創業して10年続く人が持っている3つの資質

2014.08.07

(2014年8月7日メルマガより)



■今月から来月にかけて、創業塾の講師を務めます。


創業塾を担当するのは久しぶりです。

今までも何度か、務めさせていただきましたが、たいていは創業における営業や販路開拓をテーマにしたパートを担当させていただきました。

ところが今回は、4日間通して担当いたします。

既に準備万端^^

今から、皆様の前でお話することを楽しみにしております。

■思えば、私も10年前の創業者です。

右も左もわからず、いてもたってもいられないような気持ちに突き動かされるようにして、会社を飛び出しました。

正直にいって、相当危ういスタートでしたね^^;

よく今まで続いてきたもんですな。

今の私があの頃の私に会ったとしたら、全力で止めるでしょうね。

■なんせ、創業して失うものは非常に多い。

まずは時間を失います。

短時間集中して、あとはリラックス。というのが理想ですが、そううまくはいきませんでした。

夜であろうと日曜であろうとお盆であろうと関係なし。

ほぼ休みなしの生活になることを覚悟しなければなりません。

私の創業の時期は、子供が小さかったので、それから10年、ろくに遊んでやることもできませんでした。

その犠牲は大きいですよ。

いま思うと、本当につらいことでした。

■人脈も失います。

逆のように思われるかも知れませんが、私の場合は事実です。

会社員時代につきあっていた人たちとは疎遠になりました。

やはり仕事でからまない人とは、会う時間がなくなってしまいます。

(未だにつきあっているのは、池田君ぐらいですな)

どうにか人脈を仕事にからめようとすると無理が出てしまって、逆に離れていってしまいます。

その代り、仕事がらみの人脈ができるわけですが、古い友人と疎遠になるのはさびしいものです。

■でも、私にとって、最もつらいのは、才能を失ったことでした。

仕事で成功するためには、成功するための戦略を立てなけばなりません。

一度、これでいこうと決めると、とことんそれを貫かなければなりません。

つまり戦略方向性から外れたものに関しては、時間であれ、友達であれ、自分の才能であれ、捨てなければならないのです。

例えば、私に音楽の才能があったとしましょう。(あるいは、あると思い込んでいるとしましょう)

会社員でいる頃は、仕事をしながら余暇の時間を使って、音楽を楽しんでいます。

あわよくば、メジャーデビューしようか、などと思いながら、ライブを行ったりもします。

それはそれで幸せだったはずです。

ところが、創業してしまうと、余暇に使う時間はなくなります。

少なくとも私はなくなりました。

それで10年経ったわけです。

失われた10年というにはあまりにもつらい。なぜなら、その10年は、人生において最も精神力も体力の知力も充実していたはずの時期だったからです。

出張先で一人飲みする時など、私のあったかもしれない才能を思って後悔の念に苛まれることもしばしばです。

■それでも創業しようと思う人を止めることなどできません。

その気持ちは熱病のようなものです。

一度、前のめりになると、足を踏み出さずにはいられないのです。

その気持ちは非常によくわかる。

だから止めません。

私にできることは、少しでも生存確率を上げるために、アドバイスをするぐらいですか。

■創業後、10年目の生存確率は10%程度だと聞いたことがあります。

うろ覚えですから、間違っていたらすみません。

でもそんなものなのかなと思います。

10年経って続いている人というのは、どのような人なのでしょうか。

■私も10年目ですし、多くの創業者を見てきた経験から、私なりの実感を伝えさせていただきます。

いささか偉そうに聞こえるかもしれませんが、お許しください。

私が思うに、10年生き残る人というのは、次の3つを持っている人です。

まず一つ。

好きなことをビジネスにしていること。

なぜなら、創業は順風満帆にいくものではありません。

必ず、といっていいぐらい、どこかでどん底をみます。

そんな時、単に人に勧められたから。なんて理由で始めたビジネスを続ける気力を保てるはずがありません。

どん底にあっても、収入が1年間なくても、親戚からバカにされようとも、明日の光明が見えなくても、続けるのは、それが好きだからにほかなりません。

何をしていいかわからない時でも、とりあえず好きだからやっているわけです。

■二つめ。

得意なことをビジネスにしていること。

意外に思われるかも知れませんが、自分が得意でもない分野で、創業してしまう人は実に多いのです。

知り合いなどで成功している人を見て、そのアドバイスで始めてしまう人なのでしょうか。

その場合、成功した人が持っている能力をそのまま持っているならいいのですが、人はそれぞれ違うものです。

成功した人のやり方は、あくまでその人の特性に合ったやり方です。

それをそのままマネしても、うまくいくはずがありません。

強みを中心にビジネスを組み立てる。というのは当たり前です。基本中の基本。それを守らない人が実に多い。

■なぜ、人は自分の得意でもない分野でスタートしてしまうのか。

おそらく、自分では、何が自分の強みなのかを把握できないのでしょう。

やっているうちに、強みが見えてくる。というのも事実です。

しかし、それでは時間がかかってしまいます。

できれば創業時に考えて考え抜いて、人に意見を聞いて、さらに考えて、自分の強みを把握しておくべきです。

■と偉そうにいいましたが、お前はどうなんだ。といわれればつらい...

私の場合も、好きなことをする。強みを活かす。ということを常に心がけてきたつもりですが、それでも紆余曲折ありました。

時には、違うことを始めてみたり。やっぱり違うと止めてみたり。

正直にいって、自分が好きなこと、得意なことを理解したのは、5年ぐらい経ってからでした。

いや、そんなこと言いながら、また来年、違うことを始めようと言っているかも知れない^^;

それではダメだという自戒も込めて、私が担当する創業塾では、自分の好きなこと。得意なこと。が何かを把握するための時間をじっくりととりたいと思っています

参加される方は楽しみにしてください^^

■そういうわけで3つめです。

創業して10年続けている人はバカです。

いや、言い方を変えます。

妙な自信を持っています。

創業者は誰しも、一度は根拠のない自信で満たされます。

たいていは、それは創業の一時期で、うまくいかなくなると自信を喪失してしまいます。

頭のいい人、論理性の高い人は、こんなこと続けていても損だと結論づけるはずです。

さっさと再就職するなり、リカバリーしてしまった方が、賢い選択ではないか。

それを選択せずに、妙な楽観性や前向きさをもって、あがき続けるというのは、リスクを計算できないということですな。

言い換えればバカです^^

■ある人は「創業ビジネスの成功なんて運だ」と看破しました。

社会学的にいえばその通りです。

準備万端でも失敗する場合もあるし、適当にやって成功する人もいます。

成功の秘訣は目標設定だ。という人もいます。人材集めだという人もいます。営業力だ。行動力だ。と言う人もいます。

秘訣なんていっぱいあります。ありすぎます。

だとしたら、大勢の人が、宝くじを買って、その数人が大当たりを引くようなものなんですね。

社会全体でみれば、非常に低い確率でしか当たらないギャンブルのようなもの。

そんなものに人生を賭けようというのだから、バカと言ってもいいでしょう。

そういうバカな人たちが、活力ある社会を支えているわけです。

■そういえば、以前、「あのバカにやらせてみよう」というベンチャー起業家を扱ったルポルタージュがありました。
http://www.nin-r.com/uneisha/netbaka/

孫正義がまだベンチャー起業家といわれていた頃の起業家群像を描いたもので、夢あり、希望あり、奮闘あり、成功あり、慢心あり、倒産あり、地獄あり、再起ありのまるで青春小説を読むかのような抜群に面白いルポルタージュでした。

私もその本に感染した一人です。

バカでいいじゃないですか。

我々が社会の活力を支えているのですよ!

■しかし我々は、成功は運だ。などと言ってはいられません。

だから、成功確率を高めるべくあがき続けましょう。

私も次の10年に向けて、漕ぎ出したところです。

ともに頑張っていきましょう。

(2014年8月7日メルマガより)



■今月から来月にかけて、創業塾の講師を務めます。


創業塾を担当するのは久しぶりです。

今までも何度か、務めさせていただきましたが、たいていは創業における営業や販路開拓をテーマにしたパートを担当させていただきました。

ところが今回は、4日間通して担当いたします。

既に準備万端^^

今から、皆様の前でお話することを楽しみにしております。

■思えば、私も10年前の創業者です。

右も左もわからず、いてもたってもいられないような気持ちに突き動かされるようにして、会社を飛び出しました。

正直にいって、相当危ういスタートでしたね^^;

よく今まで続いてきたもんですな。

今の私があの頃の私に会ったとしたら、全力で止めるでしょうね。

■なんせ、創業して失うものは非常に多い。

まずは時間を失います。

短時間集中して、あとはリラックス。というのが理想ですが、そううまくはいきませんでした。

夜であろうと日曜であろうとお盆であろうと関係なし。

ほぼ休みなしの生活になることを覚悟しなければなりません。

私の創業の時期は、子供が小さかったので、それから10年、ろくに遊んでやることもできませんでした。

その犠牲は大きいですよ。

いま思うと、本当につらいことでした。

■人脈も失います。

逆のように思われるかも知れませんが、私の場合は事実です。

会社員時代につきあっていた人たちとは疎遠になりました。

やはり仕事でからまない人とは、会う時間がなくなってしまいます。

(未だにつきあっているのは、池田君ぐらいですな)

どうにか人脈を仕事にからめようとすると無理が出てしまって、逆に離れていってしまいます。

その代り、仕事がらみの人脈ができるわけですが、古い友人と疎遠になるのはさびしいものです。

■でも、私にとって、最もつらいのは、才能を失ったことでした。

仕事で成功するためには、成功するための戦略を立てなけばなりません。

一度、これでいこうと決めると、とことんそれを貫かなければなりません。

つまり戦略方向性から外れたものに関しては、時間であれ、友達であれ、自分の才能であれ、捨てなければならないのです。

例えば、私に音楽の才能があったとしましょう。(あるいは、あると思い込んでいるとしましょう)

会社員でいる頃は、仕事をしながら余暇の時間を使って、音楽を楽しんでいます。

あわよくば、メジャーデビューしようか、などと思いながら、ライブを行ったりもします。

それはそれで幸せだったはずです。

ところが、創業してしまうと、余暇に使う時間はなくなります。

少なくとも私はなくなりました。

それで10年経ったわけです。

失われた10年というにはあまりにもつらい。なぜなら、その10年は、人生において最も精神力も体力の知力も充実していたはずの時期だったからです。

出張先で一人飲みする時など、私のあったかもしれない才能を思って後悔の念に苛まれることもしばしばです。

■それでも創業しようと思う人を止めることなどできません。

その気持ちは熱病のようなものです。

一度、前のめりになると、足を踏み出さずにはいられないのです。

その気持ちは非常によくわかる。

だから止めません。

私にできることは、少しでも生存確率を上げるために、アドバイスをするぐらいですか。

■創業後、10年目の生存確率は10%程度だと聞いたことがあります。

うろ覚えですから、間違っていたらすみません。

でもそんなものなのかなと思います。

10年経って続いている人というのは、どのような人なのでしょうか。

■私も10年目ですし、多くの創業者を見てきた経験から、私なりの実感を伝えさせていただきます。

いささか偉そうに聞こえるかもしれませんが、お許しください。

私が思うに、10年生き残る人というのは、次の3つを持っている人です。

まず一つ。

好きなことをビジネスにしていること。

なぜなら、創業は順風満帆にいくものではありません。

必ず、といっていいぐらい、どこかでどん底をみます。

そんな時、単に人に勧められたから。なんて理由で始めたビジネスを続ける気力を保てるはずがありません。

どん底にあっても、収入が1年間なくても、親戚からバカにされようとも、明日の光明が見えなくても、続けるのは、それが好きだからにほかなりません。

何をしていいかわからない時でも、とりあえず好きだからやっているわけです。

■二つめ。

得意なことをビジネスにしていること。

意外に思われるかも知れませんが、自分が得意でもない分野で、創業してしまう人は実に多いのです。

知り合いなどで成功している人を見て、そのアドバイスで始めてしまう人なのでしょうか。

その場合、成功した人が持っている能力をそのまま持っているならいいのですが、人はそれぞれ違うものです。

成功した人のやり方は、あくまでその人の特性に合ったやり方です。

それをそのままマネしても、うまくいくはずがありません。

強みを中心にビジネスを組み立てる。というのは当たり前です。基本中の基本。それを守らない人が実に多い。

■なぜ、人は自分の得意でもない分野でスタートしてしまうのか。

おそらく、自分では、何が自分の強みなのかを把握できないのでしょう。

やっているうちに、強みが見えてくる。というのも事実です。

しかし、それでは時間がかかってしまいます。

できれば創業時に考えて考え抜いて、人に意見を聞いて、さらに考えて、自分の強みを把握しておくべきです。

■と偉そうにいいましたが、お前はどうなんだ。といわれればつらい...

私の場合も、好きなことをする。強みを活かす。ということを常に心がけてきたつもりですが、それでも紆余曲折ありました。

時には、違うことを始めてみたり。やっぱり違うと止めてみたり。

正直にいって、自分が好きなこと、得意なことを理解したのは、5年ぐらい経ってからでした。

いや、そんなこと言いながら、また来年、違うことを始めようと言っているかも知れない^^;

それではダメだという自戒も込めて、私が担当する創業塾では、自分の好きなこと。得意なこと。が何かを把握するための時間をじっくりととりたいと思っています

参加される方は楽しみにしてください^^

■そういうわけで3つめです。

創業して10年続けている人はバカです。

いや、言い方を変えます。

妙な自信を持っています。

創業者は誰しも、一度は根拠のない自信で満たされます。

たいていは、それは創業の一時期で、うまくいかなくなると自信を喪失してしまいます。

頭のいい人、論理性の高い人は、こんなこと続けていても損だと結論づけるはずです。

さっさと再就職するなり、リカバリーしてしまった方が、賢い選択ではないか。

それを選択せずに、妙な楽観性や前向きさをもって、あがき続けるというのは、リスクを計算できないということですな。

言い換えればバカです^^

■ある人は「創業ビジネスの成功なんて運だ」と看破しました。

社会学的にいえばその通りです。

準備万端でも失敗する場合もあるし、適当にやって成功する人もいます。

成功の秘訣は目標設定だ。という人もいます。人材集めだという人もいます。営業力だ。行動力だ。と言う人もいます。

秘訣なんていっぱいあります。ありすぎます。

だとしたら、大勢の人が、宝くじを買って、その数人が大当たりを引くようなものなんですね。

社会全体でみれば、非常に低い確率でしか当たらないギャンブルのようなもの。

そんなものに人生を賭けようというのだから、バカと言ってもいいでしょう。

そういうバカな人たちが、活力ある社会を支えているわけです。

■そういえば、以前、「あのバカにやらせてみよう」というベンチャー起業家を扱ったルポルタージュがありました。
http://www.nin-r.com/uneisha/netbaka/

孫正義がまだベンチャー起業家といわれていた頃の起業家群像を描いたもので、夢あり、希望あり、奮闘あり、成功あり、慢心あり、倒産あり、地獄あり、再起ありのまるで青春小説を読むかのような抜群に面白いルポルタージュでした。

私もその本に感染した一人です。

バカでいいじゃないですか。

我々が社会の活力を支えているのですよ!

■しかし我々は、成功は運だ。などと言ってはいられません。

だから、成功確率を高めるべくあがき続けましょう。

私も次の10年に向けて、漕ぎ出したところです。

ともに頑張っていきましょう。

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