
TSUTAYAやDMMはしたたかに生き残っていくだろうが限界もある
2017.11.30
CCCは、日本最大のレンタルDVD・CD店と日本最大の書店チェーンを持つ売上高2500億円超の企業です。
しかし、収益頭のDVDレンタルも、書店も、今や斜陽産業の最たるものです。
事業転換を急がなければならない所以です。
文化を発信する企業
CCCは、1985年、大阪府吹田市において設立されました。
創業者の増田宗昭社長は、婦人服大手の鈴屋に勤めていた人ですが「もうデザインの時代じゃない。顧客はスタイルを完成させるための情報を求めている」と感じて脱サラし、大阪府枚方市で、レンタルレコード店や蔦屋書店を開設しました。CCCはそれをフランチャイズ展開するためのものでした。
ビデオをレンタルするようになった1994年頃から、TSUTAYAの出店が加速していき、2013年には1468店に達しています。
現在、DVD・CDのレンタルにおいては、売上高国内トップ。(2位はゲオ)
書店チェーンとしても売上高国内トップ(2位は紀伊国屋書店)です。
増田社長は、TSUTAYAのことを単なる書店やレンタルビデオ店ではなく「文化を発信する場」だと規定しています。
なぜなら人は本や映像の情報に触れている時、自ら生きるスタイルを選択するための情報を得ているのだから。
本を売るのではなく、スタイルを提案している。それが増田社長によるTSUTAYAの自己認識です。
ちなみに蔦屋とは、増田氏の祖父が運営していた置屋の屋号だったということですが、TSUTAYAを「文化発信の場所」だと位置付ける今日は、江戸時代の文化人・蔦屋重三郎にあやかった説を主張しています。
ところが周知の通り、DVD・CDのレンタル事業も、書店も、市場規模そのものが急減している絶滅危惧種です。
いわば沈没する船に乗っているようなものですから、なんとかしなければならない。ということで、2000年に株式上場したものを2011年には上場廃止。フリーハンドでの事業転換を進めてきました。
小売業再生の救世主
CCCの業態転換の皮切りになったのが、2011年の「代官山T-SITE」です。
こちらは蔦屋書店を中核テナントとする新感覚の商業施設で、同社がプロデュースを担い、人気を博しています。
T-SITEは、代官山の成功を受けて、函館、湘南、枚方などに展開を進めています。
あるいは、公共施設である図書館の運営を手掛け、こちらも地方の観光スポットになるほど話題になったところもあります。
こうした商業施設運営の前提となるのが、Tポイントから集まる膨大なデータです。
現在、CCCグループは、
(1)商業施設の企画設計を手掛けるCCCデザインカンパニー
を中心に、
(2)TSUTAYAの運営会社
(3)出版・映像・音楽などの制作会社
(4)Tポイントの運営。および収集したデータを基にしたマーケティング会社
から成り立っています。
これまでは、消費者を相手にした(2)(3)が事業の中心でしたが、今後は、事業者を相手にした(1)(4)を中心にしていこうとしています。
同社の商業施設運営の手腕に対する評価は高く、地方の小売業からの提携依頼が多く寄せられていると聞きます。
その手腕が、増田宗昭氏自身の個人的能力に依存しているといわれているのが、若干心配ではありますが、まずは順調に事業転換の船出をしたというところです。
TSUTAYAは賞味期限切れではないのか
しかし、...です。
現在のCCCが、TSUTAYAの収益に依存しているのは事実です。
そのTSUTAYAが、ビデオレンタル店としても書店としても寿命を迎えつつあります。
そんな店を中核にした商業施設がいつまで消費者に受け入れられるというのでしょうか。
確かにCCCは、書店やレンタル店を既存のままにせず、ライフスタイル提案の場としてリニューアルしていっており、それなりの成果も上げているようです。
が、それが延命処置にとどまらないと言えるのでしょうか。
TSUTAYAや蔦屋書店をさらに魅力的な中核店舗として蘇らせることができるのか、あるいは全く違う魅力的な商業集積を生み出すことができるのか。
それがCCCに与えられた短い期限の課題だと言えます。
ネット動画配信ビジネスの台頭
ビデオレンタル店や書店を追い込んでいるのが、ネットの存在です。
書店においては、電子書籍やネットニュースが、紙の書籍や雑誌の存在意義を薄れさせています。
ビデオレンタル店においては、ネットフリックスを代表とする動画配信サービスがやはりその存在意義を無くそうとしています。
例えばネットフリックスは、国内では最低月650円で映画やドラマが見放題です。(観られる映画やドラマには限りがありますが)
それは、わざわざレンタルビデオ店に行く理由がなくなるというものですよ。
ネットフリックスを中心に競争激化
ネットフリックスが生まれたのは、1997年アメリカです。
レンタルビデオを返し忘れて延滞料金をしこたまとられたオヤジが憤って始めた宅配DVDレンタル会社をもとにしています。
ネットで借りて家まで届く。月定額で借り放題。延滞料金もかからない。というサービスが当たって急成長します。
ネットでの動画配信を始めたのが2007年。高速通信とスマホの時代に、これが当たってさらに発展を加速させます。
今では、売上高約2800億円。全世界で1億人近い会員を持つトップ企業です。
ディズニーが、ネットフリックスへの配信を停止するというニュースが先頃流れましたが、ディズニーが脅威に思うほどの存在になったということです。
もっとも技術的な参入障壁が低い事業なので、多くの企業が新規参入し、競争激化するのは必然です。
日本でも、NTTドコモ系のdTV、日本テレビ系のhulu、USENが運営するU-NEXT、アマゾンプライムビデオなどがしのぎを削っています。
なにしろ会員規模が勝負を決める世界ですから、初動の今が大事です。消耗戦であろうとどうであろうと、戦い抜かなければなりません。
え?TSUTAYAは?
と思うでしょうが、そうなんですね。あまり本気を出していません。
なぜネットフリックスを目指さなかったのか
ネットフリックスが宅配DVDサービスを開始したのが1998年。ネット配信が2007年からです。
CCCは、2002年に宅配DVDサービス(TSUTAYA DISCAS)を開始。さらに2008年にはTSUTAYA-TVを開始しています。
いちおう形としては追尾しているんですな。
ところが、それほど本気にはならなかった。
その理由を増田社長は「加盟店のビジネスを毀損することに遠慮した」と言っています。
そうなんですね。もともとネットフリックスは、店舗型のビデオレンタル店への対抗として起業し、宅配レンタルを始めた企業です。
既存店などというしがらみがありません。
それに対してCCCにはTSUTAYAのフランチャイズ網が既にありました。
そのフランチャイズオーナーを敵に回してまで新しい事業に飛びつけないというのは正論ですが、まったくもって、イノベーションのジレンマにはまってしまった事例ともいえます。
※イノベーションのジレンマとは、先行企業が、既存事業の強みゆえに、新たな事業(破壊的イノベーション)に対応できない事象を言います。
フランチャイズビジネスに徹する
だけど、ジレンマを破れないのだから仕方がありません。
増田社長は、はっきりとCCCはフランチャイズビジネスだと宣言し「アマゾンにできないことをする」という方向に舵を切りました。
それはそれで潔い決断だと思います。
増田社長は、自分たちがやっているのは、
(1)リアルなプラットフォームの提供:TSUTAYAや蔦屋書店のこと。
(2)データベースマーケティング:Tポイントカードから得られる情報を基にしたマーケティング施策
(3)コンテンツ作り:音楽、映像、出版物などのコンテンツ制作
と規定し、あくまでフランチャイズ加盟店が儲かるようにするんだと語っています。
アダルト関連事業を中心とした異色の企業グループ
一方、ネットフリックスと同じく宅配DVDレンタル事業で急成長したのが、DMMです。
同社がオンラインレンタル事業を開始したのが2000年。TSUTAYA DISCASより先に始めています。
同社の特徴は、アダルト関連の国内トップ企業であり、その収益をもとに多様な事業展開をしていることです。
創業者の亀山敬司氏は、根っからの商売人のようです。もとは石川県のビデオ店でしたが、このままではTSUTAYAに勝てないからと、アダルトビデオの制作や販売を始めて、それが当たりました。
アダルト関連事業は、大手企業が参入しない分野です。そこで成功したことが、DMMの考え方の根底にあるようです。
現在では、アダルト関連以外にも、オンラインゲーム、システム開発、FX、オンライン英会話などに進出しており、それは多様であるというより、無軌道というべきものです。
ただ、その事業の選び方には、やはり大手企業が手掛けないようなニッチな分野で勝負する。という考えが見えます。
亀山氏自身「小さい領域で世界一をとった方が生き残れる」とランチェスター戦略通のような発言しており、全くもって正しい見解であると思う次第です。
現在、DMMグループの売上高は1700億円に達するほどで、堂々の大企業です。
面白いこと、新しいことをやりたい集団
亀山氏がいま力を入れているのが、新しい才能の発掘です。
若くてやる気のある人間を見出しては、彼に新規事業を任せて、ビジネス化するための支援を行っています。
DMM自身がベンチャーキャピタルの役割を担っているかのようで、そこから新たなビジネスが続々と生まれてきています。
ただ通常のベンチャーキャピタルは、最終的に株式上場させた上、保有株式の売却益で稼ぐビジネスモデルですが、DMMは上場させずにグループの一員としてしまいます。(というかアダルト関連会社なので、上場させられないわけですが)
だから事業規模も得られるキャッシュも小粒なまま、多様性が広がっていくばかりです。
亀山氏も「最後はどこかに会社ごと買ってもらってもいい」「僕が死んだ後は、僕の言ったことは忘れて仕事をやってもらいたい」と、欲がないのか、諦めているのか分からない発言をしています。
要するに、こんな社会ニーズを満たしたい。社会問題を解決したい。という明確なビジョンがなく、ただ面白いこと、新しいことをやりたいという集団です。
現実的で柔軟な経営スタイル
これはある意味、CCCの増田社長にもいえる特徴です。
増田社長もかっきりしたビジョンを持たずに、現場を重視し、柔軟に対応するというスタイルです。
敢えて言えば「加盟店が儲かり、生き残っていけるようにする」ことが方針です。
さらには「何が正しいか分からない世の中。方向性は、現場にいる加盟店に教えてもらうことが多い」と、フランチャイズ加盟店と共に成長してく意味のことを語っています。
社会の流れに逆らわず、現実的、柔軟に形を変えて生きていく。これは「孫子」のいう「兵の形は水に象る」に通じるものであり、生き残るための最大の秘訣だと言えるでしょう。
私も同意見であり、同じ考えでコンサルティングを行います。
多くの日本企業が、こうした経営スタイルを否定するものでないでしょう。
社会の流れを作る企業ではない
ただ同時に、グーグルやアップルなど自ら社会の流れを作るような企業は、このような経営の仕方はしていないと感じます。
彼らは、あるべき社会の姿という大きなビジョンを見定めて、それに向けて突き進んでいく経営スタイルです。
もちろんリスクも高い。ビジョンが大きすぎて、中途で斃れてしまう企業も多くあるでしょう。
しかし、だからこそ大きな変革を社会にもたらすことができるのではないか。
そしてこれが日本にはグーグルやアップルのような企業が生まれにくい理由なのではないかと思います。
もちろんグーグルとか、アップルとか、社会の流れを作るとか、CCCやDMMにとっては知ったことではないでしょう。
私も自分が問われれば「知ったこっちゃない」と答えます。
私は「生き残る」ことを最上位の目的とする「孫子」の信奉者ですからね。
だからこそ「あるべき社会を作る」ことを目指す企業や事業者には、大いなる憧憬と畏敬の念を抱きます。
CCCは、日本最大のレンタルDVD・CD店と日本最大の書店チェーンを持つ売上高2500億円超の企業です。
しかし、収益頭のDVDレンタルも、書店も、今や斜陽産業の最たるものです。
事業転換を急がなければならない所以です。
文化を発信する企業
CCCは、1985年、大阪府吹田市において設立されました。
創業者の増田宗昭社長は、婦人服大手の鈴屋に勤めていた人ですが「もうデザインの時代じゃない。顧客はスタイルを完成させるための情報を求めている」と感じて脱サラし、大阪府枚方市で、レンタルレコード店や蔦屋書店を開設しました。CCCはそれをフランチャイズ展開するためのものでした。
ビデオをレンタルするようになった1994年頃から、TSUTAYAの出店が加速していき、2013年には1468店に達しています。
現在、DVD・CDのレンタルにおいては、売上高国内トップ。(2位はゲオ)
書店チェーンとしても売上高国内トップ(2位は紀伊国屋書店)です。
増田社長は、TSUTAYAのことを単なる書店やレンタルビデオ店ではなく「文化を発信する場」だと規定しています。
なぜなら人は本や映像の情報に触れている時、自ら生きるスタイルを選択するための情報を得ているのだから。
本を売るのではなく、スタイルを提案している。それが増田社長によるTSUTAYAの自己認識です。
ちなみに蔦屋とは、増田氏の祖父が運営していた置屋の屋号だったということですが、TSUTAYAを「文化発信の場所」だと位置付ける今日は、江戸時代の文化人・蔦屋重三郎にあやかった説を主張しています。
ところが周知の通り、DVD・CDのレンタル事業も、書店も、市場規模そのものが急減している絶滅危惧種です。
いわば沈没する船に乗っているようなものですから、なんとかしなければならない。ということで、2000年に株式上場したものを2011年には上場廃止。フリーハンドでの事業転換を進めてきました。
小売業再生の救世主
CCCの業態転換の皮切りになったのが、2011年の「代官山T-SITE」です。
こちらは蔦屋書店を中核テナントとする新感覚の商業施設で、同社がプロデュースを担い、人気を博しています。
T-SITEは、代官山の成功を受けて、函館、湘南、枚方などに展開を進めています。
あるいは、公共施設である図書館の運営を手掛け、こちらも地方の観光スポットになるほど話題になったところもあります。
こうした商業施設運営の前提となるのが、Tポイントから集まる膨大なデータです。
現在、CCCグループは、
(1)商業施設の企画設計を手掛けるCCCデザインカンパニー
を中心に、
(2)TSUTAYAの運営会社
(3)出版・映像・音楽などの制作会社
(4)Tポイントの運営。および収集したデータを基にしたマーケティング会社
から成り立っています。
これまでは、消費者を相手にした(2)(3)が事業の中心でしたが、今後は、事業者を相手にした(1)(4)を中心にしていこうとしています。
同社の商業施設運営の手腕に対する評価は高く、地方の小売業からの提携依頼が多く寄せられていると聞きます。
その手腕が、増田宗昭氏自身の個人的能力に依存しているといわれているのが、若干心配ではありますが、まずは順調に事業転換の船出をしたというところです。
TSUTAYAは賞味期限切れではないのか
しかし、...です。
現在のCCCが、TSUTAYAの収益に依存しているのは事実です。
そのTSUTAYAが、ビデオレンタル店としても書店としても寿命を迎えつつあります。
そんな店を中核にした商業施設がいつまで消費者に受け入れられるというのでしょうか。
確かにCCCは、書店やレンタル店を既存のままにせず、ライフスタイル提案の場としてリニューアルしていっており、それなりの成果も上げているようです。
が、それが延命処置にとどまらないと言えるのでしょうか。
TSUTAYAや蔦屋書店をさらに魅力的な中核店舗として蘇らせることができるのか、あるいは全く違う魅力的な商業集積を生み出すことができるのか。
それがCCCに与えられた短い期限の課題だと言えます。
ネット動画配信ビジネスの台頭
ビデオレンタル店や書店を追い込んでいるのが、ネットの存在です。
書店においては、電子書籍やネットニュースが、紙の書籍や雑誌の存在意義を薄れさせています。
ビデオレンタル店においては、ネットフリックスを代表とする動画配信サービスがやはりその存在意義を無くそうとしています。
例えばネットフリックスは、国内では最低月650円で映画やドラマが見放題です。(観られる映画やドラマには限りがありますが)
それは、わざわざレンタルビデオ店に行く理由がなくなるというものですよ。
ネットフリックスを中心に競争激化
ネットフリックスが生まれたのは、1997年アメリカです。
レンタルビデオを返し忘れて延滞料金をしこたまとられたオヤジが憤って始めた宅配DVDレンタル会社をもとにしています。
ネットで借りて家まで届く。月定額で借り放題。延滞料金もかからない。というサービスが当たって急成長します。
ネットでの動画配信を始めたのが2007年。高速通信とスマホの時代に、これが当たってさらに発展を加速させます。
今では、売上高約2800億円。全世界で1億人近い会員を持つトップ企業です。
ディズニーが、ネットフリックスへの配信を停止するというニュースが先頃流れましたが、ディズニーが脅威に思うほどの存在になったということです。
もっとも技術的な参入障壁が低い事業なので、多くの企業が新規参入し、競争激化するのは必然です。
日本でも、NTTドコモ系のdTV、日本テレビ系のhulu、USENが運営するU-NEXT、アマゾンプライムビデオなどがしのぎを削っています。
なにしろ会員規模が勝負を決める世界ですから、初動の今が大事です。消耗戦であろうとどうであろうと、戦い抜かなければなりません。
え?TSUTAYAは?
と思うでしょうが、そうなんですね。あまり本気を出していません。
なぜネットフリックスを目指さなかったのか
ネットフリックスが宅配DVDサービスを開始したのが1998年。ネット配信が2007年からです。
CCCは、2002年に宅配DVDサービス(TSUTAYA DISCAS)を開始。さらに2008年にはTSUTAYA-TVを開始しています。
いちおう形としては追尾しているんですな。
ところが、それほど本気にはならなかった。
その理由を増田社長は「加盟店のビジネスを毀損することに遠慮した」と言っています。
そうなんですね。もともとネットフリックスは、店舗型のビデオレンタル店への対抗として起業し、宅配レンタルを始めた企業です。
既存店などというしがらみがありません。
それに対してCCCにはTSUTAYAのフランチャイズ網が既にありました。
そのフランチャイズオーナーを敵に回してまで新しい事業に飛びつけないというのは正論ですが、まったくもって、イノベーションのジレンマにはまってしまった事例ともいえます。
※イノベーションのジレンマとは、先行企業が、既存事業の強みゆえに、新たな事業(破壊的イノベーション)に対応できない事象を言います。
フランチャイズビジネスに徹する
だけど、ジレンマを破れないのだから仕方がありません。
増田社長は、はっきりとCCCはフランチャイズビジネスだと宣言し「アマゾンにできないことをする」という方向に舵を切りました。
それはそれで潔い決断だと思います。
増田社長は、自分たちがやっているのは、
(1)リアルなプラットフォームの提供:TSUTAYAや蔦屋書店のこと。
(2)データベースマーケティング:Tポイントカードから得られる情報を基にしたマーケティング施策
(3)コンテンツ作り:音楽、映像、出版物などのコンテンツ制作
と規定し、あくまでフランチャイズ加盟店が儲かるようにするんだと語っています。
アダルト関連事業を中心とした異色の企業グループ
一方、ネットフリックスと同じく宅配DVDレンタル事業で急成長したのが、DMMです。
同社がオンラインレンタル事業を開始したのが2000年。TSUTAYA DISCASより先に始めています。
同社の特徴は、アダルト関連の国内トップ企業であり、その収益をもとに多様な事業展開をしていることです。
創業者の亀山敬司氏は、根っからの商売人のようです。もとは石川県のビデオ店でしたが、このままではTSUTAYAに勝てないからと、アダルトビデオの制作や販売を始めて、それが当たりました。
アダルト関連事業は、大手企業が参入しない分野です。そこで成功したことが、DMMの考え方の根底にあるようです。
現在では、アダルト関連以外にも、オンラインゲーム、システム開発、FX、オンライン英会話などに進出しており、それは多様であるというより、無軌道というべきものです。
ただ、その事業の選び方には、やはり大手企業が手掛けないようなニッチな分野で勝負する。という考えが見えます。
亀山氏自身「小さい領域で世界一をとった方が生き残れる」とランチェスター戦略通のような発言しており、全くもって正しい見解であると思う次第です。
現在、DMMグループの売上高は1700億円に達するほどで、堂々の大企業です。
面白いこと、新しいことをやりたい集団
亀山氏がいま力を入れているのが、新しい才能の発掘です。
若くてやる気のある人間を見出しては、彼に新規事業を任せて、ビジネス化するための支援を行っています。
DMM自身がベンチャーキャピタルの役割を担っているかのようで、そこから新たなビジネスが続々と生まれてきています。
ただ通常のベンチャーキャピタルは、最終的に株式上場させた上、保有株式の売却益で稼ぐビジネスモデルですが、DMMは上場させずにグループの一員としてしまいます。(というかアダルト関連会社なので、上場させられないわけですが)
だから事業規模も得られるキャッシュも小粒なまま、多様性が広がっていくばかりです。
亀山氏も「最後はどこかに会社ごと買ってもらってもいい」「僕が死んだ後は、僕の言ったことは忘れて仕事をやってもらいたい」と、欲がないのか、諦めているのか分からない発言をしています。
要するに、こんな社会ニーズを満たしたい。社会問題を解決したい。という明確なビジョンがなく、ただ面白いこと、新しいことをやりたいという集団です。
現実的で柔軟な経営スタイル
これはある意味、CCCの増田社長にもいえる特徴です。
増田社長もかっきりしたビジョンを持たずに、現場を重視し、柔軟に対応するというスタイルです。
敢えて言えば「加盟店が儲かり、生き残っていけるようにする」ことが方針です。
さらには「何が正しいか分からない世の中。方向性は、現場にいる加盟店に教えてもらうことが多い」と、フランチャイズ加盟店と共に成長してく意味のことを語っています。
社会の流れに逆らわず、現実的、柔軟に形を変えて生きていく。これは「孫子」のいう「兵の形は水に象る」に通じるものであり、生き残るための最大の秘訣だと言えるでしょう。
私も同意見であり、同じ考えでコンサルティングを行います。
多くの日本企業が、こうした経営スタイルを否定するものでないでしょう。
社会の流れを作る企業ではない
ただ同時に、グーグルやアップルなど自ら社会の流れを作るような企業は、このような経営の仕方はしていないと感じます。
彼らは、あるべき社会の姿という大きなビジョンを見定めて、それに向けて突き進んでいく経営スタイルです。
もちろんリスクも高い。ビジョンが大きすぎて、中途で斃れてしまう企業も多くあるでしょう。
しかし、だからこそ大きな変革を社会にもたらすことができるのではないか。
そしてこれが日本にはグーグルやアップルのような企業が生まれにくい理由なのではないかと思います。
もちろんグーグルとか、アップルとか、社会の流れを作るとか、CCCやDMMにとっては知ったことではないでしょう。
私も自分が問われれば「知ったこっちゃない」と答えます。
私は「生き残る」ことを最上位の目的とする「孫子」の信奉者ですからね。
だからこそ「あるべき社会を作る」ことを目指す企業や事業者には、大いなる憧憬と畏敬の念を抱きます。
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- 2017.09.21:ヤマダ電機が生き残りを賭けて反攻開始!
- 2017.09.07:ドラッグストアが、コンビニを食い物にしている
- 2017.08.24:国内で敵なしのカルビーの将来が必ずしも明るくない理由
- 2017.08.10:君は内山高志を見たか
- 2017.07.27:金本知憲監督はすべての中間管理職の象徴だ
- 2017.07.13:自然界のランチェスター戦略
- 2017.06.29:回転寿司は群雄割拠の戦国時代に入った
- 2017.06.15:小さな会社のM&Aが日本を救う?
- 2017.06.01:AbemaTVは年間200億円の赤字から脱却できるのか?
- 2017.05.18:大阪・堺の超優良企業シマノは、これからも盤石なのか?
- 2017.05.04:知られざる成長産業 コインランドリー業界はどうなっているのか?
- 2017.04.20:新社会人に贈る「1万時間の法則」
- 2017.04.06:野村克也を超一流のプロ野球人にした3つの力
- 2017.03.23:風林火山を旗印に掲げた武田信玄は、戦略家ではなかったのか?
- 2017.03.09:ラスト・ワンマイルの表と裏をおさえよ
- 2017.02.23:鳥貴族の成長はこのまま∞に続くのか
- 2017.02.09:キングコング西野の絵本「えんとつ町のプペル」はなぜ炎上するほど売れているのか?
- 2017.01.26:アマゾンはどこから来てどこへ行くのか
- 2017.01.12:「孫子」を5つのポイントで整理した
- 2016.12.29:真田幸村はなぜ「日本一の兵」になったのか?
- 2016.12.15:セイコーマート・北の最強コンビニはどのようにできたのか
- 2016.12.01:クリスピー・クリーム・ドーナツの大量閉店は、前向きだったのですね
- 2016.11.17:ジーユーがユニクロを超える時、ファーストリテイリングは世界トップになる
- 2016.11.03:ピコ太郎はなぜ世界を席巻したのか?
- 2016.10.20:地域密着営業って何だろう?
- 2016.10.06:繁盛する居酒屋には、現場営業に必要なヒントが満載だ
- 2016.09.22:天下分け目といわれた関ヶ原の戦いはなぜ半日で決着がついたのか?
- 2016.09.08:「世界の山ちゃん」は世界に届くのか
- 2016.08.25:リオ五輪 男子柔道はなぜ躍進したのか?
- 2016.08.11:ポケモンGOは、何をGOしたのか?
- 2016.07.28:営業は純粋な「技術」であり、誰でも身に着けられるものである
- 2016.07.14:金本を信じよ!
- 2016.06.30:せっかく展示会出展しても成果の出ないやり方をしている企業が多すぎる
- 2016.06.16:小さな会社が生き残る秘訣は「ニッチであること」その他には...
- 2016.06.02:びっくりドンキーは弱者のエネルギーに満ちていた
- 2016.05.19:「同率勝算の規則」に則った唯一の成功法則
- 2016.05.05:レスターに学ぶ「奇跡のチーム」を作る3つの秘訣
- 2016.04.21:世紀のちゃぶ台返し!セブンに何があったのか
- 2016.04.07:新社会人に贈る あなたの人生を豊かにする秘訣
- 2016.03.24:コメダ珈琲店に人気があるのは理由がある
- 2016.03.10:小さくても生き残る「局所的な強者」の作り方
- 2016.02.25:「営業の仕組み」を身に着ければ、目標達成に苦しまなくなる
- 2016.02.11:子供に自慢できる人生を送りたいなら
- 2016.01.28:マクドナルドもスターバックスも日本市場をなめるな!
- 2016.01.14:「孫子の兵法」を企業経営に活かす方法
- 2015.12.31:結果を出す人は、手段を目的化している
- 2015.12.17:廃業寸前の負け犬集団が、常勝軍団に生まれ変わったわけ
- 2015.12.03:なぜ「世界トップ企業」を目指すのか?
- 2015.11.19:初めての著作は、なぜ「小説」になったのか?
- 2015.11.05:戦略は実行させなければ意味がない
- 2015.10.22:世界トップ企業への道は「差別化」が開く
- 2015.10.08:世界トップ企業になるために最初にしなければならないこと
- 2015.09.24:サーモス(THERMOS)はなぜ「廃業寸前」から世界トップ企業になったのか?
- 2015.09.10:営業には3つの役割がある
- 2015.08.27:楽天球団は、新しい野球を見せてくれ!
- 2015.08.13:ユニクロは、無印良品と提携せよ
- 2015.07.23:ノキアと日本電産 東西M&A巧者のやり方
- 2015.07.09:ワクワクする仕事しかやりません。
- 2015.06.25:ライザップはなぜ叩かれるのか?
- 2015.06.11:「けっこういい」よりも「並外れてダメ」がいい
- 2015.05.28:戦略には「感動」が必要だ
- 2015.05.14:「孔子」を学ぶ意味
- 2015.04.30:スカイマークはなぜ優遇されながら破綻したのか?
- 2015.04.16:セブンvsミスド 初戦の判定は
- 2015.04.02:任天堂はもう一度天下をとれるのか
- 2015.03.19:ファミマはセブンに勝てるのか?
- 2015.03.05:大塚家具の父と娘はどちらが正しいのか?
- 2015.02.19:成長しないビジネスのロールモデル
- 2015.02.05:100回勝負に持ち込めば絶対に勝てる
- 2015.01.22:キリンビバレッジは逆転できるのか?
- 2015.01.08:「孫子」を活用するための最大のキーワード
- 2014.12.31:「孫子の兵法」を学ぶ
- 2014.12.25:ハウステンボスはどのようにして再建されたのか?
- 2014.12.11:テラモーターズは、なぜオートバイ市場のトップ企業となったのか?
- 2014.11.27:人を動かすシンプルなメソッド
- 2014.11.13:嫌いな顧客を嫌いだと思わなくなる方法
- 2014.10.30:縄文時代が何年続いたか知ってます?
- 2014.10.02:阪神タイガースはなぜ優勝できないのか?
- 2014.09.18:創業塾でのQ&A
- 2014.08.21:コンビニのアイスクリームはどうなっているのか
- 2014.08.07:創業して10年続く人が持っている3つの資質
- 2014.07.24:私が「孫子」を使う理由
- 2014.07.10:「三国志」の戦いで勝敗が決する要因とは?
- 2014.06.26:「孫子の兵法」でみる2014年ワールドカップ日本代表の戦い
- 2014.06.12:マラドーナはなぜ三流監督で終わったのか?
- 2014.05.29:相性のいい顧客を探す方法
- 2014.05.15:営業が不得意な人は、営業なんてしない方が成果が上がる
- 2014.05.01:GoProは、強者になれるのか
- 2014.04.17:マクドナルドは、マイルドヤンキーを狙え!
- 2014.04.03:売れる仕組みが必要な理由
- 2014.03.20:営業プロセスがなければ組織は動かない
- 2014.03.06:ビジネスの設計図を作ろう
- 2014.02.20:彼を知り己を知れば...
- 2014.02.06:ビジョンは営業チームを一丸にする
- 2014.01.23:楽しくなければ営業じゃない!
- 2014.01.09:私がメルマガを書く「立ち位置」
- 2013.12.26:レゴは、なぜ世界第2位の玩具メーカーに復活したのか?
- 2013.12.12:コトラーに教えらえた初心に戻る
- 2013.11.28:日本のモノづくりを復活させるには
- 2013.11.14:レッドブルが世界で52億本も売れた「何か」
- 2013.10.31:ヤフーはどこに行こうとしているのか?
- 2013.10.17:飛び火マーケティングの時代-GoPro
- 2013.10.03:アップルは普通の企業になってしまった
- 2013.09.19:7年後、日本は巨大な展示会場になる
- 2013.09.05:店舗系ビジネスの弱者の戦略
- 2013.08.22:私がイチローから学ぶ3つのこと
- 2013.08.08:脱・人脈の営業
- 2013.07.25:ソーシャル時代の「真実の瞬間」
- 2013.07.11:統計は最強の営業マネジメントツールである
- 2013.06.27:新興宗教のビジネスモデル
- 2013.06.13:進化する教育システムに乗り遅れるな
- 2013.05.30:お医者さんや弁護士さんの営業戦略
- 2013.05.16:できる営業は、負け方が違う
- 2013.05.02:宮崎駿とスタジオジブリについて
- 2013.04.18:差別化は、マイナスせよ
- 2013.04.04:JAL再生にみる企業変革の王道
- 2013.03.21:第3回WBC終戦記念 がんばれプロ野球
- 2013.03.07:マイケル・ポーターの戦略はもう通用しないのか?
- 2013.02.21:王将の餃子は大阪を跳び出すか?
- 2013.02.07:営業チームマネジメントの第一歩
- 2013.01.24:失速したマクドナルドの次の一手は?
- 2013.01.10:阪神タイガースは暗黒時代に戻っていくのか
- 2012.12.27:衰退市場でトップを張る宝島社の戦略
- 2012.12.13:目標は、顧客総取り!
- 2012.11.29:答えのない問題に取り組めるのか
- 2012.11.15:手っ取り早く実績を上げるには
- 2012.11.01:プロ野球は、名選手しか監督になれないのか?
- 2012.10.18:世界王者が世界に挑戦!
- 2012.10.04:新・携帯電話版三国志
- 2012.09.20:安売りせずに売る方法
- 2012.09.06:脳内のリミットを外せ
- 2012.08.23:儲ける方法をタネ明かしする
- 2012.08.09:もうかるビジネスにはタネがある
- 2012.07.26:ステーキを売るな、○○を売れ!
- 2012.07.12:一流の営業になるために絶対に避けられない道
- 2012.06.28:顧客を創造するということ
- 2012.06.14:ビジネスが成立するための3つの要素
- 2012.05.31:理屈で捉えきれない会社もある
- 2012.05.17:戦術は現状を効率的にする。戦略は現状を破壊する
- 2012.05.03:物語風ビジネス書を読んでみよう
- 2012.04.19:市場価値より企業内価値を高めよう
- 2012.04.05:3つの起業家タイプが注意すること
- 2012.03.22:ソニーはどこへ行った?
- 2012.03.08:利益を上げるための最もシンプルな方法
- 2012.02.23:ランチェスター戦略を営業に活かすたった3つのプロセス
- 2012.02.09:日本の電機メーカーはどうすれば生き残れるのか
- 2012.01.26:心理学はビジネスに生かせるのか
- 2012.01.12:水戸黄門の終焉と大阪都構想
- 2011.12.29:「坂の上の雲」を越えていこう
- 2011.12.15:強い現場を作る方法
- 2011.12.01:なぜ落合博満はブレないのか?
- 2011.11.17:小さなお菓子屋さんが描く大きなストーリー
- 2011.11.03:理屈でメシは食えん!でいいの?
- 2011.10.20:iPhone vs iPhone
- 2011.10.06:本質からはじめよ!
- 2011.09.22:アマゾンにチャレンジ!
- 2011.09.08:さらば、スティーブ・ジョブズ
- 2011.08.25:マフィアにビジネスの極意を聞く
- 2011.08.11:たまにはビジネス小説でも読みましょうか
- 2011.07.28:なぜ我々にはマーケティングが必要なのか?
- 2011.07.14:「いい商品」って何ですか?
- 2011.06.30:カリスマ営業を有難がっても意味ないでしょう
- 2011.06.16:ネスプレッソが売れている理由
- 2011.06.02:孫子、ポーター、ランチェスター
- 2011.05.19:足腰の弱い欧米企業、頭の弱い日本企業
- 2011.05.05:斎藤佑樹はプロ野球で通用するか?
- 2011.04.21:ランチェスター戦略って役に立つの?
- 2011.04.07:温泉旅館を蘇らせるには
- 2011.03.24:弱い人をより弱くするのが戦略なのか
- 2011.03.10:タスク管理と時間管理のツール紹介
- 2011.02.24:プレーヤーからマネージャーへ
- 2011.02.10:110兆円の市場に遅れた日本
- 2011.01.27:物語と希望の深い関係
- 2011.01.13:グーグルVSアップル
- 2010.12.30:面白い戦略ストーリーの作り方
- 2010.12.16:残念な人には戦略がない
- 2010.12.02:理屈のない実行はギャンブルですよ
- 2010.11.18:メイド・カフェの営業プロセス
- 2010.11.04:プロ野球球団運営を成功させるには
- 2010.10.21:勝ちパターンの作り方
- 2010.10.07:たまには「哲学」の話をしよう
- 2010.09.23:世紀末都市・アキバ
- 2010.09.09:コンビニ・オーナーというビジネス
- 2010.08.26:もし現場のオッチャンがポーターを学んだら
- 2010.08.12:坂の上に雲は見えない?
- 2010.07.29:システム思考って何だろう
- 2010.07.15:営業は「点取り屋」ではない!
- 2010.07.01:戦略はストーリーで語れ2
- 2010.06.17:戦略はストーリーで語れ
- 2010.06.03:アップルは本当に最強なのか?
- 2010.05.20:営業生産性を上げる構造とは
- 2010.05.06:女子高生と一緒にドラッカーを学ぼう
- 2010.04.22:勝海舟が坂本龍馬に伝えたもの
- 2010.04.08:人をやる気にさせるにはどうすればいいのか
- 2010.03.25:アップルとユニ・チャーム~変革企業の共通点
- 2010.03.11:無料のビジネスって何だ?
- 2010.02.25:営業に必要な戦略的思考
- 2010.02.11:狩猟民族の構想力に学ぼう
- 2010.01.28:農耕営業のススメ
- 2010.01.14:2010年は日本企業のアジア進出元年になる
- 2009.12.31:2009年の携帯とジーンズと餃子
- 2009.12.17:20歳の頃の自分に読ませたい本
- 2009.12.03:日本茶も海外進出している
- 2009.11.19:ダイソンはなぜ売れたのか?
- 2009.11.05:私の考える効率的な営業とは
- 2009.10.22:島田紳助の研究2
- 2009.10.08:フォロワー企業のゲーム
- 2009.09.24:地域密着企業の営業戦術
- 2009.09.10:地域密着企業の経営方法
- 2009.08.27:マクドナルド 一人勝ちの理由
- 2009.08.13:死せる孔明、生ける仲達を走らす
- 2009.07.30:農業は儲かるのか?
- 2009.07.16:キリン、サントリー、アサヒ、オリオン
- 2009.07.02:戦略2、戦術1の法則
- 2009.06.18:いい顧客、悪い顧客
- 2009.06.04:日本で一番大切にしたい会社の戦略
- 2009.05.21:それぞれの「1万時間」を過ごそう
- 2009.05.07:社会起業は一般の起業と何が違うのか?
- 2009.04.23:もし諸葛孔明が経営顧問だったら
- 2009.04.09:物語の力を知ろう
- 2009.03.26:祝!WBC日本代表優勝
- 2009.03.12:小さな池の大きな魚
- 2009.02.26:農業にチャンスあり
- 2009.02.12:機能と情緒--2つの差別化の方法
- 2009.01.29:営業は結果を追ってはいけない
- 2009.01.15:真似したくてもできない事情がある
- 2009.01.01:欲しいものを作ってくれるビジネス
- 2008.12.18:オール・ザット・競争戦略
- 2008.12.04:ゼロ距離を目指す
- 2008.11.20:10/13の市場でビジネスする
- 2008.11.06:ローカルヒーロー花盛り
- 2008.10.23:いい商品を、いい人から、安い値段で買いたい
- 2008.10.09:経営で必要な知恵はすべて三国志で学んだ
- 2008.09.25:HONDAが空を飛ぶ!
- 2008.09.11:緊急性にフォーカスせよ!
- 2008.08.28:楽天グループ迷走す
- 2008.08.14:エコカー開発競争
- 2008.07.31:儲けるための仕組みを作ろう
- 2008.07.17:「黒船」iPhoneの衝撃
- 2008.07.03:野球は言葉でするもんや
- 2008.06.19:大阪の小さなものづくり企業
- 2008.06.05:事業コンセプトにこだわる
- 2008.04.24:黒澤明はなぜ世界進出に失敗したのか?
- 2008.04.10:スタジオアリスに見る市場特化の行方
- 2008.03.13:山形の洋菓子店がフォーカスしたもの
- 2008.02.28:阪神タイガースは獣王無敵か?
- 2008.02.14:薄型テレビ市場2.0 競争の鍵はブランド力か
- 2008.01.31:アシックスの戦略、ナイキの戦略
- 2008.01.17:「日本一の村」改革に挑戦
- 2008.01.03:マネることは差別化の第一歩
- 2007.12.20:駄菓子屋さんの成功要因
- 2007.12.06:P&Gの戦略-強者はこれだけ有利だ
- 2007.11.22:浪速のグローバル企業
- 2007.11.08:良いモノを作りさえすれば売れるのか
- 2007.10.25:巨人軍の凋落は止められるか?
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- 2007.09.13:ハンバーガー帝国興亡の行方は
- 2007.08.30:日本製航空機は羽ばたくか
- 2007.08.16:織田信長はなぜ徳川家康に正室と嫡男の処分を命じたのか
- 2007.08.02:中小企業にとって仕組みとは
- 2007.07.19:島田紳助の研究
- 2007.07.05:最強のビジネスモデルとは何か
- 2007.06.21:迷った時は最終ユーザーに聞け
- 2007.06.07:弱者には弱者の販売促進がある
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- 2007.05.10:豆腐一丁からビジネスを考える
- 2007.04.26:戦略がなければ生き残れない
- 2007.04.12:飲料業界は激変の予感
- 2007.03.29:経営理念こそ究極の差別化
- 2007.03.27:ホッピーはなぜ復活したのか
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- 2007.03.01:コンビニ 本格競争時代に突入
- 2007.02.15:一人勝ちのワナにはまった松下電器
- 2007.02.01:ワインブームのその後
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- 2006.12.07:小さな旅行会社の成功法則
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- 2006.10.26:弱者を貫いて強者となった企業
- 2006.10.12:市場シェアの獲り過ぎに注意
- 2006.09.28:小さな市場でヒットを飛ばす
- 2006.09.14:日本酒市場あれこれ
- 2006.08.31:小さな市場で戦え
- 2006.08.17:もう1つの成長産業
- 2006.08.03:ランチェスター戦略が示すこと
- 2006.07.20:チャンスがあることを皆が知っている市場
- 2006.07.06:商品の意味が変わる時
- 2006.06.22:サッカーW杯にみる「戦略とは」
- 2006.05.25:SMPを意識する
- 2006.05.11:"営業嫌い"は会社の責任だ
- 2006.04.27:営業の分かりやすいコトバとは
- 2006.04.13:残りの80%に富を再配分する
- 2006.03.30:とるに足りない80%
- 2006.03.16:狭く、深く掘り進めれば、視界は開ける
- 2006.03.02:日本の消費者は世界レベルに近づいている
- 2006.02.16:ノウハウを捨てよう!
- 2006.02.02:一番、損になることをしよう
- 2006.01.19:技術系小企業が生き残るには
- 2006.01.05:すでに起こった未来
- 2005.12.22:顧客接点がビジネスの命綱
- 2005.12.08:一点集中戦略の落とし穴
- 2005.11.24:松下電器の一点集中戦略
- 2005.10.27:2005年日本シリーズを斬る
- 2005.10.13:例外に注目せよ
- 2005.10.10:成長の壁を乗り越える
- 2005.09.29:常識を少しずらすとチャンスが生まれる
- 2005.09.15:見えない敵と戦うには
- 2005.09.01:最も怖いのは見えない敵だ
- 2005.08.18:不滅の営業手法
- 2005.07.22:いつまで川原で石を売るのですか?(3)
- 2005.07.07:いつまで川原で石を売るのですか?(2)
- 2005.06.23:いつまで川原で石を売るのですか?(1)
- 2005.06.09:年功序列の市場はもう無い
- 2005.05.26:バーガーキング復活
- 2005.03.03:オニツカ錐もみ商法とは(後編)
- 2005.02.17:オニツカ錐もみ商法とは(前編)
- 2005.02.03:売れないのではなく、売っていないんですよ
- 2005.01.20:中小企業が狙う中国市場とは
- 2005.01.05:常識にとらわれない戦略を戦う
- 2004.12.24:小さな企業は逆転の発想で戦え!
- 2004.12.09:ゲーム型競争時代は終わらない
- 2004.11.11:北欧企業にみるランチェスター戦略
- 2004.11.02:UTADA全米進出失敗を斬る
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- 2002.09.07:戦略とは見えざるもの
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