
経営で必要な知恵はすべて三国志で学んだ
(2008年10月9日メルマガガより)
■いつかもメルマガで三国志をネタに書いたことがありました。
参照→「志が歴史を変えた~三国志に寄せて」
その時は「三国志の話を知らない人にはわかりにくい」と不評でした^^;
だから今回はなるべく分かりやすく書きたいと思います。
■三国志は、中国の後漢が崩壊し、次の国家に統一されるまでの戦乱の約
100年間の歴史をもとにしたお話です。
1000人以上の登場人物が名と命をかけて縦横無尽に活躍する比類なきスケー
ルの物語です。
歴史上の事実をもとにしていますが、後世に「三国志演義」として編纂され
た折に、いろいろな脚色がなされています。これに対して、一般に歴史に忠
実であると言われるテキストを「三国志正史」と呼びます。
西暦でいうと200年代頃。日本では邪馬台国の頃です。その頃に、中国には
これだけ優れた文化があったことにまず驚きます。
■後漢が崩壊し、群雄が覇を競った時代。その中で成立したのが、魏、蜀、
呉の三国でした。
魏を打ち立てたのが、乱世の姦雄といわれた曹操(そうそう)。
蜀を打ち立てたのが、三国志演義の主人公である劉備(りゅうび)。
呉を打ち立てたのが、もっとも長生きする孫権(そんけん)です。
しかも、最終的に中国を統一したのは、この三国のいずれでもないのだから、
皮肉な結末です。
歴史上の出来事といえ、なんと劇的な物語なんでしょうか。
■この中で最も早く頭角を現したのが曹操です。
彼は、戦乱の時代が来たと知ると、すぐに挙兵し名をあげます。
三国志演義の中では、悪者に描かれる曹操ですが、この人物が類稀なリーダ
ーシップを持った人物であったことは確かです。
抜群の軍事能力と非情ともいえる指導力で勢力を拡大した曹操は、袁紹(え
んしょう)という強敵に挑みます。
名家出身の袁紹は、各地の豪族の支持を得て、勢力を拡大していました。調
整能力に長けた人格者であったようですが、巨大戦力を一つにまとめるリー
ダーシップに欠けていたようです。
一方の曹操は、慣習を無視して、家柄に関わらず能力のある者をとりたてる
能力主義を打ち出していました。
そのため、曹操軍の能力ある者の結束は突出していました。
兵法に通じた曹操軍は、ゲリラ戦や奇襲戦など「弱者の戦略」を駆使して、
袁紹軍を撃破します。
負けた袁紹に各地の豪族が愛想を尽かして離散してしまったために、巨大勢
力は一瞬にしてなくなってしまったのです。
このことからも、変革の時代にどのような組織が強いかを伺い知ることがで
きます。
■中国北部を平定した曹操は、勢いを得て、南下します。
そこにいたのが孫権を君主とするグループでした。
■孫権の父、孫堅(そんけん)は、後漢時代の将軍です。戦乱の初期には、
曹操よりも大きな戦功をあげていましたが、早くに戦死します。
その後を引き継いだのが、若い長子である孫策(そんさく:孫権の兄)でし
た。
いくら孫堅の息子といえども、戦乱の時代に力のない者に従う者はいません。
ただ、孫策には周瑜(しゅうゆ)という軍師がついていました。
■周瑜は孫策と同年で、親友ともいえる間柄でした。
周瑜は名家の出身であり、地元の有力豪族にも一目置かれる存在でした。
その彼が、孫策を積極的に支持したために、地元の豪族も従うこととなり、
孫策は地盤を得ることができたのです。
孫策の覇権は、まさに周瑜との共同作業で成し遂げられたのです。
■三国志は、英雄たちの物語であると同時に、軍師たちの物語でもあります。
その最初に輝きを放つ人物こそ周瑜に他なりません。
周瑜とはどのような人物だったのか。。。
■周瑜はまず多くの史書にその美貌を称えられています。
三国志正史にも「姿貌あり」と書かれていますから、彼が美しい青年であっ
たことは間違いがないでしょう。
しかも音楽の才能に優れた名家の貴公子です。
あるいは孫策よりもカリスマ性を持っていたのかも知れません。
もちろん兵法に通じており、自ら先頭に立って戦う極めて実践的な軍事リー
ダーでもありました。
ちなみに君主である孫策も容姿端麗であったと言われますので、この軍勢は
さぞ画になったことでしょうな^^
■小覇王と称された孫策はわずか26歳で没します。後を託されたのが、弟の
孫権(後の呉王)でした。
この孫権に対しても、周瑜は変わらぬ忠誠を誓ったために、偉大な君主の死
に際しても、大きな混乱は起きなかったということです。
そこへやってきたのが、最大の危機である曹操の到来でした。。。
■孫権は、兄の孫策から「覇権を争うのではなく、周囲と協調せよ」と言わ
れていました。
もともと豪族の集合体である孫グループは、君主への忠誠よりも地域を守る
意識の強い集団です。したがって曹操への帰順を勧める声が大勢を占めてい
ました。
しかし、徹底抗戦を主張したのが、周瑜その人でした。
「我々は曹操の下でも官職をもらえるが、主君は身の置き場もないだろう」
と彼は主張します。
周瑜には、孫軍団を一から育ててきたという自負があったのでしょう。
また目的のためには手段を選ばない曹操のやり方に嫌悪感を抱いていたのか
も知れません。曹操は見せしめのために町全体を皆殺しにするぐらい平気で
やる人物でした。
周瑜の忠義に厚い主張により、孫グループは、交戦で一致団結します。
■しかし、いかんせん多勢に無勢。
曹操軍20万に対して、孫権軍3万。(一説には80万vs5万)とも言われます。
普通に戦っては勝ち目のない戦いでした。
■ここで孫権は極めて戦略的な決断を行います。
それは、各地を転戦していた軍事グループである劉備(後の蜀王)と同盟す
ることです。
まだ領地を持たない劉備とイーブンの同盟をするのも異例ですし、あろうこ
とか、赤壁の戦いの後には、領地を貸し与えることまで行っています。
この戦略は、曹操の軍事ベクトルを分散させるのが目的です。
孫権の思惑を知った曹操が最も焦燥したということですがら、まさに的を得
た戦略だったのです。
まだ若い孫権にこのような戦略的センスがあったことが驚きです。
一説には、魯肅(ろしゅく)という軍師(周瑜の弟分)の策であると言われ
ます。あるいは、劉備の軍師である諸葛亮の策を魯肅が採用したとも言われ
ます。(魯肅と諸葛亮は旧知の間柄でした)
曹操は劉備を買っていました。それと同様、魯肅も劉備の実力を高く買って
いました。曹操と対抗するには、三つのグループが牽制しあって均衡を保つ
ことが効果が高いと判断したのです。
これが有名な「天下三分の計」です。
■しかし周瑜は孫権の戦略を快く思っていなかったようです。
周瑜はあくまで、曹操と一騎打ちで勝てると踏んでいました。
曹操軍20万といえども、川の上の戦いには長けていません。
事実、赤壁における最初の戦いで、周瑜の水軍は勝利します。
川の上では孫軍はあきらかに有利でした。
■そこで、曹操軍は持久戦に持ち込みます。
圧倒的な戦力を持つ者が持久戦を行った時、弱者には打つ手が限られます。
周瑜がとった戦法は、奇襲でした。
袁紹との戦いで曹操がとった戦法を、周瑜が曹操に仕掛けたのです。
■この時の周瑜の戦術はあまりにも鮮やかです。
偽の裏切り情報で曹操を油断させ、夜中に空船を送り込みます。その船には
火が仕掛けてあり、停泊する曹操軍の手前で炎上させたのです。
慣れない船上生活ゆえ各船をお互い縛って安定させていた曹操船団に火が移
り、大混乱となります。
折悪しく、昨日までの追い風から向かい風に風向きが変わったために、火は
煽られて地上の陣地に燃え移ります。そこへ周瑜軍が襲い掛かったものだか
ら、曹操軍は全軍壊滅状態となってしまいます。
もちろん、風向きが突然変わることを計算して、地の利を最大限に活かした
周瑜の見事な作戦です。
■曹操の20万軍団は壊滅し、撤退を余儀なくされます。これまで破竹の勢い
で突き進んできた曹操が始めて大打撃を受けたのです。
この戦いによって、曹操の手による中国統一はなくなったと言っていいでし
ょう。
事実、これ以降、曹操の軍事行動は慎重になり、無理な侵略行動をすること
はなくなりました。
彼が生きている間は、ひたすら自国の国力増強に努めたのです。
■ただし戦略的に言えば、曹操に本当に打撃を与えたのは「天下三分の計」
でした。
根無し草だった劉備は中国西部に地盤を築き、西から曹操に脅威を与える存
在となりました。
また南には孫権の軍団が控えています。
いくら強大な曹操といえども、簡単に制圧できる状況ではなくなりました。
まさに戦略が、国の存亡を決めたのです。
この後、孫権は呉を建国します。魏、蜀、呉の中で、最後まで生きながらえ
たのは呉でした。。。
■赤壁の戦い以降、周瑜は1年をかけて曹操の残党を一掃しました。
流れ矢に当たって血を吐きながらも、前線に立ち続けたために、敵は恐れを
なして撤退しました。
ただし、この時の無理がたたって周瑜は36歳の若さでこの世を去ります。
周瑜がいなければ、孫グループが中国南部に覇を唱えることはできなかったはず。
まさに、呉の創世記を支えた大物軍師の早すぎる死でした。
劉備も諸葛亮も、周瑜の戦いぶりには目を見張りました。
したがって、早々に周瑜が退場したことに安堵したのが本音でしょう。
■周瑜はしかし、劉備や諸葛亮のことを恨んでいました。
彼は最後まで曹操と一騎打ちすることを望んでいました。彼はいわば「天下
二分の計」を心に持っていたのです。
周瑜にとって劉備など、いつでも吹き飛ばせるような存在に思えていたのか
も知れません。
ところが、劉備はそのようなヤワな人物ではありませんでした。借り受けた
領地を足がかりに、素早く地盤を確保していきます。
周瑜の望みは、事実上絶たれていたのです。
あるいは、周瑜こそ、劉備とその軍師である諸葛亮の本当の力を知って、警
戒していたのでしょう。だから、戦略的には無理のある「天下二分の計」を
最後まで主張していたのかも知れません。
三国志演義の中では、周瑜は策略で諸葛亮を亡き者にしようと謀りますが、
ことごとく見抜かれて失敗します。
その死に際には「天はなぜ周瑜というものがありながら、孔明を使わしたの
だ!」と天を呪ったということです。
■三国志の物語はあまりにも奥深く、尽きることがありません。
今回は映画にあわせて「赤壁の戦い」と軍師周瑜を中心に書かせていただき
ました。
あと2回。諸葛亮(孔明)と司馬懿(仲達)という二人の軍師の物語が残っ
ています。
またいつか、機会がありましたら書かせていただきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「週刊東洋経済」によると、映画「レッドクリフ」の公開を機に、世界中
に三国志ブームが来るのではないかと書かれていました。
確かに、三国志はビジネスチャンスの宝庫です。
出版、映画、ゲームはもとより、キャラクタービジネスやビジネス理論の分
野でも有効なコンテンツです。
なにより、中国、欧米、日本という世界中で親しまれている物語ですから、
市場規模が極めて巨大です。
このような美味しいビジネスチャンスが到来しているんですなあ。
皆さん、これからは三国志の時代ですよ!
(2008年10月9日メルマガガより)
■いつかもメルマガで三国志をネタに書いたことがありました。
参照→「志が歴史を変えた~三国志に寄せて」
その時は「三国志の話を知らない人にはわかりにくい」と不評でした^^;
だから今回はなるべく分かりやすく書きたいと思います。
■三国志は、中国の後漢が崩壊し、次の国家に統一されるまでの戦乱の約
100年間の歴史をもとにしたお話です。
1000人以上の登場人物が名と命をかけて縦横無尽に活躍する比類なきスケー
ルの物語です。
歴史上の事実をもとにしていますが、後世に「三国志演義」として編纂され
た折に、いろいろな脚色がなされています。これに対して、一般に歴史に忠
実であると言われるテキストを「三国志正史」と呼びます。
西暦でいうと200年代頃。日本では邪馬台国の頃です。その頃に、中国には
これだけ優れた文化があったことにまず驚きます。
■後漢が崩壊し、群雄が覇を競った時代。その中で成立したのが、魏、蜀、
呉の三国でした。
魏を打ち立てたのが、乱世の姦雄といわれた曹操(そうそう)。
蜀を打ち立てたのが、三国志演義の主人公である劉備(りゅうび)。
呉を打ち立てたのが、もっとも長生きする孫権(そんけん)です。
しかも、最終的に中国を統一したのは、この三国のいずれでもないのだから、
皮肉な結末です。
歴史上の出来事といえ、なんと劇的な物語なんでしょうか。
■この中で最も早く頭角を現したのが曹操です。
彼は、戦乱の時代が来たと知ると、すぐに挙兵し名をあげます。
三国志演義の中では、悪者に描かれる曹操ですが、この人物が類稀なリーダ
ーシップを持った人物であったことは確かです。
抜群の軍事能力と非情ともいえる指導力で勢力を拡大した曹操は、袁紹(え
んしょう)という強敵に挑みます。
名家出身の袁紹は、各地の豪族の支持を得て、勢力を拡大していました。調
整能力に長けた人格者であったようですが、巨大戦力を一つにまとめるリー
ダーシップに欠けていたようです。
一方の曹操は、慣習を無視して、家柄に関わらず能力のある者をとりたてる
能力主義を打ち出していました。
そのため、曹操軍の能力ある者の結束は突出していました。
兵法に通じた曹操軍は、ゲリラ戦や奇襲戦など「弱者の戦略」を駆使して、
袁紹軍を撃破します。
負けた袁紹に各地の豪族が愛想を尽かして離散してしまったために、巨大勢
力は一瞬にしてなくなってしまったのです。
このことからも、変革の時代にどのような組織が強いかを伺い知ることがで
きます。
■中国北部を平定した曹操は、勢いを得て、南下します。
そこにいたのが孫権を君主とするグループでした。
■孫権の父、孫堅(そんけん)は、後漢時代の将軍です。戦乱の初期には、
曹操よりも大きな戦功をあげていましたが、早くに戦死します。
その後を引き継いだのが、若い長子である孫策(そんさく:孫権の兄)でし
た。
いくら孫堅の息子といえども、戦乱の時代に力のない者に従う者はいません。
ただ、孫策には周瑜(しゅうゆ)という軍師がついていました。
■周瑜は孫策と同年で、親友ともいえる間柄でした。
周瑜は名家の出身であり、地元の有力豪族にも一目置かれる存在でした。
その彼が、孫策を積極的に支持したために、地元の豪族も従うこととなり、
孫策は地盤を得ることができたのです。
孫策の覇権は、まさに周瑜との共同作業で成し遂げられたのです。
■三国志は、英雄たちの物語であると同時に、軍師たちの物語でもあります。
その最初に輝きを放つ人物こそ周瑜に他なりません。
周瑜とはどのような人物だったのか。。。
■周瑜はまず多くの史書にその美貌を称えられています。
三国志正史にも「姿貌あり」と書かれていますから、彼が美しい青年であっ
たことは間違いがないでしょう。
しかも音楽の才能に優れた名家の貴公子です。
あるいは孫策よりもカリスマ性を持っていたのかも知れません。
もちろん兵法に通じており、自ら先頭に立って戦う極めて実践的な軍事リー
ダーでもありました。
ちなみに君主である孫策も容姿端麗であったと言われますので、この軍勢は
さぞ画になったことでしょうな^^
■小覇王と称された孫策はわずか26歳で没します。後を託されたのが、弟の
孫権(後の呉王)でした。
この孫権に対しても、周瑜は変わらぬ忠誠を誓ったために、偉大な君主の死
に際しても、大きな混乱は起きなかったということです。
そこへやってきたのが、最大の危機である曹操の到来でした。。。
■孫権は、兄の孫策から「覇権を争うのではなく、周囲と協調せよ」と言わ
れていました。
もともと豪族の集合体である孫グループは、君主への忠誠よりも地域を守る
意識の強い集団です。したがって曹操への帰順を勧める声が大勢を占めてい
ました。
しかし、徹底抗戦を主張したのが、周瑜その人でした。
「我々は曹操の下でも官職をもらえるが、主君は身の置き場もないだろう」
と彼は主張します。
周瑜には、孫軍団を一から育ててきたという自負があったのでしょう。
また目的のためには手段を選ばない曹操のやり方に嫌悪感を抱いていたのか
も知れません。曹操は見せしめのために町全体を皆殺しにするぐらい平気で
やる人物でした。
周瑜の忠義に厚い主張により、孫グループは、交戦で一致団結します。
■しかし、いかんせん多勢に無勢。
曹操軍20万に対して、孫権軍3万。(一説には80万vs5万)とも言われます。
普通に戦っては勝ち目のない戦いでした。
■ここで孫権は極めて戦略的な決断を行います。
それは、各地を転戦していた軍事グループである劉備(後の蜀王)と同盟す
ることです。
まだ領地を持たない劉備とイーブンの同盟をするのも異例ですし、あろうこ
とか、赤壁の戦いの後には、領地を貸し与えることまで行っています。
この戦略は、曹操の軍事ベクトルを分散させるのが目的です。
孫権の思惑を知った曹操が最も焦燥したということですがら、まさに的を得
た戦略だったのです。
まだ若い孫権にこのような戦略的センスがあったことが驚きです。
一説には、魯肅(ろしゅく)という軍師(周瑜の弟分)の策であると言われ
ます。あるいは、劉備の軍師である諸葛亮の策を魯肅が採用したとも言われ
ます。(魯肅と諸葛亮は旧知の間柄でした)
曹操は劉備を買っていました。それと同様、魯肅も劉備の実力を高く買って
いました。曹操と対抗するには、三つのグループが牽制しあって均衡を保つ
ことが効果が高いと判断したのです。
これが有名な「天下三分の計」です。
■しかし周瑜は孫権の戦略を快く思っていなかったようです。
周瑜はあくまで、曹操と一騎打ちで勝てると踏んでいました。
曹操軍20万といえども、川の上の戦いには長けていません。
事実、赤壁における最初の戦いで、周瑜の水軍は勝利します。
川の上では孫軍はあきらかに有利でした。
■そこで、曹操軍は持久戦に持ち込みます。
圧倒的な戦力を持つ者が持久戦を行った時、弱者には打つ手が限られます。
周瑜がとった戦法は、奇襲でした。
袁紹との戦いで曹操がとった戦法を、周瑜が曹操に仕掛けたのです。
■この時の周瑜の戦術はあまりにも鮮やかです。
偽の裏切り情報で曹操を油断させ、夜中に空船を送り込みます。その船には
火が仕掛けてあり、停泊する曹操軍の手前で炎上させたのです。
慣れない船上生活ゆえ各船をお互い縛って安定させていた曹操船団に火が移
り、大混乱となります。
折悪しく、昨日までの追い風から向かい風に風向きが変わったために、火は
煽られて地上の陣地に燃え移ります。そこへ周瑜軍が襲い掛かったものだか
ら、曹操軍は全軍壊滅状態となってしまいます。
もちろん、風向きが突然変わることを計算して、地の利を最大限に活かした
周瑜の見事な作戦です。
■曹操の20万軍団は壊滅し、撤退を余儀なくされます。これまで破竹の勢い
で突き進んできた曹操が始めて大打撃を受けたのです。
この戦いによって、曹操の手による中国統一はなくなったと言っていいでし
ょう。
事実、これ以降、曹操の軍事行動は慎重になり、無理な侵略行動をすること
はなくなりました。
彼が生きている間は、ひたすら自国の国力増強に努めたのです。
■ただし戦略的に言えば、曹操に本当に打撃を与えたのは「天下三分の計」
でした。
根無し草だった劉備は中国西部に地盤を築き、西から曹操に脅威を与える存
在となりました。
また南には孫権の軍団が控えています。
いくら強大な曹操といえども、簡単に制圧できる状況ではなくなりました。
まさに戦略が、国の存亡を決めたのです。
この後、孫権は呉を建国します。魏、蜀、呉の中で、最後まで生きながらえ
たのは呉でした。。。
■赤壁の戦い以降、周瑜は1年をかけて曹操の残党を一掃しました。
流れ矢に当たって血を吐きながらも、前線に立ち続けたために、敵は恐れを
なして撤退しました。
ただし、この時の無理がたたって周瑜は36歳の若さでこの世を去ります。
周瑜がいなければ、孫グループが中国南部に覇を唱えることはできなかったはず。
まさに、呉の創世記を支えた大物軍師の早すぎる死でした。
劉備も諸葛亮も、周瑜の戦いぶりには目を見張りました。
したがって、早々に周瑜が退場したことに安堵したのが本音でしょう。
■周瑜はしかし、劉備や諸葛亮のことを恨んでいました。
彼は最後まで曹操と一騎打ちすることを望んでいました。彼はいわば「天下
二分の計」を心に持っていたのです。
周瑜にとって劉備など、いつでも吹き飛ばせるような存在に思えていたのか
も知れません。
ところが、劉備はそのようなヤワな人物ではありませんでした。借り受けた
領地を足がかりに、素早く地盤を確保していきます。
周瑜の望みは、事実上絶たれていたのです。
あるいは、周瑜こそ、劉備とその軍師である諸葛亮の本当の力を知って、警
戒していたのでしょう。だから、戦略的には無理のある「天下二分の計」を
最後まで主張していたのかも知れません。
三国志演義の中では、周瑜は策略で諸葛亮を亡き者にしようと謀りますが、
ことごとく見抜かれて失敗します。
その死に際には「天はなぜ周瑜というものがありながら、孔明を使わしたの
だ!」と天を呪ったということです。
■三国志の物語はあまりにも奥深く、尽きることがありません。
今回は映画にあわせて「赤壁の戦い」と軍師周瑜を中心に書かせていただき
ました。
あと2回。諸葛亮(孔明)と司馬懿(仲達)という二人の軍師の物語が残っ
ています。
またいつか、機会がありましたら書かせていただきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「週刊東洋経済」によると、映画「レッドクリフ」の公開を機に、世界中
に三国志ブームが来るのではないかと書かれていました。
確かに、三国志はビジネスチャンスの宝庫です。
出版、映画、ゲームはもとより、キャラクタービジネスやビジネス理論の分
野でも有効なコンテンツです。
なにより、中国、欧米、日本という世界中で親しまれている物語ですから、
市場規模が極めて巨大です。
このような美味しいビジネスチャンスが到来しているんですなあ。
皆さん、これからは三国志の時代ですよ!
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- 2018.04.19:ワークマンは第二のユニクロになれるのか?
- 2018.04.05:これから営業職につく若い人に言いたいこと
- 2018.03.22:シリアルアントレプレナー「ブックオフ」「俺の」創業者の成功パターン
- 2018.03.08:サンマルクカフェにわざわざ行く理由があるのか?
- 2018.02.22:小さな事業者が新規開拓で成功する方法
- 2018.02.08:「なんでも酒やカクヤス」にみる局地戦の極意
- 2018.01.25:私が生き残っているのは「弱者の5大戦略」を実践してきたからです。
- 2018.01.11:2018年 君たちはどう生きるか(吉野源三郎や宮崎駿とは関係ありません)
- 2017.12.28:AIの時代に、どのような営業が生き残れるのか?
- 2017.12.14:ナイキもアシックスも「SHOE DOG」だ!
- 2017.11.30:TSUTAYAやDMMはしたたかに生き残っていくだろうが限界もある
- 2017.11.16:「シン・ゴジラ」って途中まで面白いけど、後半グダグダじゃないですか?
- 2017.11.02:織田信長が22年かけてできなかった天下統一を、豊臣秀吉がたった8年でできた理由
- 2017.10.19:電気自動車(EV)の時代に日本企業は生き残れるのか
- 2017.10.05:顧客満足度3年連続1位!ドトールコーヒーが最強か
- 2017.09.21:ヤマダ電機が生き残りを賭けて反攻開始!
- 2017.09.07:ドラッグストアが、コンビニを食い物にしている
- 2017.08.24:国内で敵なしのカルビーの将来が必ずしも明るくない理由
- 2017.08.10:君は内山高志を見たか
- 2017.07.27:金本知憲監督はすべての中間管理職の象徴だ
- 2017.07.13:自然界のランチェスター戦略
- 2017.06.29:回転寿司は群雄割拠の戦国時代に入った
- 2017.06.15:小さな会社のM&Aが日本を救う?
- 2017.06.01:AbemaTVは年間200億円の赤字から脱却できるのか?
- 2017.05.18:大阪・堺の超優良企業シマノは、これからも盤石なのか?
- 2017.05.04:知られざる成長産業 コインランドリー業界はどうなっているのか?
- 2017.04.20:新社会人に贈る「1万時間の法則」
- 2017.04.06:野村克也を超一流のプロ野球人にした3つの力
- 2017.03.23:風林火山を旗印に掲げた武田信玄は、戦略家ではなかったのか?
- 2017.03.09:ラスト・ワンマイルの表と裏をおさえよ
- 2017.02.23:鳥貴族の成長はこのまま∞に続くのか
- 2017.02.09:キングコング西野の絵本「えんとつ町のプペル」はなぜ炎上するほど売れているのか?
- 2017.01.26:アマゾンはどこから来てどこへ行くのか
- 2017.01.12:「孫子」を5つのポイントで整理した
- 2016.12.29:真田幸村はなぜ「日本一の兵」になったのか?
- 2016.12.15:セイコーマート・北の最強コンビニはどのようにできたのか
- 2016.12.01:クリスピー・クリーム・ドーナツの大量閉店は、前向きだったのですね
- 2016.11.17:ジーユーがユニクロを超える時、ファーストリテイリングは世界トップになる
- 2016.11.03:ピコ太郎はなぜ世界を席巻したのか?
- 2016.10.20:地域密着営業って何だろう?
- 2016.10.06:繁盛する居酒屋には、現場営業に必要なヒントが満載だ
- 2016.09.22:天下分け目といわれた関ヶ原の戦いはなぜ半日で決着がついたのか?
- 2016.09.08:「世界の山ちゃん」は世界に届くのか
- 2016.08.25:リオ五輪 男子柔道はなぜ躍進したのか?
- 2016.08.11:ポケモンGOは、何をGOしたのか?
- 2016.07.28:営業は純粋な「技術」であり、誰でも身に着けられるものである
- 2016.07.14:金本を信じよ!
- 2016.06.30:せっかく展示会出展しても成果の出ないやり方をしている企業が多すぎる
- 2016.06.16:小さな会社が生き残る秘訣は「ニッチであること」その他には...
- 2016.06.02:びっくりドンキーは弱者のエネルギーに満ちていた
- 2016.05.19:「同率勝算の規則」に則った唯一の成功法則
- 2016.05.05:レスターに学ぶ「奇跡のチーム」を作る3つの秘訣
- 2016.04.21:世紀のちゃぶ台返し!セブンに何があったのか
- 2016.04.07:新社会人に贈る あなたの人生を豊かにする秘訣
- 2016.03.24:コメダ珈琲店に人気があるのは理由がある
- 2016.03.10:小さくても生き残る「局所的な強者」の作り方
- 2016.02.25:「営業の仕組み」を身に着ければ、目標達成に苦しまなくなる
- 2016.02.11:子供に自慢できる人生を送りたいなら
- 2016.01.28:マクドナルドもスターバックスも日本市場をなめるな!
- 2016.01.14:「孫子の兵法」を企業経営に活かす方法
- 2015.12.31:結果を出す人は、手段を目的化している
- 2015.12.17:廃業寸前の負け犬集団が、常勝軍団に生まれ変わったわけ
- 2015.12.03:なぜ「世界トップ企業」を目指すのか?
- 2015.11.19:初めての著作は、なぜ「小説」になったのか?
- 2015.11.05:戦略は実行させなければ意味がない
- 2015.10.22:世界トップ企業への道は「差別化」が開く
- 2015.10.08:世界トップ企業になるために最初にしなければならないこと
- 2015.09.24:サーモス(THERMOS)はなぜ「廃業寸前」から世界トップ企業になったのか?
- 2015.09.10:営業には3つの役割がある
- 2015.08.27:楽天球団は、新しい野球を見せてくれ!
- 2015.08.13:ユニクロは、無印良品と提携せよ
- 2015.07.23:ノキアと日本電産 東西M&A巧者のやり方
- 2015.07.09:ワクワクする仕事しかやりません。
- 2015.06.25:ライザップはなぜ叩かれるのか?
- 2015.06.11:「けっこういい」よりも「並外れてダメ」がいい
- 2015.05.28:戦略には「感動」が必要だ
- 2015.05.14:「孔子」を学ぶ意味
- 2015.04.30:スカイマークはなぜ優遇されながら破綻したのか?
- 2015.04.16:セブンvsミスド 初戦の判定は
- 2015.04.02:任天堂はもう一度天下をとれるのか
- 2015.03.19:ファミマはセブンに勝てるのか?
- 2015.03.05:大塚家具の父と娘はどちらが正しいのか?
- 2015.02.19:成長しないビジネスのロールモデル
- 2015.02.05:100回勝負に持ち込めば絶対に勝てる
- 2015.01.22:キリンビバレッジは逆転できるのか?
- 2015.01.08:「孫子」を活用するための最大のキーワード
- 2014.12.31:「孫子の兵法」を学ぶ
- 2014.12.25:ハウステンボスはどのようにして再建されたのか?
- 2014.12.11:テラモーターズは、なぜオートバイ市場のトップ企業となったのか?
- 2014.11.27:人を動かすシンプルなメソッド
- 2014.11.13:嫌いな顧客を嫌いだと思わなくなる方法
- 2014.10.30:縄文時代が何年続いたか知ってます?
- 2014.10.02:阪神タイガースはなぜ優勝できないのか?
- 2014.09.18:創業塾でのQ&A
- 2014.08.21:コンビニのアイスクリームはどうなっているのか
- 2014.08.07:創業して10年続く人が持っている3つの資質
- 2014.07.24:私が「孫子」を使う理由
- 2014.07.10:「三国志」の戦いで勝敗が決する要因とは?
- 2014.06.26:「孫子の兵法」でみる2014年ワールドカップ日本代表の戦い
- 2014.06.12:マラドーナはなぜ三流監督で終わったのか?
- 2014.05.29:相性のいい顧客を探す方法
- 2014.05.15:営業が不得意な人は、営業なんてしない方が成果が上がる
- 2014.05.01:GoProは、強者になれるのか
- 2014.04.17:マクドナルドは、マイルドヤンキーを狙え!
- 2014.04.03:売れる仕組みが必要な理由
- 2014.03.20:営業プロセスがなければ組織は動かない
- 2014.03.06:ビジネスの設計図を作ろう
- 2014.02.20:彼を知り己を知れば...
- 2014.02.06:ビジョンは営業チームを一丸にする
- 2014.01.23:楽しくなければ営業じゃない!
- 2014.01.09:私がメルマガを書く「立ち位置」
- 2013.12.26:レゴは、なぜ世界第2位の玩具メーカーに復活したのか?
- 2013.12.12:コトラーに教えらえた初心に戻る
- 2013.11.28:日本のモノづくりを復活させるには
- 2013.11.14:レッドブルが世界で52億本も売れた「何か」
- 2013.10.31:ヤフーはどこに行こうとしているのか?
- 2013.10.17:飛び火マーケティングの時代-GoPro
- 2013.10.03:アップルは普通の企業になってしまった
- 2013.09.19:7年後、日本は巨大な展示会場になる
- 2013.09.05:店舗系ビジネスの弱者の戦略
- 2013.08.22:私がイチローから学ぶ3つのこと
- 2013.08.08:脱・人脈の営業
- 2013.07.25:ソーシャル時代の「真実の瞬間」
- 2013.07.11:統計は最強の営業マネジメントツールである
- 2013.06.27:新興宗教のビジネスモデル
- 2013.06.13:進化する教育システムに乗り遅れるな
- 2013.05.30:お医者さんや弁護士さんの営業戦略
- 2013.05.16:できる営業は、負け方が違う
- 2013.05.02:宮崎駿とスタジオジブリについて
- 2013.04.18:差別化は、マイナスせよ
- 2013.04.04:JAL再生にみる企業変革の王道
- 2013.03.21:第3回WBC終戦記念 がんばれプロ野球
- 2013.03.07:マイケル・ポーターの戦略はもう通用しないのか?
- 2013.02.21:王将の餃子は大阪を跳び出すか?
- 2013.02.07:営業チームマネジメントの第一歩
- 2013.01.24:失速したマクドナルドの次の一手は?
- 2013.01.10:阪神タイガースは暗黒時代に戻っていくのか
- 2012.12.27:衰退市場でトップを張る宝島社の戦略
- 2012.12.13:目標は、顧客総取り!
- 2012.11.29:答えのない問題に取り組めるのか
- 2012.11.15:手っ取り早く実績を上げるには
- 2012.11.01:プロ野球は、名選手しか監督になれないのか?
- 2012.10.18:世界王者が世界に挑戦!
- 2012.10.04:新・携帯電話版三国志
- 2012.09.20:安売りせずに売る方法
- 2012.09.06:脳内のリミットを外せ
- 2012.08.23:儲ける方法をタネ明かしする
- 2012.08.09:もうかるビジネスにはタネがある
- 2012.07.26:ステーキを売るな、○○を売れ!
- 2012.07.12:一流の営業になるために絶対に避けられない道
- 2012.06.28:顧客を創造するということ
- 2012.06.14:ビジネスが成立するための3つの要素
- 2012.05.31:理屈で捉えきれない会社もある
- 2012.05.17:戦術は現状を効率的にする。戦略は現状を破壊する
- 2012.05.03:物語風ビジネス書を読んでみよう
- 2012.04.19:市場価値より企業内価値を高めよう
- 2012.04.05:3つの起業家タイプが注意すること
- 2012.03.22:ソニーはどこへ行った?
- 2012.03.08:利益を上げるための最もシンプルな方法
- 2012.02.23:ランチェスター戦略を営業に活かすたった3つのプロセス
- 2012.02.09:日本の電機メーカーはどうすれば生き残れるのか
- 2012.01.26:心理学はビジネスに生かせるのか
- 2012.01.12:水戸黄門の終焉と大阪都構想
- 2011.12.29:「坂の上の雲」を越えていこう
- 2011.12.15:強い現場を作る方法
- 2011.12.01:なぜ落合博満はブレないのか?
- 2011.11.17:小さなお菓子屋さんが描く大きなストーリー
- 2011.11.03:理屈でメシは食えん!でいいの?
- 2011.10.20:iPhone vs iPhone
- 2011.10.06:本質からはじめよ!
- 2011.09.22:アマゾンにチャレンジ!
- 2011.09.08:さらば、スティーブ・ジョブズ
- 2011.08.25:マフィアにビジネスの極意を聞く
- 2011.08.11:たまにはビジネス小説でも読みましょうか
- 2011.07.28:なぜ我々にはマーケティングが必要なのか?
- 2011.07.14:「いい商品」って何ですか?
- 2011.06.30:カリスマ営業を有難がっても意味ないでしょう
- 2011.06.16:ネスプレッソが売れている理由
- 2011.06.02:孫子、ポーター、ランチェスター
- 2011.05.19:足腰の弱い欧米企業、頭の弱い日本企業
- 2011.05.05:斎藤佑樹はプロ野球で通用するか?
- 2011.04.21:ランチェスター戦略って役に立つの?
- 2011.04.07:温泉旅館を蘇らせるには
- 2011.03.24:弱い人をより弱くするのが戦略なのか
- 2011.03.10:タスク管理と時間管理のツール紹介
- 2011.02.24:プレーヤーからマネージャーへ
- 2011.02.10:110兆円の市場に遅れた日本
- 2011.01.27:物語と希望の深い関係
- 2011.01.13:グーグルVSアップル
- 2010.12.30:面白い戦略ストーリーの作り方
- 2010.12.16:残念な人には戦略がない
- 2010.12.02:理屈のない実行はギャンブルですよ
- 2010.11.18:メイド・カフェの営業プロセス
- 2010.11.04:プロ野球球団運営を成功させるには
- 2010.10.21:勝ちパターンの作り方
- 2010.10.07:たまには「哲学」の話をしよう
- 2010.09.23:世紀末都市・アキバ
- 2010.09.09:コンビニ・オーナーというビジネス
- 2010.08.26:もし現場のオッチャンがポーターを学んだら
- 2010.08.12:坂の上に雲は見えない?
- 2010.07.29:システム思考って何だろう
- 2010.07.15:営業は「点取り屋」ではない!
- 2010.07.01:戦略はストーリーで語れ2
- 2010.06.17:戦略はストーリーで語れ
- 2010.06.03:アップルは本当に最強なのか?
- 2010.05.20:営業生産性を上げる構造とは
- 2010.05.06:女子高生と一緒にドラッカーを学ぼう
- 2010.04.22:勝海舟が坂本龍馬に伝えたもの
- 2010.04.08:人をやる気にさせるにはどうすればいいのか
- 2010.03.25:アップルとユニ・チャーム~変革企業の共通点
- 2010.03.11:無料のビジネスって何だ?
- 2010.02.25:営業に必要な戦略的思考
- 2010.02.11:狩猟民族の構想力に学ぼう
- 2010.01.28:農耕営業のススメ
- 2010.01.14:2010年は日本企業のアジア進出元年になる
- 2009.12.31:2009年の携帯とジーンズと餃子
- 2009.12.17:20歳の頃の自分に読ませたい本
- 2009.12.03:日本茶も海外進出している
- 2009.11.19:ダイソンはなぜ売れたのか?
- 2009.11.05:私の考える効率的な営業とは
- 2009.10.22:島田紳助の研究2
- 2009.10.08:フォロワー企業のゲーム
- 2009.09.24:地域密着企業の営業戦術
- 2009.09.10:地域密着企業の経営方法
- 2009.08.27:マクドナルド 一人勝ちの理由
- 2009.08.13:死せる孔明、生ける仲達を走らす
- 2009.07.30:農業は儲かるのか?
- 2009.07.16:キリン、サントリー、アサヒ、オリオン
- 2009.07.02:戦略2、戦術1の法則
- 2009.06.18:いい顧客、悪い顧客
- 2009.06.04:日本で一番大切にしたい会社の戦略
- 2009.05.21:それぞれの「1万時間」を過ごそう
- 2009.05.07:社会起業は一般の起業と何が違うのか?
- 2009.04.23:もし諸葛孔明が経営顧問だったら
- 2009.04.09:物語の力を知ろう
- 2009.03.26:祝!WBC日本代表優勝
- 2009.03.12:小さな池の大きな魚
- 2009.02.26:農業にチャンスあり
- 2009.02.12:機能と情緒--2つの差別化の方法
- 2009.01.29:営業は結果を追ってはいけない
- 2009.01.15:真似したくてもできない事情がある
- 2009.01.01:欲しいものを作ってくれるビジネス
- 2008.12.18:オール・ザット・競争戦略
- 2008.12.04:ゼロ距離を目指す
- 2008.11.20:10/13の市場でビジネスする
- 2008.11.06:ローカルヒーロー花盛り
- 2008.10.23:いい商品を、いい人から、安い値段で買いたい
- 2008.10.09:経営で必要な知恵はすべて三国志で学んだ
- 2008.09.25:HONDAが空を飛ぶ!
- 2008.09.11:緊急性にフォーカスせよ!
- 2008.08.28:楽天グループ迷走す
- 2008.08.14:エコカー開発競争
- 2008.07.31:儲けるための仕組みを作ろう
- 2008.07.17:「黒船」iPhoneの衝撃
- 2008.07.03:野球は言葉でするもんや
- 2008.06.19:大阪の小さなものづくり企業
- 2008.06.05:事業コンセプトにこだわる
- 2008.04.24:黒澤明はなぜ世界進出に失敗したのか?
- 2008.04.10:スタジオアリスに見る市場特化の行方
- 2008.03.13:山形の洋菓子店がフォーカスしたもの
- 2008.02.28:阪神タイガースは獣王無敵か?
- 2008.02.14:薄型テレビ市場2.0 競争の鍵はブランド力か
- 2008.01.31:アシックスの戦略、ナイキの戦略
- 2008.01.17:「日本一の村」改革に挑戦
- 2008.01.03:マネることは差別化の第一歩
- 2007.12.20:駄菓子屋さんの成功要因
- 2007.12.06:P&Gの戦略-強者はこれだけ有利だ
- 2007.11.22:浪速のグローバル企業
- 2007.11.08:良いモノを作りさえすれば売れるのか
- 2007.10.25:巨人軍の凋落は止められるか?
- 2007.10.11:"志"が歴史を変えた--三国志に寄せて
- 2007.09.27:縮小するアパレル市場で生き残るには
- 2007.09.13:ハンバーガー帝国興亡の行方は
- 2007.08.30:日本製航空機は羽ばたくか
- 2007.08.16:織田信長はなぜ徳川家康に正室と嫡男の処分を命じたのか
- 2007.08.02:中小企業にとって仕組みとは
- 2007.07.19:島田紳助の研究
- 2007.07.05:最強のビジネスモデルとは何か
- 2007.06.21:迷った時は最終ユーザーに聞け
- 2007.06.07:弱者には弱者の販売促進がある
- 2007.05.24:一発逆転を狙ってはいけない
- 2007.05.10:豆腐一丁からビジネスを考える
- 2007.04.26:戦略がなければ生き残れない
- 2007.04.12:飲料業界は激変の予感
- 2007.03.29:経営理念こそ究極の差別化
- 2007.03.27:ホッピーはなぜ復活したのか
- 2007.03.15:引越し業の差別化競争時代
- 2007.03.01:コンビニ 本格競争時代に突入
- 2007.02.15:一人勝ちのワナにはまった松下電器
- 2007.02.01:ワインブームのその後
- 2007.01.18:本業がなくなってしまったら
- 2007.01.04:すべてはデジタル化する
- 2006.12.21:携帯電話版三国志
- 2006.12.07:小さな旅行会社の成功法則
- 2006.11.23:織田信長の戦略
- 2006.11.09:小さな市場に焦点を絞る会社は強い
- 2006.10.26:弱者を貫いて強者となった企業
- 2006.10.12:市場シェアの獲り過ぎに注意
- 2006.09.28:小さな市場でヒットを飛ばす
- 2006.09.14:日本酒市場あれこれ
- 2006.08.31:小さな市場で戦え
- 2006.08.17:もう1つの成長産業
- 2006.08.03:ランチェスター戦略が示すこと
- 2006.07.20:チャンスがあることを皆が知っている市場
- 2006.07.06:商品の意味が変わる時
- 2006.06.22:サッカーW杯にみる「戦略とは」
- 2006.05.25:SMPを意識する
- 2006.05.11:"営業嫌い"は会社の責任だ
- 2006.04.27:営業の分かりやすいコトバとは
- 2006.04.13:残りの80%に富を再配分する
- 2006.03.30:とるに足りない80%
- 2006.03.16:狭く、深く掘り進めれば、視界は開ける
- 2006.03.02:日本の消費者は世界レベルに近づいている
- 2006.02.16:ノウハウを捨てよう!
- 2006.02.02:一番、損になることをしよう
- 2006.01.19:技術系小企業が生き残るには
- 2006.01.05:すでに起こった未来
- 2005.12.22:顧客接点がビジネスの命綱
- 2005.12.08:一点集中戦略の落とし穴
- 2005.11.24:松下電器の一点集中戦略
- 2005.10.27:2005年日本シリーズを斬る
- 2005.10.13:例外に注目せよ
- 2005.10.10:成長の壁を乗り越える
- 2005.09.29:常識を少しずらすとチャンスが生まれる
- 2005.09.15:見えない敵と戦うには
- 2005.09.01:最も怖いのは見えない敵だ
- 2005.08.18:不滅の営業手法
- 2005.07.22:いつまで川原で石を売るのですか?(3)
- 2005.07.07:いつまで川原で石を売るのですか?(2)
- 2005.06.23:いつまで川原で石を売るのですか?(1)
- 2005.06.09:年功序列の市場はもう無い
- 2005.05.26:バーガーキング復活
- 2005.03.03:オニツカ錐もみ商法とは(後編)
- 2005.02.17:オニツカ錐もみ商法とは(前編)
- 2005.02.03:売れないのではなく、売っていないんですよ
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