創業の成功確率を上げる5つの要件
2020.08.20
長年、某商工会議所で創業塾の講師を務めさせていただいているのですが、今年も来週から始まります。
こんな酷暑の、しかもコロナが治まらない時期に人が集まるのか?と言われそうですが、これが集まっているのですよ。
コロナで不安定な時期だからでしょうか。創業への関心は皆さま高いようです。
私の担当する創業塾は、わりと創業される方が多いと聞いています。
長年、やっていますから、多くの方が創業されました。
ただ創業しても、皆が順風満帆になるわけではありません。
うまくいっていない方の消息はなかなか聞こえてこないのですが、志半ばであきらめる方も多くおられるのでしょう。
むしろ成功しないほうが多いのが、創業です。それを覚悟して、臨んでください。
■長年、講師として創業者、創業予定者を見てきた関係から、どういう人が創業するか、結局しないのかがなんとなくわかります。
また自分自身、創業して15年経つわけですから、自分自身、あるいは周りの人たちを見ていて、生き残るのがどういう人かもある程度わかります。
だから今回は、私なりにみた「創業して成功(生き残る)しやすい5つの要件」を書いてみました。
成功=生き残る、か?
と言われれば、難しいところですが、事業に興隆はつきもの、良いとき悪いときがありながらも10年以上生き残っていれば立派なものです。
ここではそう考えたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
創業して10年生き残っている事業者は、1割程度だといいます。
正確な統計が見当たらないので恐縮ですが、私の感覚でもその程度かと思います。
10人に1人しか生き残れない。とすると、ずいぶんと損な賭けですな。
今、会社にお勤めの方は、できるならそのまま定年までいるのが賢い選択ですよ。
しかし、それでも踏み出したくなるのが創業です。
私だってそうでした。完璧な算段があって創業したわけではありません。いや、冷静な判断力があれば、創業なんてしません。どう考えても損ですからね。
「奥の細道」ではないですが「そぞろ神の物につきて心を狂はせ」というやつで、一種の狂気に駆られたということですな。
だから「創業塾」の受講生をみていて、危うい計画だとしても、頭ごなしに否定することはできません。創業とはそういうものだからです。
どうしても無理だなと思う場合は「1年ほどかけて、計画を練り直してみたら?」と言います。先延ばしをして、熱がひくのを待つ作戦です。
だから、私から「1年ほど温めてから」と言われた方は、そういう意味だと悟ってください^^
まあ、それで熱が冷める人は、創業しないほうがいい。する人は、何を言われてもするんですよね。
してしまったら仕方がない。脇目も振らず取り組んでください。
私ができることは、少しでも成功確率が上がるように、戦略や計画の修正をお手伝いするぐらいです。
「創業者要件」と「市場要件」
創業の成功なんて、運とか偶然の世界だよ、という考えもあります。一つの見解ですね。多数創業すれば、成功する人の絶対数も上がります。行政側はそう考えているでしょう。
ただ現場を預かる私としては、運や偶然です、と突き放すわけにはきません。
少しでも成功確率を上げていただくのが私の役割です。そのための創業塾の講師です。
どういう人が成功しやすいのか、どういう創業の仕方が成功しやすいのか。
これまでの経験からの話になりますが、5つの要件をお伝えしたいと思います。
まず、成功の要件には、「創業者に起因する要件」と「お客様に起因する要件」がある、と私は整理しています。
端的にいうと「創業者に能力がある。←熱意があり、粘りがあり、計画性があり、勝負所のセンスがあり、勤勉で、人脈があり...」ということ。
もう一つは「お客様に恵まれた。←お客様の数が多く、購買意欲が高く、勢いがあり、浮気せず、お金を使う...」ということです。
そんなもん当たり前やないかー!と怒らないでくださいね。
確かに当たり前です。この2つの要件にはまれば、失敗するのが難しいでしょう。
どちらか1つだけでも、成功しそうじゃないですか。
しかし、です。
創業熱にとらわれて、夢中になっている創業者、創業予定者の多くは、この当たり前をまるで外している場合が多いのです。
順番に見ていきます。
心の底から好きなことをビジネスにしている
「創業者要件」のひとつ目は、好きなことで創業したということです。
勝負所のセンスがある、なんてことは事前に測りようがありませんが、手掛けるビジネスが好きかどうかぐらいはわかるはずです。
しかも心の底から好きというレベルです。
いくら事前の算段が完璧でも、現実その通りいくとは限りません。いや、その通りいかないのが普通です。
顧客のしらけた反応、仕入れ先の手のひら返し、仲間の裏切り、親切な協力者の詐欺行為、家族の不理解、友人の冷たい態度、資金の枯渇。。
創業あるあるです。
しかも今は伝染病の蔓延で経済が停止してしまっています。
想定もしない災難が降りかかったとき、すぐに心折れていたら、生き残ることなんて絶対無理です。
しかし、自分の選んだビジネスが、好きで好きで仕方がない、という分野であれば、なまじっかのことでは投げ出さないはずです。
誰が何と言おうが関係ない。おれはこのビジネスをやりたいんだ、という熱情があれば、やめろと言ってもやり続けるでしょう。
つまり、熱意、粘り、知識。。こういったことは、対象とするビジネスが好きかどうかに深くかかわっているとみています。
正直にいって「好きなことでも嫌いになる」というぐらいの辛苦がやってきます。それぐらいは想定しておかなければなりません。
「好きでもないし、興味もあまりないけど、儲かりそうだからやってみよう」という動機の人は、100%途中で投げ出すと、創業支援関係者はみています。そんな人を支援するのって、バカみたいですから。
誰にも負けない得意なことをビジネスにしている
「創業者要件」のふたつめは、得意分野で創業するということです。
好きと得意はリンクしていることが多いと思われがちですが、困ったことに、そうでもありません。
案外、人は自分が何を得意としているか気づいていないものです。
いちばん多い失敗が、それまで会社員として関わってきた分野を完全に捨てて、違う分野で創業してしまう例です。
なんとももったいない。長年、関わってきた分野については、知識も現場経験も人脈もあるのだから、明らかに得意分野です。
その得意分野を捨てて夢を追うのは、無謀というものです。
「誰にも負けない得意」というのがひっかかるのかも知れません。たいてい、自分より上がいますからね。長年、関わってきた分野だとなおさら、すごい人が何人も思い浮かんで、気後れしてしまうかも知れません。
しかし、それでも多くの人にとって未知の知識や経験や人脈を持っているわけです。これを使わない手はありません。
好きと得意を掛け合わせる
工夫次第ですよ。自分は凡庸だと思うならば、今まで経験したことと、好きな分野を掛け合わせればいいのです。
私ならば「営業」に「ランチェスター戦略」を掛け合わせました。営業の現場経験があり、サーモスが廃業寸前から世界トップになる経緯を当事者として経験し、その後ランチェスター戦略の専門家になったというポジションは、あまりありません。
「その程度の営業経験で偉そうにするな」とか「サーモスの社長でもないのに当事者ぶるな」とか言ってくる同業者が必ずいますが、悔しまぎれの発言なので、むしろポジションの巧妙さを示していると思いましょう^^
創業してからも経験は積みあがりますので、ポジションの独自性は先鋭化していきます。心配することはありません。
「アニメ」が好きなら、今の自分の仕事と組み合わせて新しい価値を作れないか考えてみてください。
「スポーツ」が好きなら、自分の仕事のスキルでスポーツを高度化できないか考えてみてください。
変革の時代ですから隙間はいくらでも生まれます。本当に工夫次第です。
世の中の不便や不満、悩みを解消するビジネスである
「市場要件」のひとつ目は、問題解決をビジネスにすることです。
購買意欲が高いのは、それが本当に必要だと思うからです。自分の悩みを解決してくれるならば、買いたいという気持ちは強くなります。
一時期、貧困問題や環境問題の解決を目指す「社会起業」がフューチャーされましたが、そうでなくても、うまくいくビジネスは、何らかの問題の解決を目指すものですから、ことさら特別なものではありません。
消費者目線、生活者目線で世の中を見渡せば、不便や不満は無限にあります。とくに今は社会が変化しています。新しい不便や不満が日々表れています。
今はまさにウィズコロナの時期です。この時期に、生まれるビジネスもいっぱいあります。
巣ごもり需要、テレワーク需要、社会的距離需要、除菌需要、運動不足解消需要。
超短期ビジネスですが、リヤカーで除菌製品を売り歩く事業者まで登場しているそうですよ。
壊滅的打撃を被っている飲食店や観光業についても、アフターコロナに向けて、回復のため、あるいは再出発のために解決策が求められます。
人は生きている限り、悩みを抱えているものですから、需要はなくなりません。
創業した後でも、売上に困る事業者はこの原点に戻ってください。
誰も気づいていない社会のニーズを捉えてビジネスにしている
「市場要件」の2つめは、ニッチ需要を捉えるということです。
ニッチビジネスには、ライバルがあまりいない、いても強くないという特徴があります。
生き残るための戦略の基本は「勝てる場所で戦う」ということですから、小さな事業者は、まずはニッチビジネスを目指すべきです。
私なぞ、こればかりです。目立つところは避けますから、派手ではありませんが、ライバルが少ないので、生き残るという意味では、安定しています。
しかし「誰も気づいてない」ニーズなんてどうやって見つけるのか?と言われそうですが、それは今の仕事の中で探してください。
いま所属している会社の業界特有のニーズは、一般人にはわかりにくいものです。
業界人はみな困っている、という問題でも、それをテーマに創業する人は稀ですから、結果として誰も取り組まなかったビジネスとなります。
そういう意味でも、いまの仕事を大切にしてください。いまの仕事がうわの空では、宝のようなビジネスの種を逃してしまうことになりますから。
成長市場でいち早く地位を固める
最後は王道です。
伸び盛りの成長市場に参入することができれば、とりあえず需要に困りません。
世界的な社会変革期ですから、衰退市場、成長市場がはっきりしています。
いまはコロナで停滞していますが、AI、IoT、自動化設備、医療・福祉、新エネルギー、都市環境整備、物流、自動モビリティなど、明らかな成長市場が存在します。
成長市場はライバルも多く強力ですから戦う覚悟が必要ですが、それでも成長市場は魅力です。
思い出すに、20年程前のITバブルの頃には、チャラい創業者がいっぱい出て、大物から小物までそれなりに儲けたようです。
だから私が創業した15年前には、その時の残党が「創業は気合だ」とか「やれば何とかなる」とか適当なことを言っていたものです。正直言って、成長市場だからうまくいったんだと思いますよ。
あの時ほどではないにしろ、成長市場は常に存在するわけですから、そこを主戦場にすれば、いくぶん楽に事業を進めることができます。
コツはやはり掛け合わせることです。成長市場と自分の得意分野や知っている業界独自のニーズを組み合わせることで、小さな事業者でも手掛けられる市場を見出せます。
ただし、成長市場には強力なライバルが現れます。せっかく切り開いた市場を後発強者に奪われてしまうのは世の常です。(ITバブルの自称成功者の殆どはこれです)
そうならないためには、いちはやく地位を固めて、つぶされないようにすること。小さな市場でも圧倒的なトップになれば、簡単には追いやられません。
ランチェスター戦略を学んで、小さくてもトップになれる戦い方を工夫していただきたいと思います。
まとめ:創業の成功確率を上げる5つの要件
まとめます。
創業の成功確率を上げるためには、スタート時に、次の5つを心掛けてください。
1.心の底から好きなことをビジネスにする
2.誰にも負けない得意なことをビジネスにする
3.世の中の不便や不満、悩みを解消するビジネスをする
4.誰も気づいていない社会のニーズを捉えてビジネスにする
5.成長市場でいち早く地位を固める
ただし、これで万全だ!とは思わないでくださいよ。
これはあくまで成功確率を上げるための要件にすぎません。絶対に成功が保証されるというものではありませんので。
創業者が注力すべきことはまだまだあります。
機会を見つけておいおい話していきたいと思います。
長年、某商工会議所で創業塾の講師を務めさせていただいているのですが、今年も来週から始まります。
こんな酷暑の、しかもコロナが治まらない時期に人が集まるのか?と言われそうですが、これが集まっているのですよ。
コロナで不安定な時期だからでしょうか。創業への関心は皆さま高いようです。
私の担当する創業塾は、わりと創業される方が多いと聞いています。
長年、やっていますから、多くの方が創業されました。
ただ創業しても、皆が順風満帆になるわけではありません。
うまくいっていない方の消息はなかなか聞こえてこないのですが、志半ばであきらめる方も多くおられるのでしょう。
むしろ成功しないほうが多いのが、創業です。それを覚悟して、臨んでください。
■長年、講師として創業者、創業予定者を見てきた関係から、どういう人が創業するか、結局しないのかがなんとなくわかります。
また自分自身、創業して15年経つわけですから、自分自身、あるいは周りの人たちを見ていて、生き残るのがどういう人かもある程度わかります。
だから今回は、私なりにみた「創業して成功(生き残る)しやすい5つの要件」を書いてみました。
成功=生き残る、か?
と言われれば、難しいところですが、事業に興隆はつきもの、良いとき悪いときがありながらも10年以上生き残っていれば立派なものです。
ここではそう考えたいと思います。
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創業して10年生き残っている事業者は、1割程度だといいます。
正確な統計が見当たらないので恐縮ですが、私の感覚でもその程度かと思います。
10人に1人しか生き残れない。とすると、ずいぶんと損な賭けですな。
今、会社にお勤めの方は、できるならそのまま定年までいるのが賢い選択ですよ。
しかし、それでも踏み出したくなるのが創業です。
私だってそうでした。完璧な算段があって創業したわけではありません。いや、冷静な判断力があれば、創業なんてしません。どう考えても損ですからね。
「奥の細道」ではないですが「そぞろ神の物につきて心を狂はせ」というやつで、一種の狂気に駆られたということですな。
だから「創業塾」の受講生をみていて、危うい計画だとしても、頭ごなしに否定することはできません。創業とはそういうものだからです。
どうしても無理だなと思う場合は「1年ほどかけて、計画を練り直してみたら?」と言います。先延ばしをして、熱がひくのを待つ作戦です。
だから、私から「1年ほど温めてから」と言われた方は、そういう意味だと悟ってください^^
まあ、それで熱が冷める人は、創業しないほうがいい。する人は、何を言われてもするんですよね。
してしまったら仕方がない。脇目も振らず取り組んでください。
私ができることは、少しでも成功確率が上がるように、戦略や計画の修正をお手伝いするぐらいです。
「創業者要件」と「市場要件」
創業の成功なんて、運とか偶然の世界だよ、という考えもあります。一つの見解ですね。多数創業すれば、成功する人の絶対数も上がります。行政側はそう考えているでしょう。
ただ現場を預かる私としては、運や偶然です、と突き放すわけにはきません。
少しでも成功確率を上げていただくのが私の役割です。そのための創業塾の講師です。
どういう人が成功しやすいのか、どういう創業の仕方が成功しやすいのか。
これまでの経験からの話になりますが、5つの要件をお伝えしたいと思います。
まず、成功の要件には、「創業者に起因する要件」と「お客様に起因する要件」がある、と私は整理しています。
端的にいうと「創業者に能力がある。←熱意があり、粘りがあり、計画性があり、勝負所のセンスがあり、勤勉で、人脈があり...」ということ。
もう一つは「お客様に恵まれた。←お客様の数が多く、購買意欲が高く、勢いがあり、浮気せず、お金を使う...」ということです。
そんなもん当たり前やないかー!と怒らないでくださいね。
確かに当たり前です。この2つの要件にはまれば、失敗するのが難しいでしょう。
どちらか1つだけでも、成功しそうじゃないですか。
しかし、です。
創業熱にとらわれて、夢中になっている創業者、創業予定者の多くは、この当たり前をまるで外している場合が多いのです。
順番に見ていきます。
心の底から好きなことをビジネスにしている
「創業者要件」のひとつ目は、好きなことで創業したということです。
勝負所のセンスがある、なんてことは事前に測りようがありませんが、手掛けるビジネスが好きかどうかぐらいはわかるはずです。
しかも心の底から好きというレベルです。
いくら事前の算段が完璧でも、現実その通りいくとは限りません。いや、その通りいかないのが普通です。
顧客のしらけた反応、仕入れ先の手のひら返し、仲間の裏切り、親切な協力者の詐欺行為、家族の不理解、友人の冷たい態度、資金の枯渇。。
創業あるあるです。
しかも今は伝染病の蔓延で経済が停止してしまっています。
想定もしない災難が降りかかったとき、すぐに心折れていたら、生き残ることなんて絶対無理です。
しかし、自分の選んだビジネスが、好きで好きで仕方がない、という分野であれば、なまじっかのことでは投げ出さないはずです。
誰が何と言おうが関係ない。おれはこのビジネスをやりたいんだ、という熱情があれば、やめろと言ってもやり続けるでしょう。
つまり、熱意、粘り、知識。。こういったことは、対象とするビジネスが好きかどうかに深くかかわっているとみています。
正直にいって「好きなことでも嫌いになる」というぐらいの辛苦がやってきます。それぐらいは想定しておかなければなりません。
「好きでもないし、興味もあまりないけど、儲かりそうだからやってみよう」という動機の人は、100%途中で投げ出すと、創業支援関係者はみています。そんな人を支援するのって、バカみたいですから。
誰にも負けない得意なことをビジネスにしている
「創業者要件」のふたつめは、得意分野で創業するということです。
好きと得意はリンクしていることが多いと思われがちですが、困ったことに、そうでもありません。
案外、人は自分が何を得意としているか気づいていないものです。
いちばん多い失敗が、それまで会社員として関わってきた分野を完全に捨てて、違う分野で創業してしまう例です。
なんとももったいない。長年、関わってきた分野については、知識も現場経験も人脈もあるのだから、明らかに得意分野です。
その得意分野を捨てて夢を追うのは、無謀というものです。
「誰にも負けない得意」というのがひっかかるのかも知れません。たいてい、自分より上がいますからね。長年、関わってきた分野だとなおさら、すごい人が何人も思い浮かんで、気後れしてしまうかも知れません。
しかし、それでも多くの人にとって未知の知識や経験や人脈を持っているわけです。これを使わない手はありません。
好きと得意を掛け合わせる
工夫次第ですよ。自分は凡庸だと思うならば、今まで経験したことと、好きな分野を掛け合わせればいいのです。
私ならば「営業」に「ランチェスター戦略」を掛け合わせました。営業の現場経験があり、サーモスが廃業寸前から世界トップになる経緯を当事者として経験し、その後ランチェスター戦略の専門家になったというポジションは、あまりありません。
「その程度の営業経験で偉そうにするな」とか「サーモスの社長でもないのに当事者ぶるな」とか言ってくる同業者が必ずいますが、悔しまぎれの発言なので、むしろポジションの巧妙さを示していると思いましょう^^
創業してからも経験は積みあがりますので、ポジションの独自性は先鋭化していきます。心配することはありません。
「アニメ」が好きなら、今の自分の仕事と組み合わせて新しい価値を作れないか考えてみてください。
「スポーツ」が好きなら、自分の仕事のスキルでスポーツを高度化できないか考えてみてください。
変革の時代ですから隙間はいくらでも生まれます。本当に工夫次第です。
世の中の不便や不満、悩みを解消するビジネスである
「市場要件」のひとつ目は、問題解決をビジネスにすることです。
購買意欲が高いのは、それが本当に必要だと思うからです。自分の悩みを解決してくれるならば、買いたいという気持ちは強くなります。
一時期、貧困問題や環境問題の解決を目指す「社会起業」がフューチャーされましたが、そうでなくても、うまくいくビジネスは、何らかの問題の解決を目指すものですから、ことさら特別なものではありません。
消費者目線、生活者目線で世の中を見渡せば、不便や不満は無限にあります。とくに今は社会が変化しています。新しい不便や不満が日々表れています。
今はまさにウィズコロナの時期です。この時期に、生まれるビジネスもいっぱいあります。
巣ごもり需要、テレワーク需要、社会的距離需要、除菌需要、運動不足解消需要。
超短期ビジネスですが、リヤカーで除菌製品を売り歩く事業者まで登場しているそうですよ。
壊滅的打撃を被っている飲食店や観光業についても、アフターコロナに向けて、回復のため、あるいは再出発のために解決策が求められます。
人は生きている限り、悩みを抱えているものですから、需要はなくなりません。
創業した後でも、売上に困る事業者はこの原点に戻ってください。
誰も気づいていない社会のニーズを捉えてビジネスにしている
「市場要件」の2つめは、ニッチ需要を捉えるということです。
ニッチビジネスには、ライバルがあまりいない、いても強くないという特徴があります。
生き残るための戦略の基本は「勝てる場所で戦う」ということですから、小さな事業者は、まずはニッチビジネスを目指すべきです。
私なぞ、こればかりです。目立つところは避けますから、派手ではありませんが、ライバルが少ないので、生き残るという意味では、安定しています。
しかし「誰も気づいてない」ニーズなんてどうやって見つけるのか?と言われそうですが、それは今の仕事の中で探してください。
いま所属している会社の業界特有のニーズは、一般人にはわかりにくいものです。
業界人はみな困っている、という問題でも、それをテーマに創業する人は稀ですから、結果として誰も取り組まなかったビジネスとなります。
そういう意味でも、いまの仕事を大切にしてください。いまの仕事がうわの空では、宝のようなビジネスの種を逃してしまうことになりますから。
成長市場でいち早く地位を固める
最後は王道です。
伸び盛りの成長市場に参入することができれば、とりあえず需要に困りません。
世界的な社会変革期ですから、衰退市場、成長市場がはっきりしています。
いまはコロナで停滞していますが、AI、IoT、自動化設備、医療・福祉、新エネルギー、都市環境整備、物流、自動モビリティなど、明らかな成長市場が存在します。
成長市場はライバルも多く強力ですから戦う覚悟が必要ですが、それでも成長市場は魅力です。
思い出すに、20年程前のITバブルの頃には、チャラい創業者がいっぱい出て、大物から小物までそれなりに儲けたようです。
だから私が創業した15年前には、その時の残党が「創業は気合だ」とか「やれば何とかなる」とか適当なことを言っていたものです。正直言って、成長市場だからうまくいったんだと思いますよ。
あの時ほどではないにしろ、成長市場は常に存在するわけですから、そこを主戦場にすれば、いくぶん楽に事業を進めることができます。
コツはやはり掛け合わせることです。成長市場と自分の得意分野や知っている業界独自のニーズを組み合わせることで、小さな事業者でも手掛けられる市場を見出せます。
ただし、成長市場には強力なライバルが現れます。せっかく切り開いた市場を後発強者に奪われてしまうのは世の常です。(ITバブルの自称成功者の殆どはこれです)
そうならないためには、いちはやく地位を固めて、つぶされないようにすること。小さな市場でも圧倒的なトップになれば、簡単には追いやられません。
ランチェスター戦略を学んで、小さくてもトップになれる戦い方を工夫していただきたいと思います。
まとめ:創業の成功確率を上げる5つの要件
まとめます。
創業の成功確率を上げるためには、スタート時に、次の5つを心掛けてください。
1.心の底から好きなことをビジネスにする
2.誰にも負けない得意なことをビジネスにする
3.世の中の不便や不満、悩みを解消するビジネスをする
4.誰も気づいていない社会のニーズを捉えてビジネスにする
5.成長市場でいち早く地位を固める
ただし、これで万全だ!とは思わないでくださいよ。
これはあくまで成功確率を上げるための要件にすぎません。絶対に成功が保証されるというものではありませんので。
創業者が注力すべきことはまだまだあります。
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- 2017.10.19:電気自動車(EV)の時代に日本企業は生き残れるのか
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- 2017.07.27:金本知憲監督はすべての中間管理職の象徴だ
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- 2017.06.15:小さな会社のM&Aが日本を救う?
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- 2017.03.09:ラスト・ワンマイルの表と裏をおさえよ
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- 2017.02.09:キングコング西野の絵本「えんとつ町のプペル」はなぜ炎上するほど売れているのか?
- 2017.01.26:アマゾンはどこから来てどこへ行くのか
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- 2016.12.01:クリスピー・クリーム・ドーナツの大量閉店は、前向きだったのですね
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- 2016.09.22:天下分け目といわれた関ヶ原の戦いはなぜ半日で決着がついたのか?
- 2016.09.08:「世界の山ちゃん」は世界に届くのか
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- 2016.07.28:営業は純粋な「技術」であり、誰でも身に着けられるものである
- 2016.07.14:金本を信じよ!
- 2016.06.30:せっかく展示会出展しても成果の出ないやり方をしている企業が多すぎる
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- 2016.06.02:びっくりドンキーは弱者のエネルギーに満ちていた
- 2016.05.19:「同率勝算の規則」に則った唯一の成功法則
- 2016.05.05:レスターに学ぶ「奇跡のチーム」を作る3つの秘訣
- 2016.04.21:世紀のちゃぶ台返し!セブンに何があったのか
- 2016.04.07:新社会人に贈る あなたの人生を豊かにする秘訣
- 2016.03.24:コメダ珈琲店に人気があるのは理由がある
- 2016.03.10:小さくても生き残る「局所的な強者」の作り方
- 2016.02.25:「営業の仕組み」を身に着ければ、目標達成に苦しまなくなる
- 2016.02.11:子供に自慢できる人生を送りたいなら
- 2016.01.28:マクドナルドもスターバックスも日本市場をなめるな!
- 2016.01.14:「孫子の兵法」を企業経営に活かす方法
- 2015.12.31:結果を出す人は、手段を目的化している
- 2015.12.17:廃業寸前の負け犬集団が、常勝軍団に生まれ変わったわけ
- 2015.12.03:なぜ「世界トップ企業」を目指すのか?
- 2015.11.19:初めての著作は、なぜ「小説」になったのか?
- 2015.11.05:戦略は実行させなければ意味がない
- 2015.10.22:世界トップ企業への道は「差別化」が開く
- 2015.10.08:世界トップ企業になるために最初にしなければならないこと
- 2015.09.24:サーモス(THERMOS)はなぜ「廃業寸前」から世界トップ企業になったのか?
- 2015.09.10:営業には3つの役割がある
- 2015.08.27:楽天球団は、新しい野球を見せてくれ!
- 2015.08.13:ユニクロは、無印良品と提携せよ
- 2015.07.23:ノキアと日本電産 東西M&A巧者のやり方
- 2015.07.09:ワクワクする仕事しかやりません。
- 2015.06.25:ライザップはなぜ叩かれるのか?
- 2015.06.11:「けっこういい」よりも「並外れてダメ」がいい
- 2015.05.28:戦略には「感動」が必要だ
- 2015.05.14:「孔子」を学ぶ意味
- 2015.04.30:スカイマークはなぜ優遇されながら破綻したのか?
- 2015.04.16:セブンvsミスド 初戦の判定は
- 2015.04.02:任天堂はもう一度天下をとれるのか
- 2015.03.19:ファミマはセブンに勝てるのか?
- 2015.03.05:大塚家具の父と娘はどちらが正しいのか?
- 2015.02.19:成長しないビジネスのロールモデル
- 2015.02.05:100回勝負に持ち込めば絶対に勝てる
- 2015.01.22:キリンビバレッジは逆転できるのか?
- 2015.01.08:「孫子」を活用するための最大のキーワード
- 2014.12.31:「孫子の兵法」を学ぶ
- 2014.12.25:ハウステンボスはどのようにして再建されたのか?
- 2014.12.11:テラモーターズは、なぜオートバイ市場のトップ企業となったのか?
- 2014.11.27:人を動かすシンプルなメソッド
- 2014.11.13:嫌いな顧客を嫌いだと思わなくなる方法
- 2014.10.30:縄文時代が何年続いたか知ってます?
- 2014.10.02:阪神タイガースはなぜ優勝できないのか?
- 2014.09.18:創業塾でのQ&A
- 2014.08.21:コンビニのアイスクリームはどうなっているのか
- 2014.08.07:創業して10年続く人が持っている3つの資質
- 2014.07.24:私が「孫子」を使う理由
- 2014.07.10:「三国志」の戦いで勝敗が決する要因とは?
- 2014.06.26:「孫子の兵法」でみる2014年ワールドカップ日本代表の戦い
- 2014.06.12:マラドーナはなぜ三流監督で終わったのか?
- 2014.05.29:相性のいい顧客を探す方法
- 2014.05.15:営業が不得意な人は、営業なんてしない方が成果が上がる
- 2014.05.01:GoProは、強者になれるのか
- 2014.04.17:マクドナルドは、マイルドヤンキーを狙え!
- 2014.04.03:売れる仕組みが必要な理由
- 2014.03.20:営業プロセスがなければ組織は動かない
- 2014.03.06:ビジネスの設計図を作ろう
- 2014.02.20:彼を知り己を知れば...
- 2014.02.06:ビジョンは営業チームを一丸にする
- 2014.01.23:楽しくなければ営業じゃない!
- 2014.01.09:私がメルマガを書く「立ち位置」
- 2013.12.26:レゴは、なぜ世界第2位の玩具メーカーに復活したのか?
- 2013.12.12:コトラーに教えらえた初心に戻る
- 2013.11.28:日本のモノづくりを復活させるには
- 2013.11.14:レッドブルが世界で52億本も売れた「何か」
- 2013.10.31:ヤフーはどこに行こうとしているのか?
- 2013.10.17:飛び火マーケティングの時代-GoPro
- 2013.10.03:アップルは普通の企業になってしまった
- 2013.09.19:7年後、日本は巨大な展示会場になる
- 2013.09.05:店舗系ビジネスの弱者の戦略
- 2013.08.22:私がイチローから学ぶ3つのこと
- 2013.08.08:脱・人脈の営業
- 2013.07.25:ソーシャル時代の「真実の瞬間」
- 2013.07.11:統計は最強の営業マネジメントツールである
- 2013.06.27:新興宗教のビジネスモデル
- 2013.06.13:進化する教育システムに乗り遅れるな
- 2013.05.30:お医者さんや弁護士さんの営業戦略
- 2013.05.16:できる営業は、負け方が違う
- 2013.05.02:宮崎駿とスタジオジブリについて
- 2013.04.18:差別化は、マイナスせよ
- 2013.04.04:JAL再生にみる企業変革の王道
- 2013.03.21:第3回WBC終戦記念 がんばれプロ野球
- 2013.03.07:マイケル・ポーターの戦略はもう通用しないのか?
- 2013.02.21:王将の餃子は大阪を跳び出すか?
- 2013.02.07:営業チームマネジメントの第一歩
- 2013.01.24:失速したマクドナルドの次の一手は?
- 2013.01.10:阪神タイガースは暗黒時代に戻っていくのか
- 2012.12.27:衰退市場でトップを張る宝島社の戦略
- 2012.12.13:目標は、顧客総取り!
- 2012.11.29:答えのない問題に取り組めるのか
- 2012.11.15:手っ取り早く実績を上げるには
- 2012.11.01:プロ野球は、名選手しか監督になれないのか?
- 2012.10.18:世界王者が世界に挑戦!
- 2012.10.04:新・携帯電話版三国志
- 2012.09.20:安売りせずに売る方法
- 2012.09.06:脳内のリミットを外せ
- 2012.08.23:儲ける方法をタネ明かしする
- 2012.08.09:もうかるビジネスにはタネがある
- 2012.07.26:ステーキを売るな、○○を売れ!
- 2012.07.12:一流の営業になるために絶対に避けられない道
- 2012.06.28:顧客を創造するということ
- 2012.06.14:ビジネスが成立するための3つの要素
- 2012.05.31:理屈で捉えきれない会社もある
- 2012.05.17:戦術は現状を効率的にする。戦略は現状を破壊する
- 2012.05.03:物語風ビジネス書を読んでみよう
- 2012.04.19:市場価値より企業内価値を高めよう
- 2012.04.05:3つの起業家タイプが注意すること
- 2012.03.22:ソニーはどこへ行った?
- 2012.03.08:利益を上げるための最もシンプルな方法
- 2012.02.23:ランチェスター戦略を営業に活かすたった3つのプロセス
- 2012.02.09:日本の電機メーカーはどうすれば生き残れるのか
- 2012.01.26:心理学はビジネスに生かせるのか
- 2012.01.12:水戸黄門の終焉と大阪都構想
- 2011.12.29:「坂の上の雲」を越えていこう
- 2011.12.15:強い現場を作る方法
- 2011.12.01:なぜ落合博満はブレないのか?
- 2011.11.17:小さなお菓子屋さんが描く大きなストーリー
- 2011.11.03:理屈でメシは食えん!でいいの?
- 2011.10.20:iPhone vs iPhone
- 2011.10.06:本質からはじめよ!
- 2011.09.22:アマゾンにチャレンジ!
- 2011.09.08:さらば、スティーブ・ジョブズ
- 2011.08.25:マフィアにビジネスの極意を聞く
- 2011.08.11:たまにはビジネス小説でも読みましょうか
- 2011.07.28:なぜ我々にはマーケティングが必要なのか?
- 2011.07.14:「いい商品」って何ですか?
- 2011.06.30:カリスマ営業を有難がっても意味ないでしょう
- 2011.06.16:ネスプレッソが売れている理由
- 2011.06.02:孫子、ポーター、ランチェスター
- 2011.05.19:足腰の弱い欧米企業、頭の弱い日本企業
- 2011.05.05:斎藤佑樹はプロ野球で通用するか?
- 2011.04.21:ランチェスター戦略って役に立つの?
- 2011.04.07:温泉旅館を蘇らせるには
- 2011.03.24:弱い人をより弱くするのが戦略なのか
- 2011.03.10:タスク管理と時間管理のツール紹介
- 2011.02.24:プレーヤーからマネージャーへ
- 2011.02.10:110兆円の市場に遅れた日本
- 2011.01.27:物語と希望の深い関係
- 2011.01.13:グーグルVSアップル
- 2010.12.30:面白い戦略ストーリーの作り方
- 2010.12.16:残念な人には戦略がない
- 2010.12.02:理屈のない実行はギャンブルですよ
- 2010.11.18:メイド・カフェの営業プロセス
- 2010.11.04:プロ野球球団運営を成功させるには
- 2010.10.21:勝ちパターンの作り方
- 2010.10.07:たまには「哲学」の話をしよう
- 2010.09.23:世紀末都市・アキバ
- 2010.09.09:コンビニ・オーナーというビジネス
- 2010.08.26:もし現場のオッチャンがポーターを学んだら
- 2010.08.12:坂の上に雲は見えない?
- 2010.07.29:システム思考って何だろう
- 2010.07.15:営業は「点取り屋」ではない!
- 2010.07.01:戦略はストーリーで語れ2
- 2010.06.17:戦略はストーリーで語れ
- 2010.06.03:アップルは本当に最強なのか?
- 2010.05.20:営業生産性を上げる構造とは
- 2010.05.06:女子高生と一緒にドラッカーを学ぼう
- 2010.04.22:勝海舟が坂本龍馬に伝えたもの
- 2010.04.08:人をやる気にさせるにはどうすればいいのか
- 2010.03.25:アップルとユニ・チャーム~変革企業の共通点
- 2010.03.11:無料のビジネスって何だ?
- 2010.02.25:営業に必要な戦略的思考
- 2010.02.11:狩猟民族の構想力に学ぼう
- 2010.01.28:農耕営業のススメ
- 2010.01.14:2010年は日本企業のアジア進出元年になる
- 2009.12.31:2009年の携帯とジーンズと餃子
- 2009.12.17:20歳の頃の自分に読ませたい本
- 2009.12.03:日本茶も海外進出している
- 2009.11.19:ダイソンはなぜ売れたのか?
- 2009.11.05:私の考える効率的な営業とは
- 2009.10.22:島田紳助の研究2
- 2009.10.08:フォロワー企業のゲーム
- 2009.09.24:地域密着企業の営業戦術
- 2009.09.10:地域密着企業の経営方法
- 2009.08.27:マクドナルド 一人勝ちの理由
- 2009.08.13:死せる孔明、生ける仲達を走らす
- 2009.07.30:農業は儲かるのか?
- 2009.07.16:キリン、サントリー、アサヒ、オリオン
- 2009.07.02:戦略2、戦術1の法則
- 2009.06.18:いい顧客、悪い顧客
- 2009.06.04:日本で一番大切にしたい会社の戦略
- 2009.05.21:それぞれの「1万時間」を過ごそう
- 2009.05.07:社会起業は一般の起業と何が違うのか?
- 2009.04.23:もし諸葛孔明が経営顧問だったら
- 2009.04.09:物語の力を知ろう
- 2009.03.26:祝!WBC日本代表優勝
- 2009.03.12:小さな池の大きな魚
- 2009.02.26:農業にチャンスあり
- 2009.02.12:機能と情緒--2つの差別化の方法
- 2009.01.29:営業は結果を追ってはいけない
- 2009.01.15:真似したくてもできない事情がある
- 2009.01.01:欲しいものを作ってくれるビジネス
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- 2008.12.04:ゼロ距離を目指す
- 2008.11.20:10/13の市場でビジネスする
- 2008.11.06:ローカルヒーロー花盛り
- 2008.10.23:いい商品を、いい人から、安い値段で買いたい
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- 2008.09.25:HONDAが空を飛ぶ!
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- 2008.08.28:楽天グループ迷走す
- 2008.08.14:エコカー開発競争
- 2008.07.31:儲けるための仕組みを作ろう
- 2008.07.17:「黒船」iPhoneの衝撃
- 2008.07.03:野球は言葉でするもんや
- 2008.06.19:大阪の小さなものづくり企業
- 2008.06.05:事業コンセプトにこだわる
- 2008.04.24:黒澤明はなぜ世界進出に失敗したのか?
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- 2008.02.28:阪神タイガースは獣王無敵か?
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- 2008.01.31:アシックスの戦略、ナイキの戦略
- 2008.01.17:「日本一の村」改革に挑戦
- 2008.01.03:マネることは差別化の第一歩
- 2007.12.20:駄菓子屋さんの成功要因
- 2007.12.06:P&Gの戦略-強者はこれだけ有利だ
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- 2007.07.19:島田紳助の研究
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- 2007.05.10:豆腐一丁からビジネスを考える
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- 2007.03.29:経営理念こそ究極の差別化
- 2007.03.27:ホッピーはなぜ復活したのか
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- 2006.10.12:市場シェアの獲り過ぎに注意
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- 2006.05.25:SMPを意識する
- 2006.05.11:"営業嫌い"は会社の責任だ
- 2006.04.27:営業の分かりやすいコトバとは
- 2006.04.13:残りの80%に富を再配分する
- 2006.03.30:とるに足りない80%
- 2006.03.16:狭く、深く掘り進めれば、視界は開ける
- 2006.03.02:日本の消費者は世界レベルに近づいている
- 2006.02.16:ノウハウを捨てよう!
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- 2006.01.19:技術系小企業が生き残るには
- 2006.01.05:すでに起こった未来
- 2005.12.22:顧客接点がビジネスの命綱
- 2005.12.08:一点集中戦略の落とし穴
- 2005.11.24:松下電器の一点集中戦略
- 2005.10.27:2005年日本シリーズを斬る
- 2005.10.13:例外に注目せよ
- 2005.10.10:成長の壁を乗り越える
- 2005.09.29:常識を少しずらすとチャンスが生まれる
- 2005.09.15:見えない敵と戦うには
- 2005.09.01:最も怖いのは見えない敵だ
- 2005.08.18:不滅の営業手法
- 2005.07.22:いつまで川原で石を売るのですか?(3)
- 2005.07.07:いつまで川原で石を売るのですか?(2)
- 2005.06.23:いつまで川原で石を売るのですか?(1)
- 2005.06.09:年功序列の市場はもう無い
- 2005.05.26:バーガーキング復活
- 2005.03.03:オニツカ錐もみ商法とは(後編)
- 2005.02.17:オニツカ錐もみ商法とは(前編)
- 2005.02.03:売れないのではなく、売っていないんですよ
- 2005.01.20:中小企業が狙う中国市場とは
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