世界に通用するコンテンツとなったゴジラの展開はどうなるのか

2024.04.08

「ゴジラ-1.0」がアメリカでヒット


アメリカのアカデミー賞で日本の映画「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞しました。

視覚効果には絶対の自信を持っているハリウッドの大作映画を押しのけて、日本の低予算映画が受賞するのは快挙というほかありません。

「ゴジラ-1.0」は、日本伝統の特撮方法を駆使して、知恵と工夫でハリウッド映画に負けない迫力を出すことに成功しています。

噂によると、スティーブン・スピルバーグ監督が3回も観たというから、大したものです。

映画全体の内容も素晴らしい。

70年前に公開された「ゴジラ」第1作の本質を踏襲しており、恐ろしい怪物としてゴジラを描いています。

アメリカでの評価も高く、シリーズ最高傑作として、ヒットしているそうですよ。

内容さえよければ、日本の映画でもアメリカでヒットするのだということを証明しました。


今や海外に通用する希少なキャラクター


ゴジラ第1作が公開されたのは1954年。戦争の記憶が生々しく残る時代に、核実験の影響によって無敵化した怪物は、恐怖の象徴として描かれました。

1作目のゴジラを観た黒澤明が「2作目は俺に撮らせろ」と乗り気になったという話がありますが、当時の東宝は許しませんでした。

やはり怪獣映画はイロモノ扱いだったのでしょうね。

その後、東宝のゴジラは、子供のヒーローになったり、また恐ろしい怪物になったりを繰り返し、若干迷走気味に展開していきます。

ところが、そんなゴジラ映画が(おそらく安い価格で放映権を販売したのでしょう)海外のテレビなどで放映されて人気を博しました。

スティーブン・キングの小説にも、子供時代の恐怖の思い出として、ラドンが登場するぐらいですから、それなりに浸透していたのだと思います。

このあたり、たたき売りされた作品が海外のテレビで人気になり、世界に浸透していった日本アニメの状況に似ています。

今や、ゴジラはハリウッドでも映画製作されるようになり、日本出自だと知らない人もいるぐらいです。


海外展開の本格化はこれから


日本が誇る世界的コンテンツであるアニメとゴジラが、似たような形で世界に浸透していったというのは面白いことです。

私が子供の頃は、親から「マンガと怪獣ばかりみているとバカになる」と言われたものですよ。

そんなアニメとゴジラが、21世紀になって外貨獲得の大きな手段になっているとは、誰が予想しえたでしょうか。

よく「政府が関与しない業界は伸びる」と言いますが、「良識ある大人が眉を顰めるコンテンツは伸びる」というのも言い得るかもしれませんな。


現在、東宝はゴジラを「知的財産の宝」と位置付けて、ゴジラの世界展開をビジネスの柱にしようとしています。

映画からゲーム、グッズ、デジタルに展開していくのは、ソニーが得意ですから、そちらが参考になるでしょう。

東宝は、一度はハリウッドに売り渡したグッズなど商品化の権利を買い戻したと言いますから、総合的な展開を考えているのでしょう。

ゴジラビジネスをどのように進めていくのか、東宝のお手並み拝見といったところです。


「ゴジラ-1.0」がアメリカでヒット


アメリカのアカデミー賞で日本の映画「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞しました。

視覚効果には絶対の自信を持っているハリウッドの大作映画を押しのけて、日本の低予算映画が受賞するのは快挙というほかありません。

「ゴジラ-1.0」は、日本伝統の特撮方法を駆使して、知恵と工夫でハリウッド映画に負けない迫力を出すことに成功しています。

噂によると、スティーブン・スピルバーグ監督が3回も観たというから、大したものです。

映画全体の内容も素晴らしい。

70年前に公開された「ゴジラ」第1作の本質を踏襲しており、恐ろしい怪物としてゴジラを描いています。

アメリカでの評価も高く、シリーズ最高傑作として、ヒットしているそうですよ。

内容さえよければ、日本の映画でもアメリカでヒットするのだということを証明しました。


今や海外に通用する希少なキャラクター


ゴジラ第1作が公開されたのは1954年。戦争の記憶が生々しく残る時代に、核実験の影響によって無敵化した怪物は、恐怖の象徴として描かれました。

1作目のゴジラを観た黒澤明が「2作目は俺に撮らせろ」と乗り気になったという話がありますが、当時の東宝は許しませんでした。

やはり怪獣映画はイロモノ扱いだったのでしょうね。

その後、東宝のゴジラは、子供のヒーローになったり、また恐ろしい怪物になったりを繰り返し、若干迷走気味に展開していきます。

ところが、そんなゴジラ映画が(おそらく安い価格で放映権を販売したのでしょう)海外のテレビなどで放映されて人気を博しました。

スティーブン・キングの小説にも、子供時代の恐怖の思い出として、ラドンが登場するぐらいですから、それなりに浸透していたのだと思います。

このあたり、たたき売りされた作品が海外のテレビで人気になり、世界に浸透していった日本アニメの状況に似ています。

今や、ゴジラはハリウッドでも映画製作されるようになり、日本出自だと知らない人もいるぐらいです。


海外展開の本格化はこれから


日本が誇る世界的コンテンツであるアニメとゴジラが、似たような形で世界に浸透していったというのは面白いことです。

私が子供の頃は、親から「マンガと怪獣ばかりみているとバカになる」と言われたものですよ。

そんなアニメとゴジラが、21世紀になって外貨獲得の大きな手段になっているとは、誰が予想しえたでしょうか。

よく「政府が関与しない業界は伸びる」と言いますが、「良識ある大人が眉を顰めるコンテンツは伸びる」というのも言い得るかもしれませんな。


現在、東宝はゴジラを「知的財産の宝」と位置付けて、ゴジラの世界展開をビジネスの柱にしようとしています。

映画からゲーム、グッズ、デジタルに展開していくのは、ソニーが得意ですから、そちらが参考になるでしょう。

東宝は、一度はハリウッドに売り渡したグッズなど商品化の権利を買い戻したと言いますから、総合的な展開を考えているのでしょう。

ゴジラビジネスをどのように進めていくのか、東宝のお手並み拝見といったところです。


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