マンガ市場が再拡大 最高値を更新

2023.10.05

マンガ市場が拡大している


先月の「戦略勉強会」で取り上げた話題ですが、各出版社が、マンガ原作者を発掘しようと力を入れているようです。


出版不況の現在、いまさら何で力を入れているのか、と思っていたら、実は、日本のマンガ市場は拡大基調にあるようです。

それどころか、売上としては、過去最大を更新しているというから驚きました。

マンガ雑誌が売れなくなって、日本が誇るマンガ市場も衰退の一途を辿っていると、10年ほど前まで言われていたはずです。

いったい何があったのか?

その答えは、電子書籍の販売増加です。

マンガ雑誌が売れなくなった分、スマホでマンガを読むという行動が浸透してきました。

スマホで読むという行動は、習慣化しやすいので、毎日何時間も読むヘビーユーザーが登場します。

つまり、単価は下がっても、ユーザー数が増えているため、市場拡大に至ったというわけです。


スマホを舞台にプレーヤーが集結


成長市場には、多くのプレーヤーが集まります。

スマホマンガも多種多様、様々なマンガアプリが参入してきています。

紙のマンガ単行本と同じく、一冊いくらで購入できる電子書籍もあります。アマゾンが代表ですかね。

増えているのは、広告付きの無料マンガです。一日に読める量に制限があるものの、毎日少しづつ読むことを受け入れれば、無料で読むことができます。

ジャンプやマガジン、サンデーなどの大手マンガ雑誌は、こぞってスマホマンガに力を入れています。

またLINEマンガや、マンガBAN、ピッコマなど、雑誌を持たない電子書籍専門のマンガアプリもあります。

いずれも、広告付き無料マンガを展開しており、課金すれば制限なく読むスタイルにも対応しています。

スマホマンガでは、過去の名作なども扱っているので、私のようなオールドユーザーにも、馴染むことができます。

もっとも、マンガ作品には限りがありますから、各社とも新作マンガの制作に力を入れています。

この一気に増えた需要を満たすだけの作品を作るためにはどうすればいいのか。マンガ業界が見出したのが、原作と作画を分けるという分業化です。

以前から、原作者と作画者が違うマンガ作品はありましたが、各メディアは、この分業化こそ、質と量を追い求める答えだとして、特に原作者発掘に力を入れているというのが、この記事の内容でした。


スマホに適応するのか、しないのか?


この記事を読んで、マンガ業界の力強さを感じました。

紙の雑誌が売れなくなれば、それに代わるメディアをいち早く開拓し、対応するというのは、強い業界の特徴です。

同じく出版不況の煽りを受けている文芸書やビジネス書業界も、本が売れないと手をこまねいている場合ではないでしょうな。

マンガは、いち早く電子書籍シフトを果たしたので、文芸書、ビジネス書も続かなければなりません。

ただし、マンガも電子書籍化の過渡期です。

例えば、昔の名作マンガを読んでいると、見開きページというものが頻繁に登場するため、これがスマホでは実に読みにくい。

そもそもコマ割りというものが、紙の書籍で読むことを前提とした技術です。(一説には、手塚治虫が開発したものだとか)

スマホ画面では、コマ割りなど不要です。

LINEマンガやピッコマなど、韓国系のスマホマンガでは、コマ割りのない縦読みを前提としたマンガ作品を多く揃えています。

スマホメディアに適応するならば、この縦読み形式が、最適解です。

日本の大手出版社は、未だに紙の単行本でも販売することを念頭に入れているので、中途半端になってしまっています。

スマホに適応していくのか。それとも紙の形式を守るのか。いや、スマホの先の電子メディアに適応していくのか。

どのメディアに軸足を置くのかが、各社の重要な戦略決定となっていくことでしょう。

とは言いながら、悲観していません。


マンガ市場が拡大している


先月の「戦略勉強会」で取り上げた話題ですが、各出版社が、マンガ原作者を発掘しようと力を入れているようです。


出版不況の現在、いまさら何で力を入れているのか、と思っていたら、実は、日本のマンガ市場は拡大基調にあるようです。

それどころか、売上としては、過去最大を更新しているというから驚きました。

マンガ雑誌が売れなくなって、日本が誇るマンガ市場も衰退の一途を辿っていると、10年ほど前まで言われていたはずです。

いったい何があったのか?

その答えは、電子書籍の販売増加です。

マンガ雑誌が売れなくなった分、スマホでマンガを読むという行動が浸透してきました。

スマホで読むという行動は、習慣化しやすいので、毎日何時間も読むヘビーユーザーが登場します。

つまり、単価は下がっても、ユーザー数が増えているため、市場拡大に至ったというわけです。


スマホを舞台にプレーヤーが集結


成長市場には、多くのプレーヤーが集まります。

スマホマンガも多種多様、様々なマンガアプリが参入してきています。

紙のマンガ単行本と同じく、一冊いくらで購入できる電子書籍もあります。アマゾンが代表ですかね。

増えているのは、広告付きの無料マンガです。一日に読める量に制限があるものの、毎日少しづつ読むことを受け入れれば、無料で読むことができます。

ジャンプやマガジン、サンデーなどの大手マンガ雑誌は、こぞってスマホマンガに力を入れています。

またLINEマンガや、マンガBAN、ピッコマなど、雑誌を持たない電子書籍専門のマンガアプリもあります。

いずれも、広告付き無料マンガを展開しており、課金すれば制限なく読むスタイルにも対応しています。

スマホマンガでは、過去の名作なども扱っているので、私のようなオールドユーザーにも、馴染むことができます。

もっとも、マンガ作品には限りがありますから、各社とも新作マンガの制作に力を入れています。

この一気に増えた需要を満たすだけの作品を作るためにはどうすればいいのか。マンガ業界が見出したのが、原作と作画を分けるという分業化です。

以前から、原作者と作画者が違うマンガ作品はありましたが、各メディアは、この分業化こそ、質と量を追い求める答えだとして、特に原作者発掘に力を入れているというのが、この記事の内容でした。


スマホに適応するのか、しないのか?


この記事を読んで、マンガ業界の力強さを感じました。

紙の雑誌が売れなくなれば、それに代わるメディアをいち早く開拓し、対応するというのは、強い業界の特徴です。

同じく出版不況の煽りを受けている文芸書やビジネス書業界も、本が売れないと手をこまねいている場合ではないでしょうな。

マンガは、いち早く電子書籍シフトを果たしたので、文芸書、ビジネス書も続かなければなりません。

ただし、マンガも電子書籍化の過渡期です。

例えば、昔の名作マンガを読んでいると、見開きページというものが頻繁に登場するため、これがスマホでは実に読みにくい。

そもそもコマ割りというものが、紙の書籍で読むことを前提とした技術です。(一説には、手塚治虫が開発したものだとか)

スマホ画面では、コマ割りなど不要です。

LINEマンガやピッコマなど、韓国系のスマホマンガでは、コマ割りのない縦読みを前提としたマンガ作品を多く揃えています。

スマホメディアに適応するならば、この縦読み形式が、最適解です。

日本の大手出版社は、未だに紙の単行本でも販売することを念頭に入れているので、中途半端になってしまっています。

スマホに適応していくのか。それとも紙の形式を守るのか。いや、スマホの先の電子メディアに適応していくのか。

どのメディアに軸足を置くのかが、各社の重要な戦略決定となっていくことでしょう。

とは言いながら、悲観していません。


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代表者・駒井俊雄が発行するメルマガ「営業は売り子じゃない!」
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