2025年もよろしくお願いいたします

2025.01.07

日本は30年間、停滞していた


新年だから冒頭から威勢のいいことを言いましたが、日本をとりまく環境は暗いですね。

コロナ禍の時期は、世界中が落ち込んでいたから目立ちませんでしたが、明けてみれば、日本の勢いのなさが目につきます。

なにしろ、GDPは、ドイツに抜かれて4位に転落。あと数年でインドにも抜かれる予測です。

1人当たりGDPは34位。韓国に抜かれ、昨年は一時的に台湾にも抜かれました。

もうそろそろ先進国と呼べなくなってくるのではないですか。


株価は過去最高を更新したと言いますが、いったい何年前の株価を更新したというのでしょうか。

その間、アメリカの株価は18倍。ドイツは11倍。イギリスでも3倍以上。中国に至っては26倍になっていますからね。

いかにこの30年ほど、日本が停滞していたかを表わしています。


痛みを先送りにし過ぎて全体がおかしくなった


異常な低金利の正常化に向けての取り組みが昨年始まりましたが、まだ始まったばかり。

他の先進国は、金利を上げ終えて、下げに入る局面です。

日本は、金利が低いままなので、資金使用の効率化が進みません。要するに、お金の有難みがないので、考えて使おうとしないということです。

これは企業にも政府や自治体にも言えることです。

金利を上げると困るのは、まずは政府ですが、それは置いておきます。

もっと困るのは、借金はあるが、収益が低いので返すことができない企業です。

いわゆるゾンビ企業というのがいっぱいあって、金利が上がれば途端に苦しなって破綻してしまいます。

破綻企業がいっぱいになれば社会が無茶苦茶になるので、金利を上げられないのです。

企業が破綻するから金利を上げられない。金利を上げないから、収益を上げられない企業が生き残る。これが、1人当たりGDPの低さにつながっています。

痛みを伴う改革というフレーズをよく聞きましたが、今は、痛みを先送りにし過ぎて、身体全体がおかしくなってしまったかのようです。


円安でかさ上げされた収益に注意


低金利は円安の一因になっています。

円安だと、輸入品の価格が上がります。

日本は資源のない国なので、輸入品の価格上昇は、物価高に直結します。

生活が苦しくなるはずですよ。

代わりに輸出品は相対的に安くなるので売りやすくなります。

だから、インバウンド関連ビジネスは、活況です。こちらは成長産業ですな。

そもそも、最近、調子のいい大企業の中には、海外の収益が円安でかさ上げされているだけというところが相当数含まれています。

要するにドーピングみたいなもので、本当に企業が強いわけではありません。

何となく株価がいいので、世間の流れに乗ろうとしても、あてが外れますので注意してください。


自分独自の道を考えなければならない


つまり、今、日本は調子がよくないということです。

成長期には、周りと同じことをすれば、自分も潤いますが、今はそうではありません。

周りと同じであれば、自分も低迷したままです。

自分で考えて、人と違うことを試みなければ、浮上できません。

そんなの難しいや、簡単に儲かる虎の巻をくれと言っている人は一生浮上できないので、諦めてください。

成長し、生き残っていくためには、何をしていくか自分で考えなければなりません。

その指針となるのが「戦略」だと私は考えます。

戦略とは、考えの方向性を示してくれるものであり、あくまでヒントを教えてくれるものです。

考えて、具体的な方策を出すのは、あくまで個々人だと覚悟を決めて、時代の荒波を乗り切っていきましょう。


日本は30年間、停滞していた


新年だから冒頭から威勢のいいことを言いましたが、日本をとりまく環境は暗いですね。

コロナ禍の時期は、世界中が落ち込んでいたから目立ちませんでしたが、明けてみれば、日本の勢いのなさが目につきます。

なにしろ、GDPは、ドイツに抜かれて4位に転落。あと数年でインドにも抜かれる予測です。

1人当たりGDPは34位。韓国に抜かれ、昨年は一時的に台湾にも抜かれました。

もうそろそろ先進国と呼べなくなってくるのではないですか。


株価は過去最高を更新したと言いますが、いったい何年前の株価を更新したというのでしょうか。

その間、アメリカの株価は18倍。ドイツは11倍。イギリスでも3倍以上。中国に至っては26倍になっていますからね。

いかにこの30年ほど、日本が停滞していたかを表わしています。


痛みを先送りにし過ぎて全体がおかしくなった


異常な低金利の正常化に向けての取り組みが昨年始まりましたが、まだ始まったばかり。

他の先進国は、金利を上げ終えて、下げに入る局面です。

日本は、金利が低いままなので、資金使用の効率化が進みません。要するに、お金の有難みがないので、考えて使おうとしないということです。

これは企業にも政府や自治体にも言えることです。

金利を上げると困るのは、まずは政府ですが、それは置いておきます。

もっと困るのは、借金はあるが、収益が低いので返すことができない企業です。

いわゆるゾンビ企業というのがいっぱいあって、金利が上がれば途端に苦しなって破綻してしまいます。

破綻企業がいっぱいになれば社会が無茶苦茶になるので、金利を上げられないのです。

企業が破綻するから金利を上げられない。金利を上げないから、収益を上げられない企業が生き残る。これが、1人当たりGDPの低さにつながっています。

痛みを伴う改革というフレーズをよく聞きましたが、今は、痛みを先送りにし過ぎて、身体全体がおかしくなってしまったかのようです。


円安でかさ上げされた収益に注意


低金利は円安の一因になっています。

円安だと、輸入品の価格が上がります。

日本は資源のない国なので、輸入品の価格上昇は、物価高に直結します。

生活が苦しくなるはずですよ。

代わりに輸出品は相対的に安くなるので売りやすくなります。

だから、インバウンド関連ビジネスは、活況です。こちらは成長産業ですな。

そもそも、最近、調子のいい大企業の中には、海外の収益が円安でかさ上げされているだけというところが相当数含まれています。

要するにドーピングみたいなもので、本当に企業が強いわけではありません。

何となく株価がいいので、世間の流れに乗ろうとしても、あてが外れますので注意してください。


自分独自の道を考えなければならない


つまり、今、日本は調子がよくないということです。

成長期には、周りと同じことをすれば、自分も潤いますが、今はそうではありません。

周りと同じであれば、自分も低迷したままです。

自分で考えて、人と違うことを試みなければ、浮上できません。

そんなの難しいや、簡単に儲かる虎の巻をくれと言っている人は一生浮上できないので、諦めてください。

成長し、生き残っていくためには、何をしていくか自分で考えなければなりません。

その指針となるのが「戦略」だと私は考えます。

戦略とは、考えの方向性を示してくれるものであり、あくまでヒントを教えてくれるものです。

考えて、具体的な方策を出すのは、あくまで個々人だと覚悟を決めて、時代の荒波を乗り切っていきましょう。


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代表者・駒井俊雄が発行するメルマガ「営業は売り子じゃない!」
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