斎藤佑樹はプロ野球で通用するか?

2011.05.05

(2011年5月5日メルマガより)


■あーー、またやってしまった(+_+)

気をつけよう、気をつけようと、思っていたのに、また同じような本を買っ
てしまった。

「考える野球」野村克也著 PHP新書
http://amazon.co.jp/o/ASIN/404731546X/lanchesterkan-22/ref=nosim

おなじみ野村本です。

よく出ますよね。毎回同じようなことが書いてあると分かっているのに買っ
てしまう。

これは一種の病気ですな^^;

■野村克也氏は、ご存じの通り、プロ野球選手として、さらにはプロ野球監
督として、突出した成績を残してきた今や歴史上の人物です。

本人によると、長嶋や王といった天才型の人物ではなく、凡庸な才能ながら、
様々な工夫や努力を重ねることで偉業を成し遂げた人物です。

だから、その言葉には、我々凡人にも参考になる部分が多い。

特に野村克也氏は、指導者になる過程で、自分の体験を言語化、体系化する
ことに心を砕いた人ですから、分かりやすい上に、再現可能な程に抽象化さ
れています。

従って、その方法論は、野球だけではなく、あらゆる分野に応用することが
できるものです。

私がプロ野球好きだということもありますが、野村克也氏の著作を好んで読
む理由は、その応用範囲の広さにあります。

■しかしだからといって、同じような本ばかり出されても困りますな^^;

毎回買う私のような者の身になってもらいたい。

■今回の著作のキャッチは「斎藤佑樹はプロ野球で通用するか?」

誰もが聞きたがるミーハーな質問に対する野村氏の解答です。

。。。

どう思います?

って、もったいぶっても仕方ないので、バラしてしまいますが、野村氏の解
答は、「今のままでは通用しない。でも、斎藤佑樹は考える力があるので、
通用する可能性はある」というものでした。

■うまい導入部ですよね。

思わず、私も、メルマガのタイトルに使わせていただきました^^

今回の著作のテーマは、まさにこの考える力。

書籍の帯には「考えることで30勝した投手がいる。そんな選手を何人も見た」
と書かれています。

斎藤佑樹投手にも、ぜひそういう選手になってもらいたいものです。

■とはいいながら、今のプロ野球は素質だけで通用するような世界ではない
ようです。

王、長嶋、金田、村山、江夏。こうした往年の名選手には、天才的な素質を
感じます。

比較的最近では、江川、野茂、イチロー、松坂、ダルビッシュあたりでしょ
うか。

阪神からヤンキースに行った井川慶なども素質でやっていたような^^;

しかし、例えば、ソフトバンクホークスの和田毅投手などは、驚くような速
球を持っているわけではないのに、昨年の最多勝投手であり、MVPです。

現在、メジャーリーグで活躍する高橋尚成なども速い球で勝負する投手では
ありません。

あるいは、日本のエースと目されるダルビッシュ有なども、本人は変化球投
手と自負しており、速球勝負の時は、よく打たれています。

速球投手の代名詞である藤川球児にしても、捕手の矢野耀大は「藤川の最も
すごいところは駆け引きのうまさだ」と発言しています。

要するに、誰も素質だけで大成するわけではありません。

■だけど、プロ野球選手になるぐらいだから、野球の才能を持っていないわ
けはない。

結局は、その才能をどう活かすかという問題です。

このあたりになると、野村氏の論説は、他を寄せ付けぬぐらいに鋭くなって
いきます。

野村氏が今回の著作で例として挙げているのが、楽天イーグルスの鉄平
(2009年の首位打者)です。

繰り返しますが、プロ野球選手になったということは、才能に恵まれてない
わけがありません。

それぞれが、これまでのキャリア(高校、大学、社会人)で、エースで4番
を任されてきた人たちの集まりです。

だから、我が強い。

ヒットを打ちたい。ホームランを打ちたい。内野を守りたい。下手をすると、
新庄のように投手までしたい。と言い出します。

野村氏によると、それでは中途半端な選手のままで終わってしまう。

だから、ホームランバッターではないのに、ホームランへの未練を捨てきれ
ない鉄平には「ホームランを打つと罰金だ!単打と足と守備で1億円稼げ」
とアドバイスしたそうです。

■これはランチェスター戦略にいう「一点集中」に他なりません。

人にも企業にも商品にも様々な可能性があります。

我々は、つい、可能性を試してみたくなるもの。

挑戦する。といえば聞こえはいいですが、一つのことを極めることから逃げ
るためのていのいい口実になってはいないか。

ある商品が、東京でも大阪でも名古屋でも売れるとすれば、全国展開したく
なる気持ちは分かりますが、販路開拓の費用捻出だけで息切れしてしまいます。

ある集団が、メンバー構成からみて「何でもできる」能力を持っていたとし
ても、何でもやってしまえば、ただの烏合の衆です。

ある新人タレントが、バラエティも報道もドラマも教育も全部やりたいなど
といっていたら、特徴のないただの便利屋です。

様々な可能性の中から、最も有利なポジションを得ることができる小さな市
場を設定することが、ランチェスター戦略展開の第一歩です。

一度決めたら、とにかく集中する。そのリスクをとらずに、弱者が成功する
ことはできません。

才能を活かして次のステップに進むのは、看板を一つものにしてからで遅く
ありません。

■器用貧乏というのが、一番、中途半端で儲からない存在です。

資格でいえば中小企業診断士がその典型ですな^^;

私など独立当初、散々言われましたから。「診断士なんて何の役にも立たな
い。食えない先生がいっぱいいるぞーー」って。

反発を受けるかも知れませんが、売れっ子と目されているコンサルタントの
中でも、ハッタリだけの人はいます。

だけど、彼らは、自分の特性をうまく掴んで、特化する戦術勘と勇気を持っ
ています。

(ただし中身のない人は、一時的に売れても、消えてしまいますが...)

これに対して、中小企業診断士やMBAホルダーは、なまじ大局観と批判精
神を持っているために、自分の理論に隙を作ることを恥ずかしく思っています。

だから、思い切って、何かに特化して、自分を訴求することができないよう
です。

■私にもその傾向があります。

論理性のない主張を声高に繰り返す人を見ると距離を置こうとしますし、

逆に「その程度の内容をわざわざメルマガに書く必要があるんですか」など
と言われようものなら、恥ずかしさに悶絶して、さらにさらに自分の理論を
ガチガチに固めなければならないという気になります。

だけどこれは罠ですな。

当たり前のことながら、私は、冷笑まじりの批判屋のためにメルマガを書い
ているわけではありません。

戦略的思考の重要性を皆さんに感じ取っていただいて、それを世の中に浸透
させることを使命としています。

真摯に、何かを学んで、自分が達成したいと思うものに役立てたいと考えて
いる人に向けて書いているつもりです。

だからあくまで分かりやすく、実感できるようにお伝えしていかなければな
らない。

自分の目的と使命を常に念頭に置いておかなければ、ただの町の物知りのお
っちゃんになってしまいますから。

■これが、野村氏のいう「考える力」でしょうか。

1.全体を見る。

2.長期で見る。

これがまず必要。偏向した知識や見方は、独りよがりな思い込みや感情的行
動につながってしまいます。

自分を客観的に把握するためにも、全体を俯瞰する視点は不可欠です。

だけどこれだけでは器用貧乏になってしまう。

だから

3.目的から見る。

そうすることで、自分が何に集中するかを決める。

さらに言うと

4.プロセスを見る。

ことで、結果論に陥らず、具体的に何をすべきかを知ることができます。

■野村氏が南海ホークスで捕手をやっている時、皆川睦雄という右のサイド
スロー投手がいました。

シュートやシンカーを得意にしているので、右打者は打ちにくい。背中から
来るような軌道から、懐に食い込むボールを投げるわけです。

その分、サイドスロー投手の宿命として、左打者にカモにされていました。
内角に大きく曲がるスライダーを投げても、軌道が見えやすいので、プロの
打者は対応してしまいます。

まあ、普通のサイドスロー投手ですから、今なら、右のワンポイントとして
使えそうです。

ただ、それで終わりたくない皆川投手は、野村捕手に相談します。

野村氏は「シュートの逆の小さなスライダー(今でいうカットボール)を投
げれば、左打者にも通用するんじゃないか」と助言して、練習します。

左打者にとって、手元にきて胸に鋭く食い込むカットボールを見せられれば、
身体が開いてしまい、外角に逃げていくシュートに対応できません。これは
打ちあぐねます。

新球をものにした皆川投手は、左打者にも通用するようになり、その年、
30勝を上げることができたということです。

野村氏がその後、得意球と逆の球を覚えさせるという手法を多用したことも
あり、この事例は珍しいものではなくなりましたが、その嚆矢となるもので
した。

この事例なども、自分の得意は何かを見極めて、それを活かす方法を作ると
いう戦略です。

■最近、起業された方にアドバイスする機会がありました。

私が起業者にするアドバイスは、とにかく「自分の強みを見つけて、それを
中心にビジネスを組み立てなさい」というものです。

では、自分の強みを知るためにはどうすればよいのか。

月並みですが、ここは、自分で理解するまでもがくしかありません。1、2
年は、そのための時間とすべきでしょう。

私の場合も、自分の強みが何かを知るまで、4,5年かかりました。

コツは、記録しておくことです。

これはピーター・ドラッカーが推奨する方法でもあります。

新しいことに挑戦しようという時には、その意図と期待するものを書き留め
ておき、半年後か1年後に検証する。

すると、自分がものにできたもの、できなかったものが明瞭になります。そ
こに自分の強みと弱みがあるはずです。

私が、えらい時間がかかってしまったのは、検証しなかったからです。とい
うのも、ものにならなかったものは、自分の恥部だという意識もあって、記
憶に蓋をしてしまったわけですな^^;

だから、毎回、同じ過ちを犯してしまう。。。

悶絶するような思いを我慢しながらでも、失敗を検証する勇気を持たなけれ
ばあきませんよ。

■自分の強みが何かを知れば、それに大胆に集中する戦略をとってください。

こんなつまらない得意技では...と恥ずかしくなっても、それは自分の個性な
ので、開き直ってください。

むしろ、それが誰も注目しないような強みであればあるほど、ユニークなビ
ジネスが構築できるはずです。

もし、確固たる強みが見つかり、それに自信があるならば、私に相談に来て
ください。

戦略立案が私の専門ですから。

一緒に、生き残っていくための戦略と仕組みを考えましょう。

■確かに斎藤佑樹は、高校生の頃から衆目に晒されてきただけあって、根性
と冷静さを持ち合わせているように見えます。

突出した球速もないのに、高校大学で優れた成績を残してきたのは、やはり
自分の持てるものをどのように使うかを理解していたということでしょう。

このままではプロでは通用しないということも彼なら分かっているはず。

考える力さえあれば、かつての桑田真澄や和田毅のように一流と呼ばれる選
手になれるはずです。

一部には、速球をもっと磨け。という声があります。速球にスピンをかけて
キレを出せ、という助言なら分かりますが、球速を増せ、という話になると、
危険です。

なぜなら、球速は才能であり、持って生まれたものだから。持たざる才能を
獲得しようと無駄な努力をしていては、選手生命はじきに終わってしまいます。

できないことはやらない。それが、生き残る知恵です。

だから斎藤佑樹投手は、ダルビッシュ有をお手本にしようなどとゆめゆめ思
うなかれ。

いい例があります。

一昨日、巨人戦8連続勝利を成し遂げた阪神タイガースの能見篤史投手です。
彼も、普段は140キロそこそこの速球しか投げません。

そもそも、プロ野球で、8連続勝利というのは異常です。普通は、相手も研
究して、対応策を考え出すでしょうから。

それでも同じようにやられてしまうというのは、能見投手が、相手の対応策
を見て、その上を行く、あるいははぐらかすような投球をしているからです。

見た感じは優男で、無表情で、何を考えているか分からない人なんですけどね。

彼こそ、考える野球を体現しているはずですよ。

斎藤祐樹は、ダルビッシュ有ではなく、能見篤史をお手本にするべきです。

能見篤史が左投手なので参考にならないというならば、久保康友投手を参考
にすべきです。彼も、速球に頼らない投球術の持ち主です。

これを読んだ斎藤佑樹投手は、私に連絡をください。

阪神タイガースの能見篤史投手と久保康友投手がいかにすごいかを教えてあ
げますから。

そして共に、甲子園で六甲おろしを歌いましょう。




(2011年5月5日メルマガより)


■あーー、またやってしまった(+_+)

気をつけよう、気をつけようと、思っていたのに、また同じような本を買っ
てしまった。

「考える野球」野村克也著 PHP新書
http://amazon.co.jp/o/ASIN/404731546X/lanchesterkan-22/ref=nosim

おなじみ野村本です。

よく出ますよね。毎回同じようなことが書いてあると分かっているのに買っ
てしまう。

これは一種の病気ですな^^;

■野村克也氏は、ご存じの通り、プロ野球選手として、さらにはプロ野球監
督として、突出した成績を残してきた今や歴史上の人物です。

本人によると、長嶋や王といった天才型の人物ではなく、凡庸な才能ながら、
様々な工夫や努力を重ねることで偉業を成し遂げた人物です。

だから、その言葉には、我々凡人にも参考になる部分が多い。

特に野村克也氏は、指導者になる過程で、自分の体験を言語化、体系化する
ことに心を砕いた人ですから、分かりやすい上に、再現可能な程に抽象化さ
れています。

従って、その方法論は、野球だけではなく、あらゆる分野に応用することが
できるものです。

私がプロ野球好きだということもありますが、野村克也氏の著作を好んで読
む理由は、その応用範囲の広さにあります。

■しかしだからといって、同じような本ばかり出されても困りますな^^;

毎回買う私のような者の身になってもらいたい。

■今回の著作のキャッチは「斎藤佑樹はプロ野球で通用するか?」

誰もが聞きたがるミーハーな質問に対する野村氏の解答です。

。。。

どう思います?

って、もったいぶっても仕方ないので、バラしてしまいますが、野村氏の解
答は、「今のままでは通用しない。でも、斎藤佑樹は考える力があるので、
通用する可能性はある」というものでした。

■うまい導入部ですよね。

思わず、私も、メルマガのタイトルに使わせていただきました^^

今回の著作のテーマは、まさにこの考える力。

書籍の帯には「考えることで30勝した投手がいる。そんな選手を何人も見た」
と書かれています。

斎藤佑樹投手にも、ぜひそういう選手になってもらいたいものです。

■とはいいながら、今のプロ野球は素質だけで通用するような世界ではない
ようです。

王、長嶋、金田、村山、江夏。こうした往年の名選手には、天才的な素質を
感じます。

比較的最近では、江川、野茂、イチロー、松坂、ダルビッシュあたりでしょ
うか。

阪神からヤンキースに行った井川慶なども素質でやっていたような^^;

しかし、例えば、ソフトバンクホークスの和田毅投手などは、驚くような速
球を持っているわけではないのに、昨年の最多勝投手であり、MVPです。

現在、メジャーリーグで活躍する高橋尚成なども速い球で勝負する投手では
ありません。

あるいは、日本のエースと目されるダルビッシュ有なども、本人は変化球投
手と自負しており、速球勝負の時は、よく打たれています。

速球投手の代名詞である藤川球児にしても、捕手の矢野耀大は「藤川の最も
すごいところは駆け引きのうまさだ」と発言しています。

要するに、誰も素質だけで大成するわけではありません。

■だけど、プロ野球選手になるぐらいだから、野球の才能を持っていないわ
けはない。

結局は、その才能をどう活かすかという問題です。

このあたりになると、野村氏の論説は、他を寄せ付けぬぐらいに鋭くなって
いきます。

野村氏が今回の著作で例として挙げているのが、楽天イーグルスの鉄平
(2009年の首位打者)です。

繰り返しますが、プロ野球選手になったということは、才能に恵まれてない
わけがありません。

それぞれが、これまでのキャリア(高校、大学、社会人)で、エースで4番
を任されてきた人たちの集まりです。

だから、我が強い。

ヒットを打ちたい。ホームランを打ちたい。内野を守りたい。下手をすると、
新庄のように投手までしたい。と言い出します。

野村氏によると、それでは中途半端な選手のままで終わってしまう。

だから、ホームランバッターではないのに、ホームランへの未練を捨てきれ
ない鉄平には「ホームランを打つと罰金だ!単打と足と守備で1億円稼げ」
とアドバイスしたそうです。

■これはランチェスター戦略にいう「一点集中」に他なりません。

人にも企業にも商品にも様々な可能性があります。

我々は、つい、可能性を試してみたくなるもの。

挑戦する。といえば聞こえはいいですが、一つのことを極めることから逃げ
るためのていのいい口実になってはいないか。

ある商品が、東京でも大阪でも名古屋でも売れるとすれば、全国展開したく
なる気持ちは分かりますが、販路開拓の費用捻出だけで息切れしてしまいます。

ある集団が、メンバー構成からみて「何でもできる」能力を持っていたとし
ても、何でもやってしまえば、ただの烏合の衆です。

ある新人タレントが、バラエティも報道もドラマも教育も全部やりたいなど
といっていたら、特徴のないただの便利屋です。

様々な可能性の中から、最も有利なポジションを得ることができる小さな市
場を設定することが、ランチェスター戦略展開の第一歩です。

一度決めたら、とにかく集中する。そのリスクをとらずに、弱者が成功する
ことはできません。

才能を活かして次のステップに進むのは、看板を一つものにしてからで遅く
ありません。

■器用貧乏というのが、一番、中途半端で儲からない存在です。

資格でいえば中小企業診断士がその典型ですな^^;

私など独立当初、散々言われましたから。「診断士なんて何の役にも立たな
い。食えない先生がいっぱいいるぞーー」って。

反発を受けるかも知れませんが、売れっ子と目されているコンサルタントの
中でも、ハッタリだけの人はいます。

だけど、彼らは、自分の特性をうまく掴んで、特化する戦術勘と勇気を持っ
ています。

(ただし中身のない人は、一時的に売れても、消えてしまいますが...)

これに対して、中小企業診断士やMBAホルダーは、なまじ大局観と批判精
神を持っているために、自分の理論に隙を作ることを恥ずかしく思っています。

だから、思い切って、何かに特化して、自分を訴求することができないよう
です。

■私にもその傾向があります。

論理性のない主張を声高に繰り返す人を見ると距離を置こうとしますし、

逆に「その程度の内容をわざわざメルマガに書く必要があるんですか」など
と言われようものなら、恥ずかしさに悶絶して、さらにさらに自分の理論を
ガチガチに固めなければならないという気になります。

だけどこれは罠ですな。

当たり前のことながら、私は、冷笑まじりの批判屋のためにメルマガを書い
ているわけではありません。

戦略的思考の重要性を皆さんに感じ取っていただいて、それを世の中に浸透
させることを使命としています。

真摯に、何かを学んで、自分が達成したいと思うものに役立てたいと考えて
いる人に向けて書いているつもりです。

だからあくまで分かりやすく、実感できるようにお伝えしていかなければな
らない。

自分の目的と使命を常に念頭に置いておかなければ、ただの町の物知りのお
っちゃんになってしまいますから。

■これが、野村氏のいう「考える力」でしょうか。

1.全体を見る。

2.長期で見る。

これがまず必要。偏向した知識や見方は、独りよがりな思い込みや感情的行
動につながってしまいます。

自分を客観的に把握するためにも、全体を俯瞰する視点は不可欠です。

だけどこれだけでは器用貧乏になってしまう。

だから

3.目的から見る。

そうすることで、自分が何に集中するかを決める。

さらに言うと

4.プロセスを見る。

ことで、結果論に陥らず、具体的に何をすべきかを知ることができます。

■野村氏が南海ホークスで捕手をやっている時、皆川睦雄という右のサイド
スロー投手がいました。

シュートやシンカーを得意にしているので、右打者は打ちにくい。背中から
来るような軌道から、懐に食い込むボールを投げるわけです。

その分、サイドスロー投手の宿命として、左打者にカモにされていました。
内角に大きく曲がるスライダーを投げても、軌道が見えやすいので、プロの
打者は対応してしまいます。

まあ、普通のサイドスロー投手ですから、今なら、右のワンポイントとして
使えそうです。

ただ、それで終わりたくない皆川投手は、野村捕手に相談します。

野村氏は「シュートの逆の小さなスライダー(今でいうカットボール)を投
げれば、左打者にも通用するんじゃないか」と助言して、練習します。

左打者にとって、手元にきて胸に鋭く食い込むカットボールを見せられれば、
身体が開いてしまい、外角に逃げていくシュートに対応できません。これは
打ちあぐねます。

新球をものにした皆川投手は、左打者にも通用するようになり、その年、
30勝を上げることができたということです。

野村氏がその後、得意球と逆の球を覚えさせるという手法を多用したことも
あり、この事例は珍しいものではなくなりましたが、その嚆矢となるもので
した。

この事例なども、自分の得意は何かを見極めて、それを活かす方法を作ると
いう戦略です。

■最近、起業された方にアドバイスする機会がありました。

私が起業者にするアドバイスは、とにかく「自分の強みを見つけて、それを
中心にビジネスを組み立てなさい」というものです。

では、自分の強みを知るためにはどうすればよいのか。

月並みですが、ここは、自分で理解するまでもがくしかありません。1、2
年は、そのための時間とすべきでしょう。

私の場合も、自分の強みが何かを知るまで、4,5年かかりました。

コツは、記録しておくことです。

これはピーター・ドラッカーが推奨する方法でもあります。

新しいことに挑戦しようという時には、その意図と期待するものを書き留め
ておき、半年後か1年後に検証する。

すると、自分がものにできたもの、できなかったものが明瞭になります。そ
こに自分の強みと弱みがあるはずです。

私が、えらい時間がかかってしまったのは、検証しなかったからです。とい
うのも、ものにならなかったものは、自分の恥部だという意識もあって、記
憶に蓋をしてしまったわけですな^^;

だから、毎回、同じ過ちを犯してしまう。。。

悶絶するような思いを我慢しながらでも、失敗を検証する勇気を持たなけれ
ばあきませんよ。

■自分の強みが何かを知れば、それに大胆に集中する戦略をとってください。

こんなつまらない得意技では...と恥ずかしくなっても、それは自分の個性な
ので、開き直ってください。

むしろ、それが誰も注目しないような強みであればあるほど、ユニークなビ
ジネスが構築できるはずです。

もし、確固たる強みが見つかり、それに自信があるならば、私に相談に来て
ください。

戦略立案が私の専門ですから。

一緒に、生き残っていくための戦略と仕組みを考えましょう。

■確かに斎藤佑樹は、高校生の頃から衆目に晒されてきただけあって、根性
と冷静さを持ち合わせているように見えます。

突出した球速もないのに、高校大学で優れた成績を残してきたのは、やはり
自分の持てるものをどのように使うかを理解していたということでしょう。

このままではプロでは通用しないということも彼なら分かっているはず。

考える力さえあれば、かつての桑田真澄や和田毅のように一流と呼ばれる選
手になれるはずです。

一部には、速球をもっと磨け。という声があります。速球にスピンをかけて
キレを出せ、という助言なら分かりますが、球速を増せ、という話になると、
危険です。

なぜなら、球速は才能であり、持って生まれたものだから。持たざる才能を
獲得しようと無駄な努力をしていては、選手生命はじきに終わってしまいます。

できないことはやらない。それが、生き残る知恵です。

だから斎藤佑樹投手は、ダルビッシュ有をお手本にしようなどとゆめゆめ思
うなかれ。

いい例があります。

一昨日、巨人戦8連続勝利を成し遂げた阪神タイガースの能見篤史投手です。
彼も、普段は140キロそこそこの速球しか投げません。

そもそも、プロ野球で、8連続勝利というのは異常です。普通は、相手も研
究して、対応策を考え出すでしょうから。

それでも同じようにやられてしまうというのは、能見投手が、相手の対応策
を見て、その上を行く、あるいははぐらかすような投球をしているからです。

見た感じは優男で、無表情で、何を考えているか分からない人なんですけどね。

彼こそ、考える野球を体現しているはずですよ。

斎藤祐樹は、ダルビッシュ有ではなく、能見篤史をお手本にするべきです。

能見篤史が左投手なので参考にならないというならば、久保康友投手を参考
にすべきです。彼も、速球に頼らない投球術の持ち主です。

これを読んだ斎藤佑樹投手は、私に連絡をください。

阪神タイガースの能見篤史投手と久保康友投手がいかにすごいかを教えてあ
げますから。

そして共に、甲子園で六甲おろしを歌いましょう。




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