基本的には他の
企業の真似をしつつ、ポイントで差別化を行おうというのが特徴です。
なんとも冴えない印象を与えるかも知れませんが、実は殆どの企業はフォロ
ワーです。
■ニッチャーは、ミニリーダーとも呼ばれ、さらに細分化した市場の中で、
トップになるという考えの企業です。
ランチェスター戦略における「ナンバーワン主義」は、ニッチャーの戦略を
指しています。
市場というのは、いくらでも細分化できるものですから、自分で決めた枠の
中でトップになればいいわけです。
一番簡単なのは、地域を細分化して、○○地域で一番になる!という戦略で
す。
ランチェスター戦略を学ばれている方には馴染みの深い戦略ですね。
■あえてリーダー企業を模倣して、小さく儲けるというのがフォロワーの考
え方です。
しかし、フォロワーという選択も立派な戦略であることを今回は言っておき
ます。
確かにトップ企業になれば、圧倒的に有利で、高い利益を確保することがで
きます。
業界のトップ企業の殆どが、2位以下に2倍、3倍以上の利益率を誇ってい
ることからもそれはわかります。
ランチェスター戦略でいうと、1位が40%以上のシェアを得て、その他大
勢がひしめく「確率戦」の市場が、最もトップ企業に有利だといえます。
(確率戦の市場とは、プレーヤーが多く、各個の差別化がお互い無力化され
てしまう市場のことです。従って量に勝る強者に有利となります)
しかしトップ企業は市場全体に責任を負い、市場拡大または維持を命題とし
なければならないので、それなりにコストを使わなければなりません。
市場が大きく縮小したり、消滅してしまった時に、最もダメージを追うのは、
その市場に合わせたコスト構造を持つトップ企業だからです。
それに比べて、フォロワーと言われる企業は、トップ企業の儲け方を真似し
て、少しばかりキャッシュを得て、やばくなったら逃げる。。それで十分だ
と思えるなら、それでいいのです。
詳しくは言えませんが、大阪には、成功し儲かっている企業のいいところだ
けを真似して(ちょっとした差別化をして)儲けを上げている小さな企業が
いっぱいあります。
半歩先のトレンドを見分ける力と逃げる体制を整えておく管理能力があれば、
そういうしたたかな生き方もできるんですね。
■ゲーム理論の世界では、誰かの真似をすることで利得する状況を「コーデ
ィネーション・ゲーム」と呼んでいます。
コーディネーションとは「同調・調整」という意味です。
マイクロソフトのウィンドウズのように誰もが認める「デファクト・スタン
ダード」が決まれば、皆がその枠内で商品開発をしようとします。それが典
型ですね。
それ以外でも、トップ企業の真似をする合理性はあります。
例えば、100円ショップが世の中に無い時に初めてそれをする企業は、長
い時間をかけて試行錯誤を行わなければなりません。
立地、仕入れ、販売、人員配置、PR、すべてにおいて手探りで、ノウハウ
構築を行わなければなりません。
ただ一度、市場に認知され需要が喚起されると、消費者は「私も100円シ
ョップで買い物をしよう」と同調し始めます。
企業側は1号店のやり方を踏襲し、改善することが適切な行動となります。
100円ショップが流行れば似たような店が乱立するし、子供専用写真館が
流行れば同じような店ができる所以です。
一度、トレンドが決まれば、雪崩を打つように皆が同調する。これがコーデ
ィネーション・ゲームの特徴です。
プレーヤーが増えて、先に述べた確率戦の市場が形成されたなら、トップ企
業の地位は安泰となりますので、パイオニア企業にとっても、コーディネー
ション・ゲームの状況に持ち込むことはメリットが大きいといえます。
だから、したたかなフォロワー企業は「何が流行るか分からんが、流行った
らおこぼれ需要で儲けよう」と虎視眈々とトレンドの行方を狙っていますし、
トップ企業もルール内で商売してくれることを狙って、意図的に成功法則な
どを開示するわけです。
(それがもう少し進めば、業界団体などができて、地位の固定化を図るわけ
です)
■というわけで、今日はもう1冊を紹介します。
「ゲーム理論の思考法 ビジネス・人生を変える「戦略発想の技術」」
戦略論は全てゲーム理論の影響を受けているといっていいでしょう。もちろ
ん、ランチェスター戦略も、その出自はゲーム理論を採り入れています。
ゲーム理論を実際に活かす上で重要なのは、今、どのようなゲームのルール
で動いているのかを把握することです。
ルールが分かれば対処の仕様が分かります。
例えば、フォロワー企業は、今この場はコーディネーション・ゲームだとい
うことを理解していなければなりません。
衰退し、縮小する市場で、フォロワーを続けていても意味はありません。
フォロワーの基本的な姿勢は「低リスク・低リターン」ですから、需要を見
極めて素早く参入し、潔く見切りをつけて撤退することがルールとなります。
ただ単に儲かりそうだから真似をするという愚は犯さないようにしなければ
なりません。
■この本は、まずは「ゲームのルールを知ろう」というところにこだわって
います。
基本的な「囚人のゲーム」に始まり、「チキン・レース」「マッチング・ペ
ニース」「ホテリング・ゲーム」「時間経過のあるゲーム」など代表的なゲ
ームの概念を提示しています。
とても分かりやすく面白い本ですよ。
■もっとも最初にあげた「カラオケ資本主義」は、ルール内で勝負するので
はなく、ルール自体を変えようと主張しています。
市場が成熟期から衰退期にかかるとき、市場そのものを大きく動かすのは、
ルールを大きく変えるプレーヤーが現れる時です。
全員が全員、低リスクのフォロワーでいる限り、革新的なイノベーションは
生まれませんから、社会全体にとっては、好ましい状態とはいえません。
リスクを引き受ける大勢の誰かがいないと、社会は前進しないんですね。
いわゆるトップを狙う人々の存在です。
■では、どうすれば"破壊的な"差別化を作り上げ、新しいルールで動く市
場を切り開くことができるのか。
「カラオケ資本主義」の中では、「コンセプト」「顧客」「独自の能力」だ
と書かれています。(214ページ)
このあたりが、この本の中で最も面白い部分でしょうね。
しかし、新しい市場の開拓は、今回のテーマではありませんので、次回以降
に回したいと思います^^
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■チャールズ・ダーウィンは「種の起源」という著書で、生物の進化の仕組
みを解き明かした人物です。
彼の提唱した「自然淘汰説」は、純然とした数式で進化の仕組みを説明して
いるので、納得しやすく、また他の分野にも応用が効く理論です。
例えば「イノベーションのジレンマ」などといった著作も、ダーウィンの考
え方を企業競争に持ち込んだものだと考えることができます。
要するに、企業はてんでバラバラに、自分の個性を出して競争する。結果と
して、その環境に適応した企業が生き残るという考えです。(ただし環境に
適応しすぎたために、環境の変化についていけず、滅びる優秀な企業も多い)
■実は、ダーウィンは自然淘汰説では説明できない事例にも注目しています。
例えば、孔雀のオスの羽根は進化に必要なものだったのか?という疑問です。
ダーウィンはそこに「性選択」という概念を持ち込み、個体として選択され
る必要性があることを説いています。(要するに、異性の気を惹く必要です)
ただし、こちらは研究半ばに置かれてしまったのですが。
■本文にある「カラオケ資本主義」では、このダーウィンの理論を取り上げ
て、「生き残るのは、最も環境に適応し、最もセクシーな企業である」と言
っています。
私にはこじつけにしか思えませんでしたが^^;
面白い本でしょう。
(2009年10月8日メルマガより)
■「成功ルールが変わる!「カラオケ資本主義を越えて」」という本を読み
ました。
古い本(2004年発売)なんですが、大前研一氏が強く推薦していたので読み
たかった本です。
どういうわけか本屋で見つけられず、ブックオフで発見しました。
念願の読了です^^
■作者は欧州の人ですが「カラオケ資本主義」という言葉をそのまま使って
います。
原題は「カラオケ資本主義--人類のための経営」です。
これってどういう意味?と思いますね。
かいつまんで説明すると、現代はチャンスに溢れ、無限の選択肢が個人に与
えられた時代だと思われていますが、実際には、一握りの大企業や優れた人
物が作ったルールの中でカラオケを歌う権利を与えられているに過ぎない。
カラオケボックスの中で他人の歌を模倣している限り、一定の料金内でリス
クもなく収まるが、それでは破壊的なイノベーションを起こすことはできな
い。
そんな「カラオケ資本主義」の枠内で収まっていていいのか!?
という趣旨のことを書いている本です。(間違っていたらごめんなさい^^;
■面白い本ではあるのですが、事例が豊富すぎて、内容を掴みにくいという
欠点もあります。
もともと作者の意図は、自分の主張を理解させることではなく、多彩な概念
を提示する中で、ビジネスに関するインスピレーションを感じてもらおうと
いうものなので、論理よりも、具体的事例に重きを置いているわけですね。
海外のビジネス本には時折、事例中心で内容が散漫なものがありますね。こ
の本もその一つでしょうか。
それでも、ところどころ、インスピレーションを感じる部分がありました。
■そもそも何故我々は、カラオケボックスに行って、他人の歌を歌いたがる
のか?
手っ取り早く発散できて楽しいからに外なりませんね。。。
私の場合「六甲おろし」を神に捧げる儀式でもあるのですが...
ビジネスの例でいうと、他人の決めたルールで商売している限り、低リター
ンだが、低リスクに収まることができます。
完成されたフランチャイズシステムを起用すると、生みの苦労を経ることな
く、一定の利益を見込むことができます。
本部フランチャイザーがもっと大儲けしていることを妬まなければ、優れた
投資案件だと割り切ることができます。
(だから、フランチャイズに加入する側が最も重視するべきは低リスクだと
私は考えます。高リターンを求めて、よく分からないシステムに加入するの
は、本末転倒ではないでしょうか。余談ですが)
■競争戦略には「地位の戦略」という概念があります。
ある市場における企業(プレーヤー)をその順位によって、リーダー、チャ
ンレンジャー、フォロワー、ニッチャーに分ける考え方です。
リーダーとはトップ企業のこと。その市場で主導権を握る存在です。ランチ
ェスター戦略においては強者と呼ばれ、2位の企業をミート(真似)するこ
とが基本戦略となります。
しかしリーダーの最も大きな仕事は、市場全体を維持・拡大することです。
市場が衰退してしまえば、一番打撃を受けるのはリーダーですから、リーダ
ーは市場(顧客)を育てることに責任があります。
実はリーダーは、その市場に多くのフォロワー(追随企業)を呼び込んで、
市場全体を活性化することも仕事の一つです。何でもかんでも叩いて、排除
していればいいのではありません。
できれば多くの企業をフォロワーとして、確率戦の市場を作り上げるのが理
想です。(確率戦については後述)
■チャレンジャーとは、トップを狙う2位以下の企業のことです。ランチェ
スター戦略においては弱者と呼ばれ、差別化が基本戦略となります。
リーダーと同じことをしていれば、顧客に選んでもらえませんから、リーダ
ーがやらないこと、できないことを志向します。
リーダーが真似できないような差別化をすることができれば、逆転してトッ
プに立つことも可能ですが、激しい戦いを経なければならないので、傷を負
うことも覚悟しなければなりません。
厳しい戦いを強いられるのがチャレンジャーです。
■フォロワーは、その名の通り、自分より上の企業の追随者です。
トップに立つつもりはなく、コストをかけずにそこそこの利益を出そうとい
う考えを持っています。
ランチェスター戦略においては弱者に分類されるのですが、基本的には他の
企業の真似をしつつ、ポイントで差別化を行おうというのが特徴です。
なんとも冴えない印象を与えるかも知れませんが、実は殆どの企業はフォロ
ワーです。
■ニッチャーは、ミニリーダーとも呼ばれ、さらに細分化した市場の中で、
トップになるという考えの企業です。
ランチェスター戦略における「ナンバーワン主義」は、ニッチャーの戦略を
指しています。
市場というのは、いくらでも細分化できるものですから、自分で決めた枠の
中でトップになればいいわけです。
一番簡単なのは、地域を細分化して、○○地域で一番になる!という戦略で
す。
ランチェスター戦略を学ばれている方には馴染みの深い戦略ですね。
■あえてリーダー企業を模倣して、小さく儲けるというのがフォロワーの考
え方です。
しかし、フォロワーという選択も立派な戦略であることを今回は言っておき
ます。
確かにトップ企業になれば、圧倒的に有利で、高い利益を確保することがで
きます。
業界のトップ企業の殆どが、2位以下に2倍、3倍以上の利益率を誇ってい
ることからもそれはわかります。
ランチェスター戦略でいうと、1位が40%以上のシェアを得て、その他大
勢がひしめく「確率戦」の市場が、最もトップ企業に有利だといえます。
(確率戦の市場とは、プレーヤーが多く、各個の差別化がお互い無力化され
てしまう市場のことです。従って量に勝る強者に有利となります)
しかしトップ企業は市場全体に責任を負い、市場拡大または維持を命題とし
なければならないので、それなりにコストを使わなければなりません。
市場が大きく縮小したり、消滅してしまった時に、最もダメージを追うのは、
その市場に合わせたコスト構造を持つトップ企業だからです。
それに比べて、フォロワーと言われる企業は、トップ企業の儲け方を真似し
て、少しばかりキャッシュを得て、やばくなったら逃げる。。それで十分だ
と思えるなら、それでいいのです。
詳しくは言えませんが、大阪には、成功し儲かっている企業のいいところだ
けを真似して(ちょっとした差別化をして)儲けを上げている小さな企業が
いっぱいあります。
半歩先のトレンドを見分ける力と逃げる体制を整えておく管理能力があれば、
そういうしたたかな生き方もできるんですね。
■ゲーム理論の世界では、誰かの真似をすることで利得する状況を「コーデ
ィネーション・ゲーム」と呼んでいます。
コーディネーションとは「同調・調整」という意味です。
マイクロソフトのウィンドウズのように誰もが認める「デファクト・スタン
ダード」が決まれば、皆がその枠内で商品開発をしようとします。それが典
型ですね。
それ以外でも、トップ企業の真似をする合理性はあります。
例えば、100円ショップが世の中に無い時に初めてそれをする企業は、長
い時間をかけて試行錯誤を行わなければなりません。
立地、仕入れ、販売、人員配置、PR、すべてにおいて手探りで、ノウハウ
構築を行わなければなりません。
ただ一度、市場に認知され需要が喚起されると、消費者は「私も100円シ
ョップで買い物をしよう」と同調し始めます。
企業側は1号店のやり方を踏襲し、改善することが適切な行動となります。
100円ショップが流行れば似たような店が乱立するし、子供専用写真館が
流行れば同じような店ができる所以です。
一度、トレンドが決まれば、雪崩を打つように皆が同調する。これがコーデ
ィネーション・ゲームの特徴です。
プレーヤーが増えて、先に述べた確率戦の市場が形成されたなら、トップ企
業の地位は安泰となりますので、パイオニア企業にとっても、コーディネー
ション・ゲームの状況に持ち込むことはメリットが大きいといえます。
だから、したたかなフォロワー企業は「何が流行るか分からんが、流行った
らおこぼれ需要で儲けよう」と虎視眈々とトレンドの行方を狙っていますし、
トップ企業もルール内で商売してくれることを狙って、意図的に成功法則な
どを開示するわけです。
(それがもう少し進めば、業界団体などができて、地位の固定化を図るわけ
です)
■というわけで、今日はもう1冊を紹介します。
「ゲーム理論の思考法 ビジネス・人生を変える「戦略発想の技術」」
戦略論は全てゲーム理論の影響を受けているといっていいでしょう。もちろ
ん、ランチェスター戦略も、その出自はゲーム理論を採り入れています。
ゲーム理論を実際に活かす上で重要なのは、今、どのようなゲームのルール
で動いているのかを把握することです。
ルールが分かれば対処の仕様が分かります。
例えば、フォロワー企業は、今この場はコーディネーション・ゲームだとい
うことを理解していなければなりません。
衰退し、縮小する市場で、フォロワーを続けていても意味はありません。
フォロワーの基本的な姿勢は「低リスク・低リターン」ですから、需要を見
極めて素早く参入し、潔く見切りをつけて撤退することがルールとなります。
ただ単に儲かりそうだから真似をするという愚は犯さないようにしなければ
なりません。
■この本は、まずは「ゲームのルールを知ろう」というところにこだわって
います。
基本的な「囚人のゲーム」に始まり、「チキン・レース」「マッチング・ペ
ニース」「ホテリング・ゲーム」「時間経過のあるゲーム」など代表的なゲ
ームの概念を提示しています。
とても分かりやすく面白い本ですよ。
■もっとも最初にあげた「カラオケ資本主義」は、ルール内で勝負するので
はなく、ルール自体を変えようと主張しています。
市場が成熟期から衰退期にかかるとき、市場そのものを大きく動かすのは、
ルールを大きく変えるプレーヤーが現れる時です。
全員が全員、低リスクのフォロワーでいる限り、革新的なイノベーションは
生まれませんから、社会全体にとっては、好ましい状態とはいえません。
リスクを引き受ける大勢の誰かがいないと、社会は前進しないんですね。
いわゆるトップを狙う人々の存在です。
■では、どうすれば"破壊的な"差別化を作り上げ、新しいルールで動く市
場を切り開くことができるのか。
「カラオケ資本主義」の中では、「コンセプト」「顧客」「独自の能力」だ
と書かれています。(214ページ)
このあたりが、この本の中で最も面白い部分でしょうね。
しかし、新しい市場の開拓は、今回のテーマではありませんので、次回以降
に回したいと思います^^
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■チャールズ・ダーウィンは「種の起源」という著書で、生物の進化の仕組
みを解き明かした人物です。
彼の提唱した「自然淘汰説」は、純然とした数式で進化の仕組みを説明して
いるので、納得しやすく、また他の分野にも応用が効く理論です。
例えば「イノベーションのジレンマ」などといった著作も、ダーウィンの考
え方を企業競争に持ち込んだものだと考えることができます。
要するに、企業はてんでバラバラに、自分の個性を出して競争する。結果と
して、その環境に適応した企業が生き残るという考えです。(ただし環境に
適応しすぎたために、環境の変化についていけず、滅びる優秀な企業も多い)
■実は、ダーウィンは自然淘汰説では説明できない事例にも注目しています。
例えば、孔雀のオスの羽根は進化に必要なものだったのか?という疑問です。
ダーウィンはそこに「性選択」という概念を持ち込み、個体として選択され
る必要性があることを説いています。(要するに、異性の気を惹く必要です)
ただし、こちらは研究半ばに置かれてしまったのですが。
■本文にある「カラオケ資本主義」では、このダーウィンの理論を取り上げ
て、「生き残るのは、最も環境に適応し、最もセクシーな企業である」と言
っています。
私にはこじつけにしか思えませんでしたが^^;
面白い本でしょう。
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- 2018.01.25:私が生き残っているのは「弱者の5大戦略」を実践してきたからです。
- 2018.01.11:2018年 君たちはどう生きるか(吉野源三郎や宮崎駿とは関係ありません)
- 2017.12.28:AIの時代に、どのような営業が生き残れるのか?
- 2017.12.14:ナイキもアシックスも「SHOE DOG」だ!
- 2017.11.30:TSUTAYAやDMMはしたたかに生き残っていくだろうが限界もある
- 2017.11.16:「シン・ゴジラ」って途中まで面白いけど、後半グダグダじゃないですか?
- 2017.11.02:織田信長が22年かけてできなかった天下統一を、豊臣秀吉がたった8年でできた理由
- 2017.10.19:電気自動車(EV)の時代に日本企業は生き残れるのか
- 2017.10.05:顧客満足度3年連続1位!ドトールコーヒーが最強か
- 2017.09.21:ヤマダ電機が生き残りを賭けて反攻開始!
- 2017.09.07:ドラッグストアが、コンビニを食い物にしている
- 2017.08.24:国内で敵なしのカルビーの将来が必ずしも明るくない理由
- 2017.08.10:君は内山高志を見たか
- 2017.07.27:金本知憲監督はすべての中間管理職の象徴だ
- 2017.07.13:自然界のランチェスター戦略
- 2017.06.29:回転寿司は群雄割拠の戦国時代に入った
- 2017.06.15:小さな会社のM&Aが日本を救う?
- 2017.06.01:AbemaTVは年間200億円の赤字から脱却できるのか?
- 2017.05.18:大阪・堺の超優良企業シマノは、これからも盤石なのか?
- 2017.05.04:知られざる成長産業 コインランドリー業界はどうなっているのか?
- 2017.04.20:新社会人に贈る「1万時間の法則」
- 2017.04.06:野村克也を超一流のプロ野球人にした3つの力
- 2017.03.23:風林火山を旗印に掲げた武田信玄は、戦略家ではなかったのか?
- 2017.03.09:ラスト・ワンマイルの表と裏をおさえよ
- 2017.02.23:鳥貴族の成長はこのまま∞に続くのか
- 2017.02.09:キングコング西野の絵本「えんとつ町のプペル」はなぜ炎上するほど売れているのか?
- 2017.01.26:アマゾンはどこから来てどこへ行くのか
- 2017.01.12:「孫子」を5つのポイントで整理した
- 2016.12.29:真田幸村はなぜ「日本一の兵」になったのか?
- 2016.12.15:セイコーマート・北の最強コンビニはどのようにできたのか
- 2016.12.01:クリスピー・クリーム・ドーナツの大量閉店は、前向きだったのですね
- 2016.11.17:ジーユーがユニクロを超える時、ファーストリテイリングは世界トップになる
- 2016.11.03:ピコ太郎はなぜ世界を席巻したのか?
- 2016.10.20:地域密着営業って何だろう?
- 2016.10.06:繁盛する居酒屋には、現場営業に必要なヒントが満載だ
- 2016.09.22:天下分け目といわれた関ヶ原の戦いはなぜ半日で決着がついたのか?
- 2016.09.08:「世界の山ちゃん」は世界に届くのか
- 2016.08.25:リオ五輪 男子柔道はなぜ躍進したのか?
- 2016.08.11:ポケモンGOは、何をGOしたのか?
- 2016.07.28:営業は純粋な「技術」であり、誰でも身に着けられるものである
- 2016.07.14:金本を信じよ!
- 2016.06.30:せっかく展示会出展しても成果の出ないやり方をしている企業が多すぎる
- 2016.06.16:小さな会社が生き残る秘訣は「ニッチであること」その他には...
- 2016.06.02:びっくりドンキーは弱者のエネルギーに満ちていた
- 2016.05.19:「同率勝算の規則」に則った唯一の成功法則
- 2016.05.05:レスターに学ぶ「奇跡のチーム」を作る3つの秘訣
- 2016.04.21:世紀のちゃぶ台返し!セブンに何があったのか
- 2016.04.07:新社会人に贈る あなたの人生を豊かにする秘訣
- 2016.03.24:コメダ珈琲店に人気があるのは理由がある
- 2016.03.10:小さくても生き残る「局所的な強者」の作り方
- 2016.02.25:「営業の仕組み」を身に着ければ、目標達成に苦しまなくなる
- 2016.02.11:子供に自慢できる人生を送りたいなら
- 2016.01.28:マクドナルドもスターバックスも日本市場をなめるな!
- 2016.01.14:「孫子の兵法」を企業経営に活かす方法
- 2015.12.31:結果を出す人は、手段を目的化している
- 2015.12.17:廃業寸前の負け犬集団が、常勝軍団に生まれ変わったわけ
- 2015.12.03:なぜ「世界トップ企業」を目指すのか?
- 2015.11.19:初めての著作は、なぜ「小説」になったのか?
- 2015.11.05:戦略は実行させなければ意味がない
- 2015.10.22:世界トップ企業への道は「差別化」が開く
- 2015.10.08:世界トップ企業になるために最初にしなければならないこと
- 2015.09.24:サーモス(THERMOS)はなぜ「廃業寸前」から世界トップ企業になったのか?
- 2015.09.10:営業には3つの役割がある
- 2015.08.27:楽天球団は、新しい野球を見せてくれ!
- 2015.08.13:ユニクロは、無印良品と提携せよ
- 2015.07.23:ノキアと日本電産 東西M&A巧者のやり方
- 2015.07.09:ワクワクする仕事しかやりません。
- 2015.06.25:ライザップはなぜ叩かれるのか?
- 2015.06.11:「けっこういい」よりも「並外れてダメ」がいい
- 2015.05.28:戦略には「感動」が必要だ
- 2015.05.14:「孔子」を学ぶ意味
- 2015.04.30:スカイマークはなぜ優遇されながら破綻したのか?
- 2015.04.16:セブンvsミスド 初戦の判定は
- 2015.04.02:任天堂はもう一度天下をとれるのか
- 2015.03.19:ファミマはセブンに勝てるのか?
- 2015.03.05:大塚家具の父と娘はどちらが正しいのか?
- 2015.02.19:成長しないビジネスのロールモデル
- 2015.02.05:100回勝負に持ち込めば絶対に勝てる
- 2015.01.22:キリンビバレッジは逆転できるのか?
- 2015.01.08:「孫子」を活用するための最大のキーワード
- 2014.12.31:「孫子の兵法」を学ぶ
- 2014.12.25:ハウステンボスはどのようにして再建されたのか?
- 2014.12.11:テラモーターズは、なぜオートバイ市場のトップ企業となったのか?
- 2014.11.27:人を動かすシンプルなメソッド
- 2014.11.13:嫌いな顧客を嫌いだと思わなくなる方法
- 2014.10.30:縄文時代が何年続いたか知ってます?
- 2014.10.02:阪神タイガースはなぜ優勝できないのか?
- 2014.09.18:創業塾でのQ&A
- 2014.08.21:コンビニのアイスクリームはどうなっているのか
- 2014.08.07:創業して10年続く人が持っている3つの資質
- 2014.07.24:私が「孫子」を使う理由
- 2014.07.10:「三国志」の戦いで勝敗が決する要因とは?
- 2014.06.26:「孫子の兵法」でみる2014年ワールドカップ日本代表の戦い
- 2014.06.12:マラドーナはなぜ三流監督で終わったのか?
- 2014.05.29:相性のいい顧客を探す方法
- 2014.05.15:営業が不得意な人は、営業なんてしない方が成果が上がる
- 2014.05.01:GoProは、強者になれるのか
- 2014.04.17:マクドナルドは、マイルドヤンキーを狙え!
- 2014.04.03:売れる仕組みが必要な理由
- 2014.03.20:営業プロセスがなければ組織は動かない
- 2014.03.06:ビジネスの設計図を作ろう
- 2014.02.20:彼を知り己を知れば...
- 2014.02.06:ビジョンは営業チームを一丸にする
- 2014.01.23:楽しくなければ営業じゃない!
- 2014.01.09:私がメルマガを書く「立ち位置」
- 2013.12.26:レゴは、なぜ世界第2位の玩具メーカーに復活したのか?
- 2013.12.12:コトラーに教えらえた初心に戻る
- 2013.11.28:日本のモノづくりを復活させるには
- 2013.11.14:レッドブルが世界で52億本も売れた「何か」
- 2013.10.31:ヤフーはどこに行こうとしているのか?
- 2013.10.17:飛び火マーケティングの時代-GoPro
- 2013.10.03:アップルは普通の企業になってしまった
- 2013.09.19:7年後、日本は巨大な展示会場になる
- 2013.09.05:店舗系ビジネスの弱者の戦略
- 2013.08.22:私がイチローから学ぶ3つのこと
- 2013.08.08:脱・人脈の営業
- 2013.07.25:ソーシャル時代の「真実の瞬間」
- 2013.07.11:統計は最強の営業マネジメントツールである
- 2013.06.27:新興宗教のビジネスモデル
- 2013.06.13:進化する教育システムに乗り遅れるな
- 2013.05.30:お医者さんや弁護士さんの営業戦略
- 2013.05.16:できる営業は、負け方が違う
- 2013.05.02:宮崎駿とスタジオジブリについて
- 2013.04.18:差別化は、マイナスせよ
- 2013.04.04:JAL再生にみる企業変革の王道
- 2013.03.21:第3回WBC終戦記念 がんばれプロ野球
- 2013.03.07:マイケル・ポーターの戦略はもう通用しないのか?
- 2013.02.21:王将の餃子は大阪を跳び出すか?
- 2013.02.07:営業チームマネジメントの第一歩
- 2013.01.24:失速したマクドナルドの次の一手は?
- 2013.01.10:阪神タイガースは暗黒時代に戻っていくのか
- 2012.12.27:衰退市場でトップを張る宝島社の戦略
- 2012.12.13:目標は、顧客総取り!
- 2012.11.29:答えのない問題に取り組めるのか
- 2012.11.15:手っ取り早く実績を上げるには
- 2012.11.01:プロ野球は、名選手しか監督になれないのか?
- 2012.10.18:世界王者が世界に挑戦!
- 2012.10.04:新・携帯電話版三国志
- 2012.09.20:安売りせずに売る方法
- 2012.09.06:脳内のリミットを外せ
- 2012.08.23:儲ける方法をタネ明かしする
- 2012.08.09:もうかるビジネスにはタネがある
- 2012.07.26:ステーキを売るな、○○を売れ!
- 2012.07.12:一流の営業になるために絶対に避けられない道
- 2012.06.28:顧客を創造するということ
- 2012.06.14:ビジネスが成立するための3つの要素
- 2012.05.31:理屈で捉えきれない会社もある
- 2012.05.17:戦術は現状を効率的にする。戦略は現状を破壊する
- 2012.05.03:物語風ビジネス書を読んでみよう
- 2012.04.19:市場価値より企業内価値を高めよう
- 2012.04.05:3つの起業家タイプが注意すること
- 2012.03.22:ソニーはどこへ行った?
- 2012.03.08:利益を上げるための最もシンプルな方法
- 2012.02.23:ランチェスター戦略を営業に活かすたった3つのプロセス
- 2012.02.09:日本の電機メーカーはどうすれば生き残れるのか
- 2012.01.26:心理学はビジネスに生かせるのか
- 2012.01.12:水戸黄門の終焉と大阪都構想
- 2011.12.29:「坂の上の雲」を越えていこう
- 2011.12.15:強い現場を作る方法
- 2011.12.01:なぜ落合博満はブレないのか?
- 2011.11.17:小さなお菓子屋さんが描く大きなストーリー
- 2011.11.03:理屈でメシは食えん!でいいの?
- 2011.10.20:iPhone vs iPhone
- 2011.10.06:本質からはじめよ!
- 2011.09.22:アマゾンにチャレンジ!
- 2011.09.08:さらば、スティーブ・ジョブズ
- 2011.08.25:マフィアにビジネスの極意を聞く
- 2011.08.11:たまにはビジネス小説でも読みましょうか
- 2011.07.28:なぜ我々にはマーケティングが必要なのか?
- 2011.07.14:「いい商品」って何ですか?
- 2011.06.30:カリスマ営業を有難がっても意味ないでしょう
- 2011.06.16:ネスプレッソが売れている理由
- 2011.06.02:孫子、ポーター、ランチェスター
- 2011.05.19:足腰の弱い欧米企業、頭の弱い日本企業
- 2011.05.05:斎藤佑樹はプロ野球で通用するか?
- 2011.04.21:ランチェスター戦略って役に立つの?
- 2011.04.07:温泉旅館を蘇らせるには
- 2011.03.24:弱い人をより弱くするのが戦略なのか
- 2011.03.10:タスク管理と時間管理のツール紹介
- 2011.02.24:プレーヤーからマネージャーへ
- 2011.02.10:110兆円の市場に遅れた日本
- 2011.01.27:物語と希望の深い関係
- 2011.01.13:グーグルVSアップル
- 2010.12.30:面白い戦略ストーリーの作り方
- 2010.12.16:残念な人には戦略がない
- 2010.12.02:理屈のない実行はギャンブルですよ
- 2010.11.18:メイド・カフェの営業プロセス
- 2010.11.04:プロ野球球団運営を成功させるには
- 2010.10.21:勝ちパターンの作り方
- 2010.10.07:たまには「哲学」の話をしよう
- 2010.09.23:世紀末都市・アキバ
- 2010.09.09:コンビニ・オーナーというビジネス
- 2010.08.26:もし現場のオッチャンがポーターを学んだら
- 2010.08.12:坂の上に雲は見えない?
- 2010.07.29:システム思考って何だろう
- 2010.07.15:営業は「点取り屋」ではない!
- 2010.07.01:戦略はストーリーで語れ2
- 2010.06.17:戦略はストーリーで語れ
- 2010.06.03:アップルは本当に最強なのか?
- 2010.05.20:営業生産性を上げる構造とは
- 2010.05.06:女子高生と一緒にドラッカーを学ぼう
- 2010.04.22:勝海舟が坂本龍馬に伝えたもの
- 2010.04.08:人をやる気にさせるにはどうすればいいのか
- 2010.03.25:アップルとユニ・チャーム~変革企業の共通点
- 2010.03.11:無料のビジネスって何だ?
- 2010.02.25:営業に必要な戦略的思考
- 2010.02.11:狩猟民族の構想力に学ぼう
- 2010.01.28:農耕営業のススメ
- 2010.01.14:2010年は日本企業のアジア進出元年になる
- 2009.12.31:2009年の携帯とジーンズと餃子
- 2009.12.17:20歳の頃の自分に読ませたい本
- 2009.12.03:日本茶も海外進出している
- 2009.11.19:ダイソンはなぜ売れたのか?
- 2009.11.05:私の考える効率的な営業とは
- 2009.10.22:島田紳助の研究2
- 2009.10.08:フォロワー企業のゲーム
- 2009.09.24:地域密着企業の営業戦術
- 2009.09.10:地域密着企業の経営方法
- 2009.08.27:マクドナルド 一人勝ちの理由
- 2009.08.13:死せる孔明、生ける仲達を走らす
- 2009.07.30:農業は儲かるのか?
- 2009.07.16:キリン、サントリー、アサヒ、オリオン
- 2009.07.02:戦略2、戦術1の法則
- 2009.06.18:いい顧客、悪い顧客
- 2009.06.04:日本で一番大切にしたい会社の戦略
- 2009.05.21:それぞれの「1万時間」を過ごそう
- 2009.05.07:社会起業は一般の起業と何が違うのか?
- 2009.04.23:もし諸葛孔明が経営顧問だったら
- 2009.04.09:物語の力を知ろう
- 2009.03.26:祝!WBC日本代表優勝
- 2009.03.12:小さな池の大きな魚
- 2009.02.26:農業にチャンスあり
- 2009.02.12:機能と情緒--2つの差別化の方法
- 2009.01.29:営業は結果を追ってはいけない
- 2009.01.15:真似したくてもできない事情がある
- 2009.01.01:欲しいものを作ってくれるビジネス
- 2008.12.18:オール・ザット・競争戦略
- 2008.12.04:ゼロ距離を目指す
- 2008.11.20:10/13の市場でビジネスする
- 2008.11.06:ローカルヒーロー花盛り
- 2008.10.23:いい商品を、いい人から、安い値段で買いたい
- 2008.10.09:経営で必要な知恵はすべて三国志で学んだ
- 2008.09.25:HONDAが空を飛ぶ!
- 2008.09.11:緊急性にフォーカスせよ!
- 2008.08.28:楽天グループ迷走す
- 2008.08.14:エコカー開発競争
- 2008.07.31:儲けるための仕組みを作ろう
- 2008.07.17:「黒船」iPhoneの衝撃
- 2008.07.03:野球は言葉でするもんや
- 2008.06.19:大阪の小さなものづくり企業
- 2008.06.05:事業コンセプトにこだわる
- 2008.04.24:黒澤明はなぜ世界進出に失敗したのか?
- 2008.04.10:スタジオアリスに見る市場特化の行方
- 2008.03.13:山形の洋菓子店がフォーカスしたもの
- 2008.02.28:阪神タイガースは獣王無敵か?
- 2008.02.14:薄型テレビ市場2.0 競争の鍵はブランド力か
- 2008.01.31:アシックスの戦略、ナイキの戦略
- 2008.01.17:「日本一の村」改革に挑戦
- 2008.01.03:マネることは差別化の第一歩
- 2007.12.20:駄菓子屋さんの成功要因
- 2007.12.06:P&Gの戦略-強者はこれだけ有利だ
- 2007.11.22:浪速のグローバル企業
- 2007.11.08:良いモノを作りさえすれば売れるのか
- 2007.10.25:巨人軍の凋落は止められるか?
- 2007.10.11:"志"が歴史を変えた--三国志に寄せて
- 2007.09.27:縮小するアパレル市場で生き残るには
- 2007.09.13:ハンバーガー帝国興亡の行方は
- 2007.08.30:日本製航空機は羽ばたくか
- 2007.08.16:織田信長はなぜ徳川家康に正室と嫡男の処分を命じたのか
- 2007.08.02:中小企業にとって仕組みとは
- 2007.07.19:島田紳助の研究
- 2007.07.05:最強のビジネスモデルとは何か
- 2007.06.21:迷った時は最終ユーザーに聞け
- 2007.06.07:弱者には弱者の販売促進がある
- 2007.05.24:一発逆転を狙ってはいけない
- 2007.05.10:豆腐一丁からビジネスを考える
- 2007.04.26:戦略がなければ生き残れない
- 2007.04.12:飲料業界は激変の予感
- 2007.03.29:経営理念こそ究極の差別化
- 2007.03.27:ホッピーはなぜ復活したのか
- 2007.03.15:引越し業の差別化競争時代
- 2007.03.01:コンビニ 本格競争時代に突入
- 2007.02.15:一人勝ちのワナにはまった松下電器
- 2007.02.01:ワインブームのその後
- 2007.01.18:本業がなくなってしまったら
- 2007.01.04:すべてはデジタル化する
- 2006.12.21:携帯電話版三国志
- 2006.12.07:小さな旅行会社の成功法則
- 2006.11.23:織田信長の戦略
- 2006.11.09:小さな市場に焦点を絞る会社は強い
- 2006.10.26:弱者を貫いて強者となった企業
- 2006.10.12:市場シェアの獲り過ぎに注意
- 2006.09.28:小さな市場でヒットを飛ばす
- 2006.09.14:日本酒市場あれこれ
- 2006.08.31:小さな市場で戦え
- 2006.08.17:もう1つの成長産業
- 2006.08.03:ランチェスター戦略が示すこと
- 2006.07.20:チャンスがあることを皆が知っている市場
- 2006.07.06:商品の意味が変わる時
- 2006.06.22:サッカーW杯にみる「戦略とは」
- 2006.05.25:SMPを意識する
- 2006.05.11:"営業嫌い"は会社の責任だ
- 2006.04.27:営業の分かりやすいコトバとは
- 2006.04.13:残りの80%に富を再配分する
- 2006.03.30:とるに足りない80%
- 2006.03.16:狭く、深く掘り進めれば、視界は開ける
- 2006.03.02:日本の消費者は世界レベルに近づいている
- 2006.02.16:ノウハウを捨てよう!
- 2006.02.02:一番、損になることをしよう
- 2006.01.19:技術系小企業が生き残るには
- 2006.01.05:すでに起こった未来
- 2005.12.22:顧客接点がビジネスの命綱
- 2005.12.08:一点集中戦略の落とし穴
- 2005.11.24:松下電器の一点集中戦略
- 2005.10.27:2005年日本シリーズを斬る
- 2005.10.13:例外に注目せよ
- 2005.10.10:成長の壁を乗り越える
- 2005.09.29:常識を少しずらすとチャンスが生まれる
- 2005.09.15:見えない敵と戦うには
- 2005.09.01:最も怖いのは見えない敵だ
- 2005.08.18:不滅の営業手法
- 2005.07.22:いつまで川原で石を売るのですか?(3)
- 2005.07.07:いつまで川原で石を売るのですか?(2)
- 2005.06.23:いつまで川原で石を売るのですか?(1)
- 2005.06.09:年功序列の市場はもう無い
- 2005.05.26:バーガーキング復活
- 2005.03.03:オニツカ錐もみ商法とは(後編)
- 2005.02.17:オニツカ錐もみ商法とは(前編)
- 2005.02.03:売れないのではなく、売っていないんですよ
- 2005.01.20:中小企業が狙う中国市場とは
- 2005.01.05:常識にとらわれない戦略を戦う
- 2004.12.24:小さな企業は逆転の発想で戦え!
- 2004.12.09:ゲーム型競争時代は終わらない
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