日本の国力が低下する中、自分たちは何をしていくべきか

2024.05.09

止まらない円安


円安が止まりません。一時は、一ドル160円に至りました。

去年の今頃は130円程度だったから、20%以上も円が安くなったことになります。

円安がいいか悪いかは一概には決められません。

輸出業者にとっては追い風です。インバウンドは盛況です。

が、輸入価格は上がります。日本は資源がない国なので、原材料やエネルギー価格が上昇し、物価を上げる要因となっています。

メリット、デメリットがあるので評価は難しいですが、あまりにも急激な為替の変化は対応に困ります。


日本の国力はこのまま低下していくのか


今回の円安で気になるのは、日米の金利格差だけが要因ではない、日本の国力が落ちていることも要因だ、という声が聞こえてくることです。

簡単にいうと、日本に魅力がないので、円に需要がない。だから、円が安くなるというわけです。

日本の国力が低下しているという話は最近よく聞くことです。

GDPでいうと、日本は現在アメリカ、中国に次ぐ3位ですが、今年中にもドイツに抜かれるという話があります。

さらには、2025年にはインドに抜かされることが確実視されており、そうなると日本は世界5位。ジャパン・アズ・ナンバーワンと称された時代は夢のまた夢になってしまいました。

人口規模の大きいインドに抜かれるのは仕方ないとして、8300万人のドイツに抜かれるのは、生産性が低いからです。(日本の2023年度1人当たりGDPは23位)

給与水準でいうと、2020年の日本の平均給与は世界で21位です。アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリスなど欧米先進国だけではなく、韓国よりも低い。

高度人材に限ると、アジア諸国よりも給与が低いと言われています。

人口減少が進むのは避けられないことなのですから、生産性(1人あたりが稼ぐ力)を上げなければ、日本はこのまま先進国から脱落していくことでしょう。


日本全体がゆでガエルになりつつあるのか


なぜ日本は世界から取り残されようとしているのか。

欧米のメディアも不思議に思っているようで「日本人はなぜ平然としてるのか?」という論調の記事を見ます。



いずれの記事も言っていることは似ています。

日本はもう何十年も経済の低迷に苦しんできたが、国民の生活は安定しており安全も確保されている。

だからなのか、日本人には変化に対する抵抗と、過去への執着がある。

それが、政治の停滞をうみ、経済成長を阻み、人口減少を加速させている。

簡単にいうと、日本全体がぬるま湯に浸かった状態で危機に気付かず、ゆでガエルになりつつあるのではないか?という指摘です。

海外メディアの言い分をなんでも聞くつもりはありませんが、かといって全て否定するのは建設的ではありません。

今回は、彼らの言うことに一理あると感じます。

何せ私自身、もう60歳ですから、このまま何もせずに悠々と過ごしたいという気持ちがあり、今さら変化を受け入れたくないというのが本音です。

できれば古きよき日本が未来永劫続いていくという夢を見ながら終焉を迎えたい。ゆで上がる頃には私もボケているでしょうから、幸せな人生だったと言いながら死んでいくのだと思います。いわば逃げ切り世代です。

困ったことに投票行動しているのは私より上の世代が多いものですから、政治は危機感を持ち得ません。

自分ができることは何か


逃げ切れる私が言うのも何ですが、このまま急激な少子高齢化が進めば、日本は大変な惨状を迎えます。

ようわからんが、ロボットやAIが何とかしてくれるやろう、と適当なことを言って思考停止するのも楽でいいですが、さすがにそこまで無責任にはなれません。

子ども世代に少しでもマシな人生を送ってほしいと思うなら、私も何かできることをしなければならないと思うのは当然です。

そんな暑苦しい使命感などない、という人でも、自分自身を守る努力はするべきです。結果として、その努力が社会全体を底上げすることになります。

ビジネスに関わる私ができることは、生産性(1人当たりの収益)を上げる努力です。

自分自身、少人数でも高い収益を得られるような事業を運営すること。ひいてはコンサルタントとして、そのような事業者を増やすこと。

つまり、弱者の戦略を正しく運用できる組織や事業者を増やすことだと考えます。

人には役割がありますからね。特に私のような年齢になると、残りの人生でできることは限られています。

今から大層なことをやれ、難しいことに取り組め、と言われると、勘弁してくれと逃げたくなりますが、今までやってきたことの中から、できることを探して取り組むことなら無理ではありません。

そんな程度のことでいいと思います。

聞く耳だけは持ち、依怙地にならないように気をつけながら、

それぞれが、自分のできることに焦点を絞り、努力していくべきだと考えます。


止まらない円安


円安が止まりません。一時は、一ドル160円に至りました。

去年の今頃は130円程度だったから、20%以上も円が安くなったことになります。

円安がいいか悪いかは一概には決められません。

輸出業者にとっては追い風です。インバウンドは盛況です。

が、輸入価格は上がります。日本は資源がない国なので、原材料やエネルギー価格が上昇し、物価を上げる要因となっています。

メリット、デメリットがあるので評価は難しいですが、あまりにも急激な為替の変化は対応に困ります。


日本の国力はこのまま低下していくのか


今回の円安で気になるのは、日米の金利格差だけが要因ではない、日本の国力が落ちていることも要因だ、という声が聞こえてくることです。

簡単にいうと、日本に魅力がないので、円に需要がない。だから、円が安くなるというわけです。

日本の国力が低下しているという話は最近よく聞くことです。

GDPでいうと、日本は現在アメリカ、中国に次ぐ3位ですが、今年中にもドイツに抜かれるという話があります。

さらには、2025年にはインドに抜かされることが確実視されており、そうなると日本は世界5位。ジャパン・アズ・ナンバーワンと称された時代は夢のまた夢になってしまいました。

人口規模の大きいインドに抜かれるのは仕方ないとして、8300万人のドイツに抜かれるのは、生産性が低いからです。(日本の2023年度1人当たりGDPは23位)

給与水準でいうと、2020年の日本の平均給与は世界で21位です。アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリスなど欧米先進国だけではなく、韓国よりも低い。

高度人材に限ると、アジア諸国よりも給与が低いと言われています。

人口減少が進むのは避けられないことなのですから、生産性(1人あたりが稼ぐ力)を上げなければ、日本はこのまま先進国から脱落していくことでしょう。


日本全体がゆでガエルになりつつあるのか


なぜ日本は世界から取り残されようとしているのか。

欧米のメディアも不思議に思っているようで「日本人はなぜ平然としてるのか?」という論調の記事を見ます。



いずれの記事も言っていることは似ています。

日本はもう何十年も経済の低迷に苦しんできたが、国民の生活は安定しており安全も確保されている。

だからなのか、日本人には変化に対する抵抗と、過去への執着がある。

それが、政治の停滞をうみ、経済成長を阻み、人口減少を加速させている。

簡単にいうと、日本全体がぬるま湯に浸かった状態で危機に気付かず、ゆでガエルになりつつあるのではないか?という指摘です。

海外メディアの言い分をなんでも聞くつもりはありませんが、かといって全て否定するのは建設的ではありません。

今回は、彼らの言うことに一理あると感じます。

何せ私自身、もう60歳ですから、このまま何もせずに悠々と過ごしたいという気持ちがあり、今さら変化を受け入れたくないというのが本音です。

できれば古きよき日本が未来永劫続いていくという夢を見ながら終焉を迎えたい。ゆで上がる頃には私もボケているでしょうから、幸せな人生だったと言いながら死んでいくのだと思います。いわば逃げ切り世代です。

困ったことに投票行動しているのは私より上の世代が多いものですから、政治は危機感を持ち得ません。

自分ができることは何か


逃げ切れる私が言うのも何ですが、このまま急激な少子高齢化が進めば、日本は大変な惨状を迎えます。

ようわからんが、ロボットやAIが何とかしてくれるやろう、と適当なことを言って思考停止するのも楽でいいですが、さすがにそこまで無責任にはなれません。

子ども世代に少しでもマシな人生を送ってほしいと思うなら、私も何かできることをしなければならないと思うのは当然です。

そんな暑苦しい使命感などない、という人でも、自分自身を守る努力はするべきです。結果として、その努力が社会全体を底上げすることになります。

ビジネスに関わる私ができることは、生産性(1人当たりの収益)を上げる努力です。

自分自身、少人数でも高い収益を得られるような事業を運営すること。ひいてはコンサルタントとして、そのような事業者を増やすこと。

つまり、弱者の戦略を正しく運用できる組織や事業者を増やすことだと考えます。

人には役割がありますからね。特に私のような年齢になると、残りの人生でできることは限られています。

今から大層なことをやれ、難しいことに取り組め、と言われると、勘弁してくれと逃げたくなりますが、今までやってきたことの中から、できることを探して取り組むことなら無理ではありません。

そんな程度のことでいいと思います。

聞く耳だけは持ち、依怙地にならないように気をつけながら、

それぞれが、自分のできることに焦点を絞り、努力していくべきだと考えます。


コラム

blog

代表者・駒井俊雄が発行するメルマガ「営業は売り子じゃない!」
世の中の事象を営業戦略コンサルタントの視点から斬っていきます。(無料)

記事一覧

blog

記事一覧

Customer Voice

記事一覧

このページのTOPへ