110兆円の市場に遅れた日本

2011.02.10

(2011年2月10日のメルマガより)


■先日、NASAの系外惑星探査ミッション「ケプラー」で、これまでで最多タ
イとなる6つの惑星を持った惑星系「ケプラー11」が発見されたという発表
がありました。

このケプラー11は、太陽と非常に近い質量と形をしており、そこに惑星が発
見されたということは、地球と同じような環境が形成されて、生物が存在す
る可能性が高いのではないかと期待されます。

もっともケプラー11は、地球から2000光年の距離にありますから、もし生命
が存在したとしても、お互いに交流できる距離だとは思えませんが...

ちなみに、この他にも、地球サイズの惑星は数百個も見つかったそうです。

■我々が存在する太陽系においても、生命が存在できる環境にあるのは地球
だけだと考えられています。

生命の発生と維持に欠かせないのが水であるというのが定説ですが、その水
は地球よりも太陽に近い距離にある水星や金星では蒸発し、遠い距離にある
火星や木星では凍り付いてしまいます。

まさに偶然とはいえ、地球だからこそ水は存在し、生命の誕生を見たわけです。

■広い宇宙には、地球と同じように水を豊かに持った星があり、そこに生命
が存在するのではないか。

これは、人類が求めて止まない夢です。

多分、地球のような星は他にあると思われます。しかし、そのような星が、
未だ発見されていないのも事実です。

無機物から有機物が生成されたのは、途方もない偶然があったからだと言わ
れています。(50メートルプールに時計の部品を入れてかき混ぜたら、勝
手に時計が組み立てられた...というぐらいの偶然だと聞いたことがあります)

それ以前に、水が存在し維持されたということ自体が、恐るべき偶然が重な
った結果だということです。

生命が生まれて、それが我々のような形になったというのは、あり得ない偶
然が何度も重なった末のことだったのだということですな。壮大な話になっ
てしまいましたが、ともかくも、私は、この偶然に感謝したいと思います。

■地球を宇宙空間から見ると、水の惑星に見えるそうです。

そりゃそうでしょう。地球の表面積の約70%が海ですから。

ただ、それは表面の姿に過ぎません。

海は、地球の表面を薄く覆っているに過ぎません。

地球に存在する水の量は、14億キロ立方。空気の全重量が、5140兆トン
であることを思えば、余りにも少ない量です。

しかも、その殆どは海水です。我々人類が飲用できる水は、その0.01%
にしか過ぎません。

実は人類は、慢性的な水不足に喘いでいるわけです。

■比較的水資源の豊富な日本にいる限り、水不足が深刻な問題であるという
実感は沸きませんね。

しかし国連の試算によると、2025年には、人類の2/3が、水危機にな
ると考えられています。

いまや、人類最大の環境問題は水不足であるというのが世界の共通認識とな
っているそうです。

なお、日本人は関係ないやと思っていると、エライ目に合います。

なぜなら、日本は食糧の多くを輸入に頼っており、それを作るための水資源
(仮装水といいます)の使用が世界に監視されようとしています。

世界的な水不足は、決して対岸の火事ではないということです。

■要するに、水という人類にとって絶対に欠かすことができないニーズが存
在し、それが不足しているわけです。

ここに巨大なビジネスが生まれないわけはありません。

同じく国連の試算では、世界の水関連市場は、2025年には最大110兆円
規模になります。

そのうち、80%は、従来型の上下水道ビジネス。残り、20%が、海水を
淡水化するなどのハイテクビジネスです。

■実は、日本は、水ビジネスにおいて技術的なアドバンテージを持っています。

例えば、日本の上下水道の整備は、先進国の中では普通の数字ですが(下水道
人口普及率70%)漏水防止技術や水を止めずに工事する技術、下水汚泥
の資源化などでは、一歩先んじています。

あるいは、海水を淡水化するための膜処理技術(RO膜)では、日本の独壇場
といってもいいようです。

といいながら、日本がグローバルに水関連ビジネスを展開しているとはあまり
聞きません。

せっかく世界に冠たる高い技術を持ちながら、グローバルにビジネス展開する
ことができないガラパゴス産業体の面目躍如ですな^^;

■水ビジネスの可能性にいち早く気づいたのは、フランスでした。

フランス国内では上下水道のインフラは整備されつつあったのですが、新興国
では、まだまだ普及が進んでいない事実にビジネスチャンスを見出します。

上下水道の整備は公的な仕事です。フランスでも同じだったのですが、彼らは、
グローバル展開するためのビジネス方法を研究し、民営化した後に世界展開
を果たします。

世界トップのヴェオリア(仏)の水関連ビジネスの売上は8兆3000億円。

2位のスエズ(仏)が、1兆6000億円。

3位のテムズ・ウォーター(英)が、8000億円と続きます。

ダントツトップのヴェオリアは、世界中で上下水道のインフラビジネスを展開
しています。

GE、IBM(米)、シーメンス(独)なども、それぞれの強みを活かした
水関連ビジネスに力を入れています。

■これに対して日本はどうか。

上下水道の整備は公的機関の役割であるという観念に止まっており、ビジネス
展開しようという考えに至りませんでした。

得意のハイテク膜は持っていますが、これもGEなどのビジネスに部品を供給
する立場に止まっています。

そのGEは「世界の水問題解決はGEの使命である」と宣言し、海水淡水化
に関わる企業を次々買収して、その分野のトップランナーに躍り出ました。

日本のハイテク膜技術なくしては、海水淡水化は成し得ない、といってしまえば
聞こえはいいですが、要するに下請け企業の一つです。

iPodの部品の8割は日本製だと威張っていたら、iPhone4では
1割に減らされていたというオチがついていました。

下請け企業とはそういう立場なんですな。最初の開発アドバンテージなど、
大量生産ニーズのもとではすぐに吹き飛んでしまいます。

■なぜ、日本の水関連ビジネスは世界で通用しないのか?

これは単に「世界でビジネスしようという気持ちがない」ことに尽きます。

そうなんですね^^;通用するもなにも、世界で売ろうとしていない。

販売するためには、少なくとも、相手のニーズを把握して、それに適合する
ための商品・サービスのカスタマイズが必要となります。

ニーズを把握する努力はしていないし、相手の求めるものと自分の持つもの
がマッチしていなければ、それをカスタマイズしようという動きもない。

あるのは「うちの技術は世界一だ」という矜持だけです。

「技術さえ一流であれば、誰かが分かってくれる」というのは、「うちの技
術をうまいことビジネスに役立ててくれる元請さんがどこかにいたらいいな
ーー」という願望の表明です。

残念ながら、顧客を見つけずして、部品を供給するだけでは、大きな利益は
見込めませんし、いつかは技術的優位をなくして価格競争に巻き込まれる
運命です。

(そもそも製造原価というものは、誰にとっても推測しやすいものなので、
余程特殊な優位性がない限り、買い叩かれやすいものです)

いつだって、頭を使ってビジネスそのものを考えて、コーディネートする者が、
最も大きな利益を得る権利を持ちます。

■これって、水ビジネスに限らず、日本の多くの製造業の典型的な姿じゃない
ですかね。

日本には優秀な中小製造業が多いことは、世界も認めています。

本来ならば、世界で売れてもいい技術力を持ちながら、小さな町工場に止ま
っているところが多いのは、単に英語力や中国語力の問題ではありません。

「技術さえ一流であれば誰かが分かってくれる」という骨の髄まで染み付い
た下請け根性に問題があるのではないでしょうか。

■ここにきて、遅まきながら、日本も水ビジネスの世界展開を志向しはじめ
ています。

経済産業省は、一昨年、「水ビジネス国際展開研究会」を立ち上げましたし、
その他省庁も(残念ながら)バラバラに水ビジネス展開を模索しています。

あるいは、大阪市や横浜市など、上下水道インフラに強みを持つ地方自治体
が、独自に海外に進出しようとしています。

そして、実際に、日本の高い技術力が世界を驚かせる事例が出てきているよ
うです。

■水ビジネスのような巨大な海外市場に進出する場合、成功する方法は主に
3つです。

一つは、国内の技術力を持つ企業が、海外の販売経路や調整能力を持つ企業
と提携して進出する方法。

一つは、国内の大企業が、海外の現地企業を買収して、進出する方法。

一つは、国内企業と地方自治体が提携して第三セクター方式で進出する方法
です。

これまでのように個別企業が単独で動いていても、まるで相手にされないか、
下請け企業として扱われるかです。

最終的な受注に至るためには、技術力はほんの一部の要素にしか過ぎません。
複数の利害や要求を調整し、全体像を分かりやすく示して交渉する能力が不
可欠です。

もちろん自社グループで対応不可能なことならば、他社を連れてきて商品の
中に組み込むことも必要です。

■複数の企業が協同して動かなければならない。ということは、それを調整
する指揮者の役割が大きくなります。

今の日本に決定的に欠けているのが、この指揮者です。複数の企業の利害を
調整し、WIN-WINの戦略を立案することができる指揮者を育てること
が、これからの課題となってくるのは間違いありません。

さらにいうと、個々の企業も指揮者に任せているだけでは、新たな元請に頼
るだけになってしまい下請け企業としての扱いから脱することはできません。

少なくとも、戦略の全体像を把握し、自社の位置づけを自社で設定できる能
力は持っておかなければなりません。(事業ドメインを自ら設定し、差別化
戦略を作る能力)

やはり、何をするにしても、戦略を理解し、それを立案する能力は必要です。

戦略がなければ生き残れない。

その言葉に間違いはありませんね。

■残念ながら、水不足という人類最大の環境問題に関して、日本は何の貢献
もしていないといいう状況です。

ビジネスで遅れをとるとは、社会貢献に遅れるということを意味しています。

もちろん、今からでも遅くない。と関係者は言っていますがね...

これを教訓に、我々は、世界のビジネスはどのようになっているのかを理解
し、そこで生きていく(貢献する)ための戦略を自分で作っていかなければ
なりません。

ビジネスを真剣にすることが、社会に貢献する最大の方法です。

それが、私の信奉するマーケティングの精神です。

■今日のネタ本「水ビジネス 110兆円水市場の攻防 」


(2011年2月10日のメルマガより)


■先日、NASAの系外惑星探査ミッション「ケプラー」で、これまでで最多タ
イとなる6つの惑星を持った惑星系「ケプラー11」が発見されたという発表
がありました。

このケプラー11は、太陽と非常に近い質量と形をしており、そこに惑星が発
見されたということは、地球と同じような環境が形成されて、生物が存在す
る可能性が高いのではないかと期待されます。

もっともケプラー11は、地球から2000光年の距離にありますから、もし生命
が存在したとしても、お互いに交流できる距離だとは思えませんが...

ちなみに、この他にも、地球サイズの惑星は数百個も見つかったそうです。

■我々が存在する太陽系においても、生命が存在できる環境にあるのは地球
だけだと考えられています。

生命の発生と維持に欠かせないのが水であるというのが定説ですが、その水
は地球よりも太陽に近い距離にある水星や金星では蒸発し、遠い距離にある
火星や木星では凍り付いてしまいます。

まさに偶然とはいえ、地球だからこそ水は存在し、生命の誕生を見たわけです。

■広い宇宙には、地球と同じように水を豊かに持った星があり、そこに生命
が存在するのではないか。

これは、人類が求めて止まない夢です。

多分、地球のような星は他にあると思われます。しかし、そのような星が、
未だ発見されていないのも事実です。

無機物から有機物が生成されたのは、途方もない偶然があったからだと言わ
れています。(50メートルプールに時計の部品を入れてかき混ぜたら、勝
手に時計が組み立てられた...というぐらいの偶然だと聞いたことがあります)

それ以前に、水が存在し維持されたということ自体が、恐るべき偶然が重な
った結果だということです。

生命が生まれて、それが我々のような形になったというのは、あり得ない偶
然が何度も重なった末のことだったのだということですな。壮大な話になっ
てしまいましたが、ともかくも、私は、この偶然に感謝したいと思います。

■地球を宇宙空間から見ると、水の惑星に見えるそうです。

そりゃそうでしょう。地球の表面積の約70%が海ですから。

ただ、それは表面の姿に過ぎません。

海は、地球の表面を薄く覆っているに過ぎません。

地球に存在する水の量は、14億キロ立方。空気の全重量が、5140兆トン
であることを思えば、余りにも少ない量です。

しかも、その殆どは海水です。我々人類が飲用できる水は、その0.01%
にしか過ぎません。

実は人類は、慢性的な水不足に喘いでいるわけです。

■比較的水資源の豊富な日本にいる限り、水不足が深刻な問題であるという
実感は沸きませんね。

しかし国連の試算によると、2025年には、人類の2/3が、水危機にな
ると考えられています。

いまや、人類最大の環境問題は水不足であるというのが世界の共通認識とな
っているそうです。

なお、日本人は関係ないやと思っていると、エライ目に合います。

なぜなら、日本は食糧の多くを輸入に頼っており、それを作るための水資源
(仮装水といいます)の使用が世界に監視されようとしています。

世界的な水不足は、決して対岸の火事ではないということです。

■要するに、水という人類にとって絶対に欠かすことができないニーズが存
在し、それが不足しているわけです。

ここに巨大なビジネスが生まれないわけはありません。

同じく国連の試算では、世界の水関連市場は、2025年には最大110兆円
規模になります。

そのうち、80%は、従来型の上下水道ビジネス。残り、20%が、海水を
淡水化するなどのハイテクビジネスです。

■実は、日本は、水ビジネスにおいて技術的なアドバンテージを持っています。

例えば、日本の上下水道の整備は、先進国の中では普通の数字ですが(下水道
人口普及率70%)漏水防止技術や水を止めずに工事する技術、下水汚泥
の資源化などでは、一歩先んじています。

あるいは、海水を淡水化するための膜処理技術(RO膜)では、日本の独壇場
といってもいいようです。

といいながら、日本がグローバルに水関連ビジネスを展開しているとはあまり
聞きません。

せっかく世界に冠たる高い技術を持ちながら、グローバルにビジネス展開する
ことができないガラパゴス産業体の面目躍如ですな^^;

■水ビジネスの可能性にいち早く気づいたのは、フランスでした。

フランス国内では上下水道のインフラは整備されつつあったのですが、新興国
では、まだまだ普及が進んでいない事実にビジネスチャンスを見出します。

上下水道の整備は公的な仕事です。フランスでも同じだったのですが、彼らは、
グローバル展開するためのビジネス方法を研究し、民営化した後に世界展開
を果たします。

世界トップのヴェオリア(仏)の水関連ビジネスの売上は8兆3000億円。

2位のスエズ(仏)が、1兆6000億円。

3位のテムズ・ウォーター(英)が、8000億円と続きます。

ダントツトップのヴェオリアは、世界中で上下水道のインフラビジネスを展開
しています。

GE、IBM(米)、シーメンス(独)なども、それぞれの強みを活かした
水関連ビジネスに力を入れています。

■これに対して日本はどうか。

上下水道の整備は公的機関の役割であるという観念に止まっており、ビジネス
展開しようという考えに至りませんでした。

得意のハイテク膜は持っていますが、これもGEなどのビジネスに部品を供給
する立場に止まっています。

そのGEは「世界の水問題解決はGEの使命である」と宣言し、海水淡水化
に関わる企業を次々買収して、その分野のトップランナーに躍り出ました。

日本のハイテク膜技術なくしては、海水淡水化は成し得ない、といってしまえば
聞こえはいいですが、要するに下請け企業の一つです。

iPodの部品の8割は日本製だと威張っていたら、iPhone4では
1割に減らされていたというオチがついていました。

下請け企業とはそういう立場なんですな。最初の開発アドバンテージなど、
大量生産ニーズのもとではすぐに吹き飛んでしまいます。

■なぜ、日本の水関連ビジネスは世界で通用しないのか?

これは単に「世界でビジネスしようという気持ちがない」ことに尽きます。

そうなんですね^^;通用するもなにも、世界で売ろうとしていない。

販売するためには、少なくとも、相手のニーズを把握して、それに適合する
ための商品・サービスのカスタマイズが必要となります。

ニーズを把握する努力はしていないし、相手の求めるものと自分の持つもの
がマッチしていなければ、それをカスタマイズしようという動きもない。

あるのは「うちの技術は世界一だ」という矜持だけです。

「技術さえ一流であれば、誰かが分かってくれる」というのは、「うちの技
術をうまいことビジネスに役立ててくれる元請さんがどこかにいたらいいな
ーー」という願望の表明です。

残念ながら、顧客を見つけずして、部品を供給するだけでは、大きな利益は
見込めませんし、いつかは技術的優位をなくして価格競争に巻き込まれる
運命です。

(そもそも製造原価というものは、誰にとっても推測しやすいものなので、
余程特殊な優位性がない限り、買い叩かれやすいものです)

いつだって、頭を使ってビジネスそのものを考えて、コーディネートする者が、
最も大きな利益を得る権利を持ちます。

■これって、水ビジネスに限らず、日本の多くの製造業の典型的な姿じゃない
ですかね。

日本には優秀な中小製造業が多いことは、世界も認めています。

本来ならば、世界で売れてもいい技術力を持ちながら、小さな町工場に止ま
っているところが多いのは、単に英語力や中国語力の問題ではありません。

「技術さえ一流であれば誰かが分かってくれる」という骨の髄まで染み付い
た下請け根性に問題があるのではないでしょうか。

■ここにきて、遅まきながら、日本も水ビジネスの世界展開を志向しはじめ
ています。

経済産業省は、一昨年、「水ビジネス国際展開研究会」を立ち上げましたし、
その他省庁も(残念ながら)バラバラに水ビジネス展開を模索しています。

あるいは、大阪市や横浜市など、上下水道インフラに強みを持つ地方自治体
が、独自に海外に進出しようとしています。

そして、実際に、日本の高い技術力が世界を驚かせる事例が出てきているよ
うです。

■水ビジネスのような巨大な海外市場に進出する場合、成功する方法は主に
3つです。

一つは、国内の技術力を持つ企業が、海外の販売経路や調整能力を持つ企業
と提携して進出する方法。

一つは、国内の大企業が、海外の現地企業を買収して、進出する方法。

一つは、国内企業と地方自治体が提携して第三セクター方式で進出する方法
です。

これまでのように個別企業が単独で動いていても、まるで相手にされないか、
下請け企業として扱われるかです。

最終的な受注に至るためには、技術力はほんの一部の要素にしか過ぎません。
複数の利害や要求を調整し、全体像を分かりやすく示して交渉する能力が不
可欠です。

もちろん自社グループで対応不可能なことならば、他社を連れてきて商品の
中に組み込むことも必要です。

■複数の企業が協同して動かなければならない。ということは、それを調整
する指揮者の役割が大きくなります。

今の日本に決定的に欠けているのが、この指揮者です。複数の企業の利害を
調整し、WIN-WINの戦略を立案することができる指揮者を育てること
が、これからの課題となってくるのは間違いありません。

さらにいうと、個々の企業も指揮者に任せているだけでは、新たな元請に頼
るだけになってしまい下請け企業としての扱いから脱することはできません。

少なくとも、戦略の全体像を把握し、自社の位置づけを自社で設定できる能
力は持っておかなければなりません。(事業ドメインを自ら設定し、差別化
戦略を作る能力)

やはり、何をするにしても、戦略を理解し、それを立案する能力は必要です。

戦略がなければ生き残れない。

その言葉に間違いはありませんね。

■残念ながら、水不足という人類最大の環境問題に関して、日本は何の貢献
もしていないといいう状況です。

ビジネスで遅れをとるとは、社会貢献に遅れるということを意味しています。

もちろん、今からでも遅くない。と関係者は言っていますがね...

これを教訓に、我々は、世界のビジネスはどのようになっているのかを理解
し、そこで生きていく(貢献する)ための戦略を自分で作っていかなければ
なりません。

ビジネスを真剣にすることが、社会に貢献する最大の方法です。

それが、私の信奉するマーケティングの精神です。

■今日のネタ本「水ビジネス 110兆円水市場の攻防 」


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